お知らせ
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カリエスのリスクについて
今回は『カリエス(虫歯)のリスクについて』について説明します。 どういった人がカリエスになりやすいか知っていますか? どうなったらカリエスになってしまうのか考えてみましょう🥸 ○口で呼吸している 口呼吸をすると、口腔内が乾燥し唾液の作用である自浄作用が発揮されず、プラーク(歯垢)が歯に留まってしまい、カリエスのリスクが高くなります。 ○日常的に服用している薬がある 常用している薬の副作用で唾液の量が減り、口の中が乾燥してしまうことがあります。 ○プラーク(歯垢)が取りきれていない 歯磨きをどんだけ頑張っていても、プラークが取りきれていなければ虫歯になってしまいます。 ○歯並びが悪い 歯並びがガタガタで重なってる部分が多いと歯ブラシが届きにくく、プラークが溜まってしまい虫歯の原因になってしまいます。 ○治療済みの歯が多い 過去に治療したところがあると、歯と詰め物や冠せ物の細かい隙間が時間の経過とともにできてしまい、そこにプラークがついていることが多いです。 ○歯ブラシでしか磨いていない 歯ブラシで磨くだけではどんなに頑張って磨いても全体の6割程度しかプラークを落とせていません。そのため、補助具を使うようにしましょう✨ 【カリエスになりやすい飲み物や間食の取り方】 スポーツドリンクを飲むことがあると思いますが、酸性の飲み物=pHが低い飲み物を飲むと歯が溶けやすく虫歯になりやすいので注意してください。 スポーツドリンクを長時間多く飲むことはお勧めしません。 水分補給にはジュースやスポーツドリンクではなく、緑茶や水を中心に飲むのをおすすめします。 ○炭酸飲料 炭酸飲料は、炭酸と糖分、その他果汁や栄養素などが含まれた飲料です。 100mlあたりに約10g前後の糖質が含まれており、「ゼロカロリー」「糖質ゼロ」とうたっている商品でもスティックシュガー1本程度の糖質は含まれているといわれています。 ○乳酸菌飲料 乳酸菌飲料は炭酸飲料よりも糖質が多く含まれ、100mlに約16g程度の糖質が甘味として加えられているとされています。 虫歯になりやすい飲み物のため、虫歯になりやすい方は摂取量や摂取頻度、タイミングに注意しましょう。 ○スポーツ飲料 スポーツ飲料は500mlあたりに約20g以上の糖質が含まれているといわれています。 100mlにすると約4gほどですが、スティックシュガー1本が約3g弱ですから、わずか100mlを摂取してもスティックシュガー1本分の砂糖は口にしていることになります。 ○果汁100%ジュース 果汁100%ジュースは、果物に含まれる果汁を使用した飲料です。 果汁には「果糖」と呼ばれる糖分の一種が含まれており、100mlあたりの糖質は約10〜15gとされています。スティックシュガーにすると3本分以上もの糖分が含まれています。 また食事をするごとに口の中のpHが酸性になり、酸性の時間が長いと歯が溶け出します。 しかし唾液の中のpHを中性に戻す作用により防がれています👍 ただ食べ物をダラダラ食べることや回数が増えることにより中性になかなか戻せなくなり、虫歯になりやすくなります。 少し意識することでカリエスになるリスクを減らすことができます! 飲食をする際は間隔あけて取るようにしてみてくださいね! 歯科衛生士 楠
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骨粗しょう症のお薬
こんにちは、歯科医師の鈴木です。 今回は『骨粗しょう症のお薬』についてお話し致します。 骨粗しょう症とは骨強度の低下から骨折する危険が大きい状態で、WHO(世界保健機関)では、 「骨粗しょう症は低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患である」 と決めています。 難しい言葉ですが、骨密度が低下して、骨が弱くなってしまっている状態ですね。 日本でも、とてもこの骨粗鬆症の病気は年々増えています。 ですから、病院に行ったらお薬をもらうこともあると思いまして、ご説明致します。 骨粗鬆症になる原因は様々で遺伝的要因だったり、生活習慣、閉経、加齢など様々な理由があります。 お薬をもらうきっかけは様々で、骨折をきっかけに長期間服用したりすることはあるようです。 歯科医院では、「いつからどんな期間このお薬を飲んでいますか?」と聞きます。 では次にどうしてこのお薬と歯科の治療が重要に関係しているのかを説明致します。 