谷村歯科医院ブログ
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舌の痛みの種類と主な原因 1
みなさんこんにちは!まだまだ新型コロナウイルスが終息する気配がなくストレスも多く溜まる毎日ですね。3密をせずにリフレッシュできる方法をみつけたいですね!みなさん今まで舌が痛くなったことはありませんか?今回は、『舌の痛みの種類と主な原因』 について書きたいと思います。舌がピリピリしたりヒリヒリしたり、火傷をしたような痛みだったり、なにもしなくても痛かったり様々あるかと思います。舌を動かすと痛い、食事で舌がしみる、食物などの刺激が加わることで痛くなる、などおっしゃる方も多いです。舌の痛みが周期的であったり生活環境の変化によって痛みが増幅することもあります。痛みを感じる部位は舌の先、真ん中、側面、奥などで、片方だけの場合と両側である場合があります。舌痛症と言われる病気では火傷をしたようなヒリヒリとした痛みが両側性に、場合によっては唇や口蓋(上あご)にまで広がっていることがあります。そして食事中に痛みが増えることはなく、逆に痛みが和らぎ、痛みは午後から夕方にかけて強くなることが多いです。ストレスにより痛みが強くなることもあります。しかし、『カンジダ症』 では食事がしみ痛みが強くなるという特徴があります。歯科医院て舌の診察を受ける際には、正確に症状をお伝えくださいね!これから、器質的変化を伴う舌の痛みをご説明していきます。①炎症によるもの白炎病変や潰瘍性病変として出現することが多いです!②悪性腫瘍によるもの舌癌の多くが扁平上皮癌です。白色として出現するために、発見が比較的容易です。ただし、病理診断をしなければ確定診断になりません。③外傷によるもの褥瘡正確に潰瘍には必ず原因があります。入れ歯や、合っていない被せのも(補綴物)の存在、舌を必要以上に動かすような悪習癖がある方は、要注意です。また、食いしばりが強く、舌に歯の跡がついているような場合や、舌の先の部分が軽度に赤くなっている場合は、外傷による痛みも考えられます。痛みがあるために気になって無意識のうちに舌を動かしてしまい気づかないうちに軽度の外傷を起こしていることもあります。④貧血によるもの貧血による舌炎では、鉄欠乏性貧血の 『PlummerVinson症候群』 と悪性貧血による 『HUNTER舌炎』 が有名です。舌乳頭の消失や、発赤などの肉眼的所見が舌炎の診断には有効です。血液検査で診断することが多いです。また、鉄欠乏性貧血は持続的な出血が原因であることが多いので、月経過多や、子宮筋腫による出血の有無など、患者さんからの問診がとても大切になります。歯科医院で診察してもらうときには、正確にお伝えくださいね!今回は、まず4つの器質的変化を伴う舌の痛みをご説明させていただきました。次回もまた続きをご説明させていただきますので興味のある方は読んでみてくださいね!DH大久保
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入れ歯の種類と違いについて
みなさんこんにちは、最近は雨の日が多くジメジメしていますね。今日は、入れ歯の種類についておはなしします。『入れ歯』 といっても、大きく分けて、歯がまだ何本か残っている時に使う 『部分入れ歯』 と、歯が全部なくなってしまった時に使う 『総入れ歯』 があります。部分入れ歯とは、自分の歯がまだ残っている場合に使う入れ歯です。バネを自分の残っている歯(天然歯)にかけて安定させて使います。総入れ歯とは、全部の歯がない時に使います。これは陰圧によって吸着しています。(吸盤効果で動かないようにしています)保険の部分義歯 ・安価に作ることができます。・発音しにくかったり食べ物のの味が変わったりする場合があります。・入れ歯の強度が弱く、寿命が短いと言えます。・残ってる歯にも負担がかかる恐れがあります。・見た目の改善や厚みなどは考慮されません。保険で決められたルールで作る必要があります。コバルトクロムの部分義歯・保険の入れ歯に比べて、強度に優れているため壊れにくいです。・舌が触れる部分を薄く作ることができるため、装着感に優れており、発音もしやすいです。・レジン(保険のプラスチック)の1/3の厚さで作ることができます。・金属が丈夫なので長持ちします。修理も可能なことが多いです。・冷たいものや温かいものが感じられ、食べ物のを美味しく食べることができます。チタンの部分義歯・コバルトクロムの部分義歯より軽く、体に優しく、強固な材料なので金属アレルギーのある方におすすめです。・チタンは人工関節にも使われている金属で、生体親和性に優れています。・薄く作ることができるため、装着感に優れており、発音もしやすいです。・歯垢(プラーク)がつきにくいので汚れにくいです。・冷たいものや温かいものが感じられ、食べ物のを美味しく食べることができます。