お知らせ
-
口臭の原因と予防!徹底解説!
みなさんこんにちは⸜🌷︎⸝ みなさんはお友達や家族と話すときに臭いがして相手のお口が臭いなと感じたことがあると思います。 逆に人と会うときに、自分の口臭が気になることはありませんか? 自分の手に息を吹きかけてみて、臭わないから大丈夫!と思っても、家族や友人などに指摘されて悩んだことがある人もいるのではないでしょうか? 自分ではなかなか気づかない口臭。お口の中のエチケットは日頃のチェックから始めましょう。 口臭の原因を知り、予防をすれば悩むこともありません。まずは口臭の原因について知っていきましょう。 【口臭の原因】 ①歯の汚れ毎日歯磨きをしていても歯と歯の間やブラシが届きにくい部分には歯石が付いてしまいます。 そして1回歯石が付着すると、ますます歯に汚れや細菌が付きやすくなります。また、歯に歯石がつくと歯茎は腫れ、腫れた歯茎の周りに歯垢や歯茎から出る血液や浸出液によって口臭が出やすくなってしまいます。 また歯周ポケットに歯石が溜まると歯茎が腫れ、膿が出て、その膿が口臭の原因へと繋がります。 ②舌の汚れ舌の上が白くなっている方いませんか? それは沢山の細菌が繁殖した舌苔と呼ばれる灰白色または黄白色をした汚れになります。 舌苔は抗生物質の長期服用後や全身疾患の部分症状として見られることもありますが、健康な場合でも口の中が不潔だと舌苔がつきます。そして口が乾燥している人は舌苔が増えやすいです。 ③生理的口臭皆さんは朝起きた時に、お口のニオイが「くさい」と感じたことはありませんか?起きた直後やお腹が空いている時、緊張している時などは唾液の分泌量が減少します。すると、お口の中に細菌が増え口臭の原因となる揮発性の「硫黄化合物」が沢山作られてしまうのです。 硫黄化合物は野菜が腐ったような臭いや卵が腐ったような臭いなどに例えられます。 この悪臭こそが、「生理的口臭」の正体です。しかし、生理的口臭は、誰にでもある口臭で、食事や歯みがきをすることで口臭は弱まります。 先程説明した①と②も生理的口臭に含まれます! ④病的口臭虫歯や歯周病などの歯科的疾患のほか、鼻の病気や胃潰瘍なども、口臭の原因となります。 この病的口臭は、口臭の原因となる特定の疾患を治療することで治ります。 【口臭予防の仕方】口臭を引き起こす原因はお口の中の汚れや歯周病菌や放置した虫歯の中に生息する細菌達です。 つまり、虫歯を治し、歯磨きをしっかり行うことでほとんどの口臭は改善できます。また普段のブラッシングで落としきれなかった汚れを3ヶ月に1回ほど定期健診に通い、歯石取りを行うと口臭予防に繋がります!そして舌についた汚れも口臭の原因となるため舌みがきもしっかりと行い口腔内を清潔に保ちましょう! 【舌みがきのポイント】 ①舌ブラシや軟らかい歯ブラシを使う。 ②水に濡らしただけのブラシまたは舌磨き専用のジェルを使い、舌の奥から手前に一方向でブラシを動かす。 ③強く磨きすぎてしまうと舌の粘膜や味を感じる味蕾を傷つけてしまうため、軽い力でやさしく磨く。 ④あっかんべーをするようにしてなるべく思い切り舌を外に出しながら磨く。 ※1日に何回も磨いたり、舌苔が付着していない部分を磨くと舌を傷つけてしまうこともあるので、舌みがきは1日に1回、適度に鏡を見ながら行うようにしましょう。 【洗口剤の使用】 先程説明したように歯磨きを十分に行い、できる範囲での舌磨きを行い補助的に洗口剤を併用することで、洗口剤には薬用成分の含まれるものもあるため抗菌作用なども期待できます♪ 話をする時はもちろん、日々の生活ですっきりさわやかなお口でいられるように谷村歯科医院ではご自身では気が付きにくい口臭トラブルを共に解決していきますので、ぜひご相談ください( ¨̮ ) 歯科衛生士 池田
-
歯が抜ける原因
こんにちは!^ - ^ 寒い季節になり、風邪をひきやすくなるので体調に気をつけて生活しましょう!突然ですが、なぜ歯が抜けるのか気になりませんか? 今回は歯が抜ける原因について話していきましょう♪ 歯が抜ける原因の第一位は『歯周病』です!! そして2位が『虫歯』になります! ○歯周病とは? 軽度であれば歯茎の腫れ・出血などが主な症状として現れますが、進行すると痛みが加わり、最終的には歯茎や顎の骨が破壊されて歯を支えきれなくなります。 その結果、歯を失ってしまうのです、、 日本人の成人の約8割がかかっているといわれている病気で、その多さを聞いて驚かれる方も多いですが、自覚症状に乏しい点を踏まえると納得できるかと思います。 歯周病は患者さんが気付かないうちに症状が悪化し、症状が出てきたときには歯が抜けるくらいまで進行してしまう病気なのです。 ○虫歯とは? むし歯とは、むし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌など)が作る酸により、歯が溶かされてしまう病気です。 むし歯の原因菌は、糖質をエネルギー源として、歯を溶かす酸を作り出します。 磨き残しのためプラークが蓄積されていたり、砂糖の摂取量・摂取回数が多かったりすると、細菌の活動が活発となり、むし歯になってしまいます。 ○『歯周病』と『虫歯』を防ぐにはどうすればいいの? 『歯周病』や『虫歯』にならないようにするには、定期的な清掃(プラークコントロール)が必要になってきます。 特にセルフケア(お家での歯磨き)が大切になってきます。 しかし実は歯ブラシだけでは約60%のプラーク(歯垢)しか落とせていません。そのため補助的清掃用具(歯間ブラシ、フロス、タフトブラシなど)の使用が必要になってきています。 歯が抜けないようにする為にもお家でのケアを頑張ってみましょう!! ○もし歯が抜けてしまったらどうすればいいの? 虫歯や歯周病などが原因で歯が抜けてしまったらどんな方法があるか知っていますか?? 歯が抜けた場所にもよりますが、基本的には3つの選択肢があります^ - ^ 『インプラント』『ブリッジ』『入れ歯』の3つです。 ○インプラント抜いた歯の所の骨にチタンの金属でできた人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。この後に説明する『ブリッジ』や『入れ歯』とは違い、インプラント1本だけでしっかり噛め、他の歯を傷つけないのが特徴です! 【メリット】・他の歯を削らない・違和感なくしっかり噛める・取り外しなどがない・見た目が自然 【デメリット】・費用がかかる・噛めるまでの時間がかかる・ちゃんとケアをしないと歯周病(インプラント周囲炎)になる恐れがある ○ブリッジ欠損歯の代わりとなる人工の歯(ダミー、またはポンティックという)を、両隣の歯にかぶせる冠と一体でつくったものです。抜いた歯の両サイドの歯を削って土台の形にし、3本以上が繋がったかぶせものになります。 【メリット】・接着剤で歯に固定をするため、食事のたびにはずす必要がない・保険適用の銀歯でできたブリッジであれば、費用が抑えられる 【デメリット】・両サイドの歯を削って欠損した歯の分も支えるため、両サイドの歯の健康寿命が下がる・臼歯(奥歯)の場合、保険適用だと銀歯になり見た目が悪い・歯がない部分に物が挟まりやすいため、歯周病や虫歯になりやすい ○入れ歯人工の義歯(入れ歯)を用いて、歯を失った部分を補うものです。両サイドの歯に金具をかけ、取り外し式のものになります。 【メリット】・短期間で入れ歯ができる・保険適用の入れ歯の場合、費用が抑えられる 【デメリット】・自然歯に比べて、噛む力が弱い・両サイドの歯に負担がかかる・食事後毎回義歯を洗わなければならない など、それぞれメリット、デメリットがあるためご自身が何を重要と考えるかによって選択が変わってくると思います。 わからないことや聞きたいことがあれば是非聞いてみてくださいね♪ 歯科衛生士 楠
-
昔と未来の歯磨き
みなさんこんにちは˙︶˙)ノ"だんだんと寒くなってきて、コンビニの肉まんやおでんやお鍋が美味しい季節がやってきましたね〜温かくておいしいご飯を食べた後は、しっかり歯磨きをして歯周病や虫歯を予防しましょうね!今日はそんな『歯磨き』についてのお話です。歯周病や虫歯を予防するのに大切な歯磨きですが、まずは昔の人は歯磨きのときにはどんな物やどんな風に磨いていたのかご紹介します! ●昔の歯ブラシ🪥 昔の日本での歯みがき粉は、江戸時代に房州(今の千葉県)から取れる房州砂(ぼうしゅうずな)を原料に、ハッカなどの香料を混ぜて歯みがき粉としていました。江戸周辺以外では、地方によってはその土地ごと産出する白い砂や、白い石を削り落とした粉末を歯みがき粉として使ったり、他にも米ぬかや若葉を焼いて粉状にして使用していたそうです。その後、明治時代に入ると今あるような歯みがき剤の形のものが市販されるようになりました。 一方歯ブラシとしては江戸時代に『房楊枝(ふさようじ)』と呼ばれていたものがあり、クロモジやヤナギの枝を細く削り煮て柔らかくしたものから作られていたとされています。 枝の先から1.5センチほどを叩き潰してブラシの様に加工した物だったそうで、形状は竹ぼうきのミニチュアのようなもので、棒の先端がブラシになっている形をしています。 