院長ブログ
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紺綬褒章を受章しました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 先週、日本赤十字社東京支部から紺綬褒章の受章の連絡がありました。 私は毎年、赤十字活動に貢献しており、それが今回の受章理由となりました。 2月5日に日本赤十字社東京支部の社員の方が、紺綬褒章を届けに来てくれました。 褒章は天皇陛下から授与されます。 赤十字の方が代わりに読み上げて、渡してくれました。 安倍晋三 内閣総理大臣の署名もあります。 とても身に余る光栄です。 今後とも患者さまの健康を守り、社会貢献ができように一層努力に努めたいと思います。
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歯周病のセミナーに参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。今年ももうすぐ終わりですね。みなさんにとって今年はどんな1年だったでしょうか?私にとって今年の1年は例年以上にセミナー等に参加した1年でした。調べてみたら休診日にセミナー、学会や勉強会に参加した日は13日間でした。これは国内での参加日数で、アメリカでの学会参加や台湾セミナーも含めると23日!にもなります。しかし、まだまだやらなければならないことや学ぶことが多いです。人生は一生勉強ですね(^^)ところで年々、1年が短くなってきている気がします。なんでも時間の感覚というのは絶対的なものではなく相対的なものらしいです。6歳の子供にとっての1年は6分の1の密度がありますが、80歳の年配の方の1年はたったの80分の1でしかありません。そのため毎年どんどん1年が短く感じるらしいですよ。先日歯周病予防セミナーに参加してきました。今回のセミナーは学問的なセミナーや技術系セミナーではなく、いかに歯周病について患者さんにうまく伝えられるかというコミュニケーションに関するセミナーでした。歯周病はとても怖い病気です。しかし患者さんに説明してもなかなかこの怖さや、予防のために定期検診の重要性がうまく伝わりません。手遅れになる前に、患者さまに歯周病についての正しい知識と検診の重要性を知ってもらえるようにしたいのですが。。。スタッフもどうすればうまく説明できるか苦慮していましたが、今回ちょうどよく歯周病予防セミナーが開催されたので参加することにしました。開催地は福岡です。東京でも何回か開催していましたがスケジュールが合わなかったのと、遠方だと趣味の飛行機が乗れるのでうれしいです。また福岡空港は博多駅まで地下鉄でたったの2駅なのですごく便利です!会場は満席です。沖縄から来ている先生もいましたが、東京から参加しているのは私ぐらいでしょう。年配の先生もいましたが、若い先生がとても多かったです。みなさんコミュニケーションに苦労しているのでしょうか?患者さんとのコミュニケーションのとり方なんて大学では教えてくれませんからね。歯周病は、とても怖い病気です。その理由は3つあります。1 歯周病は重症になるまで症状がないので自分ではわからない歯垢は3ヶ月たつと歯ブラシでは取れない硬い歯石になります。歯石の内側は歯周病の病原菌のすみかになっており、ほうっておくと歯肉を腫れさせ歯を支えている顎の骨をどんどん溶かし、グラグラして痛くて噛めなくなり最終的には歯が抜けてしまいます。2 悪化するともとに戻らない歯周病は歯肉が腫れるだけでなく、その下の歯を支えている顎の骨が溶ける病気です。一度骨が溶けると、基本的にはもとに戻りません。但し最近では保険外治療になりますが、歯肉を開いて特殊な薬を入れることで骨を再生させる方法があります。(エムドゲイン治療)3 歯周病は全身の病気に大きく関わっている食べたものはまず口から入り、食道を通って胃で消化され腸で吸収されます。お口の中に歯周病菌がいるとそれが血管や食べ物と一緒に全身に入り、重篤な病気を引き起こします!下の図をご覧ください。歯周病があるためにリスクが高まるものは、この図にあるように生命の危険性のある病気ばかりです。歯周病患者の脳梗塞のリスクは2.8倍もあります!当院では通常、歯石除去の間隔は3~6ヶ月をお勧めしています。かなりひどい虫歯や歯周病があった方でも、治療終了後にがんばって3ヶ月毎に歯石を取っていればほとんど悪くなりません。もしあっても早期発見ではやめに治療が終わります。定期的に歯石をとっていつまでも健康で、人生を快適に過ごすことができるようにしましょう!