ビスホスホネート製剤は、骨を作ろうとする破骨細胞を活性化しないようにすることで、骨吸収を抑制して、骨粗鬆症やがんの骨転移の治療に広く用いられています。 また、新たな治療薬として抗RANKL抗体(デスマノブ)も使われるようになりました。 以下種類を書いています。 この表は青い文字で書かれているのが患者さんとして理解できますので、この青い文字のお薬が病院で処方され服用していることがございましたら、担当医に教えて下さい。 これらの薬を飲んでいると、抜歯を機会にして、顎の骨が溶けてしまうという顎骨壊死を引き起こす危険性があるのです。 これらのお薬を飲んでいる方には、それを処方している病院のお医者さんに対診としてお手紙をお書きして、歯科治療とお薬をこれからどうやって付き合っていくのかを医師と相談いたいますので、どうぞご安心下さい。 では、どうやって抜歯が必要とする方がもし骨粗鬆症であったらどうしたらいいのかを考えていきます。 これまでに多くの検討や解析が行われていますが、顎骨壊死発症の予防についてはいまだに統一の見解はなく、患者様それぞれで医師と歯科医師が協力して考えていきます。 実は日本の多くの病院からの報告があり、抜歯する際、このお薬を止めた場合と、止めないでいた場合では、その後の顎骨壊死が発生する率に差はありませんでした。 今後、多くの臨床データの報告があるので、年々このお薬の歯科医院での取り扱い方法は変わってくると思います。 また、新しいデータが出ましたら、私もこのブログでご報告致しますので、またお読みいただけたら幸いでございます。 歯科医師 鈴木孝美
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歯周病を予防するブラッシング方法🪥
みなさん、こんにちは(˶' ᵕ ' ˶) 今回は歯周病を予防するブラッシング方法についてお話します! 歯周病を予防するには、歯垢(プラーク)を減らす『プラークコントロール』が必要となります☺️ プラークコントロールには自宅でのセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアがあり、どちらも大切です😌 つまり歯科医院でどれだけ歯垢を除去しても、自宅でしっかりブラッシングしなければ、歯周病は予防できません! それではどんな歯磨きがいいのか詳しく説明していきます🦷🪥✨ ~歯磨きの回数~ 歯磨きは何回すればよいのか🤔気になる方も多いと思います。 ですが、重要なのは磨く回数ではなく、歯周病予防のための歯磨きは、歯垢を落とすことが大切です! 回数が多くても磨き残しが多くては意味がありません。 歯磨きが苦手な方や歯並びが悪くて歯垢が溜まりやすい方は、1日1回でも良いので1本1本の歯を意識しながら、丁寧に歯磨きをしましょう! ~歯磨きをするタイミング~ 歯周病菌は口の中に残った食べかすをエサにして増えていくため、食後の歯磨きが良いです👍 ただし、食後すぐに歯磨きをするより、食後30分~1時間後が良いとされています。 これは、食後はお口の中が酸性に傾いており、その状態で歯を磨くと歯が削れやすいためです。 また、寝ている間は唾液の分泌が減少し、歯周病になりやすい状態です🥹そのため、就寝前は丁寧に歯磨きをしていきましょう! ~正しい磨き方~ 1️⃣歯の表面を磨くとき 歯の表面は、歯ブラシを歯に対して直角に当てて小刻みに動かして磨きましょう! 2️⃣歯と歯の間を磨くとき 歯と歯の間は、歯ブラシを横にして磨き続けるだけではなく、縦にして動かすことで磨き残しが少なくなります。 歯と歯の間は磨きにくい部分なので、デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用しましょう! 3️⃣歯と歯茎の境目(歯周ポケット)を磨くとき 歯と歯茎の間(歯周ポケット)に対して歯ブラシを斜め45度にし、毛先を軽く入り込ませるように磨きます。 丁寧に優しく磨くのがポイントです。力が強すぎると歯茎が下がる原因となってしまうので注意しましょう! ~歯ブラシのヘッド~ 歯ブラシのヘッドは大きいと早く磨けますが、歯ブラシが届きにくい部分が増えるため磨き残しが多くなってしまいます…! お口の中をすみずみまで磨くためには、小さいヘッドの歯ブラシをおすすめします☺️ ~歯ブラシの持ち手~ 歯ブラシの柄の部分は、実際に持ってみて余計な力が入らず、手にフィットするものを選ぶと力をかけずに歯磨きができます☺️ ~歯ブラシの毛先~ 歯ブラシの毛先が平らなものは、効率よく歯磨きができます! 歯並びが悪い方は、ブラシが届きにくい部分が多くなるので、毛先が細くなっているタイプを選ぶと良いでしょう☺️ ~歯ブラシの硬さ~ 歯ブラシの毛の硬さには「硬め」「ふつう(レギュラー)」「やわらかめ」があります。 