お知らせ
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光学印象士・蛍光観察士認定セミナーに参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 6月26日の日曜日に品川フロントビル会議室にてセミナーに参加しました。 今回は『光学印象士』と『蛍光観察士』の認定セミナーになります。 主催しているのは財団法人日本スウェーデン歯科学会という団体で、5年前に別のセミナーに参加したことがあります。 その際は虫歯や歯周病を薬剤を塗布して治す『カリソルブ』『ペリソルブ』のセミナーでした。 虫歯や歯周病を薬剤で治療するセミナー『光学印象』とは何かというと、通常は歯型を取って模型を作ってそれをもとにつめ物やかぶせ物を作るのですが、歯型を取らずセンサーを口の中に当ててスキャンをしてそのデータをもとにつめ物やかぶせ物を作る方法です。 型を取らなくていいのでとても画期的な方法です。また様々な材料のカットにつながるので環境にも優しそうです。 この方法はメリットがたくさんあるのですが、まだ保険適応では厳しいのと、歯茎の下の部分の型取りはできないことがあったり、様々なメーカーから毎年のように新製品が出たりと、まだ過渡期的な印象を受けました。 もう一つの『蛍光観察』ですが、これは口腔がんを特殊なライトで表示させる診断方法になります。 口腔がんが発生すると、その病変部の粘膜の構造が変化します。この変化した部分に緑色の光を当てることで蛍光ロス(FVL)と云われる陰影像を観察し診断をします。 この方法は慣れが必要でまた確定診断ではないですが、口腔がんの早期発見に役立つと思われます。 会場は品川にあるオフィスビルです。このビルの地下1階がセミナー会場になっています。 この会場は以前に別のセミナーで利用したことがあります。品川駅から5分以内なのでとても便利です。 会場内の様子です。今回のセミナーは会場に来る以外にオンラインでも受講できました。 オンライン受講は便利なのですが、ライブ感が伝わらず集中力が途切れやすいのと、業者展示や使用している機器が見たかったので実際に行くことにしました。 オンライン受講はかなりの人数だったらしいのですが、実際の来場者数は少なめでした。 最初に『蛍光観察士』に関する講義がありました。講師の先生は私の出身校の口腔外科の名誉教授の先生で、学生の時や卒業して大学に残っていた際はお世話になりました。 講義の内容はとてもわかり易く、蛍光観察の必要性とその方法について学ぶことができました。 複数の業者が協賛していて、様々な展示物を見ることができました。ただし、参加人数が少ないせいか、業者の数も少なかったですね。 ところで、先日岸田首相が国民皆歯科健診を発表しました。お口の中の健康状態は全身の健康状態と密接な関わりがあるので、虫歯や歯周病などを予防することで全身の健康が向上し、医療費が抑えられるとの趣旨になります。 当院でも患者さまには治療が終わっても、また痛みがなくても定期検診がいかに大事かということをご説明しています。特に歯周病は成人の8割以上が罹患している国民的疾患です。この病気は最終的に歯が無くなるだけでなく、細菌が全身にまわることで心臓病・高血圧・脳卒中・糖尿病の悪化・早産等の生死に関わるような病気を引き起こすことになります。 もちろん虫歯や歯周病が進んで歯が無くなると、うまく物が噛めなくなるので生活の質も大きく下がることになるのです。 話は変わりますが、6月28日に新宿にある日本赤十字社の東京支部を訪れました。この日は火曜日だったので、午前中だけクリニックを休診にさせていただきました。 先日、日本赤十字社より連絡があり、私が様々な貢献をしているとのことで名誉会員の称号を授与して頂けるとのことでした。ついてはこの日に行われる総会の中で授与式があるので参加を打診され承諾いたしました。 日本赤十字社の東京支部です。ここには、数年前にも厚生労働大臣感謝状を授与していただきた際にも訪れました。 日赤のビルの入口を入った正面のところに、名誉会員の人や会社の刻印の入ったプレートが掲示されていました。 総会の行われる部屋に通されると、名前のプレートの入った席につくように指示されましたが、一番正面の席だったので少し緊張しました。。。 このような機会をいただきまして、日本赤十字社の方々にはとても感謝しております。 今後とも誠心誠意、患者様の治療に当たり、社会に貢献できるように努力いたします。
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歯の着色の原因は?