・チタン合金はコバルトクロム合金よりも硬いので、めったな事では壊れませんが、壊れた場合は修理が難しいです。ノンクラスプデンチャー・柔らかい材料でできており、バネに金属を使わないため、目立ちません。バネ(金属)が気になる方にとてもおすすめです。・今までにないフィット感があり、とても軽いため、違和感がなくなじみやすい入れ歯です。・ノンクラスプデンチャーには材質によって種類がいくつかあります。硬めのものは修理が簡単ですが、柔らかめのものは快適な反面、修理が難しいか不可の場合があります。ノンクラスプデンチャーの入れ歯洗浄剤について入れ歯洗浄剤は、過酸化物・過酸化物+酵素・酵素・次亜塩素酸・銀系無機抗菌剤・生薬・酸・消毒薬などに分類されます。中でも熱に溶けてしまうプラスチック(熱可塑性樹脂)は強アルカリ性または酸性タイプのものを使うと変色や劣化してしまう可能性が高いので、中性タイプ(酵素系、過酸化物+酵素系)がいいです。今市販されているものは弱アルカリ性から中性を示す過酸化物+酵素系・酵素系のものが多いので熱可塑性樹脂への影響は少ないです。入れ歯は洗浄剤を使わないと歯垢(プラーク)が付きやすく、一旦プラスチックの隙間に入り込んでしまうと硬い歯石となってこびりついてしまいます。入れ歯の隙間に入り込んだ歯石は、洗浄剤を使ってもなかなか取り除くことができなくなってしまいます。また入れ歯に歯垢・歯石がついたままだったり、入れ歯を洗わないでおくと、材質の劣化や誤嚥性肺炎や義歯性口内炎のリスクが出てきてしまうので、きちんとお手入れをしましょう。DH関
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口腔ケアと様々な病気
こんにちは(^^)皆さんもゆっくり、少しずつではありますが元の生活に近づけている事と思います。まだまだ大変な時期の中、梅雨も近づきどんよりしがちですが、晴れた日には日光に当たり外の空気を吸って気分転換を忘れずに。今回は口腔ケアと病気の繋がりを調べてみました。『口腔ケア』 とは歯みがきだけではなく、歯ぐき、舌、粘膜など口の中の全てから入れ歯まで含めた清掃のことです。食べ物を咀しゃくし飲み込む機能を維持・回復する口からのどにかけてのリハビリテーションなど、幅広い意味で使われる言葉です。歯と歯の間・歯の付け根部分や、歯と歯ぐきの境目に歯垢が溜まると、虫歯や歯周病になります。口腔ケアを適切に行うことで虫歯や歯周病予防が期待できます。また、口腔ケアは虫歯や歯周病以外にも様々なメリットがあります。どのようなメリトがあるのか、それぞれ説明をしていきます。⚪︎誤嚥性肺炎の予防日本人の死亡原因の上位である肺炎。特に高齢者に多い誤嚥性肺炎は、唾液や飲み物、食べ物が誤って気管から肺に入り込んでしまい、口腔内の細菌が肺に入ってしまうことで起きます。口腔ケアで口腔内の細菌数を減らし、飲み込みの機能を維持向上することで誤嚥性肺炎を防ぐ効果が期待できます。⚪︎唾液の分泌を促す要介護の方の多くが口の機能が低下し、内服薬の副作用などにより唾液が出にくく口腔内が乾燥しがちになります。また、唾液には口の中をきれいに保つ自浄作用もあるので、こちらも低下します。唾液が減って自浄作用が弱くなると虫歯や歯周病になりやすくなります。口腔ケアで口の中を刺激することで唾液が出やすくなります。⚪︎口臭の改善虫歯や歯周病が進行している場合や、舌の表面に汚れが付着すると口臭の原因になります。口腔ケアを行い、歯と歯茎の境目や舌、頬などを優しく擦り口の中を清潔に保つことは口臭を予防します。⚪︎味覚の改善舌に多く汚れが付着したり、口腔内の乾燥が進むと味覚が鈍くなってしまいます。舌ブラシなどを使用して舌をきれいにし、口腔内がしっかり潤ってくると味覚の改善効果があります。味覚が良くなると、食事も薄味で大丈夫になるので成人病予防にもなります。⚪︎認知症の予防歯がほとんどなく入れ歯を使用していない人は20本以上歯が残っている人に比べて1.9倍、あまり噛めていない人は何でも良く噛める人に比べて1.5倍、認知症になる確率が高くなるというデータがあります。歯を大切にする口腔ケアで大切な歯を失わないようにしていきたいですね。⚪︎心臓病や糖尿病の予防歯周病菌が血中に入り込むことで心内膜炎、心筋梗塞や狭心症などの心臓病を引き起こすリスクが高まると言われています。また歯周病が悪化すると、糖尿病も悪化するとも言われています。口腔ケアで歯周病菌を減らしましょう。⚪︎インフルエンザの予防口は食べ物だけでなく、細菌やウイルスの入り口にもなります。歯科医師や歯科衛生士が、専門的な口腔ケアを実施したところ、通常の口腔清掃だけをしていた人に比べ、予防接種の有無にかかわらずインフルエンザの発症が10分の1に抑えられたといった報告があるそうです。口腔内の状況と様々な身体の病気には繋がりがある事が分かりましたね。定期的な歯科検診はもちろん、毎日の自分でのケアがとても大切です。今は元気な方も、感染症予防の為、そして今後の身体の健康の為に口腔ケアをしっかりして清潔な口腔内を保ちましょう! 歯科アシスタント 松本
