院長ブログ
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大阪で全国の院長先生とミーティング
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先日の日曜日に新大阪駅前の会議室で行われたミーティングに行ってきました。私は医療系のセミナーや学会によく参加しておりますが、今回は歯科医院の院長として勉強や情報交換をするために参加しました。医院を運営していくには、スタッフの協力が不可欠です。私一人が頑張っていてもスタッフがいないことには仕事ができません。しかしいいスタッフは自動で増えるわけではありません。誰かが補充してくれるわけでもありません。適切な求人をいろいろな求人媒体や学校に出して、見学と面接をして選び、内定を出しそれからようやく採用になります。採用してからも医院の理念をしっかりと伝え、最高の技術と接遇を習得できるようにしっかりとサポートしていく必要があります。この日は大阪で開催されましたが、大阪に在住の先生がすべてアレンジしてくれました。全国の先生がわかりやすいように新大阪駅前の会場を借りたり、ミーティングのあとの懇親会の会場を押さえたり、とても頭が下がります。さすが大きく成長している先生は違うなーっと改めて感心しました。今回のテーマですが、いかに優れた勤務医の歯科医師を採用するかということを話し合いました。参加している先生方は、全国の大きな規模の歯科医院の院長先生たちばかりです。皆さんすごく勉強熱心です。私よりも年配の先生方がほとんどでしたが、志がすごく高くてとても多くの気づきと刺激を受けました。ミーティング中です。それぞれパソコンにプレゼンテーションの資料を持ち寄り、発表します。11時から午後4時までめいいっぱいかかりました。休憩は特にないので、お昼を食べている時間もありません。ちょうど私の番で発表しているところです。普段このような形で発表することなどなかなかないので、いい経験になりました。ただベテランの先生方の前で発表するのはとても緊張しました。話す前は内容が薄くてすぐに終わったら恥ずかしいと思いましたが他の先生からの質問がとても多くて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。ミーティングが終わって、最後にみんなで記念写真を取りました。このあと新大阪駅構内の和食屋さんで懇親会をしました。懇親会では軽くお酒が入って皆さんの本音が聞けてよかったです。意識の高い先生たちと話をすると私もとてもモチベーションが上がります。懇親会はとても楽しかったのですが、帰りの飛行機の時間になってしまったため残念ながら私だけひと足早くお先に失礼しました。この日は心地よい疲労感と充実感を感じた1日でした。また今度は別の地域でこのメンバーで行う予定なので、今からとても楽しみです!
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テレビ番組の撮影協力
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 5月21日に、テレビ朝日の『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』の撮影が当院で行われました。 この番組は、バラエティ番組です。しかし決してふざけた内容ではなく、歯の治療時に患者さんが疑問に思うことを再現ビデオで見せるという内容でした。 今回、私は医学的アドバイスだけだと思っていた所、制作スタッフに、 「先生役ででてください。ついでにインタビューもお願いします!」 と言われてしまいました。 私は正直カメラが苦手なのですが、なかなかない機会なので今回も協力させていただきました。 今回も大勢の撮影クルーが来ました。治療とは違った意味で緊張します。 内容は見てのお楽しみです。放映日程は6月上旬とのことでした。
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米国レーザー歯学会で別の試験
