谷村歯科医院ブログ
-
歯の着色について
みなさんこんにちは( * . .)" 今日は【歯の着色】についてお話します! 歯の着色は、多くの人が気にする口腔の悩みの一つです。 特に、白く健康的な歯は清潔感や若々しさの象徴とされるため、歯の黄ばみや黒ずみを防ぐことは重要です。 そこで今回は、歯の着色の原因、種類、予防法、および除去方法について詳しく説明します! 1. 歯の着色の種類と原因 歯の着色は、大きく分けて『外因性着色』と『内因性着色』の2種類に分類されます。 ★ 外因性着色 外因性着色とは、歯の表面(エナメル質)に付着する色素や汚れが原因で生じる着色です。 ・飲食物による着色 コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワイン、カレー、醤油、チョコレートなどに含まれる色素が歯に付着し、黄ばみや茶色い汚れを引き起こします。 特に、ポリフェノールやタンニンを多く含む飲食物は着色しやすいです。 ・タバコによる着色 タバコのヤニ(タール)は歯に強く付着し、時間とともに黄ばみや黒ずみの原因になります。 喫煙者の歯が茶色や黒色に変色するのはこのためです。 ・プラークや歯石の沈着 口腔内の清掃が不十分だと、プラーク(歯垢)が歯に蓄積し、やがて歯石となります。 歯石には細菌や汚れが付きやすく、色素が沈着しやすくなります。 ★ 内因性着色 内因性着色とは、歯の内部(象牙質)が変色することで起こる着色です。 外因性の着色よりも落としにくいのが特徴です。 ・加齢による変色 歳を重ねると、エナメル質が薄くなり、内側の象牙質が透けて黄ばんで見えます。 ・歯の神経の死滅 虫歯や外傷によって歯の神経が死ぬと、内部が変色し、黒っぽくなることがあります。 ・フッ素症(斑状歯) 幼少期に過剰なフッ素を摂取すると、歯が白や茶色に斑点状に変色することがあります。 ・テトラサイクリン歯 母親が妊娠中または子供の成長期にテトラサイクリン系抗生物質を服用すると、子供の歯が灰色や茶色に変色することがあります。 2. 歯の着色の予防法 歯の着色を防ぐためには、日常生活での注意が必要です。 以下の方法を実践することで、歯の白さを維持しやすくなります。 ★食生活の工夫 ・着色しやすい飲食物を摂取した後は、水で口をすすぐ ・ストローを使って飲み物を飲む(歯に直接触れるのを防ぐ) ・乳製品やリンゴなど、歯の汚れを落としやすい食品を摂取する ★適切な歯磨き習慣 ・食後30分以内に歯を磨く ・研磨剤が強すぎない歯磨き粉を使う(エナメル質を傷つけないため) ・電動歯ブラシを活用し、効率的に汚れを落とす ★定期的な歯科検診 ・3~6ヶ月に一度、歯科医院でのクリーニングを受ける ・歯石やプラークを専門的に除去してもらう 3. 歯の着色を落とす方法 着色が進んでしまった場合は、以下の方法で改善できます。 ★ホームケア ・ホワイトニング歯磨き粉の使用 研磨剤や漂白成分(過酸化水素など)が含まれた歯磨き粉を使用することで、軽度の着色を落とすことができます。 ・ホワイトニングストリップやジェル 市販のホワイトニングストリップやジェルを使用すると、自宅でもある程度の歯の漂白が可能です。 ★歯科医院での専門的なケア ・プロフェッショナルクリーニング(PMTC) 歯科医院で専用の器具を使い、歯の表面の着色や歯石を除去します。 ・オフィスホワイトニング 高濃度の漂白剤と特殊な光を使い、短時間で歯を白くする方法です。即効性があり、効果が高いのが特徴です。 ・ホームホワイトニング 歯科医院で専用のマウスピースを作成し、自宅で低濃度のホワイトニングジェルを使用して徐々に歯を白くする方法です。オフィスホワイトニングよりも自然な白さを得られます。 ・ラミネートべニア 歯の表面に薄いセラミックのシェルを貼り付けて、白さを長期間維持する方法です。変色が強い場合に有効です。 4. まとめ 歯の着色には、飲食物やタバコによる外因性着色と、加齢や病気による内因性着色があります。 日々のケアを適切に行うことで予防できるだけでなく、歯科医院での治療によって改善することも可能です。 白く美しい歯を維持するためには、適切な歯磨き、食生活の工夫、定期的な歯科検診が重要です! 歯科衛生士 辻村 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7 var css = document.createElement('link'); css.rel = 'stylesheet'; css.href = 'https://www.cranehill.net/websup_blog/css/websupblogjs.css'; css.type = 'text/css'; var head = document.getElementsByTagName('head')[0]; head.appendChild(css);
-
虫歯予防の強い味方『フッ素』について
