谷村歯科医院ブログ
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歯ブラシの種類について
こんにちは(^^)今年も終わりますね2021年は楽しく良いことがある年になることを願って!歯ブラシは、正しく歯垢を落とすことで虫歯や歯周病、口臭を予防できます。ですが、自分に合っていない歯ブラシを使うと十分に歯垢を落とせません。歯ブラシはヘッドの大きさや毛の硬さ、毛先の形状など実に様々な種類があります。口と歯の状態は1人1人違うため、自分の口と歯の状態に合った歯ブラシを選ぶことが大切です。●ヘッドの大きさ⚪︎大きめ『大きめ』 サイズは、一度に磨ける面積が広いです。細かい部分に毛先が届きにくく磨き残しがでやすいですが、高齢の方や歯ブラシを細かく動かすのが苦手な方に向いています。⚪︎小さめ『小さめ』 サイズは、細かい部分や奥歯まで届きやすいです。歯並びが悪い方や歯ブラシが奥歯に届きにくい方は、ヘッドが小さめの物が向いています。●毛の硬さ⚪︎かため『かため』 の歯ブラシはしっかりとした磨き心地で、歯垢を落とせます。ゴシゴシと力を入れて磨くと歯や歯茎を傷める可能性があります。なので、高齢の方や歯を磨く力が弱い方に向いています。磨く力をコントロールできる方はかためでも問題はありません。⚪︎ふつう『ふつう』 の硬さの歯ブラシは適度な硬さで扱いやすいため、効率よく歯垢を除去できます。歯や歯茎の状態が良い方は、「ふつう」の歯ブラシを選ぶのがおすすめです。⚪︎やわらかめ『やわらかめ』 の歯ブラシは歯や歯茎を傷つけにくく、細かいところまで毛先が届きやすいです。刺激が少なく優しく磨けるので、歯茎に炎症がある方や歯茎が過敏な方、高齢の方などに向いています。ただ、歯垢を落とす効果が低いので丁寧に磨くようにしましょう。● 毛の材質⚪︎人工毛一般的に使われているナイロン製の毛先で、吸水性が低く、細菌が繁殖しにくいです。⚪︎自然毛豚毛や馬毛などの 『自然毛』 を使った歯ブラシは適度な弾力があり、『人工毛』 より柔らかいため歯や歯茎を傷つけにくいです。ただ、吸水性が高く雑菌が繁殖しやすいです。● 毛先の形状⚪︎ラウンドカット毛一般的な歯ブラシは、毛先を丸く加工した 『ラウンドカット毛』 を使用しています。毛先が丸いため歯茎を傷つけにくく、隙間に引っかからずに入り込むので歯の表面の歯垢を効率よく除去できます。⚪︎テーパード毛『テーパード毛』 は、付け根から先端に向かって毛先の太さがだんだん細くなっています。歯と歯の間や、歯と歯茎の間に毛先が届きやすく、歯や歯茎への刺激が少ないです。歯周病ケアをしたい方、やさしい磨き心地が好みの方におすすめです。● ブラシの形状⚪︎フラット毛先が平らになっている 『フラット』 タイプは均等に圧力をかけられるため、歯の表面の歯垢を落としやすいです。⚪︎山形市販されている歯ブラシには、毛先が内側と外側の長さが違う 『山形』 にカットしたタイプがあります。毛先の全体の形を変えることで、歯と歯の間までよく磨けるような工夫がされています。このように歯ブラシには様々なタイプがあります。なお、歯ブラシは消耗品です。歯ブラシは毎日使用しますので、段々と毛先が曲がったりすり減ってきてしまいます。そのため歯ブラシは1ヶ月に1本を目安に定期的に交換しましょう。 歯科アシスタント 松本
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痛み止めの話
こんにちは、歯科医師の鈴木です。今回は、痛み止めについてお話致します。痛み止めは痛いと思ったとき、飲むお薬ですね。今回は痛み止めはどうやって、痛みを取るのかをご説明していきたいと思います。鎮痛剤(痛み止め)には、中に入ってる成分や、効く場所により大きく分けて4種類あります。① 非ステロイド性抗炎症薬② ステロイド性抗炎症薬③ プロスタグランジン製剤④ オピオイドちょっと難しいですよね。痛みといっても、色々病気に使うお薬が日本にも沢山あります。この中でも、歯医者さんで使う薬は①非ステロイド性抗炎症薬ですので、この種類のお薬のお話を致します。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)エネセイドという薬のお話です。このエネセイドは、下の英語表記を略しています。Nonsteroid anti-inflammatory drugs:NSAID(以下NSAIDsと書きます。)sNSAIDsは、抗炎症作用つまりは、痛いと思ったところの炎症を鎮める作用、鎮痛作用、痛みを取る作用、解熱作用、身体全体の熱を下がる作用など様々に効く特徴を持ち、リウマチ、頭痛、歯痛、外傷、術後痛、発熱に対し、日常の医療で頻繁に用いられています。しかし、ここであえてお話ししますが、痛いからといって、お医者様に言われた量より多く飲んでも、天井効果といって、痛みを鎮めるには天井がある、つまりは、沢山飲んでもそれ以上の痛み止めの力は得られないと報告されています。ですから、指示通りの服用をお願い致します。痛みをどうやってNSAIDsは止めているの?