特に歯や歯茎に問題がなければ、「ふつう」を選んでよいでしょう! 歯茎に炎症が起きている場合は「やわらかめ」を選ぶことで、歯茎への刺激をやわらげることができます☺️ ~最後に~ 歯周病予防は、歯垢を落とす歯磨きが重要です! 毎日歯磨きをしていても、間違った方法だったり、市販の合わない歯ブラシを使ったりしていては、歯周病を予防できません😱 また、定期的にメンテナンスを受けることで、磨き残しやブラッシングの癖が把握できます。 それをもとに正しいブラッシングを身に付け、歯周病予防へと繋げていきましょう😃 歯科衛生士 信国
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歯ぎしり・食いしばりから歯を守るマウスピース
みなさんこんにちは(*´˘`*) 10月に入りだんだん肌寒くなり、少しずつ秋の訪れを感じますね🍂 日中と夜の寒暖差が激しいので身体が冷えないように体調管理に気をつけてくださいね! 今回は夜寝ている間の歯ぎしり、食いしばり、顎の痛みが気になる方におすすめしたい「マウスピース(ナイトガード)」についてお話しします。 朝起きた時に顎が疲れている、少し集中したあとに歯が痛い、虫歯ではないのに歯が痛むなど、ありませんか?そんな時は「歯ぎしり、食いしばり」を疑いましょう( ; ; ) 歯ぎしりや食いしばりは、放置していると歯が欠けたり顎の病気になったりと影響が大きい動作と言われています。なんと人間の噛む力は最大で100キロと言われています! それほど歯には日々負担がかかっているんです😢💧 しかし、ほとんどの人は気づかないうちに歯ぎしり、食いしばりをしていると言われています! そこで有効とされているのが、寝てる間に口にはめるマウスピース(ナイトガード)です! ここでは寝る時のマウスピースが有効な理由とマウスピースのメリットとデメリットをお話しします! ○マウスピース(ナイトガード)が有効な理由 【寝ている間の歯ぎしり、食いしばりから歯を守る🦷】 歯ぎしりや食いしばりをする方は、寝ている時にマウスピース(ナイトガード)を装着することで症状が軽減されます。 歯ぎしりや食いしばりは、ストレスなどが原因で強く歯と歯をすり合わせたり噛み合わせたりすることです。 非常に強い力が歯や顎にかかるため、さまざまな不快症状を引き起こすと言われています。 まず強い力から歯や顎を守らなくてはなりません! そこで活躍するのがマウスピース(ナイトガード)です。特に意識がない寝ている間の歯ぎしりや食いしばりから歯や顎を守ることができます。 ○マウスピース(ナイトガード)のメリット💫 →歯のすり減り防止 マウスピース(ナイトガード)を歯に装着することによって歯ぎしりや食いしばりによる歯のすり減りを防止することができます! マウスピース(ナイトガード)をしていれば、本来、歯が削れていくところを身代わりになってくれます。 →歯ぎしりの力を分散してくれる 歯ぎしりはどうしても食いしばりやすい奥歯に集中するので、マウスピース(ナイトガード)をはめるとその力を歯列全体に分散することができます! 1本の歯にかかる負担を和らげることができるので、歯が折れたり欠けたりする可能性が少なくなります。 虫歯治療の詰め物なども歯ぎしりが原因で欠けたり取れたりするので、その防止にも役立ちます! →顎関節の負担から守る 強い力で噛みしめると顎にも悪影響がでます。 噛みしめている時は顎にも力が入っている状態なんです( ; ; ) そのままにして過ごしていると、顎関節に圧力がかかり歪んだりすることがあります。 その結果、口が思うように開けられなくなったり、口の開閉時に痛みがでたり、「ガクンッ」といった大きな音がなるようになります。 ○マウスピース(ナイトガード)のデメリット💧 →装着時の違和感 マウスピース(ナイトガード)の装着時には違和感がある方が多いです( ; ; )さらに寝る時につけるので、口の中の違和感から眠りにくくなったという方もいらっしゃいます。 最初はつらいと感じるかもしれませんが付けていると慣れてくると思います。もし痛いなどありましたらいつでも調整するのでお気軽にお声がけください^_^ 当院では、マウスピース(ナイトガード)の作製は保険で行っております。スポーツ用のマウスピースは自費となります。 わからないことがあればぜひお気軽にお声がけください🎶 歯科衛生士 辻村
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唾液の大切さについて知ろう!