今のように毛が柄直角に生えているわけではないので、奥歯などはさぞかし磨きづらかったでしょう。 現在あるような歯ブラシが日本に入ってきたのは、明治の初めですが、一般の人に浸透し使われ始めたのは大正時代だそうです。 日本では、今のライオン株式会社(LION)の前身「小林富次郎商店」が歯磨き市場に着目をし始め独自の研究を開始したとされるのが明治28年。 その後すぐ、粉歯みがきが発売されました。ライオンと名前を変えた後、明治44年には日本で初めてチューブ入りの煉り歯みがきを発売します。 なんと日本の歯みがきと歯ブラシの歴史は100年程!とっても長いですね〜! 練り歯磨きが発売された後も、粉末状や液体状、シート状の歯みがき粉ができてました。 最近では、泡状の歯磨きをというものもあります。 さてお次は宇宙での歯磨きについてです。 宇宙空間にいる人はどのように歯磨きが行われているのかご紹介します! ●宇宙の歯磨き 皆さんご存知ですが、宇宙には重力がありません。 何でもどこでも物体はふわふわと浮かんでどこかへ飛んで行ってしまいます。 特に気を付けなければいけないものは、水などの液体の取り扱いです。 液体が飛んで行って電気回路につくと不調になったり、最悪故障してしまい大変危険です。 ではそんな宇宙での歯みがき粉はどのようなものでしょうか? 宇宙船や国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士たちが歯を磨く際には、私達が歯を磨く時と同じような練り歯磨きが使われているそうです。 ただし地上にいる我々が使用している歯みがき粉と違うのは、その歯みがき粉は食べられるようになっているということ!歯ブラシに歯みがき粉を付けて、口からつばや歯みがき粉が飛ばないように気を付けながら歯を磨きます。 その後、吐き出す代わりに飲み込むことになっています。 どうしても汚い感じがして飲み込むことができない人は、静かにタオルに吐き出すそうです。確かにちょっと気になるし、飲み込むのは勇気がいりますね笑 ●まとめ今回は昔の歯磨きの仕方や宇宙での歯磨きの仕方などをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか!昔からとても重要視されて健康面からも大切とされる歯磨きですが、もっと日本でもデンタルIQとよばれる『歯科医療に対する価値観や優先順位』を高め、予防に力を入れましょう。 そして、みんながしっかりと歯を磨く事で、歯の痛みに苦しむ人や歯を無くしてしまう人を減らせるといいですね! 歯科衛生士 山口
-
とても大事な歯科健診
こんにちは(^^)寒かったり暑かったりで秋が満喫できない今年…秋の味覚で秋の香りを感じたいですね!○歯科検診とは 歯科医院で行っている歯科検診は、お口の中の健康を守るためにとても大切なことです。何かしらの症状が出てから受診するようだと、すでに重症化していることも多く、その分通院回数や費用といった負担も大きくなります。 歯科医院は、歯の痛みや歯茎の出血など、口腔内でのトラブルが起きてから受診するところと思っている方も多いです。虫歯ではないのに歯科医院へ行くことはあまりしたくないですよね。多くの方が、「できれば歯科医院へいきたくない」「痛くなってからでいいや」と感じています。なので、治療を終えても定期的に検診に来てくださいと言われ、「どこも悪くないのになぜだろう?」って思ってしまう方もいますね。 しかし、歯科検診は予防歯科の1 つで、自分の歯をできるだけ長く残していくために大切なメンテナンスなのです。○歯科検診で行うこと 歯科検診ではさまざまなことをチェックします。その中でも主なことは下記になります。・虫歯、歯周病の検査・歯垢、歯石の除去・ブラッシング指導・かみ合わせのチェック ・つめ物、かぶせ物が割れていないか、とれていないか ・腫瘍などのできものがないか ・顎の状態のチェックなどです。 歯科検診の内容は歯科医院によって異なります。しっかり定期的に通うことで、虫歯や歯周病の予防、初期段階での発見そして治療につながります。歯科検診に行ってるから虫歯にならないというわけではありませんが、早期発見・早期治療がとても大切なのです。 食後にしっかりと歯磨きを行っていても、歯と歯のあいだや歯周ポケットなどの歯垢が落としきれず磨き残しとなってしまうことがあります。歯垢は時間がたつと歯石へと変化し、歯ブラシだけでは取れない状態になってしまいます。さらに放置すると、虫歯や歯周病の原因となるため、定期的に歯科検診に行って歯科医師や歯科衛生士に口腔内をきれいにしてもらうことと、プロによるチェックが大切なのです。