みなさんこんにちは( ¨̮ ) 歯科医院での『フッ素塗布』は、虫歯予防において非常に重要な役割を果たします。 フッ素には歯を強化し、虫歯の原因となる細菌の働きを抑える効果があり、特に子どもから大人まで幅広い年齢層に効果があります! 今回は、そのフッ素の働きや歯科医院でのフッ素塗布のメリット、そして家庭でのフッ素の活用法について詳しくお話していきます。 ○フッ素ってなに? フッ素(フッ化物)は、自然界に存在するミネラルの一種で、歯のエナメル質を強化する作用があります。 私たちが日常的に口にする水や食品にも微量のフッ素が含まれていますが、歯科医院で使用するフッ素はより高濃度で、虫歯予防効果が高いことが特徴です。 ○フッ素の効果 ・歯の再石灰化を促進 私たちの歯は、飲食によって酸の影響を受けると、カルシウムやリンが溶け出す『脱灰(だっかい)』が起こります。 フッ素は、唾液中のミネラルとともに歯に取り込まれ、再石灰化を促進し、歯を強くします。 ・エナメル質を強化 フッ素が歯の表面に取り込まれることで、エナメル質が酸に対して強くなり、虫歯になりにくい状態をつくります。 特に、子どもの成長期の歯にフッ素を取り込むことで、より丈夫な歯がつくられます! ・虫歯菌の活動を抑制 虫歯の原因となるミュータンス菌は、糖を分解して酸を作り出し、歯を溶かします。 フッ素は、このミュータンス菌の働きを弱め、酸の生成を抑える効果があります。 ○歯科医院でのフッ素塗布のメリット 1. 高濃度のフッ素を使用できる 市販の歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は、厚生労働省の基準で最大1500ppmまでとされています。 一方、歯科医院でのフッ素塗布では、9000ppm程度の高濃度フッ素を使用するため、より高い予防効果が期待できます。 2. 歯の表面全体にムラなく塗布できる 自宅での歯磨きでは、フッ素を十分に歯に行き渡らせるのが難しいことがあります。 しかし歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士が専門的な技術でフッ素を均一に塗布することができます。 3. 定期的なチェックと予防ケアができる フッ素塗布は、3~6ヶ月に1回の頻度で受けるのが理想的です。 定期的に歯科医院に来院することで、虫歯の早期発見や、適切なブラッシング指導を受けることができ、総合的な口腔ケアにもつながります! ⚠︎フッ素塗布後の注意事項 ・口に溜まった唾液は吐き出して下さい。 ・塗布後30分間は飲食、うがいは控えて下さい。 ・フッ素塗布は単に1回受けても効果は得られません。年2回以上定期的に継続して受ける必要があります。 ○家庭でのフッ素の活用法 1. フッ素配合の歯磨き粉を使用する フッ素入り歯磨き粉を毎日使うことで、歯を強化できます。 特に、1000~1500ppmのフッ素が含まれているものを選び、しっかりブラッシングすることが大切です。 2. フッ素洗口液を取り入れる フッ素洗口液は、歯磨き後にうがいをすることで、フッ素を歯に留めることができます。 特に、虫歯リスクの高いお子さんや、矯正治療中の方にはおすすめです。 3. フッ素を含む食べ物を摂取する お茶や魚介類にはフッ素が含まれており、普段の食事からもフッ素を取り入れることができます。 ただし、食品からの摂取だけでは十分ではないため、歯磨き粉やフッ素塗布と併用することが重要です。 ☆フッ素は定期的に使用することで歯を丈夫にする事ができますが、あくまで歯を丈夫にする事が目的です。 虫歯にならない為に、定期検診を受け、日々の食生活やブラッシングで歯を守る習慣を付けましょう! 歯科衛生士 池田 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
歯肉が下がる原因
こんにちは^_^ 今回は『歯肉が下がる原因』についてお話しします♪ みなさんはなぜ歯肉が下がるのか知っていますか?? 歯肉が下がる要因は主に7つあります。 ○歯周病 歯周病菌が歯茎を炎症させ、歯を支える骨を溶かすことで引き起こされます。 〈歯周病による歯肉退縮の原因〉 ・歯周病菌が歯と歯ぐきの間に存在し、毒素や酵素を放出する ・歯周病菌が歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)に侵入する ・歯周ポケットが深くなる ・歯周病菌が歯茎を炎症させる ・歯を支える骨が溶かされる ・骨を覆っている歯茎が退縮する ○加齢 顎の骨が吸収されることや、歯茎や歯が消耗していくことが原因で歯肉退縮します。 〈加齢による歯肉退縮の原因〉 ・加齢による噛む力の衰えや顎への刺激の減少 ・歯周病による歯茎や顎の骨の破壊 ・歯ぎしりや歯並びの悪さによる歯茎への負担 ・喫煙による歯肉への血流の減少 ・過度な力によるブラッシング ○歯磨きが不十分または過度 歯磨きを強くしすぎると、歯茎が傷つき下がる「歯肉退縮」を引き起こす可能性があります。 歯茎はデリケートな組織のため、過度なブラッシング(オーバーブラッシング)によってダメージを受けます。 〈歯肉退縮の原因〉 歯茎をゴシゴシと強く磨く、歯の根元を磨きすぎ、 同じ箇所ばかり磨く。 ○歯ぎしりや食いしばり 〈原因〉 ・歯ぎしりや食いしばりで歯に過度な圧力がかかり、歯茎に負担がかかる ・歯ぎしりや食いしばりで歯が損傷すると、周囲の歯周組織(歯肉や支える骨組織)も影響を受ける ・無意識に歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯や顎の骨に大きな負担がかかってくることで、骨が下がり、歯茎が後退する ○噛み合わせや不正咬合 〈原因〉 ・噛み合わせが悪いと、歯や歯茎に負担がかかりやすくなる ・噛み合わせが悪いと、歯と歯を支える骨に過度な負担がかかる ・噛み合わせが悪いと、物を噛んだ際に発生する力が均等に分散されず、一定の歯や歯茎に負担をかけてしまう ・咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)では、過度な力が歯周組織を圧迫し、歯茎が徐々に下がる ○喫煙 タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が歯茎の血行を悪化させ、歯周病を進行させます。 