こんにちは(^^)近頃は暑くて暑くて、辛いですね。熱中症には気を付けましょう!外では日傘が欠かせませんね〜 1 歯の着色について歯に着色が着いてしまう理由は、日々の行動にあります。毎食後に必ず歯磨きを行っている人でも、ちょっとした行動が着色の原因となる能性があります。 今回はどのような原因で歯に着色が付くのか説明していきます。 2 歯の着色の原因 ○タバコを吸っている着色の一番の原因はやはりタバコです。 タバコを日常的に吸っているとヤニ(タール)によって歯が全体的に黄ばんだり、一部に茶色い汚れが着きます。 ヤニによる汚れは、一度付着すると落としにくい特徴があり、クリニックでも落とすのが難しいため、喫煙習慣のある人は十分注意してください。 ○着色しやすい食べ物をよく食べている普段口にする食べ物や飲み物の中にも、着色しやすいものがあります。代表的なものとして、コーヒー・お茶・カレー・ワインなどがあります。 色の濃い食べ物には、ステイン(汚れ)の元となるポリフェノールやタンニンが含まれていることが多く、その成分が歯のエナメル質を覆っている部分に付着することで、着色汚れになります。 ○歯並びが悪い歯並びが悪い場合も注意してください。着色は、歯に付着した色素をきちんと落とせていないことも原因の一つです。 歯並びが悪いと、隅々までしっかり汚れを落とすことが難しく、磨き残しが発生します。それを放置しておくと、歯垢が硬くて取りにくい歯石となって歯の表面にこびりついてしまいます。歯石自体にも汚れが付着しやすいので着色が更に増えてしまいます。 ○口呼吸している口呼吸をする癖がある人も、歯が汚れやすくなります。口呼吸によって口の中が渇き、唾液が少なくなってしまうのです。 唾液は口内を潤すと同時に、汚れを洗い流す役割もあります。口呼吸を繰り返すと、汚れを洗い流す唾液が十分に出なくなり、汚れは落ちにくく歯の表面に残ってしまいます。 口呼吸はアレルギー等で鼻が詰まっていて鼻呼吸が困難な場合や、歯並びが悪く上の前歯が出ていて唇がしっかり閉じられない場合になりやすいです。 耳鼻科に行って鼻のつまりを改善したり、矯正治療で歯並びを治す必要があります。 ○歯磨きに問題がある歯磨きする頻度が少なかったり、歯磨きをしていなかったり、雑な歯磨きで済ませていたりしてませんか? 歯磨きの回数が少なかったり、歯磨き自体が雑になっていたりする場合は要注意です。歯垢が残りやすく、自分では取ることが難しい歯石になってしまいます。そこからまた着色につながります。 正しい歯磨きの習慣は、虫歯や歯周病予防と同時に着色を防ぐ基本的なことです。 自分の歯の大きさと歯並びに合った歯ブラシを使用して正しい力と方法で丁寧に磨くようにしましょう。 歯と歯の間に付く汚れは歯ブラシが届いていない可能性があります。 そのような隙間に着色がつかないようにデンタルフロスや歯間ブラシも併用して清掃するようにしましょう。 ○つめ物やかぶせ物の変色歯自体に付く着色ではありませんが、つめ物やかぶせ物が劣化することがあります。 特にレジンと言われるプラスチックのような樹脂は吸水性があるため経年変化で色が変わってきてしまいます。 もしも見た目が気になるのであれば、新しくつめ物やかぶせ物を交換してもらいましょう。 またつめ物は歯との間がどうしても隙間や段差が生じてしまいますので、その隙間に着色が入り込んでしまうことがあります。 このような隙間に入り込んだ着色は歯ブラシやクリーニングでは完全に取り除くことが困難な場合があります。 その場合も着色を取りには一旦つめ物を削り取って新しくつめ直す必要があります。 以上が主に歯の着色になる原因です。原因は様々ですが、これらの中に当てはまるものがある人はここで一度生活習慣を見直してみましょう!どうしても取れない着色は、歯科医院でクリーニングをして取り除いてもらいましょう。 またクリーニングと同時に歯を白くするホワイトニングもいかがでしょうか? 歯科アシスタント 松本