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。今年も4月5日から9日までアメリカのレーザー歯学会 (Academy of Laser Dentistry :ALD) の年次大会に参加して、試験を受けに行きました。実は私、昨年の学会ですでに指導医クラスの試験をパスしております。昨年の学会参加の様子はこちら今回は何の試験だったかといいますと、別の波長の試験でした。歯科用レーザーは主に4つの波長が使われておりますが、それぞれ使い方や効果が異なります。指導医の試験では、それぞれの波長で試験があります。今回申し込んだClinical Simulationのテストは、レーザーに関する一般的な安全管理とこの波長にあった使い方とデモンストレーションを30分説明と実演して85点以上取らなくてはなりません。3年前にも受けたテストをまたやることになりましたが、波長が違うため半分以上は新しく勉強する必要がありました。今年の学会の開催場所はアリゾナ州のツーソンです。ツーソンの場所は、メキシコに近く、砂漠地帯です。なかなか観光で行くことはないと思いますので、貴重な体験です。ロサンゼルス空港で乗り換えて1時間30分でツーソンの空港につきました。夕方でしたが日が暮れる前に到着することができて良かったです。ホテルまでタクシーで行こうと思いましたが、1台もいません!旅行客はみんなUberなどの配車アプリで地元の人の車に次々と乗ってしまい、気がついたら空港出口にはほとんどいなくなってしましました。。。私のSIMカードでは電波が入らなかったためUberが使えませんでしたが、なんとかシャトルバスを見つけて、時間はかかりましたがホテルまで行くことができました。学会会場のあるホテルはツーソンの郊外にあり、外は巨大なサボテンに覆われています。特に山の頂上まですべてサボテンが生えている様子は圧巻でした!ちなみにこれらのサボテンは小さく見えますが、1本の長さが大体7~8メートルぐらいありものすごく大きいです。次の日から学会が始まりました。私のネームタグに注目です。ADVANCED PROFICIENCY つまり上級資格です。私は昨年すべての試験をパスしたので、今年からこの肩書をつけることができます。今までこれをつけている先生が眩しくて、このタグを付けたい一心で頑張っていました。アメリカの先生もこれをみて、「ただ遊びに来ている日本人ではないのかー」と思ってくれます。ちなみに試験官や発表者だとさらに肩書が増えていきます。幾つかの講演を聞きましたが、試験が2日目なので落ち着きません。時差に関しては調整のコツを覚えたのか、コーヒーをがぶ飲みしなくてもあまり眠くなりませんでした。夜になると軽く食事を済ませたあとは、いつもどおり勉強です。今年は自分の勉強をしつつ他の先生のサポートもしていました。英語で説明する試験なので、何度も何度も繰り返して時間内にできるようにしなければなりません。試験は朝6時30分からです。6時には試験会場につくようにするので5時に起きました。参加4年目ともなると何も驚きません。試験前に最後のチェックをしています。今回も無事合格することができました。日本人メンバーで集合写真。私の隣の若い先生は学会から招待されてきていた大学の先生です。研究の発表を行い、賞をとっていました。すごいです!今回私の試験官だったBeatrijs Deruyter先生です。この先生は今年の学会で最高賞のLeon Goldman賞を受賞されました。今回もいろいろなことがありましたが、とても充実した学会参加でした。来年の学会は昨年と同じフロリダのオーランドで開催されます。ただ、この5年間ほぼ毎年参加していたのと、試験は今年で一区切りついたので来年はパスしようと思っていました。しかし指導医の永井先生に、「来年も必ず参加するように。25周年大会で日本からの参加者を多く募るので、認定医試験の試験官をしてもらいます。」と言われてしまいました。つまり教わる立場から教える立場になるということです。指導医として恥ずかしくないようにさらに勉強して、また来年の学会に臨もうと思います!
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大阪で歯科放射線のセミナー
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先日、大阪歯科大学で 『日本歯科放射線学会』 のアドバンス・セミナーがありましたので行ってきました。私の専門は、歯科用インプラントと歯科用レーザーですが、実は レントゲンなどの放射線に関する専門家 でもあります。実は歯科大学を卒業した後に、母校の東京歯科大学の 『歯科放射線学講座』 に在籍していたことがあります。その時は口腔外科医と連携して、主に癌などの腫瘍の画像診断や研究と病院内での診察や、歯科大生の授業や試験の監督などを朝から夜遅くまで仕事をしていました。朝は口腔外科医と研修で、昼間は学生の講義、夕方から夜にかけて自分の研究です。当時は月曜日から土曜日までびっちり仕事が入っていましたので、毎日がとてもハードでした。今回のセミナーは大阪で朝8時から開催されますが、調べたところ始発の新幹線も飛行機もセミナー会場に時間までに到着することができません。