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『新型コロナウイルス感染症』に関する歯科医師からのご提案
こんにちは、歯科医師の鈴木です。現在、新型コロナウイルスの感染予防のため、歯科治療を控えている患者さまがとても多いです。しかし、歯垢と歯石がついていたり虫歯や歯周病があると、ウイルスによる感染を起こしやすくなります。歯科医師の立場からすると、歯科医院ではコロナウイルスによる感染の騒動が起きる以前からきちんと感染予防対策が行われていますので、決して怖がることなくちゃんと歯科治療を受けられたほうがいいと思います。これからそれについて詳しく説明をしていきます。【歯科の病気の面から】歯科治療を受ける第1の理由は、まず 『虫歯と歯周病の治療』 です。虫歯と歯周病は、ご自分の口の中に存在する細菌による感染症です。そして、自身の免疫力が低下すると、細菌の活動性が高まり、痛みや腫れが出現します。そうならないためにも、できるだけ早く虫歯と歯周病を治す必要があるのです。歯科治療を受ける第2の理由は、『ウイルス感染を未然に防ぐ』 ためです。仮に、ウイルスが口の中に侵入したとします。これらのウイルスは舌や喉で増殖して体の中に入り込みます。しかしそうさせないためには、歯に付着する歯垢をきれいに取り除くのがたいへん効果的です。どうして歯垢を取ることがウイルス感染を防ぐのに効果的かというと、歯垢はウイルスによる感染を助けてしまう のです!歯垢の中には 『プロテアーゼ』 『ノイラミニダーゼ』 という酵素が存在します。これらの酵素はウイルスが実際に口の中に入った後で、ウイルス感染を助けてしまうのです!まず 『プロテアーゼ』のせいで、ウイルスはより粘膜を通過しやすい状態になり、『ノイラミニダーゼ』 のせいで、細胞内で繁殖したウイルスが、他の細胞へと広がりやすくなります。ウイルス感染を防ぐためにも、歯垢、歯石を取り除くことはすごく大事です。お口の隅々まで歯垢を取り除くことは、セルフケアのみでは不可能です。そのためかかりつけの歯科医院で、しっかりと歯垢や歯石をとってもらいましょう。現在テレビをつけると不安をあおるよなうな報道ばかりです。今のような自宅にこもって、不安を感じている状態が続くと心身ともに疲弊してしまいます。お口のトラブルも増えてきて、味覚がおかしい、舌が痛い、しびれる、顎が痛い、どこかわからないが歯が痛いといった症状が出やすくなっています。このような不定愁訴は、心労によるストレスで体の免疫力が低下していることから来ています。そのため、以下で述べるような対策をして、コロナや不安感に負けない体を作っていきましょう。【対策のご提案】対策1.毎日、テレビやネットからコロナの情報(主に悪い情報)が入って来ます。なかなかいいニュースは発信させれません。そのためテレビを見続けていると、だんだん憂鬱になってきてしまいます。頭の中がコロナのことばかりになってしまうのを防ぐため、日中にあえてテレビを見ない、スマホなどでSNSを見ない時間を確保しましょう。その時間は、コロナ情報ではなく他のことに意識を向けましょう。できればポジティブになることや、楽しいことを考えると体の免疫力も高まっていきます。対策2.心と身体は密接な関係があります。ストレスが強いと胃潰瘍になるように、心を病んでいると体の働きも悪くなってしまいます。逆に、体を動かすと心も強くなっていきます。なかなか公園やジムに行くことはできませんが、お家でできるストレッチやエクササイズをやってみましょう。安倍首相も非常事態宣言の時におっしゃっていたように、散歩をするのは何ら問題はありません。ぜひ、ウォーキングやストレッチをしてみてください。体を動かすと血液の循環が良くなり、体の隅々まで細胞が活性化されます。脂肪の減少、筋肉の増強、新肺機能の向上、そしてメンタルの強化にとっても役立ちます。対策3.毎日食後はていねいに歯を磨きましょう。家にいてダラダラしてしまうと、歯磨きもおろそかになってしまい、ウイルス感染のリスクが高まります。歯磨きと一緒にマウスウォッシュも併用するととても効果的です。対策4.歯科医院で歯垢・歯石を取り除いてもらいましょう。かかりつけの医院で決められた間隔で通いましょう。今は痛みがなくても、虫歯や歯周病が悪化したり、ウイルスに感染してからでは遅いのです。定期検診はみなさんの健康を守るためにとても役に立ちます。【おわりに】今、私達に出来る大切な事は、『密集・密接・密閉を避ける事』 です。そして、ウイルス感染しないようにしたり、重症化させないためにできる数少ない予防方法が、『歯の治療』 なのです。歯科医院では、スタッフがマスクとゴーグルをして、使い捨てのものを使ったり器具も殺菌消毒をして感染予防対策をしています。むしろ混んでいるスーパーやコンビニに行くほうがよっぽど感染リスクがあります。虫歯や歯周病になっていたり、定期検診で歯 周病の進行を食い止めている患者さんが歯科治療を止める必要は全くありません。皆さんと、この難局を一緒に乗り越えていきましょう。