痛みを感じると(歯、歯茎、頭痛等)その部分の神経細胞自身を作っている膜、身体でいうと皮膚の事ですね、そこからアラキドン酸という痛みを脳にまで感じさせる物質がでます。このアラキドン酸は、シクロオキシゲナーゼ(COX)やリポキシゲナーゼという身体の分解作用により、さらに、痛みの原因物質である、プロスタグランジンを作ります。このプロスタグランジンこそが、痛みを伝えるなので物質なのです。NSAIDsは、シクロオキシゲナーゼを止めて、痛みの物質のプロスタグランジンを作らないようにして、痛み止めの力を発揮します。以下に表で示します。上の図のように、しかし、NSAIDsの問題点として、シクロオキシゲナーゼ(COX)は、2種類COX1とCOX2があり、COX2のみがで腫れたり炎症に関わるもので、COX1のプロスタグランジンは、悪いことばかりでなくて、、体のを保つ健康を保つのに役立っているのです。以下に図を示しますが、よく痛み止めを飲んで胃が痛くなったご経験がある方もいらっしゃると思いますが、NSAIDsの作用がCOX1にも影響しているため、胃粘膜の保護を阻害しているからです。胃が弱い方には、痛み止めと一緒に胃腸薬も処方いたしますので、お申し出ください。最近では、このCOX2のみに作用する、セレコックスという痛み止めも開発されています。代表的なお薬のロキソニンは、COX1,2両方に働いてしまいますが、新しい薬セレコックスは炎症を抑えたいところだけに作用します。NSAIDsの種類 当院でよく処方いたしますのは、ボルタレンとロキソニンですが、これだけ様々な薬がありますので、患者様のお身体に合わせて考えてまいります。このほか、解熱鎮痛剤として、アセトアミノフェン(商品名カロナール)があります。アセトアミノフェンは、妊婦の方、喘息のある方などにお飲みになられても安全な薬です。最後に、このアセトアミノフェンの作用機序についてご説明致します。 上の図のように、アセトアミノフェンは、脳の視床下部に作用して解熱作用、鎮痛作用を発揮します。直接脳に作用いたしますので、局所の痛みが起こっている場所(歯、歯茎、等)の炎症に対しては、効きませんが、COX阻害作用が弱いので、妊婦の方や、喘息のある方には、安全な痛み止めになります。今回は痛み止めについてお話しました。研究がすすみ、痛み止めも安全に使用できるので、当院では、患者様の全身のお身体の状態を考えて、お薬の相談も受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。鈴木孝美
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洗口液について
みなさんこんにちは!昼間と夜の気温差があり本格的に寒くなってきましたね。コロナウイルス、インフルエンザなどもまた増えてきているみたいので手洗い、うがい、アルコール消毒をしっかり行って予防しましょう。さて今回のテーマは 『洗口液』 についてです!みなさん普段洗口液は使っていますか?この呼び方よりは、『マウスウオッシュ』 などと言ったほうが馴染みのある方も多いかもしれないですね!そのなかで私たちが薬局やスーパーなどで一般に購入できるのは、「医薬部外品」「化粧品」で、さらに「医薬部外品」「化粧品」に分類される洗口剤を、その用途から見るとまた2つにわかれます。①口に含んでゆすいだあと吐き出す洗口液②いわゆる歯みがき剤と同じように使用する液体歯みがきです。パッケージにはどちらか書いてありますが、よくわからないっていう方も多いようです。今回は特に洗口液について詳しく説明していきます!・『洗口液』とは主に、お口の細菌を殺菌する為や、口臭を抑えるために使用します。歯磨きだけでは、歯と歯の間の汚れは除去しにくいので、洗口液を使用することで歯の隙間に浸透し、効果が得られます。なので歯磨きの後の仕上げに洗口液を使用すると良いです! 洗口液を使うと口の中に爽快感がひろがり、歯の表面もつるつるして、歯みがきの代わりになるような感じがします。しかし、実際は歯と歯の境目や歯と歯茎の間に溜まったプラーク(歯垢)は、ブラッシングをしないと取り除くことが出来ません。洗口液はあくまで、ブラッシングの補助的役割だと考えてください。補助的役割と言っても歯みがきと併用することで、予防効果が期待できます!・洗口液の使い方ブラッシング後に適量(10~20ml)を口に含んでクチュクチュすすぎます。マウスウォッシュをなるべく全体に行き渡らせることが、使用効果を高めるポイントです!またマウスウォッシュを口に含んですぐに吐き出してしまうと洗口液が薄まって効果が落ちてしまいます。15秒から30秒ほどゆすいでから吐き出すようにしましょう。そしておすすめの使用する時間帯は、就寝前の使用です。寝ている間は唾液の分泌が少なくなり、細菌が繁殖しやすい環境になるからです。朝起きたとき、口臭が気になる方や口の中がネバネバするような方も使ってみてください!・洗口液の選び方歯周病や口臭の予防には、殺菌作用、消炎作用、歯石沈着防止作用などの成分を含んだものを使うとよいでしょう。口臭の主な原因である歯周病菌を殺菌したり、プラークが歯に付着しにくくします。