谷村歯科医院ブログ
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歯並びの種類
こんにちは(^^)寒くなり、年末を感じる時期になりまたね。休日は暖かい部屋でホットドリンクを飲みながらゆっくりしたいものです♪ さて今回は、『歯並びの種類』について説明をしていきます。 悪い歯並びは見た目以外にも様々なトラブルの原因になります。 そこで歯並びの種類にはどのようなパターンがあるのか調べてみました。 1 不正咬合とは? 現代人の中には食生活の変化により、固いものはあまり食べず柔らかいものばかり食べる方が増えています。固いものを食べる習慣がないと上下のあごの筋力が十分につかず、あごの成長が小さくなってしまうことがあります。また、日本人はもともとあごの小さい人が多くあごが小さいと歯が生え揃うための十分なスペースが確保できずに重なるように生えてしまいます。これにより歯並びがガタガタになります。このようなかみ合わせの状態を『不正咬合』といいます。 2 整った歯並びとは?では、きれいな歯並びや整った歯並びである『正常咬合』とはどのような状態を言うのでしょうか? ・上下の前歯の中心が合っている。・上下の前歯が、上下方向、前後方向に 2~3mm重なっている。・上下の歯が交互にかみ合っている。 このような条件を満たしていると正常咬合ということになります。3 不正咬合の種類 次は不正咬合の種類について説明いたします。 一口に不正咬合行っても、状態によって様々な種類があります。 ○叢生(そうせい) 歯の大きさとあごの大きさのバランスが悪く、歯並びが凸凹な状態。日本人の不正咬合の症状のなかでは最も多い症状です。顎が小さく歯の生えるスペースが十分にないところに無理やり生えてきているため、重なり合って生えてしまいます。八重歯もこの叢生に当たります。歯磨きやフロスがしづらく、汚れが残りやすいので虫歯や歯周病になるリスクが高まります。 ・歯磨きが上手にできないため、虫歯や歯周病になりやすい。・見た目が気になる。・食べ物を噛む効率が悪い ○上顎前突(出っ歯) 上の前歯が下の前歯に対して、4mm以上前に出ている状態。日本人に多い不正咬合で、上の歯が前に大きく傾いて生えているタイプや上顎の骨が前に突出しているタイプなどがあります。上顎前突の原因には、上顎の骨が下顎に比べて大きかなっていたり、上顎の骨が前に突出していたりといった先天的な要因と、指しゃぶりや舌で歯の裏側を押すなど日常的な癖によって起きる後天的な要因が考えられます。 ・口で呼吸をすることが多いため、歯周病になりやすく、風邪も引きやすい。 ・前歯で上手に食べ物をかむことができない。 ・発音が悪くなる。・前歯をぶつけて、歯が折れるなどの恐れがある。・見た目が気になる。 ○下顎前突(受け口) 上の前歯よりも下の前歯のほうが前に出ている状態。またそれが、下あごが大きいなどの骨格的な原因によるもの。一般的に“受け口”や“しゃくれ”とも呼ばれています。滑舌が悪くなり発音がしづらくなります。特に「サ行」の発音が難しく、極端な下顎前突の方のなかには、人前で話すことに抵抗を感じている方も少なくありません。 ・前歯で上手に食べ物をかむことができない。・発音が悪くなる。・見た目が気になる。 ○上下顎前突 前歯が上下ともに、前に出ている状態。歯が前に出ているため唇が閉じにくく、口の中が乾燥しやすくなります。それにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。物を噛んだり噛みちぎったりという機能が弱く、前歯に力が入りづらいこともあります。 ・唇を閉じることが難しい。・口呼吸が多く、歯周病になりやすい。風邪も引きやすい。・前歯で上手に食べ物をかむことができない。・発音が悪くなる。・口元が前に突出し、見た目が気になる。 ○開咬 奥歯が噛み合ってても、前歯が噛み合わない状態。前歯が噛み合わないので食べ物を噛み切るのが難しい。空気が抜けて発音がしづらい。など日常生活に影響が出てしまいます。また、前歯が噛み合わないため奥歯に集中して力がかかり、奥歯が欠けたり割れたりすることがあります。原因としては、遺伝的などの要因の他、指しゃぶりや舌で歯を押すなど日常生活で無意識に行なっている癖も原因の一つになります。 ・前歯でものが噛み切れない。・発音が悪くなる。・見た目が気になる。 歯並びに気になるところがあれば、専門の先生に相談しましょう。 歯科アシスタント 松本
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BLS(一次救命処置)について