〈原因〉 ・歯茎の血行が悪くなることで、歯茎への酸素や栄養が行き届かなくなる ・歯周病菌と戦う白血球の数も減る ・歯周病菌によってダメージを受けた歯肉と骨の修復が働かなくなる ・歯茎の繊維化が進むことで、毛細血管が少なくなり、供給される白血球の量も少なくなる ○矯正 歯槽骨が吸収されたり、歯茎の炎症が起きたりすることが原因です。 〈原因〉 ・歯槽骨が薄い部分や歯並びが乱れている部分の歯に強い力を加える ・非抜歯矯正で歯を外側に移動させる ・歯周病に罹患している ・歯茎や歯の周囲に食べ物のカスが溜まりやすい ・歯垢や歯石がたまりやすい このように歯肉が下がる原因はいくつもあります。 歯肉退縮を予防するには、歯みがきやフロスなどの口腔ケアを正しく行うこと(セルフケア)や歯医者での定期検診、健康的な生活習慣を心がけることが大切になります! 歯肉退縮は予防が可能です⭕️ 自分の歯肉の健康を守るために、日々のケアを大切にしましょう! 歯科衛生士 楠 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
MTAについてお話しします
こんにちは、歯科医師の鈴木です。 今回は歯科の材料の『MTA』についてお話しします。 MTA(mineral trioxide aggregate)とは? MTA材料はバイオセラミックスという材料です。 30年前より科学論文で発表され現在まで使われているバイオセラミックスです。 では、バイオセラミックスとはどのようなものかご説明致します。 バイオセラミックスとは? バイオセラミックスはバイオマテリアルとセラミックスが混ざっている材料になります。 バイオマテリアルとは? 生体システムの一部を置き換えたり、生体組織と密接に接触しながら機能したりすることができる合成または天然の材料です。 いわば、身体に使う材料はすべてバイオマテリアルで、歯科材料や化粧品がふくまれます。 セラミックスとは? 無機材料の焼結体・ガラスなどで金属や高分子と比べて生体内で安定し生体組織との親和性が良く、腐食や拒絶反応がほとんど認められない材料になります。 つまりバイオセラミックスとは、『生体に直接接触した状態で失われた生体機能を回復しうるセラミックス』の総称です。 次にバイオセラミックスの種類について解説いたします。 バイオセラミックスの種類 ①生体不活性セラミックス ②生体活性セラミックス ←MTAはこの種類になります。 ③生体吸収性セラミックス MTAの中身 75% ポートランドセメント 20% 酸化ビスマス(Bi2O3)→造影剤 5% 硫酸Ca二水和物と石膏 ポートランドセメントとは? ケイ酸三カルシウム 3CaO・2SiO2・3H2O+3Ca(OH2) ケイ酸二カルシウム 3CaO・2SiO2・3H2O+Ca(OH2) アルミン酸カルシウム 3Ca4(AlO3)2d2(SO4)+12H2O 上記のケイ酸三カルシウムとケイ酸二カルシウムに含まれる黄色の文字で示した所がCa(OH2)は水酸化カルシウムとなり、この成分は通常歯科治療で根の治療の薬品で身体に優しく更に殺菌作用や歯のような硬い素材を作らせる硬組織誘導能があります。 アルミン酸カルシウムはエトリンガイドという物質を作りこれがコンクリートのような役割をして封鎖性を高めます。 また水で固まる水硬性の性質があるのも特徴です。 これをふまえたMTAの性質としてあげられるのが、 ①封鎖性が高い ②生体親和性が高い ③抗菌作用 ④硬組織誘導能 です。 とても歯科材料としてはかなり効能がある材料になります。 ではどのようにMTAは歯科治療の中で使われるのかを説明していきます。 歯科治療でMTAが使われる処置 ①根の治療で歯に穴が開いてしまった場合、MTAは強度の封鎖性があるため、穴をふさぐ治療によく使われます。 穴の大きさにも予後の良さは左右されますが、とてもいい治療になります。 ②虫歯の治療で非常に神経に近い、もしくは神経が一部出てしまった場合、MTAは硬組織誘導能があるのと封鎖性があるため、神経が出てしまったもしくは神経すれすれの所に歯の方をしっかり消毒して、その患部に塗布することでその歯の神経を生かせるとてもいい治療になります。 ③根の治療の際に、最終的な詰め物をする際、まずMTAを歯の根の先に置けば封鎖性があるため質のいい歯の最終的な根の治療が出来ます。 この治療を『根管充填』といいます。 ④専門的な話になりますが、歯科治療で、再植や歯根端切除術の際の根の先の封鎖に使えます。 以上、歯科治療上での様々な複雑で精密な治療が行えることをご説明致しました。 更に、当院では、院長先生は必ず③の根管充填の際にMTAを使っております。 今までお話ししたように、MTAは殺菌作用や封鎖性が高いことそして硬組織誘導能がありますので、より質の高い根管充填をなさっております。 尚、④の専門的な外科手術を伴う場合、適応かどうか院長先生と判断しており外科担当しております鈴木が外科手術を行います。 このように、当院ではより歯を残す、より歯の神経を残すような治療精神で患者様にとってより良い治療を日々行っておりますので、何かご不明な点がございましたら何なりとお申し付けくださいませ。 歯科医師・歯科口腔外科医 鈴木孝美 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7 var css = document.createElement('link'); css.rel = 'stylesheet'; css.href = 'https://www.cranehill.net/websup_blog/css/websupblogjs.css'; css.type = 'text/css'; var head = document.getElementsByTagName('head')[0]; head.appendChild(css);
