谷村歯科医院ブログ
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年齢別!お口のケア方法
みなさんこんにちは( ¨̮ )︎︎すごく暑い日が続きますね。今年は猛暑日が過去最多になったみたいです! まだまだ暑い夏が続きますので熱中症にかからないよう出来るだけ水分や塩分を補給して、体調管理をしていきましょう♪ さて、今回のテーマですが、『年齢別のお口の中のケア』になります! 暑い日はアイスクリームや炭酸など美味しく感じる季節ですが、それらには虫歯の原因になる砂糖が多く入っています。特に小さなお子さんはおやつをあげる際は注意が必要なので、食べた後にはしっかりと歯磨きをしましょう! 【どうして虫歯になるのか】虫歯は、お口の中にいるミュータンス菌という細菌が感染して引き起こされます。 生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、ミュータンス菌はいません! なのでそのままずっと、ミュータンス菌がお口の中に入らなければ、虫歯になることもありません。逆に、いったんお口の中に入ってしまうと、なくすことは難しいです。ミュータンス菌は、唾液によって感染します。 特にお母さんなどご家族から感染していることが分かっています。だからといって、親子のスキンシップやコミュニケーションを控えるのは難しいですよね。 唾液から感染してしまうので、熱いものを「フーフー」して冷ましてあげるのもダメ。 お母さんが使ったお箸やスプーンで、そのまま子どものお口に「あーん」して食べさせるのもだめ。あれもこれもダメ…と考えると、とても大変ですよね。ですが、感染についての正しい知識を身につけて、お子さんの虫歯ゼロを目指しましょう! 【年齢別のケア方法】 ・1歳~2歳この時期が最も虫歯菌に感染しやすい時期と言われています。この時期に、感染してしまうとミュータンス菌が優勢となり、虫歯になりやすくなってしまいます。一方、この時期を過ぎると、お口の中の細菌バランスが決まってくるので、感染の可能性が低くなっていきます。そして、たとえ感染したとしても、その時期が遅ければ遅いほど、虫歯のリスクが下がることも分かってきています!そして、この時期虫歯になりやすいのが上の前歯です。この時期はかじりとって食べる時期なので、上の前歯の裏側に食べ物が溜まりやすくなります。 歯磨きを嫌がってしまうお子さんもいるかと思いますが、親御さんが歯磨きをしっかりと行い、汚れをかき出してあげてください! ・3歳ごろ乳歯が生えそろい、顎や舌をたくさん動かしていろいろなものを噛めるようになります。 この時期は奥歯の咬む面が虫歯になりやすいです。 虫歯予防のために 家族で定期的な歯科健診とフッ化物塗布が大切です! ・4歳~5歳ごろ4歳から5歳になると、虫歯の咬む部分ではなく、歯と歯の間の部分に虫歯が発生しやすくなります。 ですから、普段の歯磨きに加え、親御さんがフロスを使用してあげることをおすすめします。また、歯みがき後のうがいはなるべく少ないお水で 1 回だけにする練習もしましょう。 そうすることで、歯磨き粉の中に含まれる色々な成分がお口の中に長い時間残ってくれます。 ・6歳~この時期は上下の前歯が生え変わり奥歯に永久歯(6歳臼歯)も生えてきます。 生えたての永久歯は今までと大きや形が異なり、磨きにくくとても虫歯になりやすいです! またブラシも届きにくくなるので、しっかりと奥までブラシを入れて磨きましょう。この時期には歯医者さんで歯磨き指導やフッ素を塗ってもらうことをおすすめします! ・中高生この時期になると、親御さんがお子さんのお口の中をみることはほとんどなくなってくるかと思います。お子さん自身が磨くことになるのでブラッシングが疎かになりがちです。 また虫歯リスクがまだまだ高い時期なので注意が必要です。 ・成人成人期は学生から社会人になり、慣れない環境や仕事によるストレスなどで歯や歯茎のケアを怠りがちな時期です。特にここまで虫歯についてお話してきましたが、歯周病になりやすい時期でもあります。 歯周病は気付かない間に進行してしまうので、歯に歯垢や歯石が付いたままの状態で放置してしまうと一気に進行してしまいます! 定期的に歯周病の検査、そして虫歯のチェック、歯石取りをしてもらいましょう。 ・高齢期高齢期では唾液の分泌が少なくなったり、歯を支えてる骨がやせ、それとともに歯茎が下がってくることで歯の根元が露出し虫歯になりやすくなります。適切な力で歯と歯茎の境目にしっかりとブラシを当て虫歯予防、そして歯周病にかからないようにしましょう! ここまで年齢別のお話をしてきましたが、みなさんはしっかりとお口のケアが出来ていますでしょうか? 年齢を重ねても自分の歯で美味しく食事ができるようにブラッシング頑張りましょう!また、定期検診にしっかりと通いお口の中をチェックしてもらうと、より自分のお口の中を把握出来るので、「最近歯医者さんに行ってないな〜」という方は、一度診てもらいましょう! 歯科衛生士 池田
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フッ素の大切さについて