こんにちは、歯科医師の鈴木です。 今回は筆者が先月受講したアメリカ心臓協会(AHA)によるBLS(一次救命処置)についてお話ししたいと思います。 皆さま、突然家族やご友人または通りがかりの方が倒れたら、びっくりされますよね。 でもご安心下さい。どんな方でもこの基礎知識と訓練を受ければ命を助ける救助者になることができます。 突然の心臓の停止はその予防に関してものすごい進歩を遂げているにもかかわらず、多くの国では依然として死亡原因の第一位であり、過半数は目撃者のいない場所で起きています。 もしも突然人が意識なく倒れていたら(傷病者を発見したら)、このブログを読んで下さっている皆さまにも命を助ける事ができますので、最後までお読みいただけたら幸いです。 救命の連鎖 救命の連鎖とは心臓が止まっている患者さんに対して、一つ一つの行動は独立していますが、その行動は前後とつながり鎖のようにつながっています。 この時にいわゆる質の高いCPRを必要とします。 質の高いCPRとは ・心臓の停止を認識してから10秒以内に胸骨圧迫を開始する。 ・胸骨圧迫を100~120回/分のテンポで行い、成人の場合は5㎝の深さまで圧迫する。 ・圧迫を行うたびに胸が完全に上がったのを確認する。 ・有効な人工呼吸として傷病者の胸がしっかり上がるように1秒かけて換気を行う。 ・救助者が一人の場合胸骨圧迫30回が終わったら人工呼吸2回のペースで行う。 実際に人が倒れていたらどのように行動するか示します。(成人の場合) 1 現場の安全を確認する 助ける人(救助者)と倒れている人(傷病者)両方にとって現場が安全であるか確認します。 2 反応があるか確認する 傷病者の肩を軽く叩き、「大丈夫ですか?」と大きな声で尋ねる。倒れている人に反応がない場合には、携帯電話から119番に連絡をして、AED(自動体外除細動器)を取ってくるか、他の人に声をかけて取ってきてもらう。 3 呼吸と脈拍を確認する 傷病者が正常に呼吸しており脈拍を触知できる場合はそのまま傷病者の経過観察を続けます。 傷病者が正常に呼吸していないが、脈拍は触知できる、または脈拍がない場合は、直ちに質の高いCPRを開始する。 4 質の高いCRPを開始する 胸骨圧迫30回行ってから、人工呼吸2回を行いこれを続ける。AEDが届いたら直ちに使用する。 5 AEDを使用する《AEDの使い方》 ・傷病者の胸をはだけてAEDパッドを貼る。(パッドに書かれている貼り付けの位置の図に従う) ・パッドを貼ったらAEDに心臓のリズムを解析させるため、大声で「離れて!」と指示する。 この時に救助者の一人が人工呼吸を試みている最中でもAEDが「ショックを行います」と音声メッセージを知らせた場合、必ず再度「皆さん離れて!」と大声で指示し、誰も傷病者に接触していないことを確認したら、ショック(Shock)ボタンを押す。 6 AEDにより電気ショックの実施後、もしくはショックが必要ではなかった場合、胸骨圧迫から直ちに質の高いCPRを再開する 7 CPRを約5サイクルまたは2分間行った場合、もう一度AEDを使うようにAEDから音声メッセージが流れるため、指示に従いAEDを使用する 8 救急車が到着するか、傷病者が動き出すまで、CPRの実施とAEDの使用を継続する 以上の動作を救助者が二人以上いる場合や一人だけの場合やり方が違ってきますが、この動作を連続して行うことが大切です。 筆者は先月にこのコースを受講して、実際に体験しましたが、胸骨圧迫の深さ5センチとは、かなり難しくしかもテンポよく30回行うことの難しさを体感しました。 しかし、このコースを受講して改めて一次救命処置の大切さが分かり、どんな場所で救助者に出会っても、命を助ける処置ができることに感銘を受けました。 もし、皆さまの中でご興味がある方がいらしたら、このコースを受講すると精密な知識が得られます。 当院でも院長がAEDの重要性を考慮してAED機器を院内に配置しておりますので、AED設置場所として地域の皆さまや患者さまのお役にたてると思います。 鈴木孝美
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子どもの虫歯
みなさんこんにちは。きょうは『子どもの虫歯』についてお話ししようと思います! 子供の虫歯について説明する前に、みなさんは虫歯ができる原因はご存知でしょうか。むし歯の原因には、『歯の質』『糖質(砂糖など)』『細菌(ミュータンス菌)』の3つの要素があります。これらの3つの要素が重なると、時間の経過とともにむし歯発生につながります。砂糖を摂りすぎないようにすることや、しっかり歯みがきをして、フッ素でむし歯を予防することが大切です。歯が弱い方でも、他の2つの要素、糖分を抑えて歯ブラシをすることで虫歯にならないようにすることができます。 子どもの虫歯の原因について 子どもの虫歯は基本的には大人の虫歯と同じですが、原因について少し違いがあります。まずおやつの摂取量が一般的に大人より多いです。特に食事と食事の間に食べる、『だらだら食い』は虫歯の原因になります。同じ砂糖の量でも一度に摂取するより、だらだら食べをするほうがむし歯になる確率が上がります。さらに子どもが大好きなアメやガム、グミ、チューブ入りアイスキャンディなどは、お口の中に糖分が残りやすく、だらだら食べになりやすいので注意が必要です。また胃が小さくて1回の食事量が少ない幼児期は、食事以外の時間でおやつを食べて1日の栄養素を補う必要がありますが、「10時と15時」など時間をしっかり決め、1皿に盛った量だけですますようにしてください。食が細いからと言ってちょこちょこ与えていたり、スナック菓子やジュースを子どもが欲しがるからと言っていつも与えているとあっという間に虫歯になってしまいます。 そして、意外と糖分の多いもの、みなさんご存知でしょうか。糖分の多さに気がつきにくい飲み物や食品に注意しましょう。一見体によさそうなスポーツドリンクや乳酸菌飲料には砂糖がたっぷり入っています。レモネードなどもともと酸っぱいものを甘くするためには大量の砂糖が必要です。これらの飲食物を与えるときは必要最小限の量にとどめましょう。 みりん、ウスターソース、オイスターソース、ケチャップ、カレールーなど味が濃い調味料も、糖質の含有量が高いことで知られます。