-
口臭について
みなさんこんにちは✨ 今年はインフルエンザが例年より流行していますが、体調は大丈夫ですか? 風邪やインフルエンザの予防のためにマスクをしてる方も多いと思います。 でも、マスクをするとご自身の口臭が気になることはありませんか? そこで今回は口臭について説明していきます! 1 口臭の原因とは? 口臭とは、口から発生する不快な臭いのことで、誰にでも起こりうる一般的な現象です。 しかし、原因はさまざまであり、一時的なものから慢性的なものまで幅広く存在します。 ここでは、主な口臭の原因を説明します。 2 口腔内の原因 (1) 舌苔(ぜったい) • 舌の表面に白や黄色の苔のような汚れが溜まる現象。 • 舌苔は、細菌や食べカス、剥がれ落ちた細胞が舌の表面に付着してできるもので、これが腐敗して悪臭を発します。 (2) 歯周病 • 歯と歯茎の間に溜まった歯垢(プラーク)や歯石が原因で歯周病が進行すると、膿(うみ)や細菌が増殖し、強い口臭が発生します。 • 初期の歯肉炎では軽度の臭いですが、進行するとさらに悪化します。 (3) 虫歯 • 虫歯が進行すると歯の中で細菌が繁殖し、腐敗臭を放つ場合があります。 • 詰め物や被せ物の隙間に汚れが溜まっていると、臭いの原因になることもあります。 (4) 唾液の減少 • 唾液は口腔内を洗浄し、細菌の繁殖を抑える役割があります。 唾液が減少すると、口腔内が乾燥し、細菌が増殖しやすくなるため口臭が発生しやすくなります(口腔乾燥症やドライマウス)。 (5) 食べカスやプラーク • 歯磨きが不十分だと、歯や歯間に食べカスが残り、それが腐敗して口臭の原因になります。 3 飲食物による口臭 (1) においの強い食品 • ニンニク、玉ねぎ、ネギなどの食品は、含まれる硫黄化合物が血液に吸収され、肺を通じて呼気に混ざることで口臭を引き起こします。 (2) アルコール • アルコールを摂取すると口腔内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。 また、分解時に発生する成分も臭いの原因になります。 (3) コーヒー • コーヒーに含まれる成分が唾液の分泌を抑えたり、口腔内を酸性に傾けることで、口臭を助長します。 4 全身的な原因 (1) 胃腸の不調 • 胃酸が逆流する胃食道逆流症や、消化不良によるガスの発生が口臭の原因になります。 • 空腹時にも胃から発生するガスが、口臭を引き起こすことがあります。 (2) 糖尿病 • 血糖値が極端に高くなると、ケトン体という物質が体内で生成され、それが甘酸っぱい特有の口臭を引き起こします(ケトン臭)。 (3) 肝臓や腎臓の疾患 • 肝臓や腎臓の機能が低下すると、体内に毒素が溜まり、それが呼気として排出されることで口臭が発生することがあります。 (4) 鼻や喉の疾患 • 慢性的な副鼻腔炎(蓄膿症)や扁桃炎では、鼻や喉に溜まった膿が原因で口臭が生じます。 5 その他の原因 (1) ストレス • ストレスにより唾液分泌が減少し、口腔内が乾燥して口臭が発生しやすくなります。 (2) 喫煙 • タバコに含まれるタールやニコチンが口腔内に残り、特有の臭いを発します。 また、喫煙により歯周病のリスクも高まり、口臭が悪化することもあります。 6 口臭の予防と対策 (1) 口腔ケア🪥 • 毎日の歯磨き、デンタルフロス、舌ブラシの使用で舌苔や歯垢を除去。 • 定期的な歯科検診で歯石除去や歯周病の治療を行う。 (2) 水分補給 • 唾液の分泌を促すため、こまめに水を飲む。 • ガムを噛むことで唾液分泌を促進するのも効果的(キシリトールガムがおすすめ)。 (3) 生活習慣の見直し • タバコやアルコールの摂取を控える。 • ストレスを軽減するため、リラックスできる時間を確保する。 (4) 適切な食事 • 食事後は早めに歯を磨く。 • においの強い食品を摂取した場合は、歯磨きやマウスウォッシュを活用。 7 まとめ 口臭は多くの人が抱える問題ですが、その原因を理解し、適切なケアを行うことで改善が可能です。 特に口腔内のケアを怠らないことが大切です! 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7 var css = document.createElement('link'); css.rel = 'stylesheet'; css.href = 'https://www.cranehill.net/websup_blog/css/websupblogjs.css'; css.type = 'text/css'; var head = document.getElementsByTagName('head')[0]; head.appendChild(css);
-
女性ホルモンと歯周病の関係性