虫歯予防に効果があるのは、フッ素成分が含まれる洗口液です。フッ素は、歯の再石灰化を促進する効果や歯の表面のエナメル質を強化する効果があるので初期虫歯に有効的です。またお口の中に口内炎などの炎症がある人は低刺激なノンアルコールタイプを選ぶようにしましょう。アルコールには、口臭の原因菌を殺菌する働きもありますが、大部分は清涼感が得られるというメリットのために配合されています。そのため、アルコールによるピリピリとした刺激が苦手な人やお口の中にに炎症がある人は、無理をせずに刺激の少ないノンアルコールタイプを選ぶと良いです。洗口液には様々な成分が配合されているのでパッケージの記載をチェックしてご自身にあったものを選んでみてください! 洗口液は手軽に使用できるので、歯みがきに加え、普段のエチケットとして使用するのもよいでしょう。最近はお口の健康を気にかける方も増えてきて、口腔ケア製品も多様になってきました。正しい使い方を守って、お口の健康を保ちましょう!ホームケアに関しても何か分からないことがあれば私たち歯科衛生士や歯科医師に気軽にご相談くださいっ!DH池田
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フッ素に関するQ&A
みなさんこんにちは。最近段々と冷えてきましたが体調はいかがですか?冬はインフルエンザなども流行ってきますので、健康管理気をつけましょうね。歯科医院では、虫歯予防に 『フッ素』 を塗布します。今回はフッ素に関して普段の診療中にいくつか質問を受けるので、みなさんにご紹介しますね。Q 虫歯予防にフッ素が効果あると聞きますが、いつ頃から塗布したらいいですか?A フッ素は生えたての歯のほうが取り込まれやすいので、乳歯の上下前歯が生えてくる1歳頃から塗布し、その後は3ヶ月〜4ヶ月ごとに塗布していくと良いでしょう。歯科医院で塗布するフッ素は、高濃度のフッ化物が使われています。定期的に歯科医院での口腔管理を行いながら、歯の萌出状態などをチェックしフッ素を塗布することをオススメします。Q フッ素はどのように塗るのですか?A 綿棒やトレーやうがいなどの方法があります。フッ化物を塗布する方法として、いくつかあります。綿球や綿棒に高濃度フッ素のジェルを付けて歯面に塗布する方法や、歯ブラシの毛先にフッ化物を付けて歯面に塗布ふる方法があります。既製のトレーを使い、泡状や溶液状のフッ化物をトレーに入れて口腔内にいれる方法もあります。フッ素を歯面に直接塗布する以外にも、フッ化物の液体の洗口剤で口中をうがいする方法もあります。洗口剤を使う場合には、ブクブクうがいが確実に出来たり、理解や協力を得られる4歳以上の子供が適応になります。フッ化物の洗口剤は、萌出直後の歯質の成熟を助け、脱灰した歯質の再石灰化を促進するので、4歳頃から14歳頃まで継続を推奨しています。矯正装置を装着している方にもフッ化物洗口剤はオススメです。矯正装置がついていると、磨き残しをなく歯磨きするのが難しく、虫歯になりやすい場合もありますので、フッ化物を使ってケアをすると良いかとおもいます。Q フッ素は市販されていますか?A 様々な成分や形状のフッ素製品があります。市販されてる歯面塗布用のフッ化物は、フッ化ナトリウムか、リン酸酸性フッ化ナトリウムがあります。剤形としては、ジェル状や液状、泡状など様々な種類があります。ジェル状のものがお子さんには使いやすいかなと思います。また歯磨きや、仕上げみがきが終わったあとに、歯ブラシにジェル状のフッ化物を付けて歯面に塗ってあげるのも良いかと思います。Q フッ素を塗るときの注意事項はありますか?A 使用量を守る必要があります。また副作用が出る場合があります。フッ化物を使うにあたって注意しなければいけないことがあります。1度に過度のフッ素を摂取しないようにしてください。フッ化物を応用したことによる副作用がでる可能性があります。主な副作用は 『急性中毒』 と 『アレルギー』 です。吐き気や腹痛の症状がでたりする場合があるので、用法と容量をしっかり守ることかとても大切です。ただ、フッ素はもともと食品(魚の皮や骨、お茶、海草などに多い)や、飲料水中にも含まれている微量元素ではあるので、恐れるものではありません。特に市販されているフッ素製品を適切に使用すれば、安心かと思います。Q 市販されている製品中のフッ素の濃度はどれくらいですか?A 2020年10月現在、1,500ppmが上限となっています。従来では、市販されてる歯磨き粉のフッ素濃度の上限は1,000ppmとされていました。しかし2017年3月に厚生労働省よりその上限を1,500ppmに引き上げられました。成人向けの歯磨き粉のcheckupや、クリニカ、シュミテクト、クリアクリーンなど、市販されてる歯磨き粉の中に高濃度でフッ素が入ってるのがありますので、ぜひ使ってみてくださいね。フッ素を塗布したあとは、30分間はご飲食は控えた方が効果あります。このようにフッ素は虫歯を防ぎ歯を強くする効果があるとても有効なツールです。しかし虫歯予防にはまず歯ブラシをていねいに行い、磨き残しをなるべく少なくしているのがとても大切です。そのうえでフッ素を塗布して虫歯を防ぎましょう。そして、定期的な歯科医院での検診もして、虫歯の早期発見と早期治療を心がけましょう。DH大久保