調味料もかけ過ぎは虫歯だけでなく、成長期のお子さんにも体に良くないので気をつけましょう。また、菓子パンや果物の缶詰は、食べやすい上に糖質がきわめて高いので、量に注意しましょう。菓子パンはただでさえ炭水化物の塊であるパンを更に砂糖などで甘くしているので極めて歯には良くないです。口の中にいつまでもとどまり虫歯の原因になってしまいます。果物の缶詰はシロップ漬けになっていることが多いです。食べすぎないようにするだけでなく、軽く水ですすぐと砂糖の甘味が取れてさっぱりと食べられて、歯にも優しい果物になります。 子供の歯の質について 子供の歯の特徴として大人と大きく違うのは、乳歯が存在しているということです。一般的に乳歯は1歳6ヶ月ぐらいから生えてきて、6歳になる頃には永久歯が生えてきます。そして、乳歯が脱落して、代わりの永久歯が生えてきて、12歳ぐらいに親知らずを除く全ての永久歯が生え揃います。ちなみに親知らずは18歳から25歳ぐらいに生えてきますが個人差が大きかったり、斜めに引っかかって途中までしか生えてこなかったり埋まって全く出てこない場合が多いです。 お口の中の環境が次々と変わる子供の頃は、ちょっとした不注意で虫歯になってしまうことが多いです。特に乳歯や、生えたばかりの永久歯は歯の質や硬さが未成熟で歯の表面が粗く汚れがつきやすいため、むし歯になりやすいので注意が必要です。また歯の交換時期である6歳から12歳頃は食べ物が挟まりやすいので、歯ブラシもていねいにする必要があります。 子供の虫歯の予防方法は? 歯が生え始めてからは食後はお母様、お父様がガーゼで丁寧にお口の中を拭ってあげましょう。2歳ぐらいからは歯ブラシでしっかりと歯垢を落としましょう。3歳から4歳ぐらいからは自分で歯ブラシをさせて、その後保護者の方が仕上げ磨きをしてあげて下さい。特に寝る前の歯ブラシは虫歯予防に効果的です。くれぐれもお菓子が口の中に入ったまま、お子様を寝かせるようなことはしないようにして下さい。これだけでもかなり虫歯を防ぐことができます。もし可能でしたらさらにデンタルフロス(糸ようじ)も使うと効果的です。ただし乳歯はとても小さくて歯と歯の間も高さが低く、唾液も大量に出てくるので、デンタルフロスは少し難しいかもしれません。歯磨き粉に関しては、子供用のフルーツのフレーバーがついたもので問題ありません。大人用の歯磨き粉の方がいいというお子さんでは、大人用の歯磨き粉を使用していただいて構いません。 歯科医院でできる虫歯の予防方法は? 歯科医院では、お口の奥や裏側などご家庭ではチェックできないところまで確認いたします。歯ブラシ指導をしたり、細菌の塊である歯垢や歯石を取り除きます。その際に年令が5~7歳ぐらいで、治療に対して協力ができないお子さんの場合は当院では診察が難しい場合があります。 また、虫歯予防のために、『フッ素』を塗布すると、歯の表面に虫歯や酸に対して抵抗力のある被膜を作ることができます。フッ素の効果は約1から3ヶ月ほどなので、大人と同じで歯垢が歯石になるタイミングの3ヶ月毎の検診をおすすめします。 フッ素はどのような働きで虫歯を予防するのか? フッ素の働きは大きく分けて3つあります。 ①虫歯になりかけた歯(初期虫歯)を元に戻す作用がある 食事をしたりジュースなどを飲むと食品やジュースの中の酸によって歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだします。しかし通常の場合は、唾液が働いてすぐに溶けだした成分を元に戻します。この働きを『再石灰化』といいます。この歯の溶け出した部分の再石灰化を助けるのがフッ素です。唾液中にフッ素イオンが存在していると、溶けだしたカルシウムが通常より多くエナメル質に再度吸収されます。フッ素は再石灰化を促進し、歯の溶けた部分の修復を促します。これによりでき始めの初期虫歯を修復して、健康な歯を保ってくれます。 ②虫歯菌が出す酸の生成を抑制する フッ素は虫歯菌の活動を抑制する働きも持っています。フッ素は虫歯菌の出す酸の量を抑えることができるため、酸により歯が溶かされることがなくなり、虫歯を予防することができます。 ③虫歯になりにくい、強い歯の質になる 歯の再石灰化にあたり、フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついて『フルオロアパタイト』という、虫歯菌の酸に対して非常に強い構造になります。この働きによりミネラルが溶けだしにくく、今までよりも虫歯になりにくい強い歯になります。 フッ素は、いつ、どのように取り込めばいいの? フッ素は生えたばかりの歯に塗布するのが、最も効果的です。乳歯でも永久歯でも生えてすぐの歯はフッ素を多く取り込みやすいので、この時期に塗布しておくとそれだけ丈夫な歯になります。歯科医院ではフッ素は溶液になっていて、ガーゼなどに浸して歯に直接塗布します。フッ素を塗ったあとは1時間ほど飲食をしないようにして下さい。 0-2歳は、上の前歯の歯と歯の間、歯のつけ根の部分、3歳以降は、奥歯の溝、奥歯の歯と歯の間が虫歯になりやすいです。下の乳歯が生え始めたら定期的に歯医者に通うようにして、上下前歯が生えてきたらフッ素塗布できると良いでしょう。 まとめ このように、子供の虫歯は、大人と比べて非常にできやすい環境にあります。しかし、歯ブラシを丁寧にしたり、フッ素を取り込むことで、子供の歯を虫歯から守ってあげることができます、また歯ブラシのときに使う歯磨き粉も見直してみるといいですね。歯磨剤の成分表に『モノフロオロリン酸ナトリウム』『フッ化ナトリウム』と記載のあるものを選ぶようにしましょう。歯科医院で塗るフッ素よりも濃度は低くなりますが、普段からフッ素を取り込むことができます。 乳歯のうちから虫歯になりにくい歯を作ることはとても大事です!仕上げ磨きもしっかりしてあげてくださいね^ ^ DH 渋谷