こんにちは。 今回は、『女性ホルモンと歯周病の関係性』について説明をしていきます。 妊婦さんと歯周病には深い関係があります。 妊娠中はホルモンバランスや免疫機能の変化により、歯周病のリスクが高まることが知られています。 そこでまず、妊娠中のホルモン変化と歯周病についてお話しします。 ホルモンの影響は妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンというホルモンの分泌が増加し歯茎が腫れやすく、炎症を起こしやすくなります。 そのため妊婦さんの約半数以上が『妊娠性歯肉炎』を経験すると言われています。 歯肉炎とは、歯茎が赤く腫れて出血しやすくなる状態です。 また、妊娠中は免疫システムが変化して、歯周病菌に対する抵抗力が弱まることがあります。 これによって、歯周病が通常よりも悪化しやすくなります。 さらに妊婦さんが歯周病になってしまうと、いろんな影響を及ぼす危険性があります。 例えば、『妊婦早産』・『低体重児出産』などです。 歯周病が重症化すると、炎症物質が血流を通じて胎盤に影響を与え、早産や低体重児出産のリスクが高まることが報告されています。 また、『妊娠高血圧症候群』というものもよく耳にします。 これは歯周病が原因で炎症が広がることで、妊娠高血圧症候群のリスクが高まる可能性があります。 これらのことから、妊娠中の口腔ケアはとっても大切になってきます。 定期的な歯科検診はかかせません。 妊娠中でも頑張って歯科検診を受けることが推奨されます。 次に歯周病の悪化を防ぐために、『適切なブラッシングをする』ことが大切になってきます。 まず柔らかめの歯ブラシを使用し、丁寧に歯を磨くことが大切です。 できれば、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具も併用して使っていただくと、より口腔内の歯垢などもしっかりと除去することができるので、お口の中が清潔に保たれるといえます。 さらに、『バランスの取れた食事』も大切になってきます。 ビタミンCやカルシウムを含む食品を積極的に摂取しましょう。 妊娠中の歯科治療はいつぐらいがいいか? 妊娠中の歯科治療において安全な治療期間は、『妊娠中期(妊娠4〜7ヶ月)』が比較的安全に歯科治療を受けられる時期とされています。 レントゲンや麻酔も心配される方が多いと思いますが、必要に応じて安全性に配慮した方法で行います。 基本的には胎児に影響はないとされていますが、念のため担当の歯科医師に妊娠中であることを必ず伝えておくことがいいと思います。 女性ホルモンと歯周病の関係性は? 女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)は、歯周組織の健康に大きく影響を与えます。 ホルモンバランスが変化するライフステージ(思春期、妊娠、更年期、月経周期)において、歯周病のリスクが高まることが知られています。 女性ホルモンのうちエストロゲンは、骨密度の維持や歯周組織の健康を保つ役割があります。 もう一つの女性ホルモンのプロゲステロンは、歯茎の血管透過性を高め、炎症反応を強める作用があります。 これらのホルモンは、歯茎の血流や免疫反応に影響を与え、歯周病菌に対する反応性が変化します。 女性のライフステージごとの歯周病リスク 次に、ライフステージごとの歯周病のリスクについて説明します。 思春期では、ホルモンの急増で、思春期にはエストロゲンやプロゲステロンの分泌が増え、歯茎が腫れやすくなります。 症状歯肉炎や出血しやすい状態が見られることがあります。 更年期では、エストロゲンの減少閉経によりエストロゲンが減少し、歯茎や歯槽骨が弱くなりやすい。 症状は歯周病の進行、骨密度の低下による歯の喪失リスク増加があります。 女性ホルモンによる歯周病のメカニズムは歯茎の血管透過性の増加により、プロゲステロンが血管の透過性を高め、炎症物質が歯茎に浸透しやすくなります。 ホルモンの変化により、歯周病菌に対する免疫反応も弱くなります。 歯周病菌の増殖女性ホルモンを栄養源として増殖する歯周病菌も存在します。 まとめ 女性の歯周病予防のポイントをもう一度振り返ってみましょう。 基本は『正しいブラッシングとデンタルフロスを使用する』ことでセルフケアをあげることができます。 次に、『定期的な歯科検診』です。 ライフステージごとに専門的なケアを受けること。バランスの良い食事カルシウムやビタミンDをしっかり摂取すること。 ホルモン補充療法(HRT)として更年期の歯周病リスクを軽減する可能性がありますが、医師と相談が必要になります。 女性ホルモンは歯周組織にさまざまな影響を与え、ライフステージごとに歯周病のリスクが変動します。 ホルモン変化に合わせた適切な口腔ケアと定期的な歯科検診が、健康な歯と歯茎を保つために重要です。 今回は、実はそこまで知られていない女性ホルモンと歯周病の関係性についてお話ししました。 まずは出来ることから始めてみましょう。 歯科衛生士 冨永 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
歯ブラシの種類と特徴
こんにちは(^ ^) 今回は『歯ブラシの種類と特徴』について説明します。 歯ブラシにはさまざまな種類があり、それぞれの特徴に応じて使い方が異なります。 以下に代表的な歯ブラシの種類とその使い方をまとめました。 1 手動歯ブラシ — 特徴 — ・自分で動かして歯を磨く歯ブラシ。 ・サイズや毛の硬さが豊富。 — 選び方 — ・ヘッドサイズ:小さいものは奥歯や細かい部分に届きやすいので、お口が小さい方はおすすめ。 ・毛の硬さ: 普通もしくは軟らかめが歯と歯ぐきに優しい。 ・形状:ストレートやカーブなどがあるが、好みに応じて選択。 — 使い方 — ①歯ブラシの持ち方 殆どの方が強すぎなので、ペンを持つように軽く握り力を入れすぎないようにします。 ②ブラッシングの方法 ・基本は毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てます。 ・当てた歯ブラシを小刻みに振動させながら磨く(バス法)。 ・前歯も基本同じだが、届かない部分は縦に歯ブラシを動かして磨く。 ③1回の磨き時間 ・2~3分が目安。 