みなさんこんにちは!(ˊᵕˋ)最近はジメジメした日が続きちょっと憂鬱になりますね太陽は出ていない曇りの日でも水分補給はしっかりして熱中症対策はしましょうね!今回は虫歯予防に効果的な、フッ素の大切さについてお話したいと思います! ◉フッ素とはまずフッ素にはどのような効果があるのかというと、『エナメル質の修復促進』『歯質強化』『菌の働きを弱める』など、虫歯の発生を防ぐ効果があり、予防に有効な成分として注目されています。 次にフッ素の実際の働きですが、以下の3つの働きで虫歯の発生と進行を防ぎます。①エナメル質の修復を促進酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。②歯の質を強化歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、虫歯への抵抗力を高めます。③菌の働きを弱める虫歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。 ◉虫歯はなぜできるのか?ところで虫歯はどのようにしてできるのでしょうか? 虫歯が出来るのは、虫歯の原因菌とされるミュータンス菌などの細菌が、糖分をエサにして酸を出し、その酸によって歯のエナメル質や象牙質が溶かされるからです。 酸によって歯が溶ける現象を『脱灰』といい、歯の溶けた部分が唾液の働きなどで修復される現象を『再石灰化』といいます。フッ素はこの再石灰化を促す働きがあります。◉毎日のケアが大事ごくたまに、「フッ素をしてはいけない」と思っている方がいらっしゃいますが、それは間違いです! 口内が常に中性であれば、歯の脱灰は起こりませんが、脱灰と再石灰化は1日の中でもめまぐるしく起こっています。 初期虫歯ができてしまっても、フッ素の活用やその他のケアにより再石灰化しやすい状態をつくり出せれば修復は可能です。 初期虫歯が修復されるまでにとは半年~1年程度かかるといわれています。 その意味では、歯科の定期健診が半年に1回以上、できれば硬い歯石が付き始める3ヶ月と推奨されています。 最近では政府が歯科検診を推奨しているニュースもしていましたね!また、初期虫歯は自分では見つけにくく、歯科専門家による定期的なチェックが必要です。『初期むし歯ができてしまった!』と慌てて一時的にケアに気を遣うだけでは、フッ素の効果は十分に発揮されません。 日々、口内の環境は変化し、脱灰に傾くリスクは常にあります。 だからこそ、毎日のケアでフッ素をしっかり取り入れ、継続的に虫歯予防に努めることが大切です。 ◉高濃度のフッ素塗布フッ素は歯科医院で歯科医師や歯科衛生士のみが塗布することのできる施術で、歯の表面のエナメル質に直接フッ素を塗っていきます。 この塗布用のフッ素は9,000ppmという極めて高いフッ素濃度ジェルが使われているので、高い効果が期待できます。フッ素塗布後は、歯に浸透させるために最低でも30分程度は飲食を控え、歯科医院で年に数回は塗布します。 ◉フッ素入り歯磨き粉でセルフケア毎日の歯磨きで使える『フッ素入り歯磨き粉』は1,500ppm以下のフッ素濃度と決められています。 歯科医院でのフッ素塗布に比べれば濃度は低いですが、毎日使うことで虫歯予防の効果を高めることができます。歯ブラシの上に出す歯磨き粉の量は、2センチ程度で十分なので、出しすぎないようにしましょう。どんなに出しても効果は殆ど変わりません。 また歯磨きの後でするうがいは、しすぎるとフッ素が流れてしまうので注意しましょう!◉フッ素洗口液を使ってうがいをするフッ化物の応用として『フッ素洗口液』によるうがいも効果があります。 フッ素の入った洗口液のフッ素濃度は250〜900ppmです。 薄めて使うタイプの洗口液は必ず薄めてから使用して下さい。 絶対に原液のまま直接、歯に付けたりしないでください。◉まとめフッ素は食事からも体内に取り込まれるミネラルのひとつでもあるので、虫歯菌の出す酸から歯を守り、歯質を強化してくれるため、歯に直接作用させるのが効果的です。 フッ素塗布やフッ素入り歯磨き粉、フッ素洗口液に関してや、フッ素の安全性で不安な方はぜひ気軽にスタッフにお尋ねくださいね! 歯科衛生士 山口
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歯の着色の原因は?
こんにちは(^^)近頃は暑くて暑くて、辛いですね。熱中症には気を付けましょう!外では日傘が欠かせませんね〜 1 歯の着色について歯に着色が着いてしまう理由は、日々の行動にあります。毎食後に必ず歯磨きを行っている人でも、ちょっとした行動が着色の原因となる能性があります。 今回はどのような原因で歯に着色が付くのか説明していきます。 2 歯の着色の原因 ○タバコを吸っている着色の一番の原因はやはりタバコです。 タバコを日常的に吸っているとヤニ(タール)によって歯が全体的に黄ばんだり、一部に茶色い汚れが着きます。 ヤニによる汚れは、一度付着すると落としにくい特徴があり、クリニックでも落とすのが難しいため、喫煙習慣のある人は十分注意してください。 ○着色しやすい食べ物をよく食べている普段口にする食べ物や飲み物の中にも、着色しやすいものがあります。代表的なものとして、コーヒー・お茶・カレー・ワインなどがあります。 色の濃い食べ物には、ステイン(汚れ)の元となるポリフェノールやタンニンが含まれていることが多く、その成分が歯のエナメル質を覆っている部分に付着することで、着色汚れになります。 ○歯並びが悪い歯並びが悪い場合も注意してください。着色は、歯に付着した色素をきちんと落とせていないことも原因の一つです。 歯並びが悪いと、隅々までしっかり汚れを落とすことが難しく、磨き残しが発生します。それを放置しておくと、歯垢が硬くて取りにくい歯石となって歯の表面にこびりついてしまいます。歯石自体にも汚れが付着しやすいので着色が更に増えてしまいます。 ○口呼吸している口呼吸をする癖がある人も、歯が汚れやすくなります。口呼吸によって口の中が渇き、唾液が少なくなってしまうのです。 唾液は口内を潤すと同時に、汚れを洗い流す役割もあります。口呼吸を繰り返すと、汚れを洗い流す唾液が十分に出なくなり、汚れは落ちにくく歯の表面に残ってしまいます。 