お知らせ
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口腔ケアと誤飲性肺炎について
みなさんこんにちは!寒い日がだんだんと終わり、暖かくなってきましたね。最近はコロナウイルスの流行で不要不急の外出が出来ず、ストレスが溜まってしまいます。家の中でなにか出来る、運動やストレッチなど積極的におこないたいです。この機会に新しい趣味など見つけたりできたら嬉しいですね。ところで家にいる時にみなさん、ダラダラ食べやダラダラ飲みをしていませんか?お口の中に食べ物や甘い飲み物がずっとあると、口の中が酸性になったままになってしまい、特に歯の溝や歯と歯の間が虫歯になりやすくなってしまいます。また食べたあとに歯磨きをしないと、プラーク(歯垢)がたまったり、このプラークが時間が経つと固まってしまい歯石がついてしまいます。歯石がついたまま放置しておくと、毒素の強い歯周病菌が爆発的に増えて歯周病になってしまいます。歯周病が進むと歯ぐきがブヨブヨしてきたり、歯がグラグラしてきて、ひどくなると最終的に歯が抜け落ちたりしてしまいます。お家に居て時間がある時こそ、朝、昼、夜の3回ゆっくり丁寧に歯磨きしましょうね!さて本日は、『誤飲性肺炎』 について説明いたします。誤嚥性肺炎は、テレビなどでもよく聞く言葉なので、皆さんご存知かと思います。唾液や食べ物などが食道ではなく誤って気道に入ってしまい、細菌感染を起こしてそれが元で肺炎になってしまうことを誤飲性肺炎といいます。誤飲性肺炎は体の機能が衰えてしまった高齢者に起きやすくなっています。そもそもお口の中の衛生状態が悪いと、虫歯や歯周病になってしまいます。特に自分で歯磨きをすることが困難であるご高齢の方や、身体になにか障害がある方は、より顕著になります。このような方は虫歯や歯周病以外にも、嚥下障害を有することが多いため、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。ご高齢者や神経学的な障害がある方は、歯周病に罹患していることが口腔内細菌を増加させ、かつ誤嚥性肺炎を起こしやすい状態なので、 歯周病で誤嚥性肺炎のリスクが高まる と言われてるのです。このように誤飲性肺炎を防ぐ上でも、日々の歯磨きや歯科医院での定期検診はとても大切なのです。ご高齢者では誤嚥性肺炎の発症や、それに続く死亡リスクが高くなりますが、その理由として、加齢に伴う生活機能低下に伴うプラークコントロール能力(歯磨きを綺麗に行える能力)の低下と歯周病の進行、口腔内細菌の増加、嚥下機能の低下による唾液の誤嚥などが考えられます!美味しいご飯を食べるためにも、健康で生きていくためにも、毎日の歯ブラシと歯科医院での定期検診は頑張りましょうね!また、口腔ケアが悪いと誤飲性肺炎以外にも早産のリスクがあります。早産、低体重児出産のリスクファクターとして、喫煙、飲酒、薬物(麻薬など)がありますのでこのような体にとって毒になるものはとらないようにしたいですね。歯周病が進行している方は、早産などのリスクも上がりますので、お口のケアをしっかりしましょうね。歯周病は、歯周病原細菌と、宿主(お口の中)との相互作用によって歯周組織が破壊される慢性炎症です!慢性歯周炎は35歳以上の80%が罹患してるとも言われています。歯周病は自覚症状がなく、歯がグラグラしたり歯ぐきから出血するようになるころには、重度の歯周病に進行していることが多いので、歯科医院で定期検診を受診することをオススメします!新型コロナウイルス感染が流行している今、歯科医院に来院を控える方も多いかと思います。しかしお口の状態を清潔に保つことは、虫歯や歯周病を防ぐだけでなく、誤飲性肺炎や早産のリスクを軽減させます。さらにウイルスによる感染リスクを下げ、万が一に感染しても重症化することを防ぐ効果もあります。そのため、コロナウイルスのために受診を控えている方も、虫歯や歯周病があれば歯科治療を受けたほうがいい場合もあります。新型コロナウイルスの流行が落ち着き、今までの普段通りの生活が送れるようになったらぜひみなさん歯科医院を受診してみてくださいね!DH大久保
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当院の新型コロナウイルスに対する取り組みについて