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定期検診の重要性について
みなさんこんにちは!最近は昼間と夜で気温差があるので体調を崩さないように手洗いうがいをしっかりして風邪を予防しましょう( ・ᴗ・ ) さて今回は、『定期検診の重要性』 についてお話していきます!みなさんは定期的に歯医者さんに通われていますか? 定期検診は何のために行くんだろう?と考える方もいらっしゃると思います。歯が痛くなってから歯医者さんにいくのではなく、お口の健康を守るために定期的に通うことがおすすめです! 【歯を失う原因ランキング】第1位:歯周病 第2位:虫歯 第3位:歯が欠けた、割れた 一般的には、奥歯から失われていくことが多いです。自然に抜けるというよりは、症状が進行して手の施しようがなくなり、歯医者で歯を抜くというケースが多いです。 【定期検診を行うメリット】 1.むし歯予防定期検診を受けると虫歯予防に繋がります。虫歯の原因となるプラーク(歯垢)や歯石を除去したり、ブラッシング指導を受けることにより、お口の中への意識も高くなり、正しいオーラルケアの習慣が身につきます!お口の中が清潔な状態に保たれていれば、虫歯リスクも減ります。また定期的にフッ素塗布してもらうことでより虫歯になりにくくなります。 2.歯周病予防毎日自分でしっかりと磨いているつもりでも、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など磨き残しはどうしてもあります。その汚れを放置すると、徐々に歯茎が腫れたり出血などを引き起こし歯周病が進行してしまいます。定期的に歯医者さんにて歯周病の検査や歯石取りをしてもらうことで、どうしてもご自身では取り切れない汚れをキレイにしてもらえるため、歯周病予防にとても効果があります。 3.歯の寿命が長くなる定期的にクリーニングしてもらっていると、虫歯や歯周病を予防できますし、もし状態の悪いところがあったとしても、早い段階で治療をすることができます。早い段階で治療をすれば虫歯になってしまっていても歯を削る量が減り、少ない治療で済みますので歯の寿命は長くなります! 4.全身の健康状態が良くなる歯周病などは心筋梗塞、脳梗塞、アルツハイマー病、糖尿病などさまざまな病気と関係があります。定期的にクリーニングして、お口の中を清潔にすることにより、全身の健康状態も良くなります。 【定期検診の内容】 そもそも定期検診の目的はお口の中が衛生的に保たれているかどうかをチェックすることです。歯医者さんでの定期検診の内容がどういったものなのか気になる方は多いはず!定期検診では次のような項目をチェックしていくことが多いです。 ・歯周病や虫歯のチェック ・歯垢や歯石の除去 ・歯磨き指導 ・粘膜に異常がないかどうか ・病巣がないかどうか ・詰めものや被せものに不具合がないかどうか このような内容を慎重にチェックしていきます。 ご自身の口腔状況を診てもらい、お口の中を把握することが大切になってきます! 【定期検診の頻度】 歯科の定期検診は、一般的に3~6ヶ月に一度の受診が適切と言われています。理想は“3ヶ月に一度”です!目安となる期間に差があるのは、患者さんのお口の状態や年齢、虫歯や歯周病へのなりやすさによって適切な受診頻度が変わってくるからです。忙しくてなかなか時間が取れない方も、少なくとも半年に一度は検診に行くことをおすすめします! 【定期検診を受ける方へ】 いくつになっても食べ物をしっかり噛んで、美味しく食べられるよう歯が痛くなくても、定期的に検診を受けて健康な歯を守っていきましょう。 また些細なことでも悩み事や気になる所があれば、私たち衛生士や院長先生に気軽にご相談ください! 当院にお越しいただければ、患者さんそれぞれに合わせた衛生指導や検診の頻度もお伝えいたします。 定期検診はお口の中の状況を良くしていくためにとても重要な鍵になってきますので、しっかりと歯科医院にて受けましょう!✓当院の検診はこちらのWebサイトや電話からも可能なので気軽にご連絡ください♪ DH池田
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口腔内とガムについて