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歯周病の原因菌となりやすい人の特徴について
みなさんこんにちは。だんだん肌寒くなってきましたね。体調にはくれぐれも気を付けましょう。今日は、『歯周病の原因菌の種類と歯周病になりやすい人の特徴』 についてお話しします。皆さん歯周病ってどんな病気かご存知ですか?歯周病とはただ歯ぐきが腫れているというだけではありません。あごの骨が溶けて、最後は歯が抜けてしまうとても怖い病気です。歯周病初期では細菌の塊、歯垢(プラーク)によって歯ぐきが炎症を起こし、歯と歯の間の歯ぐきは丸く腫れぼったくなります。更に色は真っ赤になります。歯周ポケットは4mm以内です。皆さんの中には歯ブラシをして出血してくる方もいるのではないでしょうか?それはもしかしたら歯周病の初期状態かもしれません。歯周病中期では初期症状から更に進行すると歯周ポケットは5mm~7mmまで深くなります。歯周病は骨が溶けて歯を支えきれなくなり揺れてきてしまう病気ですが、痛みがほとんどないので痛くないから大丈夫と思っていると、気づかないうちに骨が溶けていることがあります。重度の歯周病になってしまうと、歯ぐきは下がり骨が溶け歯と歯の間が目立ってきます。さらに歯がグラグラしてくるので噛み難かったり、話しづらい、口臭が気になると言ったことも出てきてしまいます。こうなるといくら歯科医院で治療しても元には戻りません。《歯周病の菌について》歯周病は様々な有害な菌が原因で発症してしまう病気です。歯周病の原因菌にはたくさんの種類がありますが、今回は特に 『red complex(レッド コンプレックス)』 と言われる最も害を及ぼす3種類を紹介します。◎porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)偏性嫌気性グラム陰性桿菌で、他の菌とバイオフィルム(歯ブラシでは取れないほどの強固な病的な膜)を作ります。更にこの菌は内毒素を持っています。この内毒素によって歯を支えているあごの骨(歯槽骨)の吸収を引き起こします。◎tannerella forsythensis(タンネレラ・フォーサイセンシス)嫌気性グラム陰性菌。紡錘状のような形をしており、同じく内毒素を持っています。 ◎treponema denticola(トレポネーマ・デンティコラ)嫌気性グラム陰性菌。らせん状のような形をしています。歯茎の隙間から血管の中に入り込みます。今紹介したのは3つだけですが、歯周病の主な菌は約15種類以上もいるそうです!歯周病の原因菌の多くは嫌気性菌という、空気を好まない菌です。歯周ポケットが深くなると空気があまりない空間が多くなり、この歯周ポケットで大繁殖してしまいます。《歯周病になりやすい特徴》歯周病になりやすい人には以下のような特徴があります。①喫煙タバコを吸う人は吸わない人に比べると歯周病リスクが圧倒的に高くなっています。なぜかというとタバコの中に含まれているニコチン、これは免疫力を低下させる作用があります。他にも血管収縮作用があるため歯茎からの出血が起こりにくいので、歯周病にも気づかないことがあります。また、唾液の分泌量も低下するため歯石やプラークがつきやすくなります。すると歯周病原因菌が繁殖して、さらに歯周病が悪化するのです。②糖尿病歯周病と糖尿病は双方で密接な関係にあります。・糖尿病→歯周病糖尿病により免疫の働きが落ち感染症に罹患しやすくなります。さらに高血糖になると炎症が強くなるので悪化しやすくなります。糖尿病の人が歯周病になると、治療もかなり困難になります。・歯周病→糖尿病歯周病により炎症性物質がたくさん作られ、インスリンの働きが抑制されてしまいます。そうなると血糖コントロールが悪くなり糖尿病になってしまいます。糖尿病になると、失明や手足の血流循環不足で壊死して切断になるリスクも出てきます。③ストレスストレスを感じていると自律神経が乱れ免疫が低下して歯周病になってしまうことがあります。歯周病の原因菌をゼロにすることはできませんが、通常は白血球などの免疫作用で病気になるのを体が防いでいるのです。しかし、ストレスが続くことで口腔内環境が悪化して歯周病になってしまうのです。これら喫煙・糖尿病・ストレスの他にも、食習慣・薬の影響・不適合なかぶせもの・肥満・遺伝なども歯周病の感染と重症化に関係があると言われています。以上、歯周病の原因菌と歯周病になりやすい人について解説をいたしました。歯周病にならないように毎日の歯ブラシやフロスと歯科医院での定期検診を徹底して、80歳まで自分の歯を20本以上残せるように頑張りましょう!ちなみに当院では、通常歯石が付いてくる3ヵ月ごとの定期健診と歯石の除去をお勧めしています。日頃どんなケアをすれば良いのかわからないなどあればスタッフに声をかけてくださいね。 DH 関