そこで今回、1月にできたばかりの個室の夜行バスで前日の夜から行くことにしました。大阪に到着する時間も早朝の7時前なのでちょうどいいです。池袋のバスターミナルから出発です。ちなみに料金は新幹線とほぼ同じでした。車内の様子です。みたことのない景色です。とてもバスの中とは思えません。できたばかりなのでとてもきれいで、気持ちがいいです。乗客はたったの11人だけです。みんな車内の写真を撮っていました。(*''ω''*)中の前後の仕切りはカーテンではなく完全に壁で個室になっています。なんだかすぐに寝て早朝には降りてしまうのがもったいないです。バスを降りてから地下鉄に乗って20分で天満橋駅にある大阪歯科大学に着きました。私、大阪の地理はさっぱりです。到着するまでグーグル・マップとにらめっこでした。(^_^;)大学病院の裏に校舎があり、そこでセミナーが行われました。歯科放射線学会の会長の挨拶もそこそこに、8時20分から早速講義です。全国の歯科大学の教授の講義が夕方まで40分ごとに全部で12コマあります。時間が40分ごとで限られているためか先生がみんな猛スピードで講義をするので、眠くなる暇がありません!このセミナーはアドバンスクラスだったのでベテランの先生が多かったです。しかしみんな終わったあとはぐったりです。もちろんわたしもさすがに疲れました。。。家に帰ったのは夜9時でしたが、とても有意義な1日でした。
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8020運動
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回は、『8020運動』についてです。 8020運動はずいぶん前からあるので、聞いたことのある方もいるのではないでしょうか? 8020運動で、一生自分の歯で生活できるようにしましょう。 1 『8020運動』とは? 『8020運動』(ハチマル・ニイマル・ウンドウ)とは、「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」という、厚生労働省や日本歯科医師会により推進されている運動です。 日本歯科医師会のホームページ 厚生労働省のホームページ ヒトの歯は全部で永久歯で32本あります。 そのうち4本は親知らずですから、残りの28本のうち20本あれば健康に過ごすことができるとの見解から推奨されています。 単純に本数だけではありませんが、20本あれば大抵のものを噛み砕いて食べ物を美味しく食べることができるとのことです。 これからの時代、人生100年と言われていますので、80歳で自分の歯を20本維持することはとても重要なことです。 2 80歳で20本以上歯を残すにはどうすればいい? 80歳で20本の歯を残すためには、まだ若いうちから取り組まなければなりません。 「まだ80歳まで何十年あるから大丈夫」 と思っていても、気づいたときには歯がみんなグラグラで重度の歯周病になってからではおそすぎます。 またタバコを吸う人は、吸わない人と比べて歯の残存率が極端に悪くなります。 タバコに含まれているニコチンが血管を収縮させ、栄養が歯肉まで届きにくくなって免疫力が低下します。 その結果、病原菌が出す毒素に対して対抗することができなくなるため、歯がだめになっていきます。 タバコを吸う人で将来自分の歯を少しでも残そうと思うなら、今すぐタバコから卒煙しましょう! さらに、普段どんなに頑張って歯を磨いていても、すべてをきれいにすることはできません。 歯に残った歯垢が固くなって取れなくなる歯石になるのが3ヶ月と言われていますので、3ヶ月毎の定期検診と歯石の除去を行いましょう。 歯がなくなる一番の原因は歯周病ですが、次に多い原因は虫歯です。 虫歯ですごく痛くなっても、我慢しているうちに痛くなくなることがあります。 これは決して虫歯が治ったわけではなく、痛みを感じていた歯の神経が虫歯菌にやられて腐ってしまったため痛みを感じなくなっただけです。 そのうち歯が使えなくなり抜歯となってしまいますので、痛くなったら速やかに歯科医院で虫歯の治療をしましょう。 『8020運動』で80歳になっても20本以上の歯を残すためには、以下のことをしましょう。 ① 虫歯・歯周病を治す ② 毎日正しくブラッシングとスロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュを行う ③ タバコを止める ④ 歯ぎしりや食いしばりは歯を壊すので、歯科医院でマウスピースを作る ⑤ 3~6ヶ月に一度は歯科医院で検診と歯石取りをする いつまでも自分の歯で、なんでも噛めるように頑張りましょう!