口呼吸はアレルギー等で鼻が詰まっていて鼻呼吸が困難な場合や、歯並びが悪く上の前歯が出ていて唇がしっかり閉じられない場合になりやすいです。 耳鼻科に行って鼻のつまりを改善したり、矯正治療で歯並びを治す必要があります。 ○歯磨きに問題がある歯磨きする頻度が少なかったり、歯磨きをしていなかったり、雑な歯磨きで済ませていたりしてませんか? 歯磨きの回数が少なかったり、歯磨き自体が雑になっていたりする場合は要注意です。歯垢が残りやすく、自分では取ることが難しい歯石になってしまいます。そこからまた着色につながります。 正しい歯磨きの習慣は、虫歯や歯周病予防と同時に着色を防ぐ基本的なことです。 自分の歯の大きさと歯並びに合った歯ブラシを使用して正しい力と方法で丁寧に磨くようにしましょう。 歯と歯の間に付く汚れは歯ブラシが届いていない可能性があります。 そのような隙間に着色がつかないようにデンタルフロスや歯間ブラシも併用して清掃するようにしましょう。 ○つめ物やかぶせ物の変色歯自体に付く着色ではありませんが、つめ物やかぶせ物が劣化することがあります。 特にレジンと言われるプラスチックのような樹脂は吸水性があるため経年変化で色が変わってきてしまいます。 もしも見た目が気になるのであれば、新しくつめ物やかぶせ物を交換してもらいましょう。 またつめ物は歯との間がどうしても隙間や段差が生じてしまいますので、その隙間に着色が入り込んでしまうことがあります。 このような隙間に入り込んだ着色は歯ブラシやクリーニングでは完全に取り除くことが困難な場合があります。 その場合も着色を取りには一旦つめ物を削り取って新しくつめ直す必要があります。 以上が主に歯の着色になる原因です。原因は様々ですが、これらの中に当てはまるものがある人はここで一度生活習慣を見直してみましょう!どうしても取れない着色は、歯科医院でクリーニングをして取り除いてもらいましょう。 またクリーニングと同時に歯を白くするホワイトニングもいかがでしょうか? 歯科アシスタント 松本
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歯が痛いときの問診について
こんにちは、歯科医師の鈴木です。今回は歯の痛みがあった時の最新の問診の仕方についてお話します。 歯の痛みはつらいですよね。少しの痛みならともかく、ズキズキと脈打つ痛みだったり、脳に響くような痛みだと仕事や勉強にかなり影響してしまいます。自動車を運転していたら集中力が途切れて事故を起こすかもしれません。 そんな時は少しでも早く歯を削ってもらったり、もう歯を抜いてほしい~!って思うかもしれません。でもちょっとお待ち下さい。もしも歯が痛くても、必ずしも歯が原因で歯が痛い訳ではないかもしれません! 歯が痛いとのことで歯を削ったり神経を抜いたり抜歯をしても痛みが取れない場合があります。つまり痛みの原因が歯でなかった可能性があります。 そのようなことにならないように、歯科医院では頭の付近や全身疾患まで鑑別診断に含めた包括的な問診を行うことが大切です。 当院では、問診して本当に歯から来る痛みなのかよく診査診断をしてから治療にあたっております。このような包括的な問診を『痛みの構造化問診』、難しく言えば『仮説演繹法』とよばれるのですが、いかにどのように問診を行うか説明していきます。① 部位 痛む場所はどこですか?② 発現状況 痛みが始まるきっかけとなったことがありますか?③ 経過 今までたどった経過は、痛み始めてからどれくらいですか?④ 痛みの質 どのような種類の痛みですか?⑤ 痛みの程度 痛みの強さはどのくらいですか?⑥ 頻度 どのくらいの頻度で起こりますか?⑦ 持続時間 一回の痛みはどのくらい続きますか?⑧ 時間的特徴 痛みの変化の時間的特徴はありますか?⑨ 増悪因子 痛みを生じさせたり、悪化させることはありますか?⑩ 緩解因子 痛みを軽くできることはありますか?⑪ 随伴症状 痛いときに他に一緒に生じる特徴はありますか?⑫ 疼痛時行動 痛みのときに決まって行動することはありますか? 以上の12項目を問診して、痛みの特徴から必要な鑑別診断を行い、最終的な診断をつけることが大切です。 歯の痛みがもしかしたら大きな病気の一因になっていることもあります。 歯の神経は頭の神経に繋がっている神経の一つです。頭の神経は12あるのですが、その1つが歯の神経なので脳の中や耳のあたりなど頭に関する所に腫瘍ができたりしても、歯の神経を圧迫して歯の痛みとして危険の信号を出してることもあります。 そのような場合も考えて、他の12の神経が正常か診るのはとても大切になります、 この12の脳神経検査のやり方を説明致します。12脳神経検査① 第一脳神経 嗅神経 嗅覚を検査するので鼻腔でコーヒーなどを匂いが嗅ぐことができるか検査する。② 第二脳神経 視神経 視野を検査する。患者さんの視野がどこまで見えるか検査する。③ 第三・四・六脳神経 目の運動を検査する。④ 第五脳神経 目の神経、上の歯の神経、下の歯の神経が含まれており、どこかが鈍くなってないか精密触覚機能検査などを用いて検査する。咬む筋肉の衰えがあるかも見る。⑤ 第七脳神経 顔面神経 額のしわ寄せ、目を閉じれるか、口角を上げられるか検査する。味覚も検査する。⑥ 第八脳神経 内耳神経 聴覚の検査を行う。⑦ 第九・十脳神経 舌咽神経、迷走神経 咽頭部の運動を検査する。舌を圧迫して口蓋垂の偏位があるか診る。⑧ 第十一脳神経 副神経 肩の筋肉や首の筋肉の衰えがないか検査する。⑨ 第十二脳神経 舌下神経 舌の運動を検査する。舌を前にしたりして正常か検査する。 これだけの神経が頭の中には複雑に絡み合っています。頭の痛み、歯の痛みもそうですが、この12脳神経が絡み合って起こりますので、痛みの原因がどこかを精密に検査していきます。検査にはレントゲンやCT、MRI(大学病院で行います)を撮るのも必須です。 歯の痛みは大きな病気のシグナルになっていることもありますので、我々歯科医師は常に注意して診療しています。大学病院や医科の先生と連携しながら最善を尽くして治療していますので、ぜひどこが痛いか、いつからの痛みか詳しく教えていただけたら幸いです。痛みの原因を知ることで、治療計画を立てていきますので、お気軽にお申し付け下さい。また、不快な違和感も教えていただけたら幸いです。スタッフ一同一丸となって適切に行っていきます。歯科医師 鈴木孝美