当院では、患者さまとスタッフの健康を守り安全に歯科医療を受けていただけるよう、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の感染防止のために以下の取り組みをしております。 1 スタッフは、常時マスクを着用しての応対とさせていただいております。 2 入り口のドアと窓を開けて、換気を行っています。 3 スタッフは全員出勤時に体温を測定し、発熱がないかどうか確認しています。 4 すべての患者さまにも来院時、体温を測定させていただき、37.5度以上の場合は後日での受診をお願いしております。 5 発熱以外にも咳などの症状があったり体調が優れない方、2週間以内に海外渡航歴がある方は予約の調整をさせていただいております。 6 待合室の雑誌やおもちゃ類は撤去しております。 7 受付は飛沫感染防止対策として、ビニールカーテンを設置しています。 8 受付業務に関しても、手袋をつけての応対とさせていただいております。 9 スタッフはウイルス除去シートを身に着けています。 また、新型コロナウイルス感染症以外でも院内感染防止のため、様々な取り組みをしています。 1 使用した器具は、洗剤と超音波による洗浄の後、高圧蒸気滅菌装置(オートクレーブ)により滅菌・殺菌をしています。 2 高圧洗浄機が使用できないものに関しても、洗剤と超音波洗浄とアルコールで清拭しています。 3 うがい用のコップやエプロンなど、患者さまが直接触れるものはディスポーザブル(使い捨て)のものを使用しています。 4 患者さまの治療後は、次亜塩素酸水にてチェア周りを清拭しています。 5 待合室・トイレなども定期的に次亜塩素酸水にて清拭しています。 6 診察チェアで患者さまがうがいをする水には、バクテリアなどを除去する医療用の中空糸膜フィルターを使用しています。 7 使用したグローブはこまめに交換しています。 8 スタッフはフェイスシールドや保護ゴーグルを使用しています。 9 患者さまの顔の被害を防ぎ目からの感染を予防するために、フェイスタオルをかけて治療を行っております。またタオルは毎回クリーニングをして、常に清潔なものを使用しております。 10 受付と洗面コーナーに手指消毒液、トイレにアルコール便座クリーナーを設置しています。 11 診療室内に空気清浄機、待合室にクレベリン液、カウンセリングコーナーにウイルス除菌効果のあるマジックボールを設置しています。 12 当院は完全予約制のため、多数の患者さまが待合室で長時間待つことがありません。 患者さまに置かれましても、ご来院時にマスクの着用をお願いいたします。 以上、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
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歯ブラシなどの歴史について
みなさんこんにちは!コロナウイルスが流行ってますが手洗いうがいは徹底していますか⁇今日は、歯磨きの歴史など調べてみたのでお話しします‼︎《世界の歯磨きの歴史》歯磨きはどれくらい前からあると思いますか⁇なんと紀元前五千年前からあるんです。この頃は歯ブラシのような形ではなく、麻の繊維を指に巻き歯を磨いたようです。そして、紀元前三千年前頃の遺跡からは、黄金の爪楊枝が見つかったそうです。しかし今とは異なりうがいをする習慣がなかったので、歯磨きをしたらそのままだったそうです。日本に仏教が伝わったのと同時に "歯木" (しぼく)と呼ばれる小枝を使ったものも一緒に伝わりました。僧侶から一般人に徐々に広まっていったそうです。《日本の歯ブラシの歴史》日本に初めて歯ブラシが広まったのは1890年大阪盛業会社が、『歯刷子』 という名前で発表したものだそうです。歯ブラシという名前で登場したのは大正3年にライオンが製造した、『万歳歯刷子』 (ばんざいはぶらし)が最初です。それ以降は 『歯ブラシ』 という名前が使われるようになったそうです。《日本最初の歯医者さん》みなさんは "小幡英之" という方を知っていますか?実はこの方は日本で初めての歯医者さんなのです。この方は明治8年に日本初の歯医者の資格試験(歯科医師国家試験)に初めて合格しました。《日本の昔の歯の治療》室町時代→江戸時代この間は甘いものが少なかったため、歯の治療というと虫歯を削ることではなく痛い歯を抜くことが多かったようです。当時は麻酔はないので、激痛に耐えながら歯を抜いていました。江戸時代江戸時代では歯科医師とはべつに、『入れ歯師』 という職業がありました。この時代の入れ歯の素材は木だったそうです。とても痛そうですが、歯肉の形に合わせて作ってあったり金属のバネを使ったり現代に似た技術で作られていたそうです。《お歯黒とは》お歯黒という言葉を聞いたことありますか⁇昔の女性がしているイメージがありますが、お歯黒には様々な意味があります。