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歯がしみる・・・知覚過敏について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 冷たいものを食べたり飲んだ時に、歯が「キーン」としみることがあります。 また歯ブラシをしているときも、「ズキン」としみることがあります。 虫歯があればそこから痛みが出ますが、虫歯でもないのに歯がしみる場合は 『知覚過敏』 の可能性があります。 今回はこの知覚過敏について説明をいたします。 1 『知覚過敏』とは? 歯は主に表面の『エナメル質』とその内面と根の大部分を占める『象牙質』、そして歯の中心にある知覚を感じる『歯髄』からなっています。 この中心にある歯髄は、痛みのみを感じる神経と歯に栄養を送ったり歯を硬くする細胞を送ったりする血管が混ざったものになります。 冷たいものなどの刺激が歯にあたっても通常は固いエナメル質で守られているため、中心の歯髄にまで伝わりません。 しかし何らかの原因でエナメル質の内側の象牙質に当たると、そこから歯髄に刺激がさらに伝わって鋭い痛みになるのです。 象牙質はエナメル質と同様に硬い組織ですが、顕微鏡で見ると歯髄まで無数の管が走っています。 これを『象牙細管』といいます。 刺激はこの象牙細管を伝わって、痛みを感じる歯髄に達することでまるで電気が走るようにしみるのです。 2 『知覚過敏』の原因は? 知覚過敏は様々な原因で発生します。 最もよくある原因は歯ブラシのしすぎです。 歯を磨くことはとてもいいことですが、多くの人は力を入れすぎています。 特に朝は忙しいため、歯ブラシも短時間で終わらせるのでつい力を入れすぎてしまいます。 また食後すぐに歯を磨くと口の中が酸性のため、歯の表面のエナメル質や象牙質が削れてしまいます。 歯を磨くのは食後30分経たってからにしましょう。 その他の原因として多いのは、歯周病による歯の根の露出です。 歯周病は歯茎の奥の実際に端を支えている顎の骨が細菌の出す酸で溶けてしまう病気です。 それはゆっくりと進むため自覚症状がないまま進行していき歯の根が露出してきてようやくしみるなどの症状が出るようになります。 また加齢による歯肉の退縮も歯の根が露出することで知覚過敏になります。 そしてとても怖いのが、歯ぎしり・食いしばりによる知覚過敏です。 寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをする人が多いのですが(皆さん寝ているのでほとんど自覚はありません)、強い力で歯が揺さぶられるので全体に歯の根が露出してしみるようになります。 歯が全体にしみると感じたら歯ぎしり・食いしばりをしている可能性があります。 歯ぎしり・食いしばりはしみるだけでなく、歯肉と骨の吸収や歯をする減らしたりかけたり被せ物が壊れたりしていきますので、出来るだけ早く歯科医院で歯を保護するマウスピースを作ってもらってください。 ただし、口の中は自分ではよく見えないため、知覚過敏だと思っていても虫歯の可能性もありますから気をつけてください。 3 『知覚過敏』を防ぐには? 歯ブラシは強く当てずに、食後30分以上経ってから磨くようにしましょう。 また歯ぎしり・食いしばりのある方はマウスピースを作りましょう。 歯科医院では、しみ止めの薬を塗ることで改善することがあります。 薬局ではしみ止め成分の入った歯磨き粉もあります。 当院でも歯科医院専用のしみ止め効果のある歯磨き粉を販売していますので、お気軽にご相談ください。
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国際インプラント学会の年次大会
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先週の日曜日に舞浜のホテルで、『国際口腔インプラント学会の年次大会』がありましたので、参加しに行ってまいりました。通常日本の学会は、大学の歯学部の講座がそれぞれ持ち回りで主催をします。そのため学会の学術大会は主に研究発表が主になり、参加者も大学に残っている医局員がほとんどのため、私みたいな一般臨床医はなかなかなじむことができません。しかしこのインプラント学会は開業医の歯科医師の会員で成り立っています。学術大会も研究より実際の臨床に焦点をあてており、参加することで日々の診療にとても役に立ちます。学会の開催される場所は毎年変わります。今年は東京ベイ舞浜ホテルの会議場で開催されました。この日はとてもいい天気だったため、ディズニーランドに行く家族連れでホテルのロビーは大混雑でした。私は残念ながら?会議室にこもって1日お勉強です。(*^。^*)会場の前にはインプラントに関する歯科用機器メーカーがブースを出していました。インプラントは超精密な医療器具で日々進化しますが、このようなところで最新情報を仕入れることができるのでとてもありがたいです。この国際口腔インプラント学会はドイツインプラント学会と提携しており、ドイツ本国でその学会の認定医試験を受けることができます。この試験はなかなか難しいみたいで合格者は年に数人です。今年の日本人の合格者は一人だけだったみたいで、この学会の開催中に授賞式がありました。私もこの資格を目指して頑張ります!受講中の様子です。学術大会なので正装で参加です。朝から1日講義があったのでちょっとお疲れです。国際口腔インプラント学会(ISOI)は、学会の性質上ベテランの開業医の先生が多い学会です。しかも皆さん目つきが気のせいかとても鋭かったです。今までに様々な困難を経験してきたのでしょう。ところで、会場内で2年前のアメリカのレーザー学会で一緒だった先生とお会いしました。この学会に10年前に最初に参加したときは知り合いの先生が一人もいなかったのですが、今では理事の先生方にも懇意にしていただき、毎年学会に参加するのがとても楽しみです。インプラント治療は、歯がなくなったあとも入れ歯を入れたり隣の歯を削ってブリッジにしなくてもいい素晴らしい治療方法です。特に歯がなくなった隣の歯がぐらぐらになっていると、ブリッジや入れ歯にするとまただめになって歯を失ってしまいます。インプラントを入れることで、弱い歯の負担を少なくすることででき結果的に少しでも長く自分の歯を残すことができるのです。しかしインプラント治療はリスクが大きいことも事実です。そのため我々のようなインプラントを扱う歯科医師は常に最新の知識と技術の取得に日々努力する必要があります。これからも患者様の豊かな人生に役立つように頑張ります!