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インプラント・ブリッジ・入れ歯
こんにちは(^^) まだ汗ばむ気温ですが、空気は秋の匂いになってきましたね! 感染対策を怠る事なく日常に楽しみを見つけていきたい秋ですね♪♪ 歯を失ってしまった時の治療法である、インプラント・ブリッジ・入れ歯について、それぞれの特徴などを簡単に。 ★審美性 インプラント→ ジルコニアやセラミックス冠なので審美性に優れていて、 天然歯に近い仕上がりになる。 インプランのかぶせものは、周囲の歯に合わせた形・色を選択できるので、不自然さがほとんどない。 ブリッジ→ 保険適応だと奥歯は銀歯になる。保険外治療の場合はとても優れており、ジルコニアやセラミックなどの審美材料を使用すれば天然歯に近い仕上がりとなる。 入れ歯→ 保険適応の場合、部分入れ歯に使用するバネが金属部分のため目立つし見た目に劣る。保険適用外材質を使えば金属のバネのない部分入れ歯を作ることができる。 ★噛む機能 インプラント→ 天然歯と比較すると90%程度と言われているが、自分の歯(天然歯)とほぼ同じ物を噛むことができる。 ブリッジ→ 支えとなる歯の状態で異なるが、天然歯の6~7割程度の咀嚼力になる。 入れ歯→ 噛む力は天然歯よりも大きく低下してしまい、天然歯と比較すると20%程度。 固い物などが食べにくくなったり、くっつきやすいものは食べれなかったり小さく切ってから食べる必要が出てくる。 ★違和感 インプラント→ チタン合金製の人工歯根を顎の骨に入れ、その上にセラミックスのかぶせものをつけているで、天然歯に近い使い心地で違和感はほとんどない。 ブリッジ→ つながったかぶせものを接着剤で固定しているので安定感があり、違和感は少ない。歯がないところの隙間が気になることがある。 入れ歯→ 外形が大きく厚みがあり、口内に違和感があり、なかなか馴染まない。 総入れ歯は粘膜のみで支えているので、ズレたり痛みを感じたりすることがある。 ★味覚への影響 インプラント→ ほとんどない。 ブリッジ→ ほとんどない。 入れ歯→ 歯ぐきや上あごがプラスチックや金属で覆われるので、温度や味が感じにくくなる。 ★他の歯への影響 インプラント→ 自立しており他の歯へ影響を与えることはほとんどない。 ブリッジ→ 失った歯の両脇の歯を大きく削り支柱とするため、削られた歯へ大きな負担がかかる。 無理に噛んだり歯ぎしりがある人は、支台となる歯が折れてしまうことがある。 入れ歯→ 部分入れ歯の場合、バネをかける歯に大きな負担がかかる。揺さぶられるためグラグラになりやすい。 ★歯槽骨の吸収 インプラント→ 歯槽骨の吸収を抑制できる ブリッジ→ 歯槽骨の吸収が進んでしまう 入れ歯→ 歯槽骨の吸収が進んでしまう ★清掃のしやすさ インプラント→ 歯ブラシやフロスなど、自分の歯(天然歯)と同じ清掃方法でできるので、口の中を清潔に保ちやすい。 ブリッジ→ 天然歯と同じように清掃できるが、天然歯とダミーの歯の間に食べかすが詰まりやすく、また歯ブラシが届きにくいので、残っている歯が虫歯になりやすい。 入れ歯→ 義歯用ブラシや義歯洗浄剤を使っての清掃が必要。残っている歯にも食べかすが残りやすくなるので丁寧に歯ブラシをしないと虫歯になりやすい。 また、入れ歯は食事の後は毎回外して清掃が必要。 ★外科的治療 インプラント→ 顎の骨に直接ネジ穴をあけ人工の歯根を埋入するので、外科的治療が必要になる。 ブリッジ→ 必要ない。 入れ歯→ 必要ない。(骨が尖っていたり出っ張っている場合は必要になることがある) ★費用 インプラント→ 保険が適用とならないので費用が高くなる。 ブリッジ→ 材質によっては保険適用のものがある。自費だとインプラントと同じぐらいになることがある。 入れ歯→ 材質によっては保険適用のものがある。自費だとインプラントと同じぐらいになることがある。 ★治療期間 インプラント→ 治療期間が長くなる。 ブリッジ→ 短期間で治療可能。(抜歯した歯ぐきの状態による) 入れ歯→ 短期間で治療可能。(抜歯した歯ぐきの状態による) ★耐久性 インプラント→ 定期的なメンテナンスを欠かさずに行っていれば、10年以上も問題なく使える。 ブリッジ→ 定期的なメンテナンスを欠かさずに行っていれば長く使うことはできるが、支柱にした歯が虫歯になったり、負担がかかるため折れてしまうことがある。 入れ歯→ 人工の歯がすり減ったり、構造が複雑なためバネが折れたりすることがある。 歯ぐきの状態が変化するので約3年ほどで傷みが出てきたりゆるくなることがある。 歯を失ってしまった場合は以上の3種類の治療方法があります。 これらのどの方法も一長一短がありますが、定期的に検診に行くことでできるだけ長く安全に使うことが可能です。 治療が終わってもメンテナンスフリーというわけにはいきませんので、治したあとも定期検診を欠かさないようしましょう。 歯科アシスタント 松本
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非歯原性歯痛