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歯が痛いときの問診について
こんにちは、歯科医師の鈴木です。今回は歯の痛みがあった時の最新の問診の仕方についてお話します。 歯の痛みはつらいですよね。少しの痛みならともかく、ズキズキと脈打つ痛みだったり、脳に響くような痛みだと仕事や勉強にかなり影響してしまいます。自動車を運転していたら集中力が途切れて事故を起こすかもしれません。 そんな時は少しでも早く歯を削ってもらったり、もう歯を抜いてほしい~!って思うかもしれません。でもちょっとお待ち下さい。もしも歯が痛くても、必ずしも歯が原因で歯が痛い訳ではないかもしれません! 歯が痛いとのことで歯を削ったり神経を抜いたり抜歯をしても痛みが取れない場合があります。つまり痛みの原因が歯でなかった可能性があります。 そのようなことにならないように、歯科医院では頭の付近や全身疾患まで鑑別診断に含めた包括的な問診を行うことが大切です。 当院では、問診して本当に歯から来る痛みなのかよく診査診断をしてから治療にあたっております。このような包括的な問診を『痛みの構造化問診』、難しく言えば『仮説演繹法』とよばれるのですが、いかにどのように問診を行うか説明していきます。① 部位 痛む場所はどこですか?② 発現状況 痛みが始まるきっかけとなったことがありますか?③ 経過 今までたどった経過は、痛み始めてからどれくらいですか?④ 痛みの質 どのような種類の痛みですか?⑤ 痛みの程度 痛みの強さはどのくらいですか?⑥ 頻度 どのくらいの頻度で起こりますか?⑦ 持続時間 一回の痛みはどのくらい続きますか?⑧ 時間的特徴 痛みの変化の時間的特徴はありますか?⑨ 増悪因子 痛みを生じさせたり、悪化させることはありますか?⑩ 緩解因子 痛みを軽くできることはありますか?⑪ 随伴症状 痛いときに他に一緒に生じる特徴はありますか?⑫ 疼痛時行動 痛みのときに決まって行動することはありますか? 以上の12項目を問診して、痛みの特徴から必要な鑑別診断を行い、最終的な診断をつけることが大切です。 歯の痛みがもしかしたら大きな病気の一因になっていることもあります。 歯の神経は頭の神経に繋がっている神経の一つです。頭の神経は12あるのですが、その1つが歯の神経なので脳の中や耳のあたりなど頭に関する所に腫瘍ができたりしても、歯の神経を圧迫して歯の痛みとして危険の信号を出してることもあります。 そのような場合も考えて、他の12の神経が正常か診るのはとても大切になります、 この12の脳神経検査のやり方を説明致します。12脳神経検査① 第一脳神経 嗅神経 嗅覚を検査するので鼻腔でコーヒーなどを匂いが嗅ぐことができるか検査する。② 第二脳神経 視神経 視野を検査する。患者さんの視野がどこまで見えるか検査する。③ 第三・四・六脳神経 目の運動を検査する。④ 第五脳神経 目の神経、上の歯の神経、下の歯の神経が含まれており、どこかが鈍くなってないか精密触覚機能検査などを用いて検査する。咬む筋肉の衰えがあるかも見る。⑤ 第七脳神経 顔面神経 額のしわ寄せ、目を閉じれるか、口角を上げられるか検査する。味覚も検査する。⑥ 第八脳神経 内耳神経 聴覚の検査を行う。⑦ 第九・十脳神経 舌咽神経、迷走神経 咽頭部の運動を検査する。舌を圧迫して口蓋垂の偏位があるか診る。⑧ 第十一脳神経 副神経 肩の筋肉や首の筋肉の衰えがないか検査する。⑨ 第十二脳神経 舌下神経 舌の運動を検査する。舌を前にしたりして正常か検査する。 これだけの神経が頭の中には複雑に絡み合っています。頭の痛み、歯の痛みもそうですが、この12脳神経が絡み合って起こりますので、痛みの原因がどこかを精密に検査していきます。検査にはレントゲンやCT、MRI(大学病院で行います)を撮るのも必須です。 歯の痛みは大きな病気のシグナルになっていることもありますので、我々歯科医師は常に注意して診療しています。大学病院や医科の先生と連携しながら最善を尽くして治療していますので、ぜひどこが痛いか、いつからの痛みか詳しく教えていただけたら幸いです。痛みの原因を知ることで、治療計画を立てていきますので、お気軽にお申し付け下さい。また、不快な違和感も教えていただけたら幸いです。スタッフ一同一丸となって適切に行っていきます。歯科医師 鈴木孝美