江戸時代では既婚者のしるしで歯を染めていました。他にも歯が黒く輝いている女性は美人ともされていました。そしてなんとお歯黒には、虫歯を予防、進行抑制の効果もあったそうです。成分はタンニンと第一鉄の化合物でできています。現代ではこのお歯黒を元に製品が開発されています。《世界初の歯ブラシ》世界初の歯ブラシは、中国で使われました。今使われているものとは素材が全く異なり骨や竹に豚の毛を植え付けたものでした。《世界初の歯磨き粉》古代インドでは、『ニーム』 という木の樹液が歯磨き粉として使われていました。これはむし歯や歯周病の予防薬が配合されていたようです。こんなに昔から歯周病やむし歯があったなんて驚きですね。先ほどもお話しした歯木にも塩をつけて磨いていたようです。ローマ時代の歯磨き粉は、動物の骨を焼いて骨灰や卵の殻を焼いた灰を使って作られた歯磨き粉で磨いていたようです。14世期のフランスは蜂蜜、塩、酢で作った歯磨き粉もあったそうです。《日本初の歯磨き粉》552年に中国から、楊枝と塩で磨くということも伝えられました。1625年に日本で初めて歯磨き粉の製造と販売を丁字屋喜左衛門がしました。このときの主成分は 『琢砂』 と言われる陶土でした。明治時代からは、海外から安全な研磨剤が入ってくるようになりました。1850年にアメリカではチューブ式の練歯磨きが発売されました!日本では1911年にライオンからチューブ式の歯磨き粉が発売されました。普段使っている歯ブラシや歯磨き粉にこんなに歴史があり世界によって成分や素材が違うことにとても驚きました。皆さんもぜひ調べてみてください☺︎︎DH関
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『名医とつながる!たけしの家庭の医学』の撮影協力をしました
2020年2月20日に、テレビ朝日系列の番組『名医とつながる! たけしの家庭の医学』の撮影が当院で行われました。この番組で当院がお手伝いするのは今回で2度目となります。 以前の番組の撮影風景について この番組は「いま気をつけるべき病や症状などに焦点を当て、楽しみながら病の知識向上、および予防啓発を目指す」番組とのことです。 当院もその趣旨は大切だと考えていますので、撮影と技術の協力をすることにしました。 さて今回は、堀ちえみさんの舌がんに関する内容でした。 舌がんだと診断される前に歯科医院で口内炎のレーザー治療を受けるというシーンがあり、そこで当院の診療室を撮影現場でお借りしたいとのことで快諾しました。そういえば、前回も同じ舌がんがテーマでしたね。 最初に歯科医院での診療手順や具体的な治療について撮影スタッフに説明します レーザー治療は歯科治療の中でも特殊なので、自分で実演して見せています 撮影風景の後ろには何人もの撮影スタッフが作業をしています 当日は堀ちえみさん役や歯科医師役の役者さんや、制作スタッフの方など15人ほどが来院され、制作を行いました。 放送時は10秒あるかないかとうシーンを何時間もかけて丁寧に撮影されます。 私たちが見るテレビ番組というのは本当に多くの方が関わっていますね。見るだけではわからないことです。ある意味、勉強になります。 舌がんは、生死に関わる大変怖い病気です。もしも舌に異変を感じたら早めに歯科医院で診察してもらいましょう。
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歯の痛み
こんにちは(^_^)皆さん体調は大丈夫ですか?免疫力を上げ、手洗いうがいを徹底して細菌を寄せ付けない体を作りましょう!咳やくしゃみエチケットにも気を付けて。皆さん、歯が痛いと思うことありませんか?「歯が痛い」といっても、冷たいものを食べると歯がしみる。時々歯の奥がズキズキと痛むことがある。など、その症状はさまざまですよね。歯の痛みの原因として多いのは、『虫歯』 や 『歯周病』 などですが、歯以外に原因がある場合もあります。○歯からくる痛み・虫歯虫歯とは、口の中の細菌が出す酸によって歯が溶かされた状態のことです。熱いものや冷たいものを口にふくむと歯がしみたり、痛みが持続する、叩くと響く鋭い痛みなどの症状が虫歯の特徴といえます。口の中にはたくさんの種類の細菌が住んでいて、その中でもミュータンス菌と呼ばれる菌が虫歯の原因菌です。ミュータンス菌、CMなどで聞いたことがあるかもしれないですね!この菌は、口の中に残った糖分を栄養として歯の表面にくっつき、そこで増殖してプラーク(歯垢)ができます。