○歯科検診に行かないと… ・虫歯が進行する初期虫歯は痛みがないため、ほとんどの人が自分で気づかないか、気づいても痛みがないためそのままにしておく方がほとんどだと思います。なので、気が付かないうちに少しずつ大きくなっていき、神経をとる必要があるほど重度な虫歯にまで進行してしまいます。 そして痛みや腫れてから治療になると、痛みでつらい日々が続いたり治療の回数が増えたり治療が大掛かりになったり治療費が高額になったりと、ものすごいロスに繋がります。 ・歯周病が進行する歯周病は重症になるまでほとんど痛みがなく、気づかないうちに進行してしまう恐ろしい細菌感染の病気です。歯ぐきの痛みは重症になるまではありませんが、重症になる前に歯ブラシ時の出血や違和感、口臭、歯のグラつきなど、歯周病のサインは必ずでています。しかし忙しいからといってそのままにしていたり、気にしないで放置してしまうと、ある日突然頬が腫れたり激痛で眠れなかったり、最悪歯が抜け落ちるといったことになってしまいます。 ・腫瘍の発見が遅れる お口の中にも良性・悪性の腫瘍ができます。良性の場合はよほど大きくならなければ緊急性はあまりありませんが、悪性腫瘍であるガンができると生命の危険があります。 舌癌や歯肉癌などはなかなか自分では自覚しにくいです。 大きくなると、手術で除去する範囲も大きくなり、日常生活に大きな影響が出てしまいます。 ○歯科検診をしていない場合のデメリット ・虫歯が大きくなるまで気が付かない ・歯周病がひどくなるまで気が付かない ・お口の中のできもの(口腔がんなど)の発見が遅れる ・以前治療した所に不具合が起きる・治療期間や費用の負担が増える など様々な良くないことが起こります。歯科検診の大切さに少しでも気が付いていただけましたら、是非歯科検診の予約を!! お電話 03-3789-8241 24時間ネット予約 https://plus.dentamap.jp/apl/netuser/?id=3419 歯科アシスタント 松本
-
なぜ虫歯ができるの?
こんにちは!最近は寒い日や暑い日が続いています。寒暖差が激しいので、外出する際は羽織るものを一枚持つなど、対策をしてお出かけしましょう^_^ さて、今日は『虫歯』についてお話しします!! 虫歯とは、歯垢(プラーク)の中にいる細菌(主にストレプトコッカスミュータンス菌)が作り出す酸によって歯が溶かさせる病気です。その微生物の量によって、虫歯になりやすい人、なりにくい人に分かれます。 つまり、この細菌が多い人は虫歯になりやすくて、少ない人は虫歯になりにくいといえます。 ただし、虫歯になる要素は細菌の他にもありますので、これから説明をしていきます。 1 虫歯の原因 虫歯になってしまう原因としては、3つ挙げられます。 これらの原因が重なったときに歯が溶けて虫歯になってしまいます。 ①細菌食べ物の中に含まれている糖を細菌が食べ、酸を作り出し歯を溶かします。 虫歯になる直接的な原因ですね。この細菌がいなければ虫歯にはならないのですが、残念ながらゼロにすることはできません。 ②糖質食べ物の中に含まれる糖質(砂糖)のことです。そして、間食をよくする方は虫歯になりやすいと言われています。 細菌はこの糖をエサにして酸を作り出します。ですから糖質を控えることは虫歯予防に効果的です。 ③歯質歯の質は人それぞれ違うため、虫歯になりやすい人もいます。特に乳歯や永久歯が変えたばかりの子どもは完全に歯の表面が硬くないため、虫歯になりやすいです。 他の人と同じように歯を磨いていて、それほど甘いものを食べる習慣がなくてもすぐに虫歯ができてしまう人は歯の質が弱い可能性があります。 これらのことをふまえて対策を考えてみましょう♪ 間食をよくする方はいらっしゃいますか?間食をするとこのようなことが起こります。 普段口腔内は中性ですが、食事をするたびに糖質が増えるため細菌が活性化し(糖を使って細菌が酸を吐き出す)、酸性へと傾きます。時間が経てばまた中性になりますが、間食が多い方だと酸性になっている時間が長いため、虫歯によりなりやすくなります。 ちなみに酸性から中性に戻るまでは約1時間くらいかかると言われています。 そのため、テレビを見ながらだったり、携帯電話を触りながらだったりする『ダラダラ食べ』をやめましょう! 2 歯垢(プラーク)がつきやすい場所はどこ?歯垢が付きやすい場所は、奥歯のでこぼこしている所や歯と歯の間、歯と歯茎の境目がつきやすいところになります。 ①奥歯の噛む面 歯の噛むところは溝が刻んであり、この溝で物を噛み砕いて外に逃がす効果があるのです。 