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久しぶりにセミナーに参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 先日の日曜日に大阪でセミナーに参加しました。 2年前の2月ごろから新型コロナウイルス感染症防止に伴い、様々な行事が中止になりました。 私が毎年参加していた学会や、セミナー、勉強会もすべて中止です。 特にアメリカで開催予定だったレーザー歯学会も中止だったので、とてもがっかりしました。 その後1年ぐらいしてからZOOM等でのオンラインの学会やセミナーが開催されたので、昨年から診療所や自宅のパソコンでオンラインでの参加を何度かしていました。 オンラインミーティングは便利な反面、かなり味気ないですね。なかなか何時間も集中することが難しです。 学生さんがコロナ禍で授業がオンライン授業となりましたが、同じように集中力を維持するのは大変でしょうか? しかし長かったコロナ禍による規制も無くなり、ようやく実際に会場に足を運んでセミナーを受けることができたので、とても良かったです。 今回私が参加したセミナーは治療等の技術系のセミナーではなく、患者様への接遇等のマーケティングと、スタッフの採用や扱いなどのマネジメントのセミナーでした。 会場は大阪駅からすぐの梅田センタービルの会議室でした。同じセミナーは東京でも開催されたのですが都合がつかなかったので、大阪会場の開催日に行くことにしました。学会やセミナーはやはり東京で開催されることが圧倒的に多いのですが、東京以外だと気分が変わっていいですね。 セミナーの会場内です。患者様に説明するツールが展示してありました。普段の診療で患者様に必要なことをすべて説明するのは時間が足りないし、患者様も覚えきれません。そのため治療の注意事項をまとめたツールを適切に渡す必要があります。当院でも様々な説明ツールを作って患者様にお渡ししていますが、今回当院でも使用できそうなツールをいくつか購入しました。 今回このセミナーで取り入れたポスターです。 『治療中に痛みを感じたら我慢せずに手を上げてください』 たまに患者様でどんなに痛くても我慢して、限界を超えてから痛い!と怒る方がいらっしゃいます。 特に男性で、「痛い」と言うのが恥ずかしいこと、男らしくない、弱いと思うみたいです。 治療前には必ず私から患者様には「お痛みがあれば左手を上げてください」と伝えたり、治療中も「大丈夫ですか?痛くないですか?」と声をかけていますが、それでも我慢する方が極まれにいらっしゃいます。患者様が痛くないように常に心がけてはいますが、実際に痛いかどうかはわからないので、皆さまも治療中は我慢しすぎないようにしてくださいね。『当院では予防と定期検診を積極的に推進しています』 もう一つポスターを待合室に掲示しました。 これも以前から当院では患者様に常にお伝えをしていますが、虫歯や歯周病は重症になると手遅れです。もはや抜歯しか方法がありません。そのために検診で早期発見・早期治療を行うことと歯垢・歯石を取り除くことがすごく重要になってきます。検診のタイミングは、軟らかい歯垢が歯ブラシで取れない頑固な歯石になってしまう3ヶ月を目安としています。 セミナー開始直前には満席になってしまいました。講習中は多くの先生が熱心に聞いてメモをとっていました。今回のセミナーは中小規模の歯科医院をターゲットにしている内容でしたので講演の内容がとてもしっくりきました。