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インプラント治療について考えてみます
みなさんこんにちは( ¨̮ )!最近お家で過ごす時間が増えてきて美味しいご飯、お菓子を食べる時間も増えましたね!美味しいものを食べるため必要な物、それは『歯』です。 これからお話することはそんな『歯』が何かしらの原因で少なくなった時にどのようにして補っていくか、今回は『インプラント』に焦点を当ててお話しようと思います。 インプラントという言葉自体は聞いたことがあっても、具体的にどのような治療なのかはよく分からないという方も多くいるかと思います。まずインプラントとは、虫歯・歯周病などの後天的な原因で歯の本数が少なくなってしまったり、先天的に歯の本数が少ない場合に行う治療の1つです。 インプラント以外の選択肢としては、『ブリッジ』『入れ歯』といった方法があります。 「では一体どれをやればいいんだ?」と選択肢が複数あるとどれを選べばいいのか分からなくなってしまうと思いますが、それぞれの治療にメリット、デメリットがあります。インプラント・ブリッジ・入れ歯のメリットとデミリット ①インプラントメリット・自分の歯と同じように噛める。・違和感がほとんどない・見た目が元の歯のように美しい・健康な歯を削らなくていい デメリット・外科手術が必要・治療期間が長い・保険適用でない ②ブリッジメリット・外科処置がない・入れ歯のような違和感が少ない・材料や方法で保険診療か自由 診療を選べる デメリット・両隣りの歯を削る必要がある。・隙間に物が挟まりやすい・メンテナンスが難しい ③入れ歯メリット・健康な歯を削る必要がない・広範囲の欠損にも対応ができる・物によってはバネが目立たな いタイプのものもある デメリット・見た目が気になる・硬いものが食べにくい・違和感がある・食べ物が挟まりやすい・調整が何回か必要 インプラントがおすすめな人 インプラント治療は、見た目にこだわりたい方、いつまでも若々しくいたい、また歯が無いことを周りに知られたくなかったり、旅行やお出かけの際に気にせず過ごしたいという方、そして健康な歯を削ったり、負担をかけたりしたくないなどそういったお悩みがある方におすすめです! 1つ前の項目でメリットについてお話しましたが、他にも多くのメリットがあるので気になる方は当院のスタッフにご相談ください! インプラントを入れる過程 ①術前診査 まずレントゲン撮影、CT撮影、口腔内検査を行い、それらを元に分析し精密検査をします。 その上で、歯の無い部分とその周囲の骨の厚み、骨の高さ、骨密度、骨吸収の程度、また下の奥歯であれば神経との関係もみて慎重にインプラントの治療計画を立てます。 ②一次手術(埋入) 虫歯治療と同様に歯茎に麻酔をし、予めシュミレーションされた長さ・太さのインプラント体を骨の中に埋入します。この時、必要に応じて骨が足りない部分に人工骨を入れたりします。治療時間は個人差ありますが2時間から3時間程です。また入院の必要などはなく、当日は安静にしていただき、翌日からは普通に生活できます。 ③二次手術 顎の骨がインプラント体と結合したら、被せ物をセットするための手術を行います。麻酔をして歯茎を切開し、インプラント体と人工歯を連結するパーツをつけます。 ④型どり、人工歯set 歯茎が二次手術後、落ち着いた後に型を取り、人工歯を作成します。形や色などは患者さんに合わせて作製し、取り付けます。 インプラントは人工歯を付けたらここで終了ではありません。1番大切なのはメンテナンスです。 メンテナンスについて インプラントを入れたあとは治療後に、インプラント周囲炎にかかりやすいので予防ケアが必要になります。インプラント周囲炎とはインプラントを入れた周りの歯茎が炎症を起こし顎の骨を溶かしてしまう恐ろしい病気です! そうならないために必要になってくるのが、まずは患者さん自身で行っていただく『セルフケア』です。 正しいブラッシング方法を身につけ磨くことが大切になってきます。 そしてどんなに丁寧に磨いても落とせない汚れは必ずあるのでそれを『定期メンテナンス』にて歯科医院でケアするのがとても重要になってきます! またメンテナンス時、定期的にレントゲンを撮影しインプラントをセットした後の予後を確認する必要があります。 必ずインプラントを入れた後は歯科医院にてチェックしてもらいましょう! まとめ インプラントは自然な歯に近い噛み心地で人気が高いためおすすめですが、非常にデリケートなものであることを理解することが大切です。インプラントを入れた後は大切にできるだけ長くお付き合いするために専門的なクリーニングと定期的な検査が必要になってきます。必ず歯医者さんに通いましょう! ここまでインプラントについて説明してきましたが疑問点や、より詳しく聞きたいという方は当院のスタッフに気軽にご相談ください 𓈒𓏸 DH池田
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歯磨きはなぜするの?