しかしこの溝があることで食べかすが残ってしまいます。 この溝は思っている以上に深くて細いので、歯ブラシの毛先の太さではきれいに食べかすを取り除くことが難しいのです。 そこに虫歯菌が繁殖して酸を作って歯を溶かしてしまうのです。 ②歯と歯の間 歯と歯の間も、とても狭くて食べかすが挟まって歯ブラシで全部取り除くことは困難です。 このような隙間も細菌はとても小さいので入り込んでいきます。 そして知らない間に虫歯になってしまうのです。 ③歯と歯茎の境目 歯と歯茎の間はやはり細い溝になっているので、食べかすが残ってしまいます。 この溝のことを歯周ポケットといい、この歯周ポケットが大きくなっていくと、いわゆる『歯周病』になってしまいます。 歯ブラシで毎日頑張って歯を磨いていても、実際に歯ブラシの毛先がこの歯ぐきの付け根にあたっていないことが多いです。 歯を磨く時は歯の表面よりも少し歯ぐきの方に傾けて、小刻みに歯ブラシを動かのが食べかすや歯垢をきれいに取り除くコツです。 3 虫歯にならないようにするにはどうすればいいのか? 虫歯の原因は虫歯菌や糖質と歯の質ですが、虫歯にならないようにするために特に大事になってくるのが、毎日のセルフケアや定期検診です! 皆さんの中には3ヶ月に一回、歯科医院に定期検診に通っているからがいらっしゃるかもしれません。 ただし、定期検診に通っているからといって絶対に虫歯にならないとは限りません。 もちろん定期検診もとても大事なのですが、毎日のセルフケアがすごく大切なのです! いくら歯科医院の定期検診で歯垢や歯石を取ってもらっても、歯科医院に来ていない間に歯垢がずっと溜まっていると虫歯になるリスクが高くなります。 その為にセルフケアを行う際は、こういった所を意識してみましょう♪ ①1本ずつしっかり磨く歯ブラシを大きく動かしながら歯を磨いていても、あまり意味がありません。動かす範囲が大きい為、細かい所の歯垢は取れないからです。細かく1本ずつ磨くことによって、虫歯になるリスクを下げます。 一度歯を磨いているときによく鏡を見て、歯ブラシの当て方や動かし方を観察してみるといいですね。 しっかり歯ブラシで食べかすや歯垢が取り除けているか自信がない方は、歯科医院で定期検診の際に、歯科衛生士や歯科医師に聞いてみてください。私たちがていねいにご指導させていただきます。 ②補助具を使ってみる歯ブラシで磨いても歯と歯の間の歯垢を取るのはとっても難しいです。そのため、『デンタルフロス(糸ようじ)』を使うことをオススメします!フロスを歯に沿わせて使うことで歯と歯の歯垢を簡単にとることができ、歯と歯茎の間も掃除ができるため歯肉炎にもなりにくくなります。 また叢生(歯がガタガタずれている所)や歯ブラシでは届きにくい所にオススメなのは『タフトブラシ』です。このタフトブラシは歯ブラシの毛先の部分がとても小さいです。 そのため歯並びが悪いところや奥歯の歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間などの細かいところを磨くのに最適です。 ③歯ブラシの力加減を調整する強く歯を磨くからといって歯垢や歯石が取れるわけではありません。強くガシガシ磨くことで歯に細かいキズがついてそのためにしみたり着色がつきやすくなったり、歯茎に擦れたようなキズができて痛みが出たり歯ぐきが下がってきてしまいます。そうならないように、歯茎には歯ブラシが当たっても気持ち良い力加減で歯磨きをしましょう! ここまで虫歯や磨き方についてお話ししてきましたが、どうでしたか? 歯垢が残りやすそうなところや磨きにくいところがわからない方は歯科医院で聞いてみてくださいね! 歯科衛生士 楠
-
帯状疱疹と歯の痛み
こんにちは、歯科医師の鈴木です。今回は、『帯状疱疹と歯の痛み』についてお話ししたいと思います。1 帯状疱疹とは? 帯状疱疹は水痘(みずぼうそう)と同じ、「水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)」によって生じる感染症です。このウイルスに初めて感染した場合は、ウイルスは口の中から侵入して水痘(みずぼうそう)を皮膚や粘膜に作ります。 これがいわゆるみずぼうそうの水疱です。 しかしこのウイルスは、この水疱を作っている間に水疱を作っている皮膚や粘膜の神経細胞の中に入り込みもっとその神経の奥に入り込んでそこにひっそりと住みつき、水痘の治療が終わっても一生そこに住みつくのです。2 帯状疱疹のお口の症状 帯状疱疹はそこに住みついたウイルスが身体の疲労や加齢などで抵抗力が弱まったときに、再活性化して生じる感染、いわゆる再帰感染、回帰感染で生じる病気です。