地元愛にあふれる街、大蔵
大蔵といえば、やはり大蔵団地の存在が大きいでしょう。
実はこの団地、世田谷百景にも登録されているのです。
なぜ団地が世田谷百景に?と思われる方も多いのではないでしょうか。
大蔵団地には、団地と団地を結んでいる弥生橋という橋があります。
そこから見える桜並木が、とても美しいのです。
この弥生橋から見える桜並木の美しさが、世田谷百景に登録された理由です。
また世田谷百景紹介文には、ここからの景色が住民自慢の眺めであるとも記されています。
大蔵団地の中には大蔵三丁目公園があります。
この公園は、住民の意見を取り入れて作られた公園なのだそうです。
国分寺崖線に沿って作られたこの公園は緑豊かで、湧水によって作られたという小川の流れも楽しめます。
また大蔵三丁目公園に隣接するのが、大蔵運動公園です。
ローラースケート場やバスケットコート、温水プールにアスレチックにと様々な運動が楽しめます。
大蔵団地の東方向にあるのが国立成育医療センターです。
国立成育医療センターの存在も、世田谷区大蔵を語るのに欠かせない存在です。
国立成育医療センターでは健全な次世代を育成するための理念を掲げている、総合病院・研究所・臨床研究センター併有する高度専門医療センターです。
妊娠・出産から子供の成長、ひいては親の健康までをトータルに扱う成育医療を受けられます。
大蔵団地の間を通る世田谷通りを西に進むと、仙川にたどり着きます。
仙川沿いには、長い桜並木の遊歩道があります。
桜が咲くころには、川に向かって枝を伸ばす桜が一斉に咲き、まるでピンク色のトンネルのようです。
仙川の近くにあるのが、妙法寺です。
妙法寺は350年前に創建されたというお寺で、珍しい回転する大仏があります。
大仏が回転することで、地球上すべての命が過去、現在、未来にわたって永遠であるということをあらわしています。
大仏は朝9時から夕方5時までは本堂を向き、夕方5時から翌朝9時までは世田谷通りを向いて交通安全や世界平和を祈ってくださっているといいます。
大蔵に由来する作物として、大蔵だいこんがあります。
大蔵だいこんは青首大根の普及にしたがって、一時は姿を消していましたが、現在は世田谷区の地場野菜として再び生産が盛り上がり始めています。
大蔵だいこんの特徴は苦味が少なく、葉元から根の先までが同じ太さだということです。
大蔵は団地と川、そして桜の街です。
季節の美しい移ろいに触れながら、ゆったりとした子育てに取り組める土地と言えるかもしれないですね。