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口腔ケアと誤飲性肺炎について
みなさんこんにちは!寒い日がだんだんと終わり、暖かくなってきましたね。最近はコロナウイルスの流行で不要不急の外出が出来ず、ストレスが溜まってしまいます。家の中でなにか出来る、運動やストレッチなど積極的におこないたいです。この機会に新しい趣味など見つけたりできたら嬉しいですね。ところで家にいる時にみなさん、ダラダラ食べやダラダラ飲みをしていませんか?お口の中に食べ物や甘い飲み物がずっとあると、口の中が酸性になったままになってしまい、特に歯の溝や歯と歯の間が虫歯になりやすくなってしまいます。また食べたあとに歯磨きをしないと、プラーク(歯垢)がたまったり、このプラークが時間が経つと固まってしまい歯石がついてしまいます。歯石がついたまま放置しておくと、毒素の強い歯周病菌が爆発的に増えて歯周病になってしまいます。歯周病が進むと歯ぐきがブヨブヨしてきたり、歯がグラグラしてきて、ひどくなると最終的に歯が抜け落ちたりしてしまいます。お家に居て時間がある時こそ、朝、昼、夜の3回ゆっくり丁寧に歯磨きしましょうね!さて本日は、『誤飲性肺炎』 について説明いたします。誤嚥性肺炎は、テレビなどでもよく聞く言葉なので、皆さんご存知かと思います。唾液や食べ物などが食道ではなく誤って気道に入ってしまい、細菌感染を起こしてそれが元で肺炎になってしまうことを誤飲性肺炎といいます。誤飲性肺炎は体の機能が衰えてしまった高齢者に起きやすくなっています。そもそもお口の中の衛生状態が悪いと、虫歯や歯周病になってしまいます。特に自分で歯磨きをすることが困難であるご高齢の方や、身体になにか障害がある方は、より顕著になります。このような方は虫歯や歯周病以外にも、嚥下障害を有することが多いため、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。ご高齢者や神経学的な障害がある方は、歯周病に罹患していることが口腔内細菌を増加させ、かつ誤嚥性肺炎を起こしやすい状態なので、 歯周病で誤嚥性肺炎のリスクが高まる と言われてるのです。このように誤飲性肺炎を防ぐ上でも、日々の歯磨きや歯科医院での定期検診はとても大切なのです。ご高齢者では誤嚥性肺炎の発症や、それに続く死亡リスクが高くなりますが、その理由として、加齢に伴う生活機能低下に伴うプラークコントロール能力(歯磨きを綺麗に行える能力)の低下と歯周病の進行、口腔内細菌の増加、嚥下機能の低下による唾液の誤嚥などが考えられます!美味しいご飯を食べるためにも、健康で生きていくためにも、毎日の歯ブラシと歯科医院での定期検診は頑張りましょうね!また、口腔ケアが悪いと誤飲性肺炎以外にも早産のリスクがあります。早産、低体重児出産のリスクファクターとして、喫煙、飲酒、薬物(麻薬など)がありますのでこのような体にとって毒になるものはとらないようにしたいですね。歯周病が進行している方は、早産などのリスクも上がりますので、お口のケアをしっかりしましょうね。歯周病は、歯周病原細菌と、宿主(お口の中)との相互作用によって歯周組織が破壊される慢性炎症です!慢性歯周炎は35歳以上の80%が罹患してるとも言われています。歯周病は自覚症状がなく、歯がグラグラしたり歯ぐきから出血するようになるころには、重度の歯周病に進行していることが多いので、歯科医院で定期検診を受診することをオススメします!新型コロナウイルス感染が流行している今、歯科医院に来院を控える方も多いかと思います。しかしお口の状態を清潔に保つことは、虫歯や歯周病を防ぐだけでなく、誤飲性肺炎や早産のリスクを軽減させます。さらにウイルスによる感染リスクを下げ、万が一に感染しても重症化することを防ぐ効果もあります。そのため、コロナウイルスのために受診を控えている方も、虫歯や歯周病があれば歯科治療を受けたほうがいい場合もあります。新型コロナウイルスの流行が落ち着き、今までの普段通りの生活が送れるようになったらぜひみなさん歯科医院を受診してみてくださいね!DH大久保
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歯ブラシなどの歴史について