2 電動歯ブラシ — 特徴 — ・音波振動や回転機能で磨き残しを軽減させる。 ・手を小刻みに動かす必要がなく、自動で動くので手動より労力が少ない。 — 種類 — ・音波式: 細かい振動で汚れを弾き飛ばす。 ・回転式: ブラシが回転して汚れを掻き出す。 — 使い方 — 歯ブラシの持ち方 ・歯に軽く当てるだけでOK。押し付けすぎると効果が薄くなるので注意する。 ブラッシングの方法 ・歯の表面に対し90度に当てるか、歯と歯ぐきの間を45度に当てる。 ・歯ブラシを1本ずつ歯に沿わせ、3~5秒程度当て続ける。 ・歯と歯ぐきの境目や奥歯の裏側も忘れずに磨く。 3 子ども用歯ブラシ — 特徴 — ・小さいヘッドで握りやすい太い柄が特徴。 ・柔らかい毛が使われており、子どもの口腔環境に配慮。 — 使い方 — ・子どもの歯が生え始めたら、親が仕上げ磨きを行う。 ・楽しく習慣化できるように歌やリズムに合わせるのも効果的。 4 歯列矯正用歯ブラシ — 特徴 — ・ブラシの毛が山形や凹型になっており、矯正装置周りを磨きやすい設計になっている。 — 使い方 — ・矯正装置の周囲を丁寧に磨く。 ・歯列矯正中は歯ブラシが届かないところがあるため、歯間ブラシやフロスを併用するとさらに効果的。 5 ポケットケア用歯ブラシ(タフトブラシ) — 特徴 — ・小さなヘッドで奥歯や部分的に磨きやすい。 ・歯周ポケットや隙間をケアするのに最適。 — 使い方 — ・毛先を歯と歯ぐきの境目に当て、小刻みに動かして汚れを落とす。 次は歯ブラシの形とその種類と使い方について説明をします。 1 歯ブラシの形状と特徴 ヘッド(ブラシ部分)の形状 ・長方形型:一般的で、歯全体をまんべんなく磨ける。通常はこの形の歯ブラシを使う。 ・小型ヘッド:奥歯や細かい部分に届きやすい。 ・ダイヤ型(先端が細い):前歯や奥歯の奥まで磨きやすい。 ・丸型(電動歯ブラシに多い):歯を1本ずつ磨くのに適している。 毛の形状 ・平ら(フラット):全体を均一に磨くのに適している。 ・段差あり:歯間や歯茎の境目を効果的に磨ける。 ・極細毛:歯周ポケットや細かい部分の清掃に最適。 ハンドル(持ち手)の形状 ・ストレート型: シンプルで一般的。 ・カーブ型:奥歯や歯の裏側に届きやすい。 ・滑り止め付き:握りやすく力加減をコントロールしやすい。 2 歯ブラシの使い方(形状に応じたケア) ヘッドの形状に応じた使い方 ・長方形型・小型ヘッド 毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当てる。 小刻みに動かして歯1~2本ずつ丁寧に磨く。 ・ダイヤ型(先端が細い) 奥歯や前歯の裏側にピンポイントで当てる。 奥歯の奥や歯間を磨く際に便利。 ・丸型ヘッド(電動歯ブラシ) 歯1本ずつに当て、3~5秒ずつ磨く。 振動や回転機能を活かし、軽い力で当てるだけでOK。 毛の形状に応じた使い方 ・平らな毛(フラット毛) 歯面に均等に当て、小刻みに動かす。 前歯や奥歯の平らな部分を磨くのに適している。 ・段差毛 歯と歯の隙間や歯茎の境目を重点的に磨く。 力を入れすぎず、優しく動かす。 ・極細毛 歯周ポケットや歯茎ラインを意識して優しく当てる。 知覚過敏や歯茎ケアに最適。 ハンドル形状に応じた使い方 ・ストレート型 力が入りやすいため、握りを軽くして優しく磨く。 ・カーブ型 持ち手を少しひねり、奥歯や歯の裏側を磨く。 ・滑り止め付き 握りやすいので、正確な角度で歯にブラシを当てやすい。 3 歯ブラシを使う際の基本的なコツ ・力を入れすぎない 力を入れすぎると歯や歯茎を傷つける可能性があるため、軽いタッチで磨く。 ・1本ずつ丁寧に磨く 歯ブラシを動かす範囲は1~2本の歯が目安。 ・磨く順番を決める 上の歯→下の歯、外側→内側→噛み合わせ部分、という順で磨くと磨き残しが少ない。 ・1回2~3分を目安に磨く 短時間では磨き残しが出るため、十分な時間をかける。 ☆ケアのコツ☆ ・歯ブラシは1~3ヶ月に1回交換しましょう(毛先が開いたらすぐ交換)。 ・広がった毛先は歯を効果的に磨けないため、早めに新しいものに交換しましょう。 いかがだったでしょうか? 歯ブラシはすごく多くの種類があり、磨き方もたくさんあります。 自分の口腔状態や目的に応じて、歯ブラシの形状や特性を理解して選びましょう。 また、歯ブラシ選びや磨き方が分からなければ、歯科医師や歯科衛生士に最適なブラシを相談すると良いです。 歯科アシスタント 松本 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
歯周病に関連する全身疾患について
皆さんこんにちは"٩(˶◝ᴗ◜˶) 今日は、『歯周病に関連がある全身疾患』についてお話します。 まず、歯周病(歯槽膿漏)についてですが、歯ぐきや歯を支える骨に炎症が生じる疾患であり、口腔内の問題にとどまらず、全身の健康に悪影響を及ぼすことが近年の研究で明らかになっています。 歯周病は慢性的な炎症性疾患であり、血流を通じて炎症性物質や細菌が全身に影響を及ぼすことから、以下のような多くの全身疾患と関連があるとされています。 1.心血管疾患 歯周病は、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患のリスクを高めることが報告されています。 歯周病が進行すると、血管内に炎症性サイトカインや細菌が侵入する可能性があります。 この炎症反応により動脈硬化が進行し、血管が狭窄・閉塞するリスクが高まります。 また、歯周病菌が血流を介して心臓に到達し、細菌性心内膜炎を引き起こす可能性も指摘されています。 2.糖尿病 歯周病と糖尿病は双方向性の関係があります。 