こんにちは(^^)だんだん暖かくなってきて、天気の良い日は広い公園でピクニックとかしたくなりますね♪ 今回は、私たちはなぜ歯を磨かなければいけないのか説明していきます。 ○歯磨きはなぜするの? 虫歯や歯周病、口臭などの口のトラブルの多くは目には見えない細菌が引きこしています。 口の中に生息する細菌は、しっかり歯磨きが出来ている人でも1000~2000億個ほどあり、まったく歯磨きをしない人となると6000億個〜1兆個!になるともいわれているそうです。 この細菌すべてが悪い菌というわけではなく、口腔内環境を整えるうえで重要な役割を担っている菌も多く存在しているそうです。とはいえ細菌の良い悪いに関係なく、歯を磨かなければ口の中で細菌が増殖していく一方であることは間違いありませんね。 ○うがいをすれば細菌は減らせる? 「細菌を減らすだけなら、歯磨きでなくても水でうがいをすれば洗い流せるのではないか?」と思う人もいるかもしれませんが、口の中の細菌はそう簡単にはいかないようです。 口の中の細菌は共存できるよう、様々な種類の菌が塊をつくって生息しています。この細菌の塊が『プラーク』と呼ばれるものです。プラークはさらに『バイオフィルム』という膜で守られています。バイオフィルムで覆われているプラークは、うがいで洗い流すぐらいの力では落とすことができません。例えるのであれば、キッチンの排水溝にできるぬめりもバイオフィルムの一種なんです。水洗いだけであのぬめりを落とすことが不可能ですよね?歯の表面に付着したプラークは排水溝のぬめりを落とすときと同じように、ブラシでしっかり磨くことでしかきれいに落とすことができないというわけです。 ○プラークがついているとどうなるの? 歯に付着するプラークはクリーム色で粘り気があります。歯磨きをしなければプラークはさらに増えて、歯の表面全体を覆うようになります。表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失ってしまい、また色も黄色っぽくなり本来の白い歯の美しさを失ってしまいます。 人の顔の中でも、特に清潔感の象徴となるのが口元ですね。そのため歯にツヤがなく、黄ばみが強くなっていたりすると、他人に不潔な印象を与えてしまいます。 そしてこのプラークによって歯が溶かされ虫歯になったり、硬い歯石となって歯周病が進行してしまいます。 虫歯になるとしみたり寝れないほどの激痛がやってきます。 歯周病が進行すると、歯がグラグラして最終的に歯が抜けてしまいます。 ○歯ブラシはどんなものを使ったら良いの? 歯ブラシはできるだけコンパクトなものを選びましょう。 市販している歯ブラシは必要以上に大きいものが多いです。 大きければ歯を磨く効率が上がるわけではありません。ブラシ部分が大きく厚みのある歯ブラシでは磨き残しが多くなったりします。 また男性は歯磨きをするときに力を入れすぎてしまうため、歯ブラシのナイロンの毛先で歯を痛めたり、歯ぐきを傷つけてしまいます。 そのため歯ブラシの毛先のかたさは『硬め』は使わず、『普通』か『やわらかめ』で力を入れずに磨くようにしましょう。 女性の場合も朝忙しくてつい力を入れすぎてしまう人は『硬め』は避けたほうがいいでしょう。 ○歯磨きはどれくらいの頻度でしたらいいの? 歯磨きは1日3回食後におこなうことが理想的です。 歯磨きは磨く回数ももちろん大切ですが、磨くタイミングも重要です。 食事をした後は、細菌が食べかすを餌にして増殖します。 そのため食べたあとは必ず歯を磨くようにしましょう。 また、食後だけではなく寝る前と起きたあとの歯磨きはとても重要です。特に就寝中は唾液の量が少なくなるため、細菌がもっとも繁殖しやすくなっています。なので就寝前の歯磨きは特にしっかりとおこなってください。 いかがだったでしょうか? 歯を磨くことはとっても大事で日常生活で欠かせないものです。 毎日の丁寧な歯磨きで、美しく健康な歯を保ちましょう! 歯科アシスタント 松本
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骨粗しょう症のお薬と抜歯
こんにちは、口腔外科を担当しております歯科医師の鈴木です。 今回は年配の方に多い『骨粗しょう症』で飲んでいるお薬と抜歯についてお話したいと思います。 今まで、骨粗しょう症の薬である、『ビスホスホネート製剤』は骨の密度を低くさせない代わりに骨を作る作用も止めてしまうので、この薬を飲んでいる患者さんは抜歯をすることができませんでした。 しかし最近の骨粗しょう症の薬はかなり進化していて、また抜歯も可能なようです。 はじめに2010年にはじめて日本での骨粗しょう症のお薬が、抜歯などで骨の壊死をもたらすとされていた、『薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)』の発表されてから約10年が経ち、臨床研究や症例の蓄積により新たな知見が増えました。それによると、「抜歯前の骨粗しょう症のお薬の休薬の効果に対する根拠はない」とされていて、当初から比較するとMRONJに対する認識は大きく変わってきています。 薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)とは?