また、この細菌は糖分から同時に乳酸を作り出すため、プラークの内部は酸性になり、ゆっくりと歯の表面のエナメル質を溶かしてしまいます。歯に穴が開いてしまうと、いわゆる 『虫歯』 の状態になります。そのまま放置していると、やがて酸に弱い象牙質も壊れていき、歯髄の神経や血液にまで細菌が侵入してしまいます。こうなると耐え難いほどの痛みが出たり、ひどい場合には歯の根っこが化膿して全身に悪影響が出ることもあります。ごく初期の虫歯ならば再石灰化によって自然修復することも可能ですが、歯髄炎まで進行すると抜髄という治療によって歯髄を取り除くしかない場合が多いのが現実です。生えたばかりの永久歯はエナメル質が未成熟なため、生えてから2~4年後の間が最も虫歯にかかりやすいといわれているそうです。・知覚過敏何らかの原因によってエナメル質が傷ついて象牙質が露出してしまい、外部からの刺激が内側の神経に伝わりやすくなり痛みを感じます。熱いものや冷たいものでしみたり症状は虫歯と似ていますが、痛みが一過性であることと、叩いても痛まないなどの点が虫歯との違いです。歯の根元部分にはエナメル質がなく、全て象牙質でできているため、加齢による歯ぐきの後退などによっても象牙質はむき出しになり、知覚過敏の主な原因になります。〜知覚過敏と虫歯の見分け方〜▫︎食べ物で歯がしみる時間 知覚過敏→10秒程度 虫歯→数10秒~数分▫︎しみる歯を叩いた場合 知覚過敏→痛みはない 虫歯→響くような鋭い痛み▫︎歯の様子 知覚過敏→歯の表面はきれい、歯の根元が露出している虫歯→歯に茶色~黒色のシミがある、歯の根元は露出していない○歯茎からのくる痛み・歯周病歯周病は歯を支える歯ぐきや骨などの組織が破壊される炎症性疾患の総称で、40歳以上の日本人のおよそ8割がかかっているともいわれています。歯周病は、歯ぐきのみに炎症が起こっている歯肉炎と、炎症が進行して骨に及ぶ歯周炎に別れます。歯周病の原因は、主に歯に付着したプラーク中の細菌(歯周病菌)です。プラークを放置していると隣接した歯ぐきに炎症が起き、歯と歯ぐきの間に隙間(歯周ポケット)ができます。歯肉炎の段階だと自然治癒も可能ですが、歯周ポケットから侵入した歯周病菌がゆっくりと歯周組織を破壊していくと、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。歯周病のなりやすさについては個人差があり、喫煙やストレス、糖尿病などの要因も歯周病リスクを高めることが分かっています。少しでも痛みや違和感などを感じたら、歯科に行ってチェックしてもらいましょう!歯科アシスタント 松本
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ホワイトニングをするとどんないいことがあるの?
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。新型コロナウイルスが猛威をふるっています。感染すると重症化しやすい新型コロナですが、感染力はインフルエンザよりも弱く空気中ではすぐに死滅してしまうようです。しかし油断は禁物。手洗いをこまめにして、極力手で顔を触らないようにしましょう。多くの女性が毎日時間をかけてお化粧をしますが、口元に関してはあまり関心がない人が多いです。美人に見えるポイントは、『目鼻立ちがはっきりしていること』 と、『白く美しい歯や口元』 と言われています。ところが、目の周りはアイメイクしたり唇も口紅をつけたりしますが、歯のお手入れはおろそかになってしまいます。それは、自分で鏡を見てお化粧するときには、口を閉じたり、少ししか空けていないからです。しかし、実際には人と会っておしゃべりしたり、仕事で商談したり、面接を受けたりしているときや、だれかと食事をしているときには、歯が見えているのです。ですから、本当に人から良い印象を持ってもらいたいのなら、きれいで白い歯にすることはとても大事なのです。どんなに、1時間かけてばっちりメイクをしても、笑った時に虫歯で黒くなった歯が見えたり歯が黄ばんでいたりすると、一気に印象が悪くなってしまいます。せっかっくの美人も、汚れてくすんだ歯が見えてると台無しです。逆に、きれいな歯並びと白い歯は、健康的で明るい印象を持たれて5歳若返って見える、『アンチエイジングの効果』 があります。実は自分では気が付きにくいメイクのポイント、『歯のホワイトニング』 について今回は説明していきます。歯のホワイトニングのメリット歯に関してのトラブルは主に虫歯や歯周病です。虫歯や歯周病に関してはケアしている人は多いと思います。