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歯科医院の受診を習慣にしましょう
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 ほとんどの人にとって歯科医院は行きたくない場所ではないでしょうか? 残念ながら歯科医院のイメージは、『痛い』『ドリルの音がする』『独特のにおいがする』などマイナスなイメージです。 しかし、歯科の定期検診を習慣にしている人にとっては、歯科医院は自分の健康を守ってくれるとてもありがたい存在みたいです。 歯が痛くなれば、もちろん仕方なく歯科医院に行くと思います。 また歯の痛みというのは鋭い痛みが多いのでどうしても歯科医院イコール痛いとなってしまうのでしょう。 しかし症状がなくても定期的に歯科医院で検診を受けることで虫歯や歯周病の予防ができたり、たとえ虫歯になってしまっても早期発見でほとんど痛まずにすぐに治療を終わらせることができます。 お口の中はなかなか自分では見えないところなので自分ですべてをチェックするのは不可能です。 また最近では歯周病は全身疾患と大きくかかわっていることが研究で明らかになっています。 重度の歯周病患者は、狭心症・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病・高血圧等の命に係わる病気のリスクが高くなります。 定期検診以外でも、どのようなときに歯科医院を受診すればいいのか知っておくと、いざというときに役立ちます。 以下のようなときは歯科医院を受診しましょう。 1 歯が痛い 2 歯がしみる 3 歯の詰め物・かぶせ物が取れた 4 歯がぐらぐらする 5 歯が欠けた 6 歯ぐきが痛い 7 歯ぐきから血が出る 8 歯ぐきが腫れた 9 歯ぐきがやせた 10 歯ぐきの色が変わってきた 11 歯の汚れが気になる 12 歯を白くしたい 13 歯並びが気になる 14 半年以上歯科医院に受診していない 15 かみ合わせがおかしい 16 口の周りをぶつけた 17 口の中にできものができた 18 あごが痛い・音がする・引っかかる・開きにくい 19 口の中からにおいがする 20 親知らずが気になる 21 味覚がおかしい 22 歯ぎしり・食いしばりがある 23 食べ物が歯に挟まって取れない 24 魚の骨がのどに引っかかって取れない 25 インプラントがおかしい 26 入れ歯の調子が悪い 27 海外に長期で行くので健康チェック このように歯科医院で診察や治療を行うものはたくさんあります。 一番多いものは虫歯や歯周病に関することです。 これらは定期的に受診して歯垢と歯石を取り除くことで重症化するのを防ぎます。 痛みもほとんどないので快適です。 定期検診はどれぐらいの頻度で受診したらいいのか? 食べ物を食べた後、細菌が塊となって歯と歯茎に付着します。これが歯垢です。 この歯垢が硬くなって歯ブラシで取れなくなりますが、これを歯石といいます。 歯垢を放っておいて歯石になるのは3か月です。 つまり3か月ごとに歯石を取っていけばほとんど悪化はしません。 プラークコントロールがとてもよくできる人なら、6か月以内に受診すればいいでしょう。 しかし、歯垢を取り除くのが難しい人なら1か月ごとの検診と歯石除去が必要となってきます。 症状がないとなかなか歯科医院を受診しようとは思いません。 しかし、症状が出てからでは手遅れなのが歯科治療です。 3回ほど頑張って定期検診に来ると、それが習慣化されます。 習慣化してしまえば、この先ずっと大きな症状で悩まされることはなくなるでしょう。
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講習会の試験官
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。7月24日に港区の三田で、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の『歯科用レーザー認定講習』がありました。このコースは、カリフォルニア大学のアメリカ人歯科医師の臨床教授と私の指導医である永井先生が講師兼通訳として講義を聴くことができます。受講者は2日間のプログラムに参加して最後に認定試験に合格すると、カリフォルニア大学歯学部が発行する歯科用レーザーの認定証を修得することができます。アメリカの大学の認定証を修得することができるのはとても魅力的なので、この講習に参加しようかどうか考えていました。