今回は、歯が痛いにもかかわらず、痛みの原因が歯ではない場合についてご紹介致します。 1・歯はどんな時に痛むのか? 通常は歯が痛い場合、虫歯だったり歯周病で痛い場合がほとんどです。 ほかには歯が割れたり折れたり、ぶつかって脱臼した状態の時ももちろん歯が痛みます。 虫歯の場合は、歯が細菌が出す酸によって溶けることで歯の中の神経(歯髄)に刺激が伝わり痛みとなって脳に信号が送られます。 歯周病の場合は、歯ぐきが腫れて膿を持ち、骨が溶けてしまいます。 そうなると歯がグラグラして歯を支えている骨や歯ぐき(歯周組織)が痛くなったり、歯の根が露出してしみるようになり歯が痛みます。また歯と歯を支えている骨をつないでいる『歯根膜』という繊維が引っ張られて痛みが出ます。 しかし、歯や歯の周りの歯周組織が原因でないのに歯が痛むことがあります。 このような場合の痛みを 『非歯原性歯痛』 (ひしげんせいしつう)といいます。 歯が痛くなって歯科医院に行き、レントゲンを撮ってもらったりしても何もないため、「しばらく様子を見て下さい」 と言われてしまいます。 『非歯原性歯痛』 の場合、様子を見ても痛みがおさまらない場合があるので、本人もどうしたらいいのか分からなくなってしまいます。 この、歯自体はなんとも無いのに歯が痛い、『非歯原性歯痛』 にも様々な原因があるため、歯科医院で何が原因なのかしっかりと把握してもらって、適切な処置を受ける必要があります。 ちなみに 『非歯原性歯痛』 に関しては、私が所属しています日本口腔顔面痛学会では以下のように分類されています。 https://jorofacialpain.sakura.ne.jp/?page_id=3129 いかがでしょうか? 『非歯原性歯痛』 にもこのようなさまざまな原因があります。 お口の周り、口腔領域以外の原因に関しては、残念ながら歯科医院で治すことはできません。 今回は、この分類の中でも比較的頻度が高い、『①筋・筋膜性歯痛』 をご紹介致します。 2・筋・筋膜性歯痛について 上記の画像は、左側が噛むための筋肉の一つ 『咬筋』 からの痛み、右側が同じく噛むための筋肉の一つ 『側頭筋』 という筋肉の筋膜痛を示します。 これはどういうことかというと、筋肉痛にもかかわらず、歯が痛いと錯覚してしまうのです。 なぜこのように錯覚を起こすのかというと、筋肉の痛い部分(トリガーポイント)を5秒間圧迫すると、関連痛として歯の痛みとして感じてしまうという事実があります。 咬筋のトリガーポイントを押すと、上の奥歯に痛みがでます。 側頭筋のトリガーポイントを押すと、側頭筋の前の方では上の歯の前歯、後ろの方では上下の奥歯に痛みが生じる場合が多いです。 痛みの特徴としては、ずーっと重い鈍痛、長い痛みの時間を感じます。 それからストレスがかかるとより一層悪化します(休日には楽になるなど)。 同じ姿勢を30分以上すると悪化する。 なお、原因不明の歯の痛みの78.8%がこの筋膜痛を感じるといった報告もあります。 また、増悪する原因として、筋肉痛である肩こり、首こりで悪化するといった報告もあります。 3・筋・筋膜性歯痛の治し方について 咬筋や側頭筋を触わって歯が痛む場合は、筋・筋膜性歯痛だと考えられます。 その場合は、ご自身で行えるセルフストレッチや、歯科医院で行うレーザー療法などの理学療法、お口の開口訓練などの治療方法があります。 (セルフストレッチに関しては必ず歯科医師の指示の下で行ってください。 自己流で行うとかえって症状が悪化する場合があります。また肩こりと違うので指で強くグリグリと押したり、ハンディマッサージ機などで強い刺激を与えないようにしてください) 筋・筋膜性歯痛を診査・治療するうえで大事なことは、診るべきポイントは歯だけではないということです。 下の歯を支えている下顎骨はフリーな状態になっていて、いろいろな筋肉と繋がっています。 この下顎骨は鎖骨などとも筋肉がくっついて全身の体の一部ですので、広い視野を広げて全身の状態を診察しながら診断をする必要があります。 実際に、この筋肉痛が脊髄に痛み刺激として入った時に、脊髄で収束や投射といった反応が起こり歯に痛みが生じます。 歯の神経はとても繊細です。また、歯に関連する感覚はすべて痛みとして感じます。 歯に伝わっている神経は頭の中の神経、12神経の中の一つですので、このような現象が起こるので、注意しながら診察していく必要があります。 当院では原因不明の歯の痛みがある場合には、口腔外科担当医が診察をいたします。 また状況に応じて、専門の大学病院にご紹介することが可能です。 もしもこのような症状をお持ちでしたら、お気軽にスタッフまでご相談下さい。 口腔外科医 歯科医師 鈴木
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子供の歯並びのズレについて