しかしホワイトニングで歯を白くすることには、さまざまなメリットがあります。1 表情や笑顔が明るく見える2 健康的に見える3 自分に自信を持つことができる4 清潔な印象を与えられる5 人と話したり笑うときに手で口元を隠さなくてもよくなる6 積極的に物事をとらえられるようになる7 人と会ったり話すのが楽しくなる8 ホワイトニングが会話のネタになる、自慢したくなる9 きちんとした印象を与えられる10 コンプレックスが解消される11 歯に対する意識が高くなるので、歯ブラシなどのケアをしっかりとするようになるいかがでしょうか?歯を白くするだけで、こんなにものメリットがあります。歯を白くするための手順は?一概に歯を白くするといっても、それには個々の状態に応じた手順があります。1 虫歯で黒くなっていれば治療をする2 つめ物やかぶせ物が変色していたり色があっていなかったり、形が違っていたり欠けている場合はつめ直したりかぶせなおす3 歯並びが悪い場合は、矯正をする4 表面の汚れや着色は、クリーニングを行う5 歯の色を白くしたい場合はホワイトニングを行うもちろんこれらすべてを必ず行う必要はありません。特に矯正ともなると、簡単には決断できないでしょう。しかし、少なくとも歯のホワイトニングを行う前に、虫歯の治療は終わらしておきましょう。なぜなら、せっかくホワイトニングしても虫歯で歯が黒くなっていては白い歯よりも黒い虫歯に目が行ってしまうからです。また、歯の表面の着色は、『ホワイトニング』 ではなく、『クリーニング』 で対応いたします。歯の表面の汚れをていねいに取り除いていきます。逆に汚れがほとんどなくて、歯自体の色を白くしたい場合は、ホワイトニングのみでも対応可能です。ホワイトニングの方法は?ホワイトニングの方法には大きく分けて2つの方法はあります。1 自分でできるホワイトニング薬局ではさまざまなホワイトニング効果をうたった商品が販売されています。歯磨き粉・デンタルフロス・デンタルリンス・マウスウオッシュなど日本では認可されていませんがアメリカでは歯に貼るだけで白くなる、『ホワイトニングテープ』 があり手軽なのでとても人気です。またこれもアメリカで発売されてい製品ですが、ホワイトニング剤とマウストレーがセットになった 『ホワイトニングキット』 があり、既製のトレーに自分でペーストを付けて自宅でホワイトニングを行います。 2 歯科医院で行うホワイトニング歯科医院で行うホワイトニングには、正確な歯型を取って作るマウスピースとホワイトニングキットをお渡しする、『ホームホワイトニング』 と、医院でホワイトニング剤を塗布して専用の波長の光を当てて歯を白くする 『オフィスホワイトニング』 があります。 ホームホワイトニングは安価ですが、2週間連続で毎日数時間の装着が必要です。オフィスホワイトニングはわずか1時間程度で白くなりますが、歯の白さが表面に限定されやすいです。 当院で導入している、『Sinsationl Smile』 は、ホームとオフィス、両方のホワイトニングの特徴をあわせもったホワイトニングシステムです。 患者さんは、医院でわずか20分の薬液塗布と光照射で済み、あとは自宅で付属のホワイトニングキットを使用してご希望の白さまで行うことができます。この 『Sinsational Smile』 キットは、ホワイトニング効果はそれほど強くないのですが、薬液が歯ぐきに付いても、痛みや刺激があまりなくとても安全です。 ホワイトニングの副作用は?一般的に、市販のホワイトニング効果を謳った物はあまり体感的な変化を感じられません。個人的にネット通販などでアメリカから取り寄せたホワイトニング剤などは効果が強いのですが、歯の神経を痛めたりすることがあり、すべてが自己責任になります。また、どのようなホワイトニング剤を使用してもホワイトニング効果は永久に続くものではなく、程度の差はありますが、時間とともにあと戻りしていきます。 また、幼少期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用したせいで歯の色が茶褐色からグレーに変色している歯には、残念ながらホワイトニング効果はあまりありません。どうしても歯を白くしたい場合は、歯の表面を削って、白いかぶせ物にする必要があります。 ホワイトニングはアメリカでは空港の待合室でもできるほどポピュラーです。皆さんもホワイトニングで、健康で素敵な笑顔を手に入れましょう。
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歯ブラシにはどんな種類があるの?