みなさんこんにちは!コロナウイルスが流行ってますが手洗いうがいは徹底していますか⁇今日は、歯磨きの歴史など調べてみたのでお話しします‼︎《世界の歯磨きの歴史》歯磨きはどれくらい前からあると思いますか⁇なんと紀元前五千年前からあるんです。この頃は歯ブラシのような形ではなく、麻の繊維を指に巻き歯を磨いたようです。そして、紀元前三千年前頃の遺跡からは、黄金の爪楊枝が見つかったそうです。しかし今とは異なりうがいをする習慣がなかったので、歯磨きをしたらそのままだったそうです。日本に仏教が伝わったのと同時に "歯木" (しぼく)と呼ばれる小枝を使ったものも一緒に伝わりました。僧侶から一般人に徐々に広まっていったそうです。《日本の歯ブラシの歴史》日本に初めて歯ブラシが広まったのは1890年大阪盛業会社が、『歯刷子』 という名前で発表したものだそうです。歯ブラシという名前で登場したのは大正3年にライオンが製造した、『万歳歯刷子』 (ばんざいはぶらし)が最初です。それ以降は 『歯ブラシ』 という名前が使われるようになったそうです。《日本最初の歯医者さん》みなさんは "小幡英之" という方を知っていますか?実はこの方は日本で初めての歯医者さんなのです。この方は明治8年に日本初の歯医者の資格試験(歯科医師国家試験)に初めて合格しました。《日本の昔の歯の治療》室町時代→江戸時代この間は甘いものが少なかったため、歯の治療というと虫歯を削ることではなく痛い歯を抜くことが多かったようです。当時は麻酔はないので、激痛に耐えながら歯を抜いていました。江戸時代江戸時代では歯科医師とはべつに、『入れ歯師』 という職業がありました。この時代の入れ歯の素材は木だったそうです。とても痛そうですが、歯肉の形に合わせて作ってあったり金属のバネを使ったり現代に似た技術で作られていたそうです。《お歯黒とは》お歯黒という言葉を聞いたことありますか⁇昔の女性がしているイメージがありますが、お歯黒には様々な意味があります。江戸時代では既婚者のしるしで歯を染めていました。他にも歯が黒く輝いている女性は美人ともされていました。そしてなんとお歯黒には、虫歯を予防、進行抑制の効果もあったそうです。成分はタンニンと第一鉄の化合物でできています。現代ではこのお歯黒を元に製品が開発されています。《世界初の歯ブラシ》世界初の歯ブラシは、中国で使われました。今使われているものとは素材が全く異なり骨や竹に豚の毛を植え付けたものでした。《世界初の歯磨き粉》古代インドでは、『ニーム』 という木の樹液が歯磨き粉として使われていました。これはむし歯や歯周病の予防薬が配合されていたようです。こんなに昔から歯周病やむし歯があったなんて驚きですね。先ほどもお話しした歯木にも塩をつけて磨いていたようです。ローマ時代の歯磨き粉は、動物の骨を焼いて骨灰や卵の殻を焼いた灰を使って作られた歯磨き粉で磨いていたようです。14世期のフランスは蜂蜜、塩、酢で作った歯磨き粉もあったそうです。《日本初の歯磨き粉》552年に中国から、楊枝と塩で磨くということも伝えられました。1625年に日本で初めて歯磨き粉の製造と販売を丁字屋喜左衛門がしました。このときの主成分は 『琢砂』 と言われる陶土でした。明治時代からは、海外から安全な研磨剤が入ってくるようになりました。1850年にアメリカではチューブ式の練歯磨きが発売されました!日本では1911年にライオンからチューブ式の歯磨き粉が発売されました。普段使っている歯ブラシや歯磨き粉にこんなに歴史があり世界によって成分や素材が違うことにとても驚きました。皆さんもぜひ調べてみてください☺︎︎DH関
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歯の痛み
こんにちは(^_^)皆さん体調は大丈夫ですか?免疫力を上げ、手洗いうがいを徹底して細菌を寄せ付けない体を作りましょう!咳やくしゃみエチケットにも気を付けて。皆さん、歯が痛いと思うことありませんか?「歯が痛い」といっても、冷たいものを食べると歯がしみる。時々歯の奥がズキズキと痛むことがある。など、その症状はさまざまですよね。歯の痛みの原因として多いのは、『虫歯』 や 『歯周病』 などですが、歯以外に原因がある場合もあります。○歯からくる痛み・虫歯虫歯とは、口の中の細菌が出す酸によって歯が溶かされた状態のことです。熱いものや冷たいものを口にふくむと歯がしみたり、痛みが持続する、叩くと響く鋭い痛みなどの症状が虫歯の特徴といえます。口の中にはたくさんの種類の細菌が住んでいて、その中でもミュータンス菌と呼ばれる菌が虫歯の原因菌です。ミュータンス菌、CMなどで聞いたことがあるかもしれないですね!この菌は、口の中に残った糖分を栄養として歯の表面にくっつき、そこで増殖してプラーク(歯垢)ができます。また、この細菌は糖分から同時に乳酸を作り出すため、プラークの内部は酸性になり、ゆっくりと歯の表面のエナメル質を溶かしてしまいます。歯に穴が開いてしまうと、いわゆる 『虫歯』 の状態になります。そのまま放置していると、やがて酸に弱い象牙質も壊れていき、歯髄の神経や血液にまで細菌が侵入してしまいます。