こんにちは、歯科医師の鈴木です。今回は、子供の歯並びが悪くて下の一番奥の歯(下顎第二大臼歯)が正しく生えないことについてお話ししたいと思います。最近の社会では、子供達が軟らかくて食べやすい食事を好むようになり、咬む力、咀嚼機能が低下して、下の顎が小さくなり、その影響で子供達の歯並びが悪くなっています。この状態では上と下の歯がしっかり噛まない、『不正咬合』 という噛み合わせになってしまいます。一口に不正咬合と言っても、いろいろなパターンがあります。奥歯でしか噛んでおらず、前歯に隙間が空いてしまっている開咬。隣同士の歯が外側に向いていたり内側に向いていたりする叢生。歯が噛める位置まで生えてこないで止まってしまう低位萌出。上の歯よりも下の歯のほうが外側に生えて噛んでいる反対咬合などがあります。その中でも、11歳~12歳に生えてくる下の一番奥の歯(下顎第二大臼歯)※が、何らかの原因で生えてくることができずに骨の中に埋まった状態が多くみられます。※親知らずは除きます 上の図は、6~8歳の子供の下の歯の生え替わりを示した状態です。乳歯から永久歯への交換の仕方ですが、順番に乳歯の下に永久歯が生えてきて交換されるのですが、一番奥の7番目の歯、つまり下顎第二大臼歯が、顎が小さくて、ずっと骨の中に埋もれて、生えてこない問題が生じています。現代人の食事は調理され、一生懸命に咀嚼しなくても食事ができて、歯を道具として使わなくなってきています。このため、一回の食事に要する咀嚼回数が減少しているのも事実です。咀嚼回数が減少するということは、唾液の分泌量も減少し、結果的に飲み込めない現象が生じています。そのためお茶やジュースなどで口の中の食べ物を流し込む子供が増加しています。つまり、軟らかい食べ物ばかりなので、噛む必要がなく、唾液が出ないのでジュースで流し込む。すると顎がしっかりと成長せず、歯並びが悪くなるということになるのです。そうならないように、日常の食生活をまずは噛み応えのある食べ物に変えて、食べ物をよく咬んで食べ、咀嚼回数を増やすことが大切であると考えます。親知らずに関しては、はるか昔、人類の顎がまだ大きかったときには必要でしたが、顎が小さくなったものの歯の本数は変わりませんでした。そのため親知らずは積極的に抜歯したほうがいいのです。しかし現代人の食生活は、親知らずの手前の第二大臼歯も生えてこなくなったり、変な方向から生えてくるようになってしまいました。お子様の歯並びが悪くならないように、お父様、お母様に置かれましては、お子さんに加工食品だけでなく、できるだけ硬い食べ物も出すようにして下さい。子供の虫歯が減少し、歯並びへの関心が高まる現在、不正咬合の早期発見が歯科医師としてとても必要だと思います。この下顎第二大臼歯の萌出障害は今後増えていくと考えられます。この状態を放置していると、前の歯の第一大臼歯(6歳臼歯)への悪影響も考えられ、さらにかみ合わせは不安定になります。学校歯科検診で萌出が遅れていると指摘を受けたり、12歳になっても下顎の第二大臼歯が生えてこなければ、歯科医院にてX線写真による精密な検査を必要とします。当医院では、いつでもご相談をお受け致しております。
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歯間清掃用具について
みなさんこんにちは!梅雨も明けて本格的に暑くなってきましたね。コロナウイルス予防もとても大事ですが、同時に夏は熱中症にもならないよう予防しなければいけませんね!さて今回はテーマは、歯間ブラシやデンタルフロスなどの 『歯間清掃用具について』 のお話です。 みなさんは歯ブラシの他に歯間清掃用具はお使いですか?いつまでも自分の歯で美味しく食事をして、健康な生活をおくるためには日々のご自身による歯とお口の正しい 『セルフケア』 が欠かせません。そのためには年齢による成長や老化や生活環境により変化するお口や歯と歯茎には、それぞれの状況に対応した、正しい清掃用具とその使い方によるセルフケアをすることが必要です!そこで歯ブラシだけでは磨けない、歯と歯の間磨きにくい汚れを歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って取ることも重要になってくるのです。歯と歯が接している部分の虫歯は、歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで予防ができます。デンタルフロスや歯間ブラシなどの 『歯間清掃用具』 は、様々な種類やサイズがあります。ご自分に合っている歯間清掃用具はどのようにして選んだらよいのでしょうか?今回は私がおすすめの歯間清掃用具の選び方のポイントをこれからご紹介しますので、是非参考にしてみてください!1 歯間清掃用具の種類についてブラッシングをしただけでは、歯と歯の間は十分に磨けていない事があり、プラーク(歯垢)や食べかすが残ってしまいます。そして、虫歯や歯周病になってしまうところも多くはこの歯と歯の間、隣接面なのです。この隣接面の汚れを効率よく落としてくれるのが、『歯間ブラシ』 と 『デンタルフロス』 です。この歯間ブラシとデンタルフロスですが、必ずしもすべての部分で必要というわけではありません。使い方を間違えるとむしろ歯ぐきを傷つけてしまいます。2 歯間ブラシとデンタルフロスの違い<歯間ブラシ>歯と歯の間の隙間が広い歯と歯ぐきの間の三角の溝には、歯間ブラシが適しています。