また、このセミナーはリピーターが多いのが特徴だそうで、今回もリピーター率がなんと90%以上だそうです。ちなもに私もこのコンサルタントのセミナーに参加するのは5回目です。 今はまだコロナ禍でいろいろと感染予防対策が必要な時期です。そのためセミナー会場も隣席とはアクリル板で仕切ったり、マスク着用、アルコール消毒は必須でした。 コロナ禍もだいぶ落ち着いてきたとは言え、まだまだコロナ前の状態になるには時間がかかりそうです。セミナー中はマスクで息苦しかったり少し不便なこともありましたが、久しぶりに直接セミナーに参加することができてほんとに良かったです。
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インプラント治療について考えてみます
みなさんこんにちは( ¨̮ )!最近お家で過ごす時間が増えてきて美味しいご飯、お菓子を食べる時間も増えましたね!美味しいものを食べるため必要な物、それは『歯』です。 これからお話することはそんな『歯』が何かしらの原因で少なくなった時にどのようにして補っていくか、今回は『インプラント』に焦点を当ててお話しようと思います。 インプラントという言葉自体は聞いたことがあっても、具体的にどのような治療なのかはよく分からないという方も多くいるかと思います。まずインプラントとは、虫歯・歯周病などの後天的な原因で歯の本数が少なくなってしまったり、先天的に歯の本数が少ない場合に行う治療の1つです。 インプラント以外の選択肢としては、『ブリッジ』『入れ歯』といった方法があります。 「では一体どれをやればいいんだ?」と選択肢が複数あるとどれを選べばいいのか分からなくなってしまうと思いますが、それぞれの治療にメリット、デメリットがあります。インプラント・ブリッジ・入れ歯のメリットとデミリット ①インプラントメリット・自分の歯と同じように噛める。・違和感がほとんどない・見た目が元の歯のように美しい・健康な歯を削らなくていい デメリット・外科手術が必要・治療期間が長い・保険適用でない ②ブリッジメリット・外科処置がない・入れ歯のような違和感が少ない・材料や方法で保険診療か自由 診療を選べる デメリット・両隣りの歯を削る必要がある。・隙間に物が挟まりやすい・メンテナンスが難しい ③入れ歯メリット・健康な歯を削る必要がない・広範囲の欠損にも対応ができる・物によってはバネが目立たな いタイプのものもある デメリット・見た目が気になる・硬いものが食べにくい・違和感がある・食べ物が挟まりやすい・調整が何回か必要 インプラントがおすすめな人 インプラント治療は、見た目にこだわりたい方、いつまでも若々しくいたい、また歯が無いことを周りに知られたくなかったり、旅行やお出かけの際に気にせず過ごしたいという方、そして健康な歯を削ったり、負担をかけたりしたくないなどそういったお悩みがある方におすすめです! 1つ前の項目でメリットについてお話しましたが、他にも多くのメリットがあるので気になる方は当院のスタッフにご相談ください! インプラントを入れる過程 ①術前診査 まずレントゲン撮影、CT撮影、口腔内検査を行い、それらを元に分析し精密検査をします。 その上で、歯の無い部分とその周囲の骨の厚み、骨の高さ、骨密度、骨吸収の程度、また下の奥歯であれば神経との関係もみて慎重にインプラントの治療計画を立てます。 ②一次手術(埋入) 虫歯治療と同様に歯茎に麻酔をし、予めシュミレーションされた長さ・太さのインプラント体を骨の中に埋入します。この時、必要に応じて骨が足りない部分に人工骨を入れたりします。治療時間は個人差ありますが2時間から3時間程です。また入院の必要などはなく、当日は安静にしていただき、翌日からは普通に生活できます。 ③二次手術 顎の骨がインプラント体と結合したら、被せ物をセットするための手術を行います。