問題は、歯の神経を司る『三叉神経』という神経の中にもよく住みつくので、再活性化したときに口の中や、歯の痛みとして症状がでる場合があります。歯の神経に再活性化した場合の一般的な前触れの症状として、右か左、どちらか一方の口の中や歯のチクチク、キリキリとした痛みや感覚の変化が出ます。 その後数日~一週間ほどして同じ側の皮膚や粘膜に小さな水疱が出てもっと大きくなりかさぶたになります。通常痛みが発生してかさぶたに治るまでに3週間~一ヶ月かかります。帯状疱疹が歯の痛みとして発現した場合は、最初の頃は眠れないほどの痛みで、虫歯の痛みと間違える可能性があります。 ただ、帯状疱疹が原因での歯の痛みは、一週間で自然に治るのでこれは特徴だと思います。 付け加えるなら口の中の粘膜にできる帯状疱疹は水疱を作らない場合が多く、すごくこれぞ水痘だ!と見分けがつかない場合が多いので、皮膚にできる場合と見分けるのがとても難しいです。私たち歯科医師は、もちろんレントゲンや検査によりこの歯が虫歯かはしっかりと診断できますので、全く虫歯や歯周病でないのに、眠れないほど歯が痛い帯状疱疹時の歯の痛みは必ず鑑別診断できますのでご安心下さい。キーワードは、最初は眠れないほどの痛みが一週間で何もしなくてもなくなるのが帯状疱疹の歯の痛みです。このように、全身の病気である帯状疱疹が歯の痛みとして出る場合があり、歯は全身の一つであります。 虫歯や歯周病も進行が進むと虫歯菌や歯周病菌が歯の血管から全身を回り、全身の病気と繋がることが場合があるので、お口の中のケアは健康を維持するためにも必須です。3 帯状疱疹の予防は? 帯状疱疹には予防ワクチンがあります。今は50才以上ならワクチン接種ができますので、帯状疱疹に子供のころかかったことがない方など是非接種をお勧めします。今は赤ちゃんのうちにみずぼうそうの予防接種を受けるので、子供の頃にみずぼうそうを患うお子さんが極めて少なくなり、周りにみずぼうそうになった家族がいないため、帯状疱疹への抗体ができていない場合が多いのです。歯を司る三叉神経という神経は脳神経の一つであり、非常に複雑な場所にあり、顔の筋肉を司る顔面神経と近く、顔面神経に帯状疱疹ウイルスが感染すると顔面神経麻痺を生じます。 テレビのニュースで、以前の横浜市長の林市長が帯状疱疹からの顔面神経麻痺を患ったというのも聞いたことがありますので、これを読んで下さった方は是非接種してみてください。歯科医師 鈴木孝美
-
50代 女性 T.Y様 インプラント・フルジルコニア・e-maxインレー
<治療説明>施術名:インプラント・フルジルコニア・e-max施術の説明:フルジルコニア、e-maxは色や形の悪い歯を治してできるだけ自然な歯に近づけます。金属を使用していないため、金属アレルギーの原因にもならず、体に優しい素材です。インプラントは人工歯根を歯槽骨に埋入し、天然歯のような自然な噛み心地ができるように機能回復を行います。施術の副作用(リスク):痛み・咬合時痛・冷温水痛・抜歯する場合は腫脹や出血や神経麻痺などを生じる事があります。麻酔を行う場合、アナフィラキシーショックを生じるリスクがあります。セラミック・仮歯が欠けたり、外れる事があります。場合により歯の神経の治療をします。義歯はあわなくなった場合調整する必要があります。インプラントは天然の歯と同じように定期的な検診・クリーニングが必要です。治療期間・回数:8ヶ月・18回施術の価格(保険適用外):1本あたり 44,000円~457,500円
-
40代 女性 Y.K様 インプラント・フルジルコニア・ポーセレン・e-max
<治療説明>施術名:インプラント・フルジルコニア・ポーセレン・e-max施術の説明:フルジルコニア、ポーセレン、e-maxは色や形の悪い歯を治してできるだけ自然な歯に近づけます。金属を使用していないため、金属アレルギーの原因にもならず、体に優しい素材です。インプラントは人工歯根を歯槽骨に埋入し、天然歯のような自然な噛み心地ができるように機能回復を行います。施術の副作用(リスク):痛み・咬合時痛・冷温水痛・抜歯する場合は腫脹や出血や神経麻痺などを生じる事があります。麻酔を行う場合、アナフィラキシーショックを生じるリスクがあります。セラミック・仮歯が欠けたり、外れる事があります。場合により歯の神経の治療をします。義歯はあわなくなった場合調整する必要があります。インプラントは天然の歯と同じように定期的な検診・クリーニングが必要です。治療期間・回数:8ヶ月・18回施術の価格(保険適用外):1本あたり 44,000円~457,500円