糖尿病の患者では、高血糖状態が続くことにより免疫機能が低下し、歯周病が悪化しやすくなります。 一方で、歯周病による慢性的な炎症がインスリン抵抗性を悪化させることで血糖コントロールが困難になる可能性があります。 歯周治療を行うことで、糖尿病患者の血糖値(HbA1c)の改善が見られるケースも報告されています。 3.誤嚥性肺炎 歯周病が進行すると、口腔内の細菌が増殖しやすくなります。 この細菌が唾液や食べ物とともに気道へ侵入すると、肺炎を引き起こすことがあります。 特に高齢者や免疫力が低下している人では、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。 適切な口腔ケアは、肺炎の予防に重要です。 4.早産・低体重児出産 妊娠中の女性が重度の歯周病を患っている場合、早産や低体重児出産のリスクが高まることが示されています。 歯周病による炎症性物質が子宮収縮を促進したり、胎盤に影響を与えることが原因と考えられています。 妊娠中はホルモンバランスの変化により歯ぐきが腫れやすくなるため、特に注意が必要になります。 5.認知症 近年、歯周病と認知症(特にアルツハイマー型認知症)の関連性が注目されています。 歯周病菌が血流を介して脳に到達し、神経炎症を引き起こすことで認知機能の低下に寄与する可能性があります。 ある研究では、歯周病菌の一種であるPorphyromonas gingivalisがアルツハイマー病の患者の脳内で発見されたことが報告されています。 6.その他の疾患 •関節リウマチ: 歯周病による慢性炎症が関節リウマチを悪化させる可能性があります。 歯周病菌が関節内で炎症を引き起こすと考えられています。 •腎疾患: 歯周病と慢性腎疾患の間にも関連性があるとされています。 炎症性サイトカインが腎臓機能を損傷する可能性があります。 •がん: 特に膵臓がんとの関連が報告されています。慢性的な炎症状態ががんの発症リスクを高めると考えられます。 【予防と治療の重要性について】 歯周病は初期段階では痛みや明確な症状が少ないため、放置されやすい疾患です。 しかし、全身への影響を防ぐためには、早期発見・治療が極めて重要です。 歯科医院での定期的な検診、適切な歯磨き、フロスや歯間ブラシの使用による口腔ケアを徹底することで、歯周病の予防につながります。 また、全身疾患との関連を理解し、必要に応じて内科医と連携した治療を行うことが重要です。 歯周病を単なる口腔の問題と捉えず、全身の健康の一部として管理することが、健康寿命を延ばすカギとなります! その為、歯科医院での定期検診、歯磨き、補助用具などを使用して徹底的に口腔ケアを行いお口をきれいに保ちましょう! 歯科衛生士 辻村 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
どんな人が虫歯になりやすいの?
みなさんこんにちは( ¨̮ ) みなさんは、虫歯対策はできていますでしょうか? きちんと磨いているつもりでも、いつの間にか虫歯ができてしまう人も多いのではないでしょうか。 今回は虫歯になる原因や、虫歯になりやすい人の特徴を解説します。 今日からすぐに実践できる虫歯対策も解説しているので、ぜひ参考にしてください! ○虫歯になる原因 虫歯の原因は、プラークです。プラークとは、細菌が繁殖したかたまりのことで、歯垢(しこう)とも呼ばれます。 虫歯の原因菌は、プラークの中にいるミュータンス菌をはじめとする細菌です。 細菌が作る酸が歯を溶かし、虫歯となります。 ○虫歯になるまで ミュータンス菌などの細菌は、歯についた食べ物の残りかすなどから糖を分解し、酸を作り出します。 酸には、歯を構成するカルシウムを溶かす作用があります。 溶けた歯は初期であれば自然に再生することがありますが、プラークが長時間ついたままだったり、歯の奥深くまで溶けてしまったりすると再生が間に合いません。 修復できなくなるまで影響が及んだ歯には穴が開き、虫歯となります。 ○虫歯になりやすい人の特徴 ①磨き残しが多い ②遺伝による体質 ③糖分の摂り過ぎ ④口腔乾燥症 ⑤詰め物、被せ物の劣化 ①磨き残しが多い 毎日歯を磨いてもプラークが残っていると虫歯になります。 磨き残しを防ぐため、磨く順番を決めておくのもポイントです。 また、歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラーク除去率は58%と低く、半数近くは取り除けません。 デンタルフロスや歯間ブラシなどの専用ブラシを使うことで除去率を上げましょう。 さらに、歯科医院で正しく歯を磨けているか診てもらうのもおすすめです。 ②遺伝による体質 歯は、硬いエナメル質で覆われています。 このエナメル質の歯質は、遺伝すると言われています。 歯質が弱いと虫歯菌に感染したときエナメル質が酸により溶け出し、虫歯の症状がでてきます。 虫歯になりやすい体質とよく言われる原因になっています。 ③糖分の摂りすぎ ミュータンス菌などの細菌は、糖を分解して酸を産生します。 特に砂糖は、プラークや酸を作る主力の材料です。 甘いものを飲食する頻度が高いと口内環境が酸性に傾く時間が長くなり、虫歯になりやすくなります。 甘いものが好きな人は、間食の時間を決め、口の中に糖分を入れる頻度を減らすと口内環境がよくなるでしょう。 ④口腔乾燥症 口腔乾燥症により唾液の分泌が低下することで、虫歯になりやすくなることがあります。 唾液は主に、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3大唾液腺から分泌され、成人では1日に約1.5リットル分泌されます。 