この薬剤関連顎骨壊死とはどういう状態のことかと言うと、「骨粗しょう症のお薬や注射を使用している患者さんで、8週間以上口の中に骨が露出した状態が持続されており、かつ、以前に顔に放射線治療を受けいない場合」のことを示します。 薬剤関連顎骨壊死になってしまう可能性のある人は、以下のいずれかに含まれます。① 骨粗しょう症やがんの治療で、ビスホスホネート製剤を使用している。② 骨粗しょう症やがんの治療で、デノスマブを使用している。(デノスマブは注射製剤のみになります。)③ がんやそのほかの疾患の治療で、血管新生抑制剤を使用している。 抜歯前の休薬は、顎骨壊死の発生を予防しない2010年に日本では、抜歯前は骨粗しょう症のお薬の休薬することが推奨されていました。 その後、2016年の発表では、骨粗しょう症のお薬の休薬の効果はMRONJの発症予防の関連は不明であること、また発生回数に基づいたMRONJ発症のリスクよりも骨折予防の利益の方がまさることや、歯科治療前の感染予防を十分に行えばMRONJは減少することなどから、歯科治療前の休薬を指示する根拠はないとされています。 また2017年には、休薬が顎骨壊死の治療の成績向上に与える影響がないこと、逆に骨折のリスクを高めてしまうとの報告があります。 抜歯はMRONJの発症リスク要因になってないあるデータでは、MRONJの発症は抜歯を契機に発症したのが2割で、その他8割は抜歯と関係なく発症しています。 つまりは、抜歯を行わなくてもMRONJは多く発生していることになります。故に、むしろ抜歯の原因になった細菌感染こそがMRONJの発生に深い関わりをもつのです。 感染源になる要抜歯の歯は、早めに抜歯を行うことが推奨されています。 MRONJの予防このMRONJの発生を抑えたり予防するには、口腔衛生管理や適切な歯科治療が重要と考えられています。 不衛生な口腔内からMRONJは自然発症する例も多く報告されている事から、特に口腔衛生管理が最も重要であり、骨粗しょう症のお薬を服用している患者さんには3ヶ月ごとの口腔ケアを行った場合、10倍のMRONJの発生予防効果があることが実際に公表されています。 一番の予防は定期検診が重要であります。 まとめ近年は、50才以上の女性の3人に1人が骨粗しょう症になる時代です。 誰もが骨粗しょう症のお薬を飲むようになることが普通になる時代です。最初に当院に通院したときには骨粗しょう症のお薬は飲んでなかったとしても、もし骨粗しょう症のお薬の治療が始まるも多くありますので、骨粗しょう症のお薬が始まったらできるだけ速やかにご報告されて下さい。患者さんの中には、歯科治療をすることがダメだと誤解をしている方もまだ多くいらっしゃると思いますので、多くは適切なお口の中のケアと感染源の抜歯は、健康にさらに役立つので、スタッフ一同一丸となって適切な治療をおこないます。 当院では、通院されている内科や整形外科の先生方とも連携して適切な注意を仰ぎ、医師の先生との連携を大切にして、患者さんにとって一番よい時期や方法で抜歯を行っていますのでどうぞご安心なさって下さい。歯科治療、口腔ケアを受けることによって顎骨壊死の多くは予防できますので、定期検診の重要性はとても効果があります。 口腔外科・歯科医師 鈴木
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子供の虫歯と食生活の関連性について
みなさんこんにちは。 きょうは、子供の虫歯と食生活の関連性についてお話したいと思います。 子供がむし歯になる三大要素は、歯の質・糖分・虫歯菌 と言われています。まず『歯の質』ですが、人それぞれ生まれつき強い人もいれば、弱い人もいます。 唾液の量や質によっても変わってきますが、分泌量の少ない人はむし歯になりやすいともいわれています。次に『糖分』は、むし歯=甘いものと言うように、むし歯菌は糖分が大好物なんです。また、『虫歯菌』はミュータンス菌という細菌で、この、ミュータンス菌は、生まれたての赤ちゃんの口にはない菌なのですが、大人がかみ砕いた食物を赤ちゃんに食べさせたり、大人がつかったスプーンやお箸で食べさせたりすると、そこからミュータンス菌がうつってむし歯菌の繁殖につながります。 そう考えると、普段私たちが無意識にとっている行動で、子供たちのお口の環境が大きく変わってしまうということがあげられます。 これら三つの要素と時間の経過が長ければ長いほど、むし歯になりやすくなります。 食べ物が口に入ると、それを栄養にしたむし歯菌が”酸“を吐き出します。 その酸によって、むし歯の前兆である、『脱灰』という状態が起こります。 この『脱灰』とは、酸が歯の表面の大切な成分であるミネラル(主なカルシウム)を溶かしてしまうことです。 食べ物を口に入れ咀嚼すると唾液の分泌液が増えます。 この唾液の力で歯の表面がむし歯になりやすくなる酸性の状態から、むし歯になりにくくなる中性の状態に戻します。それを『再石灰化』といいますが、人は食べ物を口にする度これを繰り返します。このとき、間食が多くいつも口のなかに食べ物が入っている状態だと再石灰化が進まず、むし歯菌が増殖して、むし歯街道まっしぐらになってしまうのです。食べ物を口にしてから酸性に傾くまでの時間は、3~5分と短いのに対して、中性になるには20~30分かかります。そこで、食事の回数がむし歯のなりやすさに関係してくるのです。子供の場合は、そのなかでも特におやつの食べ方が重要になってきます。 