みなさんこんにちは( ¨̮ ) 最近は猛暑も落ち着き段々と涼しくなってきましたね! 秋は食欲の秋とも言われているのでたくさん食べたあとはしっかり歯を磨きましょうね!🪥 さて今回のテーマは唾液の働きについてです! みなさんのお口の中に存在する唾液。この唾液にはさまざまな機能があります。まずどんな機能 があるのか説明していきます! ①緩衝能 緩衝能とは酸性に傾いたお口の中を中性に回復させる機能です。例えば梅干やレモンなどの酸っぱいものを食べると唾液が多く出ますよね。これは酸性に傾いたお口の中を中性に戻そうとするためです。 飴やガムなどをずっと口の中に入れていたり、間食でおかしや甘いジュースを飲んでいたりする人は、お口の中が酸性に傾いた状態が長く続く為、虫歯になりやすくなります。 ②潤滑作用 唾液の成分により食道の表面がなめらかになり飲み込みやすくなります。 ③消化を助ける 食べ物を柔らかくし消化を助けます。 ④自浄作用 食べかすなどを洗い流し、口腔内を清潔に保つ作用です。 ⑤口臭を防ぐ 唾液の分泌が少なくなると口の中が不潔になり虫歯や歯槽膿漏になったり、口の中が乾燥して口臭が強くなったりしやすくなります。 ⑥細菌の侵入を防ぐ 外部からの様々な菌を殺し、抵抗する働きがあります。 このようにさまざまな機能があります。 そして唾液が少ないことによる口腔内のトラブルが「口腔乾燥症」です。 高齢によって唾液の分泌量が低下することにより口が乾燥することがあります。これは心配ありません。ストレスによっても唾液が出にくくなることがありますがその場合はストレスがなくなれば症状も回復します。 ですが急激に唾液が出なくなり、痛みがある場合は唾液腺などの疾患が考えられます。早めに歯医者さんで診てもらいましょう! ○口腔乾燥症(ドライマウス) 唾液の分泌が低下して、口が乾いた状態になります。軽度の症状では主に口の中のネバネバ感、ヒリヒリする、虫歯、歯垢の増加、口臭も強くなります。 重度になると、唾液分泌量が低下し、強い口臭、舌表面のひび割れ、痛みで摂食障害、会話しづらいなどの障害も現れます。場合によっては不眠をきたすこともあります。平均的な唾液の分泌量は、一日あたり約1~1.5リットル程になります。 唾液には抗菌作用があり、口の雑菌の繁殖を防いでくれています。そのため、唾液が不足して口が乾くと、虫歯や歯周病にかかりやすくなり、また口臭の原因にもなってしまうのです。 ○口腔乾燥症の原因 ・薬による副作用 ・糖尿病 ・シェーグレン症候群 ・高齢化 ・ストレス ・口呼吸 などがあげられます。 ○唾液腺マッサージ 唾液腺マッサージを行うと口腔内が潤いますので、様々な効果があります。どんな効果があるかみていきましょう! ①唾液を出して歯の再石灰化を起こりやすくする→虫歯予防につながります。 ②唾液の自浄作用によって細菌が減り、口臭を防ぎます。 ③唾液が出るので乾燥気味だった粘膜や舌などの口腔ケアができます。 ④お口の中の乾燥による痛みなどを軽減します。 ⑤唾液が出やすくなり、消化を助けます。 ⑥お口の中が潤うことでお口周りの筋肉がほぐれます。 ○唾液腺マッサージのやり方! 唾液腺には3つの種類があります! ①耳下腺 耳たぶの前、上の奥歯辺りのほっぺたの部分にあります。そこを人差し指を当て、指全体で優しく押します。 ②顎下腺 アゴの骨の内側のやわらかい部分にあります。そこに指を当て耳の下〜アゴの先まで優しく押します。 ③舌下腺 アゴの先のとがった部分の内側、ベロの付け根の部分にあります。 そこに親指を当て下アゴからベロを押し上げるようにグーッと押します。 この動作を5〜10回程繰り返します。 簡単ですので是非みなさん試してみてください! ○まとめ このように、唾液は健康を守る大切な役割を持っており、歯や健康の為にもしっかりと唾液を出す必要があります。 そして唾液マッサージはだれでもすぐに行うことができ、健康に役立ちますので是非試してみてください! 歯科衛生士 池田
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歯周ポケットとは