すると丁度この講習会に協賛しているレーザー輸入業者から電話がありました。レーザー機器の購入などのセールスの電話かと思いましたが内容は、「受講者の試験の試験官になってくれないか」とのことでした。話を聞いたときはかなりびっくりしましたが、また新たなステップアップをするいい機会だと思い、せっかくなのでお受けすることにしました。講義中の様子です。カリフォルニア大学のDr. Donald J. Coluzzi 先生です。レーザーに関する講義をしています。話とスライドはすべて英語なので、永井先生が通訳をしています。これは一般の先生にはかなりハードルが高いですね。私の役割はというと、筆記試験の後に行われる実技試験の試験官の一人でした。事前にこの講習会の主催業者の人が、「受け持ちの受講者の人数は2人ぐらいですから試験官をするといっても大したことないですよ」と言っておりましたので安心していました。がしかし、当日講習会に行ってみると担当者が慌ててやってきました。「谷村先生すみません、直前になって参加者が大幅に増えて受け持ちは9人になりました!」と言われました。ということで今回試験官として9人の受講者を受け持つことになってしまいました。。。Coluzzi 先生と。 この先生は私がいつも参加しているアメリカのレーザー歯学会の元会長さんでもあります。先日の国際レーザー歯学会にも参加されていて日本に1週間滞在されたそうです。今回の講習会は試験官として参加しましたが、私より年配の先生に試験したり、レーザーの使い方について逆に質問されたりと、いつもとは違った意味で緊張しました。次の日はどっと疲れましたが、しかしいい経験ができてとても良かったです。とてもいい経験ではありましたが、ホントは受講者として参加して認定証が欲しかったです。。。
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国際レーザー歯学会の認定医
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 7月16日の土曜日に、名古屋で行われた国際レーザー歯学会に参加しました。 いつも参加しているアメリカレーザー歯学会 (詳しくはこちら) と違い、この学会は主にヨーロッパがメインの学会です。 毎年ヨーロッパの都市で開催されますが、今年は日本で開催されました。以前に東京でも開催されたことがありましたが、今回は名古屋です。 今回の参加の目的は、学会中に行われる国際レーザー歯学会の認定医の試験をうけることと、学会の運営に携わることです。 歯科レーザー治療の指導医の永井先生が今回の学会を取り仕切ることになりましたが、人手が足りないためアメリカレーザー歯学会でお世話になった先生たちがボランティアで協力することになったのです。 学会の開催中はとても大変でしたが、3年前のアメリカの学会に参加した先生方と会えてとても嬉しかったです。 会場は名古屋駅前の「ウインクあいち」という会議場で行われました。スタッフは朝8時に集合です。 朝一番の新幹線に乗れば間に合うのかもしれませんが、さすがにつらいので前日の金曜日の診療後に新幹線に飛び乗り、名古屋駅前のホテルに一泊しました。 国際学会のため、どんなに日本人が多くてもスタッフは英語で会話しなければなりません。。。 とは言えスタッフ同士では日本語で話しています。 それでもよくよく考えるとアメリカに一緒に行った先生たちやほかのスタッフの人たちは、英語が話せる人がとても多かったですね。 朝から夕方まで海外の講師の先生による講義が続き、その後に試験です。 私はアメリカの指導医試験を受けていますので、あの時の地獄と比べると今回の試験はとても楽でした。 しかし、もし落ちたらとても恥ずかしいので、それなりにプレッシャーはありましたよ。 試験に関しては、無事合格することができました。 アメリカの指導医試験の時のような感激はありませんが、やはり試験に受かるとうれしいものです。 今回は国際学会の認定医になれたのも嬉しかったのですが、裏方に回って学会のお手伝いをしたことがとても新鮮でした。それと同時に、学会の運営とはこんなに大変なものだということがよくわかりました。 今までいろいろな学会に参加した時に、「もう少し段取りをっかりほしいなー」などと考えたことがありましたが、裏方の苦労も知らずにいたことがとても恥ずかしいです。これからは学会に参加した際、トラブルがあってもあまり気にしないようにしようと思います。