みなさんこんにちは、だんだん日が短くなってきて秋らしくなってきましたね。今日は”ガム”について調べてみました!皆さんもキシリトールや唾液がたくさん出るなど聞いたことがあると思います。 口腔内の環境とガムについて、どういったものなのかご紹介します。 《ガムとは》ガムベースに味や香をつけ、かむことで風味や口当たりを楽しむ菓子の総称。(Wikipedia)ガムは植物性樹脂の樹木から採取され煮詰められたもので、このままでは味がないため甘味料で味や香りをつけてつくるそうです。 ガムは噛んでいくと味が無くなっていきますが、これはフレーバーが無くなってガム本来のものが残ったということです。 《ガムと口腔内》ガムとお口の中はどんな関係があるでしょうか。 ガムはチューイングキャンディーと違い、噛んでも無くなりません。 すなわちいつまでもお口の中に残るのでずっと噛み続けることができます。 この『噛む』という行為は身体にとってもいいのです。まずガムを噛むことで、唾液が通常より多く分泌されます。 だ液が出るとお口の中の食べかすや細菌が洗い流されるので口臭や口内炎、再石灰化、緩衝作用(酸性から中性に戻す作用)を促進させます。さらに自浄作用という効果があります。これは唾液や噛むことで自然に起こる洗浄効果です。しかし、ガムは歯ブラシの代用品ではなく全ての汚れを落とせるわけではないので、歯磨きやフロスとか洗口液は使いましょう! 次はガムの成分について見ていきましょう。 《甘味料》ガム本体には甘み成分は全くありません。ゴムを噛んでいるのと同じです。 これに甘みをつけることで食品となるのです。 この甘み成分ですが、少し前から体にいい成分が配合されるようになりました。 ガムのパッケージによく”キシリトール”と書いてあるのをみたことはありますか?キシリトールは歯の強い味方です! ではキシリトールが入っていると歯にどんな影響があるでしょうか? キシリトールとは、砂糖と同じくらいの糖度を持つ、『天然甘味料』、糖アルコールです。作用は、お口の中の酸性を中性に戻す、歯の再石灰化、虫歯菌の増殖を防ぐ、プラークが歯に付着するのを防ぐなどです。基本的に糖アルコールと呼ばれるものはこの性質を持っています。 糖アルコールは他にも還元麦芽糖水飴、ソルビトール、マルチトールなどがあります。 しかしキシリトール入りガムですが少し注意が必要です。 それは、キシリトール50%〜のものでないと効果が発揮されないということです。 キシリトール入りガムの中には、キシリトール+ショ糖やブドウ糖など虫歯になりやすい甘味料と一緒に使われているものもあるので気をつけましょう。 次に、虫歯になりやすい甘味料を見てみましょう。ガムに使われている甘みとして昔からよく目にするのは、砂糖、蜂蜜、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、水飴、麦芽糖(マルクトース)ですね。 ぜひガムを手に取ったら、成分表示を確認してみてください。 《虫歯になりにくいおやつ》お菓子ついでにキシリトールガム以外で、虫歯になりにくいおやつをご紹介します。最近ではキシリトール入りのチョコレートも売っていますね。 キシリトールは砂糖と同じように甘いのですが、食べるとスーっとした冷たい食感があります。 そのためキシリトール入りチョコレートは食べると冷たく感じるので不思議な気分です。 ちなみにこのキシリトールですが通常の食品への配合量であれば、身体に対して悪影響はありません。 ですから小さいお子さんでも安心して食べることができます。 虫歯になりにくいキシリトールが入りお菓子以外でも、歯に付着しにくいものは虫歯になりにくいおやつといえます。 例えばゼリーやアイス、果物です。 これらのおやつは口の中で比較的素早く溶けて歯に残らないので虫歯になりにくいです。 もちろん虫歯に全くならないわけではないので、食べた後は歯磨きをしましょうね。逆に虫歯になりやすいお菓子は、キャラメルやチョコレート砂糖入りのチューインガム、ビスケットなどがあります。 これらのお菓子はかなり長時間歯にくっついて、虫歯菌の餌になります。 キャラメルの入ったビスケットは歯にとって最凶のお菓子です! かなり虫歯のリスクが高くなるので気をつけましょう! DH関
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知覚過敏について
こんにちは(^^) 外が暑くて、早く秋が来ないかなと思う今日この頃。まだまだ暑い日が続きますので、熱中症対策+感染対策をしっかりとして自分を守って行きましょう! 今回は冷たいものがしみる、『知覚過敏』について説明いたします。 ○知覚過敏とは?歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲み物・食べ物や甘いものを口にした時、風にあたった時などに歯に感じる痛みです。 知覚過敏の痛みは、なんとなく痛い弱い痛みから電流が走ったような激しい痛みまで様々です。 ○原因歯の表面にあるエナメル質は、削っても痛みを感じることはありません。象牙質はその内側にあり、また根っこの部分ではエナメル質がなく全てが象牙質でできています。象牙質は、器具が当たったり冷たいものや熱いもの等に触れると、その刺激は内部の神経まで伝わり歯は痛みを感じます。つまり、歯の構造の中で硬い部分である象牙質は痛みを感じる部分と言えます。 通常、象牙質の表面はエナメル質に覆われているので、このような痛みを感じることはありません。極端に冷たいものなどではエナメル質の上からでも冷たさがじわじわと内部の象牙質に伝わって、歯に痛みを感じることもあります。ですが、様々な理由で象牙質が露出すると、刺激が神経に伝わりやすくなり、知覚過敏が生じるようになります。ではなぜ象牙質は硬いのにしみるのでしょうか? 実は象牙質は顕微鏡で観察すると、表面から内部の神経に繋がっている、無数の小さな管状の穴があいています。この無数の小さな穴があることによって、神経まで冷たい刺激などが届き痛みがでるのです。この小さな穴ですが、若いときは大きく加齢などにより、少しずつ塞がってくることもあります。穴がほとんどふさがってしまうと知覚過敏は起きません。