今回は、『歯周ポケット』についてお話しします🦷 みなさんは、『歯周ポケット』っていう言葉は聞いたことありますか? 『歯周ポケット』とは『歯と歯ぐきのあいだが、プラークの細菌により炎症をおこし深くなった溝のこと』をいいます! 元々歯と歯ぐき(歯肉)の間には歯肉溝という“ミゾ”があり、健康な歯ぐきでは、この溝の深さは1〜3mm程度です。 この“ミゾ”にプラーク(歯垢)がたまり、プラークの細菌により歯肉が炎症を起こし腫れていき、“ミゾ”が深くなります。これを歯周ポケットといいます。 歯周ポケットは歯周病が悪化すると数値がどんどん大きくなります。 ※歯周病とは・・・ 細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患 で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気。 歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません。 さらに進行すると膿がでたり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。 歯周ポケットがどのくらいの深さがあるのか調べるのが歯周病検査です🔎 歯科医院に行くと、歯肉がチクチクする検査をすると思います。 それは歯周ポケットの深さを測って歯周病かどうかチェックしています☑️ 検査をするときにプローブという器具を使用し、歯と歯茎の間の溝の深さを測定する検査です。 歯と歯茎の間へ慎重に挿入し、深さや出血・歯槽骨の溶け具合を確認する事が出来ます。 【歯周ポケットの深さ】 ○1〜3mm・・・正常、歯肉炎、または軽度 ○4〜6mm・・・中等度歯周炎 ○7mm以上・・・重度歯周炎 【プロービング時の出血】 歯周ポケットから出血がおこることもみられます。 容易に出血するということは、その歯肉には炎症があるということですので、プラークや歯石の除去を徹底的に行う必要があります。 【動揺度】 ○1度・・・頬舌的にわずかに動揺(0.2〜1mm) ○2度・・・頬舌的に中等度, 近遠心的にわずかに動揺(1〜2mm) ○3度・・・頬舌的, 近遠心的のみならず, 歯軸方向にも動揺(2mm以上) 歯周病検査をするときにこの3点を検査しています! 『歯周病予防に効果的なブラッシング方法』 ○バス法 歯と歯茎の間(歯周ポケット)に対して歯ブラシを斜め45度にし、毛先を軽く入り込ませるように磨きます。 丁寧に優しく磨くのがポイントです。力が強すぎると歯茎が下がる原因となってしまうので注意しましょう。 ○スクラビング法 歯の面に歯ブラシの毛先を90度の角度で当て、左右に小刻みにブラッシングします。 奥歯の裏面や噛み合わせの面の歯垢を落とすのに最適です。 歯の表面の歯垢は歯ブラシで十分取れますが、歯と歯の間の歯垢は取れないので『フロス』や『タフトブラシ』を使うとより歯垢が取れるので使ってみてくださいね!✨ 歯科衛生士 楠
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お薬手帳をお見せ下さい
こんにちは、口腔外科医の鈴木です。 今回は、『お薬手帳をお見せ下さい』というテーマです。 皆さまはお薬手帳をお持ちでしょうか?お薬手帳をお持ちでいらしたら、必ずお見せ頂きたい理由をお話致します。 また、お薬手帳をお持ちでなくても、普段服用中のお薬があるなら教えていただきたくおもいます。 「病院ならともかく、歯医者さんでそこまで言う必要がないだろう」「歯を治すのに他の病気のことは関係ないのでは?」「あまり持病のことは言いたくない」と思う方もしれませんが、それはとても危険です。 安心・安全な治療のために、持病やお薬のことをぜひ私達に教えて下さい。 歯科医院にいくと、持病や服薬について問診票に記入したり、先生や歯科衛生士さんから「治療中のご病気や飲んでるお薬はありませんか?」と聞かれると思います。 それは、とても重要な事で、病気やお薬によっては、歯科が知らないまま治療を進めてしまうと生命の危険が生じたり、歯科の治療後に痛みや腫れが続いたり、治りが悪くなったりと患者さんが苦しい思いをされることがあります。 そこで今回は持病やお薬が歯科治療とどう関係するのかをお話したいと思います。 