こうなると耐え難いほどの痛みが出たり、ひどい場合には歯の根っこが化膿して全身に悪影響が出ることもあります。ごく初期の虫歯ならば再石灰化によって自然修復することも可能ですが、歯髄炎まで進行すると抜髄という治療によって歯髄を取り除くしかない場合が多いのが現実です。生えたばかりの永久歯はエナメル質が未成熟なため、生えてから2~4年後の間が最も虫歯にかかりやすいといわれているそうです。・知覚過敏何らかの原因によってエナメル質が傷ついて象牙質が露出してしまい、外部からの刺激が内側の神経に伝わりやすくなり痛みを感じます。熱いものや冷たいものでしみたり症状は虫歯と似ていますが、痛みが一過性であることと、叩いても痛まないなどの点が虫歯との違いです。歯の根元部分にはエナメル質がなく、全て象牙質でできているため、加齢による歯ぐきの後退などによっても象牙質はむき出しになり、知覚過敏の主な原因になります。〜知覚過敏と虫歯の見分け方〜▫︎食べ物で歯がしみる時間 知覚過敏→10秒程度 虫歯→数10秒~数分▫︎しみる歯を叩いた場合 知覚過敏→痛みはない 虫歯→響くような鋭い痛み▫︎歯の様子 知覚過敏→歯の表面はきれい、歯の根元が露出している虫歯→歯に茶色~黒色のシミがある、歯の根元は露出していない○歯茎からのくる痛み・歯周病歯周病は歯を支える歯ぐきや骨などの組織が破壊される炎症性疾患の総称で、40歳以上の日本人のおよそ8割がかかっているともいわれています。歯周病は、歯ぐきのみに炎症が起こっている歯肉炎と、炎症が進行して骨に及ぶ歯周炎に別れます。歯周病の原因は、主に歯に付着したプラーク中の細菌(歯周病菌)です。プラークを放置していると隣接した歯ぐきに炎症が起き、歯と歯ぐきの間に隙間(歯周ポケット)ができます。歯肉炎の段階だと自然治癒も可能ですが、歯周ポケットから侵入した歯周病菌がゆっくりと歯周組織を破壊していくと、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。歯周病のなりやすさについては個人差があり、喫煙やストレス、糖尿病などの要因も歯周病リスクを高めることが分かっています。少しでも痛みや違和感などを感じたら、歯科に行ってチェックしてもらいましょう!歯科アシスタント 松本
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インフルエンザ対策
みなさん、こんにちは。2020年は東京オリンピックで盛り上がりそうですね!今年もよろしくお願いします。さて、今日は 『インフルエンザ』 について書きたいと思います。 新型のコロナウイルスのニュースが最近はとても多く感染予防に注意したいところですが、気温が下がり乾燥するこの時期は、気にかけてはいてもインフルエンザにかかってしまう人も少なくないと思います。手洗いや乾燥対策など基本的な予防策や、予防接種などはもちろん、プラスアルファの予防策として期待されているのが、お口のケアです。口の中の菌がインフルエンザの菌を助ける?口腔内の細菌が、インフルエンザウイルスの感染を促進する可能性があることが最近分かってきたのです。人の細胞の中に取り入れられたインフルエンザウイルスは細胞内で増え、子孫ウイルスが細胞表面に形成されます。しかし、このままでは子孫ウイルスが細胞表面にくっついた状態で放出はできません。そこでインフルエンザウイルスがもつ酵素が、子孫ウイルスと細胞との結合を切り離します。こうして放出された子孫ウイルスは、他の細胞へ感染できるようになり、感染が拡大するのです。また口の中の細菌によって、細胞外に放出されたインフルエンザウイルス量が20倍以上にも増加することが分かっています。では、お口の中の細菌をどのように減らすのがいいのか?口腔細菌の温床となっているのは、歯の表面についている白っぽい塊のことで、これを 『歯垢』 と言います。歯垢は食べカスの集まりと勘違いされる方もいらっしゃいますが、実は口腔内細菌の塊なのです!!歯垢はつきたばかりのころはまだ柔らかく歯ブラシで落とせるのですが、やがて固まってきて石みたいになります。これを 『歯石』 と言います。一旦、歯垢が硬い歯石になってしまうと、普段の歯ブラシでは落とすことができません。歯科医院の専用の機械でしか落とせないので、歯石取りを行う必要があります。歯科医院では、音波や超音波を使ったスケーラーという機械で歯や歯ぐきを傷つけずに微振動で歯石だけを落としていきます。最近では、歯科医師や歯科衛生士が手用の道具で歯石を取ることは殆どありません。手用スケーラーは使い方を間違えると、歯と歯ぐきを傷つけてしまいます。まれに音波や超音波スケーラーの使用時に出てくる水ですごくしみてしまう場合は、手用のスケーラーで何回かに分けて歯石を取り除きます。