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。普段、皆さんが毎日行っているブラッシングですが、その際に使用する 『歯ブラシ』 には実に様々な種類があります。薬局に行くとあまりにもたくさんの歯ブラシが置いてあり、途方に暮れてしまいますよね?そこで今回は、歯ブラシの種類と、それぞれどんな特徴があるのか説明していきます。歯ブラシの種類1 手動歯ブラシ一番シンプルな、手に持って自分で動かして歯をきれいにする歯ブラシです。歯ブラシの種類はとても多く、様々な物があります。毛先がついているヘッドの大きさ、ブラシの一本一本の硬さ、太さ、先端のカット形状、植毛の密度、形状、配列、さらにネックの太さやグリップする部分の形状、プラスチックの弾性、子ども用歯ブラシなどなど、多種多様です。その他にも国産か、輸入か、メタルが内蔵されていてイオンが放出されるもの、使い捨てタイプなどもあります。また一番後ろの歯を磨くための、小さい毛先の 『ワンタフトブラシ』 もあります。2 電動歯ブラシ電動ブラシは、電池やバッテリーで内部のモーターを動かして、ブラシを高速で往復運動させるタイプの歯ブラシです。振動は1分間におおよそ2,000~4,000回転ほどです。電動歯ブラシは手で磨くより効率がいいのですが、歯や歯ぐきに当てる力が強すぎると歯がすり減ったり、歯ぐきを痛めたりする場合がありますので要注意です。このタイプの電動歯ブラシは非常に安価のものもあり、薬局や電気店以外でもコンビニエンス・ストアにも置いてあります。構造がとてもシンプルな反面、歯ブラシのヘッドの形状は決まっていて、あまりフィットしない場合があります。3 音波歯ブラシ音波歯ブラシは電動歯ブラシの一種ですが、単純な往復運動ではありません。超高速な微振動を発生させます。その振れを振幅といいますが、振幅の周波数が20,000Hz以上にもなります。(Hz=1秒間に運動する数)この音波歯ブラシを使用すると、当てたところがきれいになるだけではなく、毛先が届かないところまで、水流と空気がぶつかってきれいにします。音波歯ブラシで歯を磨くときは、自分で動かすことはしません。ただ角度と部位を変えるだけです。歯ブラシが周りをきれいにしてくれます。逆に手用歯ブラシみたいに動かしてしまうと、歯と歯ぐきに振動が上手く伝わらないので注意が必要です。4 超音波歯ブラシ超音波歯ブラシも、音波歯ブラシと同様に電動歯ブラシの一種です。振動数は音波よりもさらに多く、1,600,000Hzになります。超音波領域になると、細菌を直接破壊することができます。しかし単純な電動歯ブラシや音波歯ブラシと違い、歯ブラシ自体はほとんど振動しません。自分で正しく丁寧に歯ブラシを当てる必要があります。電動歯ブラシの主流は、あまりブラッシング方法がわからなくてもよく磨ける 『音波歯ブラシ』 です。『超音波歯ブラシ』 は、あまり種類がありません。ブラシが丸い 『カップ型』 をしているタイプは、電動ブラシ初心者には少し難しいです。ブラシが当たった場所はかなりよく歯垢が落ちるのですが、力が強すぎたり、当て方を間違えると歯が削れたり歯ぐきを傷つける可能性があります。また、電動歯ブラシは、一種の電気製品です。全体の大きさ・重さ・電池の持ち・替えブラシの種類・歯ブラシの価格・ランニングコスト・機能の豊富さ・色のバリエーション・充電方式・コンパクトに収容できるか・清掃性など様々なスペックについて検討する必要があります。乾電池を使用するタイプは、どこでも入手可能な反面、パワーがやや低いです。充電式は一度満充電すると、1週間ぐらいの旅行なら充電器は必要ない場合が多いです。最近では充電端子にUSB方式を採用している電動ブラシもあるので、その場合はスマホの充電器と兼用できそうです。どのタイプの歯ブラシを使えばいい?お口の中の状態は、人によって全く異なります。歯の大きさ・歯並び・歯の残っている数・虫歯の状態・歯肉の状態・顎の骨の状態・舌の大きさ・唾液の出る量や質・年齢・性別などなど。しかし基本的にはやや小さめのヘッドのものをお勧めいたします。まずは手用歯ブラシで正しく磨けるようになりましょう。歯ブラシの適切な使用は、虫歯や歯周病から守るために一番重要です。歯ブラシの使用にご不明な点がある場合は、お気軽に当院の歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。
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インフルエンザ対策