歯科医院で治療をする際に病気やお薬の情報がとくに大切になるのは、抜歯やインプラントなど外科的な治療を受けられるときです。 今回は治療を受けられている患者さんがかかっている全身の病気のうち、とても多い次の3つの病気とお薬についてお話します。 ① 高血圧症 ② 血液サラサラのお薬(血栓症) ③ 骨粗しょう症 この3つの病気は歯科治療をする上で必ず申告と服用している薬について教えていただきたいです。 これらの病気とお薬についてお話ししていきます。 1 高血圧症 どんな病気? 高血圧症とは、血圧が高い状態です。 心臓から全身へと血液が送り出されているのですが、この時の血管の壁にかかる圧力を『血圧』といいます。 血圧が高いと血管にかかる血液の圧力が大きくなります。 血管にかかる圧力が大きい状態をそのままにしておくと、脳や心臓への負担となり、脳血管障害や心筋梗塞、心不全を引き起こす可能性があります。 お薬はどんな風に作用するのか? 高血圧症の方が飲んでいるお薬は『降圧剤』といいます。 降圧剤には色々種類がありますが、目的は同じで『血管にかかる圧力を下げる』ことです。 歯科治療とどう関係する? 高血圧症のかたは、歯科治療時の緊張でさらに血圧が上がります。 血圧が上がると、心臓がドキドキして、一番怖いのが脳の血管への影響です。 内圧が上がりパンパンになった血管が破れて、脳出血を起こしてしまうことがあります。 歯科治療中にはどのように対応するか? 血圧が高めの患者さんには、ご体調を見ながら治療を進めていきます。 そして、血圧計で血圧を測りながら歯科治療を進めていきます。 2 血栓症 どんな病気? 血管内に血栓(血の塊)が出来て、血管を塞いでしまうことで起こる病気で、血管が塞がるとその先の細胞に栄養が届かず、やがては壊死をしてしまいます。 脳や心臓の血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞となった場合には、とても命に関わります。 血栓には2種類あり、1つは動脈にできる動脈血栓です。 血流の早い動脈内で、血液の粘度と血流の速度のバランスにより、血小板が凝集してしまうことで、血栓ができます。 もう一つは静脈にできる静脈血栓です。 静脈の血流が遅いときに、凝固作用のある赤血球とフィブリンが固まって血栓になります。 お薬はどのように作用するか? 血栓症の発症を抑制するために服用するのが抗血栓薬。 いわゆる『血液サラサラのお薬』です。 動脈血栓で血小板が固まらないようにする薬は抗血小板薬といい『バイアスピリン』が有名です。 静脈血栓で赤血球とフィブリンが固まらないようにする薬は抗凝固薬といい『ワーファリン』が有名です。 歯科治療とどう関係する? 抗血栓薬を服用しているかたは、出血が止まりにくくなります。 抜歯やインプラントなどの治療で大きな血管を触っていないが、じわじわと出血が続くことがあります。 歯科治療ではどのように対応するか? 出血を完全にとめるために、通常より長くガーゼなどを咬んでいただく必要があります。 3 骨粗しょう症 どんな病気? 骨は、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成が繰り返されることで、絶えず新しく生まれ変わっています。 このことを骨代謝といいます。通常は骨吸収と骨形成のバランスは釣り合っているのですが、このバランスが崩れて骨吸収の方が大きい状態が続くと、骨量が減り、骨の中がスカスカになっていきます。 当然骨折しやすくなり、一般的にホルモンバランスの変化する閉経後の女性がなることが多いです。 お薬はどのように作用するのか? 骨代謝のバランスが崩れ破骨細胞による骨吸収の方が増えている状態ですから、骨吸収を抑制して骨量が減らないようにしないといけなくて、お薬は『骨吸収抑制薬』と呼ばれます。 いくつかの種類があり、代表的なものはビスホスホネート(BP)製剤があります。 飲み薬と注射もあります。 歯科治療とどう関係する? 骨粗しょう症は、からだの骨だけでなく顎の骨にも影響します。 なので、骨粗しょう症の方はインプラント治療や抜歯をするときに注意点がありま す。 大きな手術を受けたあとに『顎の骨の壊死』(顎骨壊死)が起こることがあるので、とても慎重に治療します。 歯科治療ではどのように対応するか? 医科の主治医の先生と必ず連携して歯科治療と服用中のお薬のバランスを考えていきます。 今回は代表的な3つの病気及び治療薬と歯科との関係についてご説明致しました。 歯科治療は全身とつながっておりますので、ご不安な点がございましたら、なんでもご相談下さいませ。 歯科医師 鈴木孝美