-
年齢別!お口のケア方法
みなさんこんにちは( ¨̮ )︎︎すごく暑い日が続きますね。今年は猛暑日が過去最多になったみたいです! まだまだ暑い夏が続きますので熱中症にかからないよう出来るだけ水分や塩分を補給して、体調管理をしていきましょう♪ さて、今回のテーマですが、『年齢別のお口の中のケア』になります! 暑い日はアイスクリームや炭酸など美味しく感じる季節ですが、それらには虫歯の原因になる砂糖が多く入っています。特に小さなお子さんはおやつをあげる際は注意が必要なので、食べた後にはしっかりと歯磨きをしましょう! 【どうして虫歯になるのか】虫歯は、お口の中にいるミュータンス菌という細菌が感染して引き起こされます。 生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、ミュータンス菌はいません! なのでそのままずっと、ミュータンス菌がお口の中に入らなければ、虫歯になることもありません。逆に、いったんお口の中に入ってしまうと、なくすことは難しいです。ミュータンス菌は、唾液によって感染します。 特にお母さんなどご家族から感染していることが分かっています。だからといって、親子のスキンシップやコミュニケーションを控えるのは難しいですよね。 唾液から感染してしまうので、熱いものを「フーフー」して冷ましてあげるのもダメ。 お母さんが使ったお箸やスプーンで、そのまま子どものお口に「あーん」して食べさせるのもだめ。あれもこれもダメ…と考えると、とても大変ですよね。ですが、感染についての正しい知識を身につけて、お子さんの虫歯ゼロを目指しましょう! 【年齢別のケア方法】 ・1歳~2歳この時期が最も虫歯菌に感染しやすい時期と言われています。この時期に、感染してしまうとミュータンス菌が優勢となり、虫歯になりやすくなってしまいます。一方、この時期を過ぎると、お口の中の細菌バランスが決まってくるので、感染の可能性が低くなっていきます。そして、たとえ感染したとしても、その時期が遅ければ遅いほど、虫歯のリスクが下がることも分かってきています!そして、この時期虫歯になりやすいのが上の前歯です。この時期はかじりとって食べる時期なので、上の前歯の裏側に食べ物が溜まりやすくなります。 歯磨きを嫌がってしまうお子さんもいるかと思いますが、親御さんが歯磨きをしっかりと行い、汚れをかき出してあげてください! ・3歳ごろ乳歯が生えそろい、顎や舌をたくさん動かしていろいろなものを噛めるようになります。 この時期は奥歯の咬む面が虫歯になりやすいです。 虫歯予防のために 家族で定期的な歯科健診とフッ化物塗布が大切です! ・4歳~5歳ごろ4歳から5歳になると、虫歯の咬む部分ではなく、歯と歯の間の部分に虫歯が発生しやすくなります。 ですから、普段の歯磨きに加え、親御さんがフロスを使用してあげることをおすすめします。また、歯みがき後のうがいはなるべく少ないお水で 1 回だけにする練習もしましょう。 そうすることで、歯磨き粉の中に含まれる色々な成分がお口の中に長い時間残ってくれます。 ・6歳~この時期は上下の前歯が生え変わり奥歯に永久歯(6歳臼歯)も生えてきます。 生えたての永久歯は今までと大きや形が異なり、磨きにくくとても虫歯になりやすいです! またブラシも届きにくくなるので、しっかりと奥までブラシを入れて磨きましょう。この時期には歯医者さんで歯磨き指導やフッ素を塗ってもらうことをおすすめします! ・中高生この時期になると、親御さんがお子さんのお口の中をみることはほとんどなくなってくるかと思います。お子さん自身が磨くことになるのでブラッシングが疎かになりがちです。 また虫歯リスクがまだまだ高い時期なので注意が必要です。 ・成人成人期は学生から社会人になり、慣れない環境や仕事によるストレスなどで歯や歯茎のケアを怠りがちな時期です。特にここまで虫歯についてお話してきましたが、歯周病になりやすい時期でもあります。 歯周病は気付かない間に進行してしまうので、歯に歯垢や歯石が付いたままの状態で放置してしまうと一気に進行してしまいます! 定期的に歯周病の検査、そして虫歯のチェック、歯石取りをしてもらいましょう。 ・高齢期高齢期では唾液の分泌が少なくなったり、歯を支えてる骨がやせ、それとともに歯茎が下がってくることで歯の根元が露出し虫歯になりやすくなります。適切な力で歯と歯茎の境目にしっかりとブラシを当て虫歯予防、そして歯周病にかからないようにしましょう! ここまで年齢別のお話をしてきましたが、みなさんはしっかりとお口のケアが出来ていますでしょうか? 年齢を重ねても自分の歯で美味しく食事ができるようにブラッシング頑張りましょう!また、定期検診にしっかりと通いお口の中をチェックしてもらうと、より自分のお口の中を把握出来るので、「最近歯医者さんに行ってないな〜」という方は、一度診てもらいましょう! 歯科衛生士 池田