みなさん、こんにちは。2020年は東京オリンピックで盛り上がりそうですね!今年もよろしくお願いします。さて、今日は 『インフルエンザ』 について書きたいと思います。 新型のコロナウイルスのニュースが最近はとても多く感染予防に注意したいところですが、気温が下がり乾燥するこの時期は、気にかけてはいてもインフルエンザにかかってしまう人も少なくないと思います。手洗いや乾燥対策など基本的な予防策や、予防接種などはもちろん、プラスアルファの予防策として期待されているのが、お口のケアです。口の中の菌がインフルエンザの菌を助ける?口腔内の細菌が、インフルエンザウイルスの感染を促進する可能性があることが最近分かってきたのです。人の細胞の中に取り入れられたインフルエンザウイルスは細胞内で増え、子孫ウイルスが細胞表面に形成されます。しかし、このままでは子孫ウイルスが細胞表面にくっついた状態で放出はできません。そこでインフルエンザウイルスがもつ酵素が、子孫ウイルスと細胞との結合を切り離します。こうして放出された子孫ウイルスは、他の細胞へ感染できるようになり、感染が拡大するのです。また口の中の細菌によって、細胞外に放出されたインフルエンザウイルス量が20倍以上にも増加することが分かっています。では、お口の中の細菌をどのように減らすのがいいのか?口腔細菌の温床となっているのは、歯の表面についている白っぽい塊のことで、これを 『歯垢』 と言います。歯垢は食べカスの集まりと勘違いされる方もいらっしゃいますが、実は口腔内細菌の塊なのです!!歯垢はつきたばかりのころはまだ柔らかく歯ブラシで落とせるのですが、やがて固まってきて石みたいになります。これを 『歯石』 と言います。一旦、歯垢が硬い歯石になってしまうと、普段の歯ブラシでは落とすことができません。歯科医院の専用の機械でしか落とせないので、歯石取りを行う必要があります。歯科医院では、音波や超音波を使ったスケーラーという機械で歯や歯ぐきを傷つけずに微振動で歯石だけを落としていきます。最近では、歯科医師や歯科衛生士が手用の道具で歯石を取ることは殆どありません。手用スケーラーは使い方を間違えると、歯と歯ぐきを傷つけてしまいます。まれに音波や超音波スケーラーの使用時に出てくる水ですごくしみてしまう場合は、手用のスケーラーで何回かに分けて歯石を取り除きます。また、歯垢が固まって歯石になる時期は3~6ヶ月と言われていますので、それくらいのタイミングで定期的に歯石取りを行うととても効果的です。自宅でできる予防法は?歯科医院でプロの手によって、感染の原因になる歯垢・歯石をとり除くことも大事ですが、自宅での丁寧なケアがより重要になってきます。まず歯ブラシは自分に合ったものを選び、時間をかけて丁寧に磨きましょう。よくゴシゴシと力強く大きな動きで歯を磨いてしまう方がいますが、歯ブラシは小さく歯茎をマッサージするような感じで細かく動かすのが正解です。奥の歯の難しいところには、『タフトブラシ』 といってブラシの束が丸く小さいものを使うのもおすすめです。また、『歯間ブラシ』 や 『デンタルフロス』 を使って歯間をよく清掃することも重要です。歯の間が空いていて気になる方は、歯間ブラシを使用してください。歯の隙間がそんなに気にならない方はデンタルフロスを通すことをおすすめします。マウスウォッシュなどを最後に使って、歯のコーティングをすることも大事なことです!分からないことがあれば、歯科衛生士に相談していただければお答えしますので、是非ご相談ください。毎日の正しい歯ブラシと定期的な歯石除去で、インフルエンザと新型コロナウイルスから守りましょう!歯科衛生士 井田
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スタッフのマスク常時着用について
新型コロナウイルスなどの感染防止のため、当面の間スタッフが終日マスクを着用いたしますのでご了承ください。 また、患者様とスタッフの健康管理のため、発熱や咳などの症状がある方や、3週間以内に中国への滞在歴がある方は受診を控えていただけます様、お願い申し上げます。
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フッ素を塗って虫歯の予防