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夏季休診について
8月10日(木)より8月17日(木)まで休診とさせていただきます。 緊急時の対応はこちらをご覧ください。
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口臭の種類について
みなさん、こんにちは😊 最近すごく暑い日が続いていますね…! 夏バテなど体調不良にならないように水分や塩分をなるべく補給して、体調管理をしていきましょう💪 そして、今回のテーマですが、『口臭の種類について』になります。 最近では、街中でもマスクを外して過ごされている方が増えてきていますね☺️ マスク無しで人と話すときに、お口の中の匂いが気になったりする方も増えてきているのではないでしょうか?? そこで今回は、気になる口臭の種類について説明していきます🙂 まず口臭には3つの種類があります⬇️ 1つ目→生理的口臭は起床時、空腹時、緊張時などの唾液が少ない時に起こります。 2つ目→食品由来の口臭は食べ物、飲酒、喫煙などが原因で起こります。 3つ目→病的口臭はムシ歯、歯周病、体の病気などが原因で起こります。 上記の中で一番ニオイが強いのは、 3つ目の『病的口臭』になります😇 病的口臭とは、何らかの病気が原因で起こる口臭のことです! ムシ歯や歯周病、歯肉膿瘍のような口腔疾患と、消化器や呼吸器の病気、副鼻腔炎(蓄膿症)などの全身疾患が原因となることが多いです😌 ですが本人は、日々自分のお口の中からそのニオイがしているので、慣れてしまっていて気が付きにくい場合が多いのでちょっと厄介です…! ~🦷対策として🪥~ 原因となっている疾患の治療を受けることです! 口腔疾患が原因なら歯科を受診して歯垢や歯石を除去したり、虫歯や歯周病の治療を受けることで解決できます。 その他の全身疾患が原因なら、総合病院で治療を受けましょう😉 私たち歯科でできる口臭対策のメインとしては歯周病治療になります😊 歯周病は歯肉に炎症が起き、重症化すると化膿してしまうため、歯周病原菌のニオイ+膿のニオイで強いニオイが出てきてしまいます😢 (ひとくちに口臭といっても、歯周病と虫歯は放つニオイが微妙に違うので、 私たちは何となく嗅ぎ分けられたりします!) また、歯垢と歯石を取り除くことで炎症が抑えられて、口臭も気になりにくくなります!😆 そして、自分でできることとして、歯ブラシやデンタルフロスなどでセルフケアをしっかり行うことも口臭の改善につながります! それでは、他の2つの対策(生理的口臭と食品由来の口臭)はどうしたらいいのでしょうか??🤔 1つ目の生理的口臭は、 食べカスやプラーク、舌苔などの汚れで、睡眠時や空腹時のように口の中が乾燥している時に起こりやすくなります。 ~🦷対策として🪥~ 歯磨きやデンタルフロスをしっかりすることです! やむを得ず磨けない時はうがいをしっかりしたり、水を口に含んだりガムを噛んだりするなどして口が乾かないようにすることで改善します。 2つ目の食品由来の口臭は、 消化の際に、血液に染み出たニオイ成分(お酒、ニンニクやネギなど)が、息となって肺から外に排出されることで起こります⚡ ~🦷対策として🪥~ 摂取後の一時的な現象のため、時間が経てば改善されます。 気になる場合は牛乳🥛やリンゴジュース🍎などの口臭を抑えてくれる飲み物を飲むと気にならなくなります✨ 3つ目の病的口臭は1番においが酷く、放っておくとどんどん悪化していってしまいます💦 そうなる前に歯医者さんでの治療をしましょう! いづれにしても口臭にはお口の中の環境が関係してきますので、お口の中がどれだけ綺麗にできているかが重要になってきます👄✨ 日頃からの適切な歯磨きや歯医者さんでの定期検診をしっかりしていれば、口臭はかなり防ぐことが出来ると思います😁 もし口臭が気になるようであれば、一度歯科医院で虫歯や歯周病がないかチャックしてもらってくださいね。 歯科衛生士 信国