なので象牙質が露出していると必ず知覚過敏が起きるということではないようです。 ご年配の方の歯で、歯茎に沿って歯が大きく削れている場合でも全く痛くないことがありますが、この管(象牙細管といいます)がふさがっていて刺激が伝わらないのです。○知覚過敏の主な2つの原因 次は、知覚過敏の原因について説明します。 原因は、主に歯の状態によるものと、歯茎の状態によるものに分けられます。・歯の状態によるもの エナメル質の摩耗エナメル質は体の中で一番硬い組織ですが、時間の経過と共に摩耗することで象牙質が露出してしまうことがあり、これが知覚過敏の原因になることがあります。 過度な歯磨き粉→ 歯を頻繁に磨きすぎたり強く磨き過ぎることで起こります。 歯ぎしり→ 歯ぎしりはエナメル質を摩耗し、やがて象牙質を露出してしまいます。 酸蝕歯→ 食べものや飲みものに含まれる酸によって、歯のエナメル質は徐々に摩耗していきます。これを酸蝕歯(さんしょくし)と呼びます。 ・歯茎の状態によるもの 歯ぐきの後退健康な歯ぐきは、健康な歯の基本です。歯ぐきの後退が進行するにつれ、象牙質が露出してしまうことがあります。 過度な歯磨き→ 毛先が固い歯ブラシも歯ぐき後退の原因になることがあります。 歯周病→ 口臭や、歯ぐきが赤くなる、腫れる、出血するといった症状が含まれます。 加齢→ 年をとって歯茎が下がりしみて痛みが出ます。 露出した象牙質は歯みがきでも痛みを感じやすくなっていますが、歯みがきを十分に行わないとプラークが付着します。プラークにはむし歯菌がいて、酸を作りその歯の表面を溶かしています。こうなると、知覚過敏はむしろ悪化することもあります。知覚過敏の予防、改善にも歯みがきはとても重要です。 もしも歯磨きができないほど歯がしみる場合は歯科医院で治療が必要です。 詳しくは当院のスタッフまでご相談ください。 歯科アシスタント 松本
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アナフィラキシーについて
皆様こんにちは、歯科医師の鈴木です。まだまだ続くコロナ禍で皆様もコロナワクチン接種された方々もいらっしゃると思います。 当院の院長も歯科医師のコロナワクチン接種接種手として登録しております。今回はコロナワクチン接種により、毎日、テレビなどで『アナフィラキシー』という言葉を耳にする機会も増えたと思いますので、アナフィラキシーとアナフィラキシーショックについてご説明致します。 アナフィラキシーとはアレルゲン(薬、食物等)の侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応 アナフィラキシーショックとはアナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合 と定義されております。 アナフィラキシーの語源を知るとよく分かり、体の防御系(Phylaxis)が、反対に(ana)生命の危険をもたらすことに基づいています。昔から、ハチ毒や食べ物により発症することは知られていましたが、2010年ごろから世界的に診断基準を整理して、ずっとアナフィラキシーのガイドラインがなかったのですが、2013年に一般社団法人日本アレルギー学会においてアナフィラキシーをまとめて考察するようになり、2014年に日本の実情に合わせたアナフィラキシーガイドラインが作成されています。 アナフィラキシーガイドラインの診断基準では1.皮膚症状または粘膜症状のいずれかが存在し、急速に発現する症状で、かつ呼吸器症状、循環器症状の少なくとも1つを伴う2.一般的にアレルゲンとなりうるものへの曝露の後、急速に発現する皮膚・粘膜症状、呼吸器症状、循環器症状、持続する消化器症状のうち、2つ以上を伴う3.当該患者におけるアレルゲンへの暴露後の急速な血圧低下 の3項目のうちいずれかに該当すればアナフィラキシーと診断します。このガイドラインに沿って説明しますと、ありとあらゆる薬剤でアナフィラキシーは発症する可能性があり、今までの統計を見ると、造影剤、抗菌剤、筋弛緩剤において発症する例が多いとのことです。過去に複数回安全に使用した薬剤でも、あるときにアナフィラキシー、アナフィラキシーショックを発症した例もあり、この、アナフィラキシーの発症を予測することはとても困難であるといえます。ただ、このアナフィラキシーの何らかの症状が出現し始めたのが、5分以内であるという事はよく分かっており、時間が短いことから、医師、歯科医師が常にアナフィラキシーの出現は注視できると言い切れます。私たち歯科医師は、よく歯茎に局所麻酔をして歯科治療しますが、常にこのことを考えて、麻酔をした後の患者さまの状態を注視しています。今回のコロナワクチン接種も、接種会場や接種した病院内で、15分は皆さま待機されたと思いますが、このアナフィラキシーの出現を素早くみつけるために、安全に接種が行われるようにとの理由で待機して、常に医師が皆さまの変化に気をつけているのです。 ここまで読むと、アナフィラキシーとはすごく怖いと思われると思いますが、アナフィラキシーの第一選択薬がしっかり分かっており、少し専門的な話になりますが、アドレナリン0.3mgの筋肉注射であります。このアドレナリン0.3mgを太ももの外側に筋肉内注射する、とのことが推奨されております。 コロナワクチン接種により、より私もこの機会にアナフィラキシーについて再度勉強できました。 日常の診療においても、当院ではどのお薬でアレルギー症状が出たのかを問診の時に拝聴して、常に診療内での患者さまの状態を注視しております。これを機に、当院でもアドレナリンを用意して、どんなにお具合いが悪い時にも対応できるように、スタッフ一同身を引き締めております。