麻酔をして歯茎を切開し、インプラント体と人工歯を連結するパーツをつけます。 ④型どり、人工歯set 歯茎が二次手術後、落ち着いた後に型を取り、人工歯を作成します。形や色などは患者さんに合わせて作製し、取り付けます。 インプラントは人工歯を付けたらここで終了ではありません。1番大切なのはメンテナンスです。 メンテナンスについて インプラントを入れたあとは治療後に、インプラント周囲炎にかかりやすいので予防ケアが必要になります。インプラント周囲炎とはインプラントを入れた周りの歯茎が炎症を起こし顎の骨を溶かしてしまう恐ろしい病気です! そうならないために必要になってくるのが、まずは患者さん自身で行っていただく『セルフケア』です。 正しいブラッシング方法を身につけ磨くことが大切になってきます。 そしてどんなに丁寧に磨いても落とせない汚れは必ずあるのでそれを『定期メンテナンス』にて歯科医院でケアするのがとても重要になってきます! またメンテナンス時、定期的にレントゲンを撮影しインプラントをセットした後の予後を確認する必要があります。 必ずインプラントを入れた後は歯科医院にてチェックしてもらいましょう! まとめ インプラントは自然な歯に近い噛み心地で人気が高いためおすすめですが、非常にデリケートなものであることを理解することが大切です。インプラントを入れた後は大切にできるだけ長くお付き合いするために専門的なクリーニングと定期的な検査が必要になってきます。必ず歯医者さんに通いましょう! ここまでインプラントについて説明してきましたが疑問点や、より詳しく聞きたいという方は当院のスタッフに気軽にご相談ください 𓈒𓏸 DH池田
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60代 女性 Y.F様 チタン床部分義歯・フルジルコニア冠/ブリッジ・オールセラミックス冠
<治療説明>施術名:チタン床部分義歯、フルジルコニア冠/ブリッジ、オールセラミックス冠施術の説明:フルジルコニア、オールセラミックスは色や形の悪い歯を治してできるだけ自然な歯に近づけます。金属を使用していないため、金属アレルギーの原因にもならず、体に優しい素材です。チタン床部は薄くが高い部分入れ歯です。施術の副作用(リスク):痛み・咬合時痛・冷温水痛・抜歯する場合は腫脹や出血や神経麻痺などを生じる事があります。麻酔を行う場合、アナフィラキシーショックを生じるリスクがあります。セラミック・仮歯が欠けたり、外れる事があります。場合により歯の神経の治療をします。義歯はあわなくなった場合調整する必要があります。治療期間・回数:6ヶ月・15回施術の価格(保険適用外):1本あたり 110,000円~330,000円
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40代 女性 M.E.様 フルジルコニア冠・ジルコニアインレー・e-maxインレー
上下の歯の治療(詰め物と被せ物)を行いました。金属を使わない素材を使用しています。 <治療説明>施術名:フルジルコニア冠、ジルコニアインレー、e-maxインレー施術の説明:フルジルコニア冠、ジルコニアインレー、e-maxインレーは色や形の悪い歯を治してできるだけ自然な歯に近づけます。金属を使用していないため、金属アレルギーの原因にもならず、体に優しい素材です。施術の副作用(リスク):痛み・咬合時痛・冷温水痛・抜歯する場合は腫脹や出血や神経麻痺などを生じる事があります。麻酔を行う場合、アナフィラキシーショックを生じるリスクがあります。セラミック・仮歯が欠けたり、外れる事があります。場合により歯の神経の治療をします。治療期間・回数:7ヶ月・18回施術の価格(保険適用外):1本あたり 66,000円~132,000円
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歯磨きはなぜするの?