また、歯垢が固まって歯石になる時期は3~6ヶ月と言われていますので、それくらいのタイミングで定期的に歯石取りを行うととても効果的です。自宅でできる予防法は?歯科医院でプロの手によって、感染の原因になる歯垢・歯石をとり除くことも大事ですが、自宅での丁寧なケアがより重要になってきます。まず歯ブラシは自分に合ったものを選び、時間をかけて丁寧に磨きましょう。よくゴシゴシと力強く大きな動きで歯を磨いてしまう方がいますが、歯ブラシは小さく歯茎をマッサージするような感じで細かく動かすのが正解です。奥の歯の難しいところには、『タフトブラシ』 といってブラシの束が丸く小さいものを使うのもおすすめです。また、『歯間ブラシ』 や 『デンタルフロス』 を使って歯間をよく清掃することも重要です。歯の間が空いていて気になる方は、歯間ブラシを使用してください。歯の隙間がそんなに気にならない方はデンタルフロスを通すことをおすすめします。マウスウォッシュなどを最後に使って、歯のコーティングをすることも大事なことです!分からないことがあれば、歯科衛生士に相談していただければお答えしますので、是非ご相談ください。毎日の正しい歯ブラシと定期的な歯石除去で、インフルエンザと新型コロナウイルスから守りましょう!歯科衛生士 井田
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歯茎の異常について
みなさんこんにちは!あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今回は、『歯茎の異常』 について説明します。そもそも健康な歯茎はどんな状態なのでしょうか?硬く引き締まっていて、歯に密接していること。色は薄いピンク色で、歯と歯の歯茎は三角形をしています。またよく表面をみると、オレンジの皮に似ているくぼみが見られます。このくぼみのことを 『スティップリング』 といいます。歯周ポケットは3mm以内であることや、歯磨きをすると出血しないことです。歯茎の異常をいくつかご紹介します。①フェストゥーン歯茎がロール状に盛り上がった状態になる形態異常です。原因は不適切な歯磨きの方法です。歯磨きをすると痛みを感じることがあります。触ると出血しやすいこともあります。②クレフト歯茎がV字やU字の裂け目のことです。原因は不適切な歯磨きの方法です。また裂け目にプラークが溜まりやすくさらに歯茎が腫れてしまうこともあります。③歯肉退縮歯茎が下がってしまい歯が長く見えたり、根が見えてしまいます。(根が出てくるとしみやすくなるので注意が必要です)原因は歯周病や不適切な歯磨きの方法、不十分な口腔ケア、歯ぎしりやくいしばりです。特に歯ぎしりは、年齢が若くてもお口の中の歯全体で歯肉退縮が進んでしまうので、専用のマウスピースを作って予防をするなど対策が必要です。④擦過傷歯茎が傷つき擦り傷のようになってしまいます。原因は強い力で歯磨きをしたり、硬い歯ブラシを使うこと。硬い食べ物が当たって一時的になることもあります。長く使って歯ブラシの毛が開いてしまっているにも関わらず使い続けると、歯茎を傷つけてしまい擦過傷になってしまいます。⑤フィステル歯茎におできのような赤くプツっとしたものができてしまい押すと膿が出てきます。これは歯茎が腫れているだけではなく、歯の根の先端に膿が溜まっている状態です。噛むと違和感や浮いている感じがします。このフィステルを治すには、歯茎の表面を消毒するだけでは効果がなく、歯の神経の治療が必要になります。かぶせものが入っている場合は壊して取り除き、神経が腐っている場合は歯の真ん中に穴を開けて中の腐敗物を取り除いていきます。何回か治療をして膿が出ると、このフィステルも消失していきます。⑥歯肉炎歯周ポケットに歯垢(プラーク)が溜まり、歯茎が赤く腫れ炎症を起こします。この時はまだ痛みはありません。歯と歯の間の歯茎は丸くなり、やや膨らみが見られます。色も赤くなって少しの刺激で出血しやすくなります。消毒と適切な清掃で改善していきます。⑦歯周病歯肉炎が更に進行していくと歯周ポケットは深くなり、さらに汚れがたまって骨が溶け始め歯がぐらぐらしてきます。骨が歯を支えられなくなると歯が抜けてしまいます。以前は 『歯槽膿漏』 と言っていました。歯周病の原因は、不適切な被せ物などの補綴物、喫煙、歯石、食生活、歯磨き習慣、遺伝、全身疾患、外傷性咬合、歯ぎしりやくいしばりなど様々あります。歯周病は成人の90%が罹患していると言われている現代病です。歯茎の異常の中で最も怖く、しかもとても日常的な病気なのです。このように、歯ぐきに関して様々な異常があります。もともと歯茎の状態が良くない人もいますが、実は毎日の歯の磨き方や歯ブラシが適切にできていないことで歯茎の異常が起こってしまうのです!そのため、自分の歯並びに合った方法で歯ブラシを行うことが大切になります。しかし、どんな歯ブラシを使ってどのように磨くのが正しい歯ブラシの仕方なのでしょうか?歯ブラシの仕方は人それぞれで違ってきます。そのため、自己流ではを磨いていると、歯垢が取れないばかりか、歯茎が悪くなってしまう可能性があります。歯科医院では、虫歯やお口の病気を治すだけでなく、普段の歯ブラシなどのホームケアに関して適切なアドバイスをすることができます。私達専門の資格を持った歯科衛生士や先生に是非お気軽にご相談下さい!また、毎日の歯磨きがとっても大切になるので、食べた後は歯磨きをするように心がけましょう!DH 関