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妊婦さんの歯科治療について
みなさんこんにちは。梅雨明けももうすぐ近づいてくる頃でしょうか。 体調も崩しやすいので、コロナ対策はもちろん、体調管理をしっかりとしましょうね! さて、今日は『妊婦さんの歯科治療』についてお話しさせてください。 よく妊婦さんでも歯の治療に行きたいのに心配事が多く、「歯医者に行ってもいいのかな?」と迷ってしまう方が多いと思います。そこで少し詳しくお話いたします。 妊娠すると口内環境が変化して、むし歯や歯肉炎などのトラブルが起こりやすくなるのは本当です。まず、妊娠をすると女性ホルモンが増加します。 その影響で歯ぐきが腫れやすくなったり、出血しやすくなったりします。 また、だ液の量や質が変化するので、だ液の量が減少して口の中がネバネバしやすくなります。 だ液の量や質が変化することで、だ液の働きも低下してしまうので、口の中の細菌が増えやすくなります。 口の中もむし歯になりやすい酸性に傾きやすいので注意が必要です。 特につわりがある方は要注意です。 「つわり」が原因で、歯ブラシを口の奥まで入れるのが難しくなり、うまくみがけずに不衛生になりやすくなります。 また、食べものを口に入れていないと気持ち悪くなる「食べづわり」の人は、間食のペースが増えてむし歯のリスクが高まります。妊娠後期になって胃が子宮に圧迫され、食事を少しずつしか食べられない時期も、食事の回数が増えるので必然的にむし歯になりやすくなります。 女性ホルモンの影響によって、これまで口のトラブルがなかった妊婦さんでも、口の中の環境が悪くなりやすいです。 不衛生になり、口臭や口内炎に悩まされる人もいます。親知らずの周辺が炎症を起こす『智歯(ちし)周囲炎』になる妊婦さんもいます。 親知らずが横や斜めに生えてきた人は、ただでさえ汚れが落ちにくいのですが、妊娠時はつわりや体調不良によってみがく回数が減ったり奥のほうを丁寧にみがけなかったりするので、腫れて痛みが出やすくなります。 また、口内環境が不衛生になり、歯周病になると、早産や低体重児出産のリスクも高くなりやすいといわれています。歯周病になると、歯茎が腫れたり、出血もあります。 口臭の原因にもなってしまいます。なので、このような症状が出てしまって気になる方は、一度歯科検診をおすすめします。体調が安定してくる妊娠中期(妊娠5~7カ月くらい)の受診をおすすめします。 妊娠初期や後期に、歯科を受診できないわけではありませんが、妊娠初期はつわりがひどかったり、流産の可能性があるなど母体が不安定な状態ですし、妊娠後期はおなかが大きくなるので、あおむけの姿勢がつらい場合がありますので、妊娠中期をお勧めいたします。虫歯の治療に関してですが、受診の際に、妊娠中であることを歯科医に伝えてください。 妊婦さんが使っても大丈夫な薬剤を使ったり、短時間で済む処置を行うなど、母体に配慮した治療が行われます。 麻酔は大丈夫なのか、不安になる方も多いと思いますが、基本的に歯科治療の麻酔は、局所麻酔になりますので、胎盤を通して赤ちゃんに届くということはないのでご安心ください。とはいえ、心配な方も多いかと思いますので、大掛かりになりそうな治療は、よっぽど痛みが出てたり緊急性が無ければ、急がずにご出産後、落ち着いてからの治療開始が望ましいかと思います。また、もし妊娠糖尿病や妊娠高血圧症、貧血、おなかの張り、薬のアレルギーなどで産科の主治医の先生から注意をされていることがあれば、必ず歯科医にも伝えてください。 歯科と産科が連携を取り、治療を進めることになります。 逆に、親知らずの抜歯など大がかりな歯科治療を行う時は、産科の先生にも伝えておくと安心です。 産後も、赤ちゃんのお世話でなかなか時間が取れずに、つい自分のことは後回しになりがちだと思いますが、時間が取れる時に、歯科検診に足を運んでみてください。 歯科衛生士 渋谷
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悪習癖による歯並びへの影響について
みなさんこんにちは!今年の梅雨は平年より7日遅く、昨年より3日遅い梅雨入りだそうです。 また、ここ10年で一番遅い梅雨入りとなっているみたいですよ! 雨の日は足元が悪くなるので通院される方は気をつけてお越しくださいね(o・・o)/ さて、今回は幼少期の癖が影響する歯並びやお口の中の状況についてお話していきます! 【悪習癖の代表例】①指しゃぶり 指しゃぶりも歯並びを悪くする原因になります。 3歳ぐらいまでは異常とはいえませんので、無理にやめさせる必要はありませんが、3歳を過ぎたら、指しゃぶりは徐々にやめさせるようにしましょう! 成長してからも続けていると指のしゃぶり方によっても違いますが、下あごを押さえるように指をしゃぶる場合、下顎の成長が抑制されて骨格的な出っ歯になってしまう場合があります。また、奥歯を噛み合わせたときに前歯がかみ合わない開咬(かいこう)という状態になりやすくなってしまいます。 