こんにちは(^^)だんだん暖かくなってきて、天気の良い日は広い公園でピクニックとかしたくなりますね♪ 今回は、私たちはなぜ歯を磨かなければいけないのか説明していきます。 ○歯磨きはなぜするの? 虫歯や歯周病、口臭などの口のトラブルの多くは目には見えない細菌が引きこしています。 口の中に生息する細菌は、しっかり歯磨きが出来ている人でも1000~2000億個ほどあり、まったく歯磨きをしない人となると6000億個〜1兆個!になるともいわれているそうです。 この細菌すべてが悪い菌というわけではなく、口腔内環境を整えるうえで重要な役割を担っている菌も多く存在しているそうです。とはいえ細菌の良い悪いに関係なく、歯を磨かなければ口の中で細菌が増殖していく一方であることは間違いありませんね。 ○うがいをすれば細菌は減らせる? 「細菌を減らすだけなら、歯磨きでなくても水でうがいをすれば洗い流せるのではないか?」と思う人もいるかもしれませんが、口の中の細菌はそう簡単にはいかないようです。 口の中の細菌は共存できるよう、様々な種類の菌が塊をつくって生息しています。この細菌の塊が『プラーク』と呼ばれるものです。プラークはさらに『バイオフィルム』という膜で守られています。バイオフィルムで覆われているプラークは、うがいで洗い流すぐらいの力では落とすことができません。例えるのであれば、キッチンの排水溝にできるぬめりもバイオフィルムの一種なんです。水洗いだけであのぬめりを落とすことが不可能ですよね?歯の表面に付着したプラークは排水溝のぬめりを落とすときと同じように、ブラシでしっかり磨くことでしかきれいに落とすことができないというわけです。 ○プラークがついているとどうなるの? 歯に付着するプラークはクリーム色で粘り気があります。歯磨きをしなければプラークはさらに増えて、歯の表面全体を覆うようになります。表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失ってしまい、また色も黄色っぽくなり本来の白い歯の美しさを失ってしまいます。 人の顔の中でも、特に清潔感の象徴となるのが口元ですね。そのため歯にツヤがなく、黄ばみが強くなっていたりすると、他人に不潔な印象を与えてしまいます。 そしてこのプラークによって歯が溶かされ虫歯になったり、硬い歯石となって歯周病が進行してしまいます。 虫歯になるとしみたり寝れないほどの激痛がやってきます。 歯周病が進行すると、歯がグラグラして最終的に歯が抜けてしまいます。 ○歯ブラシはどんなものを使ったら良いの? 歯ブラシはできるだけコンパクトなものを選びましょう。 市販している歯ブラシは必要以上に大きいものが多いです。 大きければ歯を磨く効率が上がるわけではありません。ブラシ部分が大きく厚みのある歯ブラシでは磨き残しが多くなったりします。 また男性は歯磨きをするときに力を入れすぎてしまうため、歯ブラシのナイロンの毛先で歯を痛めたり、歯ぐきを傷つけてしまいます。 そのため歯ブラシの毛先のかたさは『硬め』は使わず、『普通』か『やわらかめ』で力を入れずに磨くようにしましょう。 女性の場合も朝忙しくてつい力を入れすぎてしまう人は『硬め』は避けたほうがいいでしょう。 ○歯磨きはどれくらいの頻度でしたらいいの? 歯磨きは1日3回食後におこなうことが理想的です。 歯磨きは磨く回数ももちろん大切ですが、磨くタイミングも重要です。 食事をした後は、細菌が食べかすを餌にして増殖します。 そのため食べたあとは必ず歯を磨くようにしましょう。 また、食後だけではなく寝る前と起きたあとの歯磨きはとても重要です。特に就寝中は唾液の量が少なくなるため、細菌がもっとも繁殖しやすくなっています。なので就寝前の歯磨きは特にしっかりとおこなってください。 いかがだったでしょうか? 歯を磨くことはとっても大事で日常生活で欠かせないものです。 毎日の丁寧な歯磨きで、美しく健康な歯を保ちましょう! 歯科アシスタント 松本
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『ウクライナ人道危機』ヘの支援について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 ロシア軍によるウクライナ侵攻で、死傷者や多くの避難民が発生しています。 日本赤十字社の公式サイトより 実は私は以前、ウクライナの首都のキエフに行ったことがあります。(風光明媚でとても美しい都市でした) そのため、今回の軍事侵攻のニュースはとても身近で、多くのウクライナ人が犠牲になっていることを知り、とても胸が痛いです。 今回も、日本赤十字社を通して少しでもお役に立てればと寄付をさせていただきました。 ウクライナ人道支援義援金 戦争の1日も早い終結を心より願っております。