ここまで、虫歯になりやすい体質や、糖分の摂取、虫歯菌について説明してきました。 ではどうやったら子供を虫歯から防ぐことができるのでしょうか? 今から説明していきますね。 最初にしていただきたいことですが、まずは、おやつの時間を決めましょう。子供は体が小さいので、1回の食事で食べられる量も少なく、子供が必要とする栄養が三度の食事では摂りきれません。そのため子供が「お腹すいた~」と言ってきたり、親が子供の栄養を考えておやつを与えると思います。 しかしつい手軽なスナック菓子や甘いケーキ、パン、などの砂糖や油が多い食べ物を与えていないでしょうか?このようなおやつはお米などに比べて満腹感が得られにくいと言われています。 しかもとても虫歯になりやすいのです!! おやつに関しては、食べる回数よりも何を食べるかで決まってきます。理想のおやつは、おにぎり、サツマイモ、ジャガイモ、とうもろこし、果物、干し芋、せんべいなどです。だらだら食べることを避けるためにも、脱灰の時間を減らし、再石灰化の時間を伸ばすことを目的としておやつをあげましょう。 次にジュースなどの甘い飲み物ですが、果物のジュースには 『果糖』 と呼ばれる果物由来の糖分が豊富に含まれています。果物の種類によっても違いはありますが、豊富な甘さを持つリンゴジュースの場合、その量は30グラム使用されているそうです。ジュースに入っている砂糖の量は想像以上ですよね! コーラなどの清涼飲料に比べればまだいいですが、ジュースを与えるのはできるだけ控えるようにしましょう。 また、乳酸菌飲料も思っている以上に糖分の多い飲み物です。これら糖分の多い飲み物を与えるときには、飲む回数などに注意してください。 虫歯にならないようにするには、歯磨きをすることが一番大事です。 しかし歯磨きだけでなく、栄養バランスのいい食事を良く噛んで食べることもとても重要です。 よく噛んで食べることで、唾液の分泌が促進されます。軟らかいものばかり食べていたり、ストレスにより唾液が出にくくなっている子供も多いようです。ストレスとむし歯なんて関係なさそうなのですが、それは間違いです。よく口の中が乾き、食事中に水やお茶がないと食べられない。歯ぐきが真っ赤に腫れている、食欲がない。などあてはまる要素があれば、お口の中にストレスがあるのかもしれません。最近では口呼吸のせいでお口がいつも開いている状態なども多くみられますよね。そうなると唾液の分泌量が少なくなってしまい、再石灰化が活発にできません。 歯並びも噛むことで並びが良くなるといわれています。食事やおやつの時に良く噛んで食べられるキシリトール入りのガムやタブレットもおすすめします。 ここまでの話で子供のむし歯予防に気をつけることをまとめると、 1 子供にミュータンス菌をうつさない2 おやつの時間を決めて、規則正しい食生活を!(夕食前1時間は飲食しない)3 甘い飲み物を控える4 良く噛んで食べる 5 歯の予防治療(定期検診)6 お家ではしっかり歯磨き(親の仕上げ磨き)7 フッ素やキシリトールを取り入れる 以上のことが予防につながる第一歩です。意識して日常に取り入れてみましょう。 歯科衛生士 渋谷 葵
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知覚過敏の治療方法
みなさんこんにちは!近頃ますます寒くなってきて、お家では暖房とお風呂で温まった後のアイスは格別ですよね!皆さんは冷たい飲み物やアイスクリームを食べた時に、歯がキーンっとしみたりするってことはありませんか? それはもしかしたら虫歯ではなく皆さんがテレビ等でよく聞く、『知覚過敏』かもしれません! ( ⍨ ) 𓈒𓏸今回はそんな知覚過敏について詳しく説明していきます。 【知覚過敏のメカニズム】まず歯の構造として、外側に見えている白いエナメル質という非常に固い組織に覆われており、その中に黄色い象牙質そして神経があります!しかし根の表面にはエナメル質がないため、根が歯茎から露出すると象牙質に様々な刺激が伝わり、それが歯の神経につたわりしみてしまいます!象牙質には無数の小さな穴が開いており、その穴が神経への伝達に関わっているのです。 【何が原因で起こるのか】①普段強い力でゴシゴシ磨いている。→強いブラッシング圧で歯磨きをしていると、エナメル質が徐々にすり減っていきます。そのためしみるのです! ②研磨剤の入った歯磨剤を多くつけて磨いている。→常に象牙質の穴が開いたままになり、刺激が伝わりやすくなります。 ③歯周病による歯茎退縮→歯周病が原因で歯ぐきが下がってしまい、歯の根っこが出てきてしまうことで知覚過敏になってしまうこともあります。 ④歯ぎしり、食いしばり→過剰な力がかかり、歯根の表面が割れたり剥がれくさび状にくびれて刺激が伝わりやすくなるなどがあります。 【治療法】・丁寧にブラッシングをするやわらかめ~普通の固さの歯ブラシで露出した歯根の表面についたプラークを丁寧に落とします。 このとき注意していただきたいのが力強くゴシゴシ磨かないことです! やさしく小さな動きで丁寧に磨くように心がけましょう。 長時間の歯磨きも知覚過敏の原因だけでなく、歯肉が下がってしまう原因になるかもしれないので気をつけましょう! ・知覚過敏用の歯磨き粉の活用歯磨き粉の中の成分に『硝酸カリウム』と呼ばれる薬用成分が配合されたものを選択すれば、歯に含まれるカルシウムと繋がり知覚過敏の症状を抑える作用が期待できます。 