歯間ブラシは、ワイヤーにナイロン毛をつけたものやゴム製の小さなブラシで、歯と歯の間のプラークを効率よく取り除くことができます。<デンタルフロス>歯と歯の間の隙間が狭い部分の清掃に適しています。ナイロンやポリエチレン等の弾力性のある細い繊維を数多く寄り合わせて作られています。その繊維が歯と歯の間の汚れ(プラーク)をからめとります。3 歯間ブラシのサイズの選び方歯間ブラシのブラシ部分は、様々なサイズ(太さ)があります。効率よく歯と歯の間を磨くためには、歯と歯の隙間の広さやご自分のお口の状態に合った歯間ブラシのサイズを選ぶことがとても重要になってきます!<選び方のポイント>歯茎に近い歯と歯の間にすっと抵抗なく挿入でき、動かす時にきついと感じない程度の大きさが適切な大きさです。初めて歯間ブラシを使用する場合、小さいサイズから順々に試しましょう。小さいサイズでも入らない場合はデンタルフロスで清掃することをおすすめします。お口の状態によっては、デンタルフロスと併用したり、数種類の歯間ブラシのサイズを組み合わせたりするとよい場合もあります。またサイズは部位によっても異なってくるのでお口の状態に合わせて選ぶのが大切です。4 1日3日使わないといけないのか?1日3回は理想的ですが、1日に使う回数より、毎日続けていくことがとても大切です。食べカスは24時間で歯垢(プラーク)に変わり始めますので、1日1回はお使いになることをおすすめします。特に寝ている間は唾液が減り、お口の中の細菌が増えてしまいますので、1日の最後にハミガキと一緒に使う習慣をつけるととても良いです。5 自分自身にあった歯間清掃用具を選択するためにこのように、歯間清掃用具には様々な種類があります。お口の状態に合っていないものを使い続けると、歯や歯茎を傷つけてしまう可能性や炎症を悪化させることがあるため、歯間清掃用具を選ぶ際は慎重に行う必要があります。また歯茎の状態など、お口の中の状態は常に変わっていくので、定期的に歯間清掃用具の種類を見直していくこともとても大切です。なかなか自分にあった歯間清掃用具が分からない方や普段使っていて自分に合っているか不安な方もいらっしゃると思います。当院では歯科衛生士が 『歯間清掃用具』 の選び方や使い方のアドバイスなども行っています。みなさんが普段使用しているデンタルフロスや歯間ブラシなどがあればお持ちになって、気軽にお声掛けやご相談下さい!DH 池田
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舌の痛みの種類と主な原因 2
みなさんこんにちは!最近は雨の日が多くジメジメして気分もなかなか上がりませんね、、、早く梅雨明けしてほしいですね。今回は、前回舌の痛みをお話させていただいたのでその続きを書きたいとおもいます。前回、舌の痛みには様々な種類と原因があることをお伝えしたかとおもいます。『ストレスなどの精神的なもの』 と、『器質的変化を伴う痛みがあるもの』 と様々ありましたね。①炎症によるもの②悪性腫瘍によるもの③外傷によるもの④貧血によるもの今回は、5つ目からまた他の原因についてご説明していきますね!器質的変化を伴う痛みの5つ目は、⑤口腔乾燥症唾液分泌量低下の原因として、シェーグレン症候群などの唾液腺炎による器質的病変もありますが、ストレスなとの精神疾患による自律神経の不調を原因とする場合もあります。唾液分泌量が低下すると、口の中の細菌が増殖してしまいます。口腔乾燥による舌の痛みは、カンジダの増殖が関わっていることも多いです。口腔乾燥は、加齢と共に増えていきますので、唾液腺マッサージなども取り入れるといいかもしれませんね。耳の近くの頬をマッサージしたり、顎の下あたりをマッサージするといいですよ!ネットなどでも唾液腺マッサージと調べるとたくさんでてきますので、是非見てみてください!⑥アレルギーお口の中は、様々なアレルギーが引き起こりますが、口腔アレルギー症候群がとても多いです。花粉症の人では、花粉と果物や野菜に含まれるアレルゲンが共通しているため、果物や野菜を食べた際に反応が起こります。⑦栄養欠乏通常の食事を摂取できていると栄養欠乏は発症しにくいです。なにか疾患があって薬を飲まれている方は、その副作用の可能性もあります。これらのように、舌が痛くなるのには様々な理由があります。また、器質的変化を伴わない舌の痛みは、精神、心理状態が症状の発現に大きく関わっています。うつ病の患者さんが舌痛症を発症している場合もあります。さて、前回と今回の2回で舌の痛みには、器質的変化を伴うものと、伴わないものなど様々ご説明させていだきました。日々、舌の色の違いや、舌苔(舌の上についている汚れ)の量、腫瘍ができていないか、鏡でチェックしておくと、変化があったときに分かりやすいかもしれませんね。口の中が乾燥していないか、食物アレルギーなどはないか、貧血になっていないか、などもチェックするといいかもしれませんね!もしなにか舌の痛みて不安がある方や、診て欲しい方は、1度当院に来院してくださいね!月に1度の大学病院の先生がいらっしゃる外科外来の日もありますし、平日の夕方まででしたら口腔外科の先生もいらっしゃいます。DH大久保