-
フッ素の大切さについて
みなさんこんにちは!(ˊᵕˋ)最近はジメジメした日が続きちょっと憂鬱になりますね太陽は出ていない曇りの日でも水分補給はしっかりして熱中症対策はしましょうね!今回は虫歯予防に効果的な、フッ素の大切さについてお話したいと思います! ◉フッ素とはまずフッ素にはどのような効果があるのかというと、『エナメル質の修復促進』『歯質強化』『菌の働きを弱める』など、虫歯の発生を防ぐ効果があり、予防に有効な成分として注目されています。 次にフッ素の実際の働きですが、以下の3つの働きで虫歯の発生と進行を防ぎます。①エナメル質の修復を促進酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。②歯の質を強化歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、虫歯への抵抗力を高めます。③菌の働きを弱める虫歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。 ◉虫歯はなぜできるのか?ところで虫歯はどのようにしてできるのでしょうか? 虫歯が出来るのは、虫歯の原因菌とされるミュータンス菌などの細菌が、糖分をエサにして酸を出し、その酸によって歯のエナメル質や象牙質が溶かされるからです。 酸によって歯が溶ける現象を『脱灰』といい、歯の溶けた部分が唾液の働きなどで修復される現象を『再石灰化』といいます。フッ素はこの再石灰化を促す働きがあります。◉毎日のケアが大事ごくたまに、「フッ素をしてはいけない」と思っている方がいらっしゃいますが、それは間違いです! 口内が常に中性であれば、歯の脱灰は起こりませんが、脱灰と再石灰化は1日の中でもめまぐるしく起こっています。 初期虫歯ができてしまっても、フッ素の活用やその他のケアにより再石灰化しやすい状態をつくり出せれば修復は可能です。 初期虫歯が修復されるまでにとは半年~1年程度かかるといわれています。 その意味では、歯科の定期健診が半年に1回以上、できれば硬い歯石が付き始める3ヶ月と推奨されています。 最近では政府が歯科検診を推奨しているニュースもしていましたね!また、初期虫歯は自分では見つけにくく、歯科専門家による定期的なチェックが必要です。『初期むし歯ができてしまった!』と慌てて一時的にケアに気を遣うだけでは、フッ素の効果は十分に発揮されません。 日々、口内の環境は変化し、脱灰に傾くリスクは常にあります。 だからこそ、毎日のケアでフッ素をしっかり取り入れ、継続的に虫歯予防に努めることが大切です。 ◉高濃度のフッ素塗布フッ素は歯科医院で歯科医師や歯科衛生士のみが塗布することのできる施術で、歯の表面のエナメル質に直接フッ素を塗っていきます。 この塗布用のフッ素は9,000ppmという極めて高いフッ素濃度ジェルが使われているので、高い効果が期待できます。フッ素塗布後は、歯に浸透させるために最低でも30分程度は飲食を控え、歯科医院で年に数回は塗布します。 ◉フッ素入り歯磨き粉でセルフケア毎日の歯磨きで使える『フッ素入り歯磨き粉』は1,500ppm以下のフッ素濃度と決められています。 歯科医院でのフッ素塗布に比べれば濃度は低いですが、毎日使うことで虫歯予防の効果を高めることができます。歯ブラシの上に出す歯磨き粉の量は、2センチ程度で十分なので、出しすぎないようにしましょう。どんなに出しても効果は殆ど変わりません。 また歯磨きの後でするうがいは、しすぎるとフッ素が流れてしまうので注意しましょう!◉フッ素洗口液を使ってうがいをするフッ化物の応用として『フッ素洗口液』によるうがいも効果があります。 フッ素の入った洗口液のフッ素濃度は250〜900ppmです。 薄めて使うタイプの洗口液は必ず薄めてから使用して下さい。 絶対に原液のまま直接、歯に付けたりしないでください。◉まとめフッ素は食事からも体内に取り込まれるミネラルのひとつでもあるので、虫歯菌の出す酸から歯を守り、歯質を強化してくれるため、歯に直接作用させるのが効果的です。 フッ素塗布やフッ素入り歯磨き粉、フッ素洗口液に関してや、フッ素の安全性で不安な方はぜひ気軽にスタッフにお尋ねくださいね! 歯科衛生士 山口