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 虫歯にならないようにする方法としては、毎日の歯ブラシが効果的です。 他にも、歯間ブラシを使ったりデンタルフロスが歯と歯の間の虫歯をの発生を防いでくれます。 歯磨き前や後にデンタルリンスでうがいをするのもとてもいい方法です。 さらに歯にフッ素を塗ることで虫歯を予防することができます。 今回は虫歯を予防する対策の一つ、『フッ素』 について説明していきます。 フッ素とは? フッ素とは自然界にある元素の一つで、様々な動植物と土の中にも含まれている物質です。 身近なところでは、緑茶や魚等にも含まれております。 そのため、適切な濃度で使用すれば重篤な副作用はありません。 このフッ素を取り入れることで、健康にとても役立ちます。 フッ素の効果について フッ素は実際、歯に対してどのような効果があるのでしょうか? 1 フッ素を歯に塗布することで、歯の表面に虫歯菌に対して抵抗力のある膜を作る 歯の表面の組織を『エナメル質』といいますが、この表面の結晶構造を変化させて虫歯菌が出す酸に対して耐性を作ります。 この膜は半永久的なものではないので、定期的にフッ素を塗って維持する必要があります。 2 虫歯菌によって溶け始めた歯の表面を再石灰化することで修復する 歯の表面は顕微鏡レベルでは、常に虫歯菌や飲食物の酸によって溶けています。 しかし唾液の中のカルシウム成分によってすぐに修復されていきます。 フッ素はこの作用を強化して、酸による歯の脱灰が限界を超して歯がもとに戻らなくなる状態にならないようにします。 3 虫歯菌が発生して活動する力をフッ素の抗菌、抗酵素力で低下させる 虫歯菌は歯垢や歯石を栄養源として成長しますが、フッ素の効果で虫歯菌が成長するスピードを遅くさせるため、結果的に虫歯になりにくくなります。 フッ素をどのように取り入れるのか? フッ素入りの食品や口腔ケア製品はいろいろあります。 1 フッ素入りガムを噛む 砂糖の代わりの甘味料キシリトールは虫歯の発生に効果がありますが、フッ素入りのガムもあります。 しかしガムに含まれているフッ素濃度はとても低いため、それほど効果はありません。 2 フッ素入りの歯磨き粉を使用する 普段の歯磨きでフッ素入りの歯磨き粉を使用する方法です。 現在市販されている歯磨き粉にはたいていフッ素が配合されていますので、知らず知らずのうちにフッ素を取り入れています。 ただし歯磨き粉に配合されているフッ素濃度は、ガムと同様それほど高くありません。 3 フッ素入りの洗口剤でうがいをする フッ素溶液を適量に希釈してうがいします。夜寝る前にうがいをするととても効果が高いです。 4 フッ素を直接歯に塗布する この方法は自宅ではなくて、歯科医院で行います。 高濃度のフッ素溶液(9,000ppm)を歯を乾燥させてから直接塗布します。 効果がとても高いのですが、3ヶ月ぐらいすると効果が薄れてきますので、3ヶ月検診の際に合わせてフッ素を塗布すると効果が持続します。 どんな人に効果的? 基本的にフッ素は歯があるすべての人に効果があります。 もう少し詳しく見ていきましょう。 1 子供 子供の乳歯や、生え変わり直後の永久歯はとても柔らかいです。 そのため、一旦虫歯が進むと急速に何本も虫歯になることがあります。 一生使い続けていく永久歯が、生えて1年もしないうちに虫歯になってしまうのは本当にもったいないです。 また、子供は上手く自分の歯を磨くことができません。 お母さんが仕上げ磨きをしても限界があります。 デンタルフロスや歯間ブラシも使うのは非常に困難です。 さらに、歯が乳歯から永久歯に生え変わる6歳から12歳までは、乳歯と永久歯が混在したり抜けた乳歯の周りが腫れて不衛生になることがあります。 定期検診の際に継続してフッ素を塗ることをお勧めします。 2 妊婦さん 妊婦さんは胎児への影響から、フッ素を塗ることは残念ながらお勧めできません。 ただ、普段の食生活や歯磨剤に含まれているフッ素の量であれば問題はありません。 出産後は、フッ素を塗って積極的に虫歯を予防しましょう。 赤ちゃんの口の中は最初無菌状態です。 お母さんやおじいちゃんおばあちゃんがチューをすることで、虫歯菌を移してしまうのです。 さらに、お母さんが食べ物を口移しにあげることでも虫歯菌が移ってしまいます。 赤ちゃんに食べ物を与える際は、口移しにあげるのはやめましょう。 お母さんもフッ素で虫歯予防をして、子供に虫歯菌が移らないようにしましょう。 3 大人 大人になると、歯の表面のエナメル質が固くなるので子供よりも虫歯になりにくくなります。 しかし、大人の虫歯は歯と歯の間や歯と歯茎の間にできやすいのですが、フッ素を塗ることで虫歯になりにくくなります。 4 高齢者 高齢になると、歯の周りの骨や歯槽骨が吸収して、歯根が出てきて歯根虫歯になることがあります。 フッ素を定期的に塗布することで、このような歯の根や歯と歯の間の虫歯を予防することができます。 フッ素は、虫歯予防にとても有効です。 上手に活用して、いつまでも健康を保ちましょう!