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知覚過敏について
こんにちは!いよいよ梅雨明けも近づき夏本番も迫ってきましたね!!本格的な暑さになり冷たい食べ物や飲み物が欲しくなる季節がやってきました⭐️ 7月25日は知覚過敏の日🦷 725(夏氷=冷たい食べ物)が由来になったそうですよ! ですが、冷たい物を食べると「歯がしみて痛い!」と感じる方はいないですか? このような症状が知覚過敏なんです。知覚過敏の症状があると冷たい物が美味しく食べれないですよね( ; ; ) これは虫歯ではなく、歯の表面にあるエナメル質がすり減ることで、歯の根っこに刺激が加わるとしみるような症状が起こります。 大きな原因は過度のブラッシングによる歯のすり減りや歯ぐきの退縮です。 このしみる症状は、歯の表面をおおっているエナメル質が失われて、中にある象牙質がむき出しになることで起こります。 象牙質にはパイプ状の穴が多数開いている為、ここから神経に刺激が伝わり痛みを感じます。 逆に象牙質にスメア層という層や再石灰化層ができたり、パイプ状の穴が細くなったり塞がったりすると痛みを感じにくくなくなります。 【知覚過敏になりやすい歯】 ・歯肉が退縮している歯 歯肉の位置は加齢とともに少しづつ下がってきます。 それに伴い歯の根っこが露出し、象牙質がむき出しの状態になります。 歯の根っこには、歯冠部(歯の頭の部分)と違ってエナメル質が表面になく、象牙質がむき出しの状態です。 そのため、少し歯肉が下がるだけでも過敏に刺激を感じやすくなります。 加齢以外にも、歯周病や過度なブラッシングにより歯肉が下がることもあります。 ・歯ぎしりや食いしばりによってひびが入った歯 歯ぎしりやくいしばりの癖があると、歯がすり減る、または歯に亀裂が入ってしまうことによりしみる症状が出る場合があります。 そうすると、歯の内部にある歯髄に刺激が伝わりやすくなります。 ・咬耗が起きている歯 歯は使っていれば、少しづつですがすり減っていきます。 その結果、エナメル質が無くなって象牙質が露出することがあります。 象牙質が出てくることでしみるようになっていきます。 ・ホワイトニング後の歯 ホワイトニングの施術中や施術後に、薬剤の刺激による一過性の知覚過敏が起こることがあります。 特に強力なホワイトニング剤を使った後はしみやすくなったり、歯髄が炎症を起こして神経を取ることになる場合があります。 【治療法】 知覚過敏にならないような予防や治療方法には以下のものがあります。 ・正しいブラッシングをする 過度に力を入れて歯磨きをすると、エナメル質が徐々に削られて知覚過敏を起こす場合があります。 正しいブラッシングをすることでが大切です。 どうしても力が入りやすい方は、手先が柔らかい歯ブラシがおすすめです! また歯ブラシの持ち方を力が過度にならないようなペングリップにするのもお勧めです。 ・知覚過敏用の歯磨き粉を使う 乳酸アルミニウム 、硝酸カリウム この2つが知覚過敏を予防する主な薬用成分です。 成分表をみてこの2つが含まれている物を使ってみるのもいいと思います! 薬局にはさまざまな知覚過敏予防効果がある歯磨き粉が販売されています。 逆に着色を落とす効果が高い歯磨き粉は研磨剤が入っており、しみやすくなるので使わないようにしましょう。 ・歯ぎしり、くいしばりに気をつける 日頃、噛み癖、くいしばりがある方は意識して無くせるように気をつけましょう。 夜間に歯ぎしり、くいしばりがある方は、睡眠時にマウスピースを装着して、歯に過度な力がかからないようにしましょう! 当院でもマウスピースをよく作成しています。 歯型を取ってプレスして作成しているので、とてもフィット感の良いマウスピースが出来上がります。 知覚過敏は一時的にしみるのが特徴です。 ずっとしみていたり、ズキズキ痛む場合は、実は気が付かないところに虫歯があるかもしれません。 しみるのが強い、気になる方は、是非当院スタッフまでご相談ください⭐️ 歯科衛生士 辻村