改善方法として、無理やり止めさせようとするのではなく、吸ってない時を褒めてあげたり、吸っている時に話し掛けたり、手を使う遊びに積極的に誘導してあげたりするといいですよ♪! ②口呼吸 こちらは正常な鼻呼吸ができないために常に口呼吸をしていると、そのために歯が前にでてきて、いざ口を閉じようとしても閉じられなくなってしまいます。そして、口呼吸をしていると鼻の粘膜や鼻毛というフィルターを通さずに空気が直接体内に取りこまれるので、細菌やウイルスに感染するリスクが高まります。 また、口の中が常に乾燥してしまうため、唾液の作用が弱まってしまい、虫歯や歯肉炎などのトラブルを引き起こすリスクも上がってしまうのです。 改善方法として、癖で口が閉じられなくなっている場合は、口のまわりの筋肉(口輪筋)を鍛えるトレーニングや舌のトレーニングの必要があります。また、鼻づまりなどの鼻疾患などの原因がある場合は、その原因を取り除くために耳鼻科などに通いましょう! ③舌突出癖 舌突出癖とは、食べ物を飲み込む際、上の歯と前の歯の間に舌を突出させる癖です。 常に舌が前歯を押すために、前歯が噛み合わない開咬という状態になります。 通常、赤ちゃんの頃は舌を突き出す形で物を飲み込みます。これを幼児性嚥下といいますが、歯が生えてくると、通常舌を上前歯の裏につけて物を飲み込む、成人性嚥下に変化します。 しかし、この変化が行われず歯が生えてきても舌を突出させて物を飲み込む癖が治らないお子さんがいらっしゃいます。 こちらも改善方法として舌のトレーニングや正しい舌の位置を指導する必要があります。 ④頬杖 こちらも悪習癖の1つで多少なら問題ありませんが頻繁に頬杖をすることで、一方向に力がかかってしまい、お顔の歪みや歯並びを歪ませる原因となります。 一旦曲がってしまうと通常の矯正治療だけでは、治せなくなる可能性がありますので注意が必要です。 習慣化してしまっているとやめさせるのは難しいですが、改善方法として手にものを持たせたり手を動かしたりするなどをさせてみるといいですよ! 【☆まとめ】①指しゃぶり②口呼吸③舌突出癖④頬杖この他にも、爪噛み癖や唇噛み癖など様々な悪習癖があります。 こちらも上記の癖と同様に開咬などの原因になったりします。 これらは『悪』習癖というだけあって長期にわたり行っていると、歯並びや噛み合わせに悪い影響を与える厄介な癖になります。 これらが認められる場合には止めさせることが大切ですが、癖であるので本人が無意識で行っていることが多いのです。 また無理にやめさせようとすると、それがかえってストレスになり悪化させてしまう場合もありますので、専門の矯正歯科医や歯科衛生士の指導のもと徐々に癖を改善させていくことが必要になってきますのでお悩みの方は一度ご相談くださいね♪ 歯科衛生士 池田
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口臭について
みなさんこんちには。もう1年以上マスクをする生活が続いています。 そうなると自分の息が直接鼻に届くので、口臭を感じやすくなります。 口臭にも様々なにおいがありますが、いつどんな時にどのような状態になった場合に発生するのでしょうか? 今回は『口臭の種類』について調べてみました。 口臭は大きく分けて、真性口臭症(生理的口臭、病的口臭)・仮性口臭症・口臭恐怖症に分けられます。真性口臭症は、口臭検査で社会的容認限度を超える明らかな口臭が認められる場合のことをいいます。 仮性口臭症は、患者は口臭を訴えるが、明らかな原因や疾患が認められないものです。 口臭恐怖症は、真性口臭症および仮性口臭症の治療では改善出来ず、官能検査や再度の口臭検査においても、スコアがゼロか1の患者さんのことをいいます。 さらに細かく分けると、 ・生理的口臭(乳幼児の口臭、起床直後の口臭、空腹時の口臭) ・病的口臭(う蝕、歯周病などの口腔に由来する口臭、鼻咽頭疾患、内分泌疾患などの全身疾患に由来する口臭など) ・飲食物に由来ふる口臭(ニンニク、ニラなどの食事、喫煙、アルコールなど) ・心理的な口臭(原因が見当たらず客観的にも口臭がほとんど感じられないが、当人は口臭を訴える場合) などに分けられます。 まず生理的な口臭は原因が存在せずどんな人にでも存在して、これを取り除くことはできません。 つまり口臭がゼロの人はいないということです。 普段は歯ブラシなどの一般的なケアで十分です。 そのため、生理的な口臭は気にしないようにしましょう。 一番良くない口臭は病的口臭ですが、これは臭いを発生させる嫌気性菌の細菌数を減少させれば、強い口臭は少なくなります。 なので病的口臭を無くすには、歯周病の治療・口腔乾燥の改善・舌苔の改善が必要です。 歯周病になると、悪臭を放つ細菌が増えるので、歯科医院で定期的に歯石の除去と歯周病の治療が必要です。 口腔乾燥の改善には、市販の湿潤スプレーや漢方薬が有効です。舌苔(舌の表面にばい菌や食べかすがコケ状に溜まったもの)は舌磨きで磨くことで取り除くことができます。で、そのためには消化管の機能や口腔乾燥が改善が有効です。 また唾液は無菌の分泌液ですが、お口の中では食べかす、粘膜が剥がれたもの、歯肉からの滲出液をはじめ、細菌など多くの成分がすぐに混入していきます。 そのため唾液は数時間放置されると腐敗により悪臭が発生します。 これらの菌が口臭原因菌と考えられています。高齢者では唾液の出る量が減りお口の中が乾燥しますがそれだけでなく、喉の奥の咽喉頭部の乾燥が口臭の原因となっている場合も多いです。 口臭が気になる方は検診にいらしてくださいね。 歯科衛生士 大久保