唾液の主成分は水とムチンで、口の中の洗浄作用や潤滑作用、さらに抗菌作用や口の中を中性に保つ作用があります。 唾液の分泌が低下すると虫歯になりやすくなります。 ⑤詰め物、被せ物の劣化 過去の治療で使った詰め物や被せ物が虫歯の原因となることもあります。 詰め物や被せ物は、劣化すると歯との間に隙間ができます。 隙間から細菌が侵入し、虫歯が再発してしまうのです。 ○虫歯にならない為の対策 ・歯磨きのやり方を見直す 歯磨きのやり方を鏡などでチェックし、虫歯になりにくい口内環境を目指しましょう! また、起床時や毎食後に歯みがきをする習慣を身に付けることも重要です。 その際、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスなどを使って、歯と歯の間までしっかりと磨くようにしましょう。 ・食生活を見直す 食生活を見直して、虫歯菌が必要とする糖分を減らすようにしましょう。 甘いお菓子やジュースをよく食べたり飲んだりする方は、なるべく食べる量を決めて食べ過ぎに注意してください。 また、食事は1日3回規則正しくとり、間食や夜食をできるだけ取らないようにしましょう。 食事の時、唾液を多く出すため、よく噛んで食事するようにしましょう! ・定期検診を受ける 歯科検診とは、お口の健康を守るために、歯医者による口腔内チェックとプロによるメインテナンスや、歯磨きの磨き残しについてアドバイスをします。 虫歯は早期発見、早期治療が大切です! ☆歯は一度削ると元には戻ることはないので虫歯にならないようにしっかりと対策しましょう✧*。 歯科衛生士 池田 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
歯科補助的清掃用具の重要性
こんにちは^_^ みなさんは歯ブラシでどのくらいプラークを除去できるか知っていますか?? 正解は約60%と言われています!! 残りの40%を補うためには歯ブラシの他に、『歯科補助的清掃用具』の使用が必要になります。 歯科補助的清掃用具を使用して、100%に近い除去率にしましょう🦷✨ 歯科補助的清掃用具とは? 歯科補助的清掃用具とは歯ブラシ以外の口の中を掃除する道具で、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。 代表的な補助的清掃用具には、次のようなものがあります。 ○デンタルフロス 歯と歯の間の清掃に使用します。歯間の歯垢は、フロスを使用しなければ除去できません。 ポイントは ・歯に沿わせて使用すること ・歯周ポケットに優しくいれてポケット内の汚れもかきだすように使用すること です。 歯間にいれるとき、前後にスライドさせるように動かすといれやすいです。 持ち手がついたタイプと、手に巻いて使用するタイプがあります。 初めて使用する方は、持ち手のついたタイプがオススメです。 持ち手がついたタイプも縦型と横型があり、縦型がさらにオススメです! 奥歯はなかなか入れづらいと思いますので、やり方がわからなければ歯科衛生士に聞いてくださいね! 持ち手がついたタイプは何度か使用できますが、衛生上毎回新しいフロスをオススメします! ○歯間ブラシ 歯間ブラシとは細いハリガネに放射状にナイロンの毛がついたものです。 歯間ブラシは歯と歯の間にできた隙間の清掃に適しています! 使い方は、歯間の隙間に優しくいれ何回か前後に往復させます。 ポイントは、隙間の大きさに適したサイズの歯間ブラシを使用することです。 小さすぎるものは、歯間にブラシが当たらず汚れが落ちません。 大きすぎるものは、歯ぐきを傷つける恐れがあります。 太さによって6種類くらいあり、隙間に適したものを使用してください! 歯間の隙間の大きさは人それぞれ異なり、その歯によっても異なります。 無理に入れると出血したり、キズができたりしてばい菌が入ってしまうので気をつけてください! 歯間ブラシの一番小さいサイズ『4S』が入らない人が無理やり歯間ブラシを押し込んで使ってしまうと、逆に隙間ができてしまう可能性があるので、歯間ブラシではなくデンタルフロスの使用をオススメします! そのため歯科医院で自分のお口に合ったサイズの歯間ブラシのサイズを教えてもらうことがオススメです🎶 また、毛の部分がゴムになったタイプと、ワイヤーにブラシがついたタイプがあります。 一般的に、ワイヤータイプのほうが汚れの除去効果が高いです。 使用後は水で洗い乾燥させます。 歯間ブラシは何度か繰り返し使用できます。 ○タフトブラシ タフトブラシとは歯ブラシの形をしていますが、毛先が少ししかありません。 歯周病が進んで歯周ポケットが深くなった部分、奥歯や歯列不正のため磨きにくい部分への使用に適しています! 逆に毛先が小さいので全ての歯を磨くのは適していません。 使い方は、毛先を歯周ポケットに入れ込むようにあてて横に小刻みに動かします。 ポケット内から汚れをかきだすイメージで行って下さい。 ○ウォーターピック 歯周ポケットが深い方にはウォーターピックがオススメです。 電化製品なので高価ではありますが、水圧で歯垢を流すことができ、歯ブラシでは届きにくい汚れを取り除き、歯や歯茎を健康に保ち、虫歯や歯周病の予防に役立ちます! いかがだったでしょうか? 補助的清掃用具を使用すると、歯ブラシでは落としきれないところまで歯垢を落としてくれるので、虫歯や歯周病の予防に大きく貢献してくれます! 虫歯や歯周病にならないためにも補助的清掃用具を使用して、口腔内ケアをしっかりしましょう! 歯科衛生士 楠 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7