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骨粗しょう症のお薬と抜歯
こんにちは、口腔外科を担当しております歯科医師の鈴木です。 今回は年配の方に多い『骨粗しょう症』で飲んでいるお薬と抜歯についてお話したいと思います。 今まで、骨粗しょう症の薬である、『ビスホスホネート製剤』は骨の密度を低くさせない代わりに骨を作る作用も止めてしまうので、この薬を飲んでいる患者さんは抜歯をすることができませんでした。 しかし最近の骨粗しょう症の薬はかなり進化していて、また抜歯も可能なようです。 はじめに2010年にはじめて日本での骨粗しょう症のお薬が、抜歯などで骨の壊死をもたらすとされていた、『薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)』の発表されてから約10年が経ち、臨床研究や症例の蓄積により新たな知見が増えました。それによると、「抜歯前の骨粗しょう症のお薬の休薬の効果に対する根拠はない」とされていて、当初から比較するとMRONJに対する認識は大きく変わってきています。 薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)とは?この薬剤関連顎骨壊死とはどういう状態のことかと言うと、「骨粗しょう症のお薬や注射を使用している患者さんで、8週間以上口の中に骨が露出した状態が持続されており、かつ、以前に顔に放射線治療を受けいない場合」のことを示します。 薬剤関連顎骨壊死になってしまう可能性のある人は、以下のいずれかに含まれます。① 骨粗しょう症やがんの治療で、ビスホスホネート製剤を使用している。② 骨粗しょう症やがんの治療で、デノスマブを使用している。(デノスマブは注射製剤のみになります。)③ がんやそのほかの疾患の治療で、血管新生抑制剤を使用している。 抜歯前の休薬は、顎骨壊死の発生を予防しない2010年に日本では、抜歯前は骨粗しょう症のお薬の休薬することが推奨されていました。 その後、2016年の発表では、骨粗しょう症のお薬の休薬の効果はMRONJの発症予防の関連は不明であること、また発生回数に基づいたMRONJ発症のリスクよりも骨折予防の利益の方がまさることや、歯科治療前の感染予防を十分に行えばMRONJは減少することなどから、歯科治療前の休薬を指示する根拠はないとされています。 また2017年には、休薬が顎骨壊死の治療の成績向上に与える影響がないこと、逆に骨折のリスクを高めてしまうとの報告があります。 抜歯はMRONJの発症リスク要因になってないあるデータでは、MRONJの発症は抜歯を契機に発症したのが2割で、その他8割は抜歯と関係なく発症しています。 つまりは、抜歯を行わなくてもMRONJは多く発生していることになります。故に、むしろ抜歯の原因になった細菌感染こそがMRONJの発生に深い関わりをもつのです。 感染源になる要抜歯の歯は、早めに抜歯を行うことが推奨されています。 MRONJの予防このMRONJの発生を抑えたり予防するには、口腔衛生管理や適切な歯科治療が重要と考えられています。 不衛生な口腔内からMRONJは自然発症する例も多く報告されている事から、特に口腔衛生管理が最も重要であり、骨粗しょう症のお薬を服用している患者さんには3ヶ月ごとの口腔ケアを行った場合、10倍のMRONJの発生予防効果があることが実際に公表されています。 一番の予防は定期検診が重要であります。 まとめ近年は、50才以上の女性の3人に1人が骨粗しょう症になる時代です。 誰もが骨粗しょう症のお薬を飲むようになることが普通になる時代です。最初に当院に通院したときには骨粗しょう症のお薬は飲んでなかったとしても、もし骨粗しょう症のお薬の治療が始まるも多くありますので、骨粗しょう症のお薬が始まったらできるだけ速やかにご報告されて下さい。患者さんの中には、歯科治療をすることがダメだと誤解をしている方もまだ多くいらっしゃると思いますので、多くは適切なお口の中のケアと感染源の抜歯は、健康にさらに役立つので、スタッフ一同一丸となって適切な治療をおこないます。 当院では、通院されている内科や整形外科の先生方とも連携して適切な注意を仰ぎ、医師の先生との連携を大切にして、患者さんにとって一番よい時期や方法で抜歯を行っていますのでどうぞご安心なさって下さい。歯科治療、口腔ケアを受けることによって顎骨壊死の多くは予防できますので、定期検診の重要性はとても効果があります。 口腔外科・歯科医師 鈴木