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歯科医院で使うレーザーについて
皆さんこんにちは。本格的な冬になりとても寒い日々ですね。インフルエンザや風邪は大丈夫ですか?体調管理に気をつけましょうね。今回は歯の治療で使う、『レーザー』 について説明したいと思います。医療で使うレーザーは、エステや美容で使う 『お肌のレーザー治療』 が有名ですが、歯科でも専用のレーザーがあります。歯科用のレーザーは、日本では1985年頃より使われだしました。最初は出力がとても弱い 『ソフトレーザー』 が普及し始めました。ソフトレーザーは、痛い歯茎や皮膚に当てることで痛みを軽減する効果があるのでは?といった間接的な使い方しかできませんでした。その後約10年後の1994年頃から歯肉を直接切開できるぐらいの出力のある、『高出力レーザー』 が普及し始めました。この高出力レーザーでは、レーザーの『熱的作用』を利用して、切開・止血・凝固などをすることができます。最近では、9年前より厚生労働省から認可を受けたEr:YAGレーザーを使うと、虫歯治療や歯石の除去も健康保険で治療ができるようになりました。昨年度の歯科の保険の改正で、レーザー応用による再発性アフタ性口内炎治療、歯科領域における血管腫のレーザー治療、レーザー応用による口腔軟組織低侵襲治療、レーザー光による虫歯チェックもできるようになりました。このように健康保険で歯科のレーザー治療を受けることができるのですが、今の所保険適用になるのは厚生労働省により医療機器の保険適応について承認された機種になります。歯科で使うレーザーの種類一口にレーザーといっても、いろいろな種類があります。レーザーの種類は主に、レーザーを発生させる物質に何を使うかで分類されます。歯科で使うレーザーには、炭酸ガスレーザー・Er:YAGレーザー・Nd:YAGレーザー・半導体レーザーの4種類あります。それぞれどんな特徴があるのか説明をいたします。1. 炭酸ガスレーザー炭酸ガスレーザーは、遠赤外線領域に属するレーザーで、レーザー光は無色です。軟組織の切開・止血・凝固に優れています。 2. Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)Er:YAGレーザーは、中赤外線領域に属するレーザーで、やはり無色で目には見えません。水への吸収特性が高く、炭酸ガスレーザーの10倍くらいの吸収率です。組織表面の水分に反応し、一瞬で微小水蒸気が生じ、機械的に組織が破壊されます。虫歯を削るなど、硬組織の切削ができます。3. Nd:YAGレーザー(ネオジウムヤグレーザー)Nd:YAGレーザーは、近赤外線領域に属するレーザーで、このレーザーも無色で目には見えません。このレーザーの光は組織透過性に優れています。切開などよりも止血や凝固作用に優れているものです。4.半導体レーザー半導体レーザーは、可視光線や近赤外線領域に属するレーザーで、可視光線の波長だと赤く見えます。近赤外線領域だと目に見えません。半導体レーザーは連続発信波とパルス波発信の2つの出力方式を持っていて、パルス波にするほうが熱による組織のダメージは少ないです。また、組織浸透性はNd:YAGレーザーよりも大きいです。水分への吸収はほとんどなく、Nd:YAGレーザーより低いです。主に組織の切開・殺菌・疼痛緩和に使用します。このように、歯科で使うレーザにも様々な種類と特徴があるんですよ。なお歯科でも色々な使い道がある歯科用レーザーですが、がん・前癌病変への照射は、がん性細胞を活性化させることがあるので照射はできません。Nd:YAGレーザーや、半導体レーザーなどを使用する場合は、低出力でも次のような方は禁忌となっています。妊娠しているか、妊娠している可能性がある方。悪性腫瘍がある方。心臓疾患がある方。出血要因の高い方。高齢者および体力が低下してる方。Er:YAGレーザーや、炭酸ガスレーザーなどは、低出力で使用する場合は禁忌事項はないです。当院では治療用のレーザー装置が4種類と虫歯診断用のレーザー装置が1種類あります。レーザー装置は院長が必要と判断した際に使用しています。レーザーを使用する際に費用がかかる場合は、予め効果と費用を患者様には説明をいたします。レーザーについてわからないことがあれば、来院した際に聞いてみてくださいね。歯科衛生士 大久保