他にも『乳酸アルミニウム』という成分が配合されたものには、象牙細管を塞いで冷温刺激を遮断する効果があります。 普段あまり歯磨き粉の成分表示を見ることはないという方も多くいるかと思いますが、是非この機会に歯磨き粉のパッケージに書いてある成分表示を見てみてください! 気になる成分などがありましたら私たち衛生士または院長にお声がけください! ・コーティング剤の塗布露出した根面にしみ止めの薬を塗布し、歯面に一層の膜を貼り刺激を伝えにくくします。あくまでコーティング剤のため普段の食生活やブラッシングなどで取れてしまうことがありますが、コーティング剤を塗ることでしみるのを抑えることが出来ます。 ・マウスピースを作成する歯ぎしりが知覚過敏の原因となっているケースでは、『マウスピース』による治療が有効です。就寝中にマウスピースを装着することで、歯へのダメージを抑えられます。 当院ではその日のうちに型取りをし、1週間後にはマウスピースをお渡し出来ます。 気になる方はお声がけくださいね! ここまで知覚過敏についてお話しさせていただきましたが、しみる=知覚過敏だと思い込んでしまうのは危険かもしれません!冷たいものを飲んだ時にしみるのが知覚過敏だと思いこみ、しばらく我慢していたら、そもそも虫歯が原因でしみていたために進行して神経を取ることになったり抜歯になってしまうかもしれません。 違和感を感じたらできるだけ早めに歯科医院を受診して、レントゲンを撮ったりして検査してもらうことをお勧めします! DH 池田
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自分にあった歯ブラシを使おう
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 毎日寒い日が続き、だんだん冬本番になってきましたが、体調はいかがですか? コロナや風邪にかからないように、体調管理に気をつけましょう。さて今回は、『歯ブラシ』について調べてみました! 1 歯ブラシとは?歯ブラシとは、歯に付着した異物(食べ残しやプラーク)や汚れを機械的に取り除く清掃用具です。 2 歯ブラシの構造 歯ブラシにもいろんな部位があります。ブラシの部分は、”頭部”と言います。お口の中に入れて歯を磨く部分です。少し下に行くとくびれて細くなっているところがあります。ここは、”頚部(ネック)”といいます。 お口の中が深い方はネックが長い方が歯の奥まで磨きやすいですね。そして手で持つ部分は、”把柄部(ハンドル)”といいます。 ハンドルも様々な素材と形があります。 3 歯ブラシの毛の素材歯ブラシの毛にも種類があります。薬局などでよく見かけるのが”人工毛”というナイロンやPBT(飽和ポリエステル樹脂)でできた素材です。ナイロンは吸水性が低いため、細菌が繁殖しにくいものです。PBTはナイロンよりもさらに吸水性が低く耐久性があります。他にも、”自然毛”といわれる、豚や馬の毛を使ったブラシもあります。人工毛よりも柔らかい素材なので、歯や歯肉を傷つけるしんぱいがありません。そして、比較的ナイロン製よりも長く使えます。しかし、自然毛は吸水性があるので、乾きにくく細菌が繁殖しやすいので、きちんと乾かすことが大切ですね。 4 歯ブラシの硬さ 歯ブラシには、”かため.ふつう.やわらかい”があります。硬さはふつうがおすすめです。かためはプラークが落としやすいですが力加減や当て方によって歯肉や歯を傷つけてしまうことがあります。また過度なブラッシング圧だと知覚過敏にもなりやすいです。やわらかめは、歯周病や歯肉からの出血が気になる方へおすすめです。 5 歯ブラシの毛先歯ブラシの毛一本を見てみるといろんな形をしたものがあります。テーパード毛毛先が先端に向かって細くなっているものです。歯と歯茎の間の溝に入りやすいですが、ブラッシング圧が強いと毛先がすぐに広がってしまい、十分に清掃効果を得ることができません。 ラウンド毛こちらは毛先がフラットになっている物です。テーパード毛より歯面に当たるので効率的にプラーク除去が可能です。 歯周病や年齢、歯並びによって歯ブラシを選択するのをおすすめします。 6 歯ブラシのハンドル歯ブラシの持つ部分もいろいろなものがありますよね。細いものや太いもの、ゴムが部分的についているものなど。 細いものは、力が入りすぎる方におすすめです。太いものは、高齢者の方や小さなお子さんなど力が入れにくい方におすすめですが、力が入りすぎると歯肉を痛めてしまったり、出血や知覚過敏の原因になりますので、気をつけて下さいね。 ゴムがついているタイプだと、よく握れるので、安定して磨くことができます。 いかがだったでしょうか? 一口に歯ブラシといっても、人によって最適な歯ブラシは全く異なります。 大きな薬局に行くと膨大な種類の歯ブラシが置いてあり、迷うとどれがいいのかわからなくなってしまいます。 自分に合ったものがわからないときは、是非歯科衛生士に聞いてみてくださいね! 私達歯科衛生士はお口の衛生管理のプロなので、皆さまのお口の状態にあった最適な歯ブラシをご提案することができます。 また、お口の中の歯垢と歯石は、どんなに自分にあった歯ブラシを使用していたとしても、磨けない部分が出てしまいます。 そのため虫歯や歯周病の予防のために、症状が全く無くても3ヶ月に1回は定期検診に歯科医院を受診することをおすすめいたします。 歯科衛生士 関