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世界最高峰の歯科用レーザーのセミナー
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。11月12日の日曜日に私が持っている歯科用レーザーのセミナーが銀座で開催されたので、参加してきました。このレーザーは海外製で、出力が国産のなんと6倍という凄まじいパワーがあります。しかしこのレーザー今まで日本での窓口がなく、私は2年前に個人輸入して使用しておりました。そのため基本的な使用方法は分かるのですが、もっと高度な使い方はないのかと模索中でした。今回私がお世話になっておりますウエイブレングス社さんがこのレーザーを輸入することになり、セミナーのお誘いがあったので、これはいい機会だと思い参加することにしました。実は私は一昨年アメリカのレーザー歯学会で指導医の資格を習得しています。(詳しくはこちら)この資格を取るために何年もかけて勉強しましたが、その際にレーザーの世界はとても奥が深いことを学びました。正直、レーザーに関しては専門的に勉強しないとレーザー機器を適切に使いこなすことは至難の業だと思います。ところで歯科用レーザーはその波長で4種類に分類されます。半導体レーザーは止血効果に優れるので切開をメインに殺菌、痛みの軽減、治癒促進などに使用しています。今回のレーザーはエルビウムヤグレーザーに分類され、主に歯を削ったり歯石を除去したり歯肉を切ったりということを殺菌しながらできる素晴らしいレーザーです。当院でもいろいろな波長の歯科用レーザー機器がありそれらを用いたレーザー治療を行っています。詳細は当院スタッフまでお問い合わせください。セミナーの場所は、銀座の並木通り沿いにクリニックがある先生の研修室で行われました。最近できたばかりとのことでとてもきれいでした。銀座は華やかでいいですね!研修会場です。この歯科用レーザーはスロベニアという国(オーストリアの南、イタリアの東側)のFotona社というメーカーで、日本では主に美容外科でシミ取りに使用されています。美容外科で使用しているレーザーと基本的には同じなので、私の歯科用のレーザーでも、しみやあざを取ることができます。もちろん私は歯科医師なのでシミ取りの医療行為はできません。。。ちなみにこの会社はレーザーを使用した兵器も製造しています!研修中です。今回のセミナーは少人数制だったため講師の先生の話が間近で聞けてとても良かったです。講師の先生の実演で、実際の歯の削り方や歯石のとり方を教わりました。歯の実演の後は豚の顎を使用して、歯肉や口の中を想定した切開や歯の長さを整える練習を行います。練習自体は慣れたものですが、出力等の細かいセッティングについて理解できてよかったです。セミナーが終わり修了証が手渡されました。この講師の先生は私の指導医の永井先生と同じく、20年以上前から歯科用レーザーの研究と開発に携わっている先生です。実は10年ほど前にこの先生のセミナーに参加して歯科のレーザーについて学び、それがきっかけで私もレーザーについて勉強するようになりました。今回ご縁がありまたお会いすることができて良かったです!
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大阪で認定医試験
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 10月22日の日曜日に、大阪で開催された 『日本アンチエイジング歯科学会』 の認定医講習と試験を受けに行きました。 日本アンチエイジング歯科学会とは、アンチエイジングに関する 『容姿管理』 『生活管理』 『寿命管理』 を目標とした学会です。 アンチエイジング=老化を防いでいつまでも健康で若々しく豊かな人生を送るという、歯科だけでなくもっと大きな目標を持った学会です。 私はこの学会を通して、もっと患者さまの豊かな人生をサポートすることができるのではないかと考え、今回認定医の試験を受けることにしました。 研修会の場所は大阪城のすぐ横の、大阪ビジネスパーク内のビルの中でした。この日は台風22号が近畿地方にどんどん近づいてきて雨と風がひどかったのですが、地下鉄の駅と直結していたので濡れずに済みました。 朝9時45分からのスタートだったので、朝5時前に起きて大阪に向かいました。最近私は新幹線ではなく飛行機に乗るようにしています。(飛行機の中は限られた時間で仕事がとてもはかどります!新幹線は意外と小刻みに揺れるのでパソコンを打ちづらい) 行きの飛行機は少し遅れましたが、電車は通常通り動いていたので開始時間までに着くことができました。 認定医講習会なので参加者はそれほど多くないのですが、ベテランの先生が多い印象でした。 試験の前に4人の講師の先生の講演があります。講演後の試験にその内容が出るので、聞き漏らすと大変です。ちょっと眠いですが頑張ります。 最初の講師は内科の先生です。主に全身状態や食生活についての話でした。老化を促進させるものや、どうすれば老化を遅らせられるかということを医学的に解説していました。 栄養不足だと歯を支えている組織が悪くなり噛めなくなるのでさらに偏った食事になって歯周病もどんどん悪化して、と悪循環になってしまうそうです。 次の講師は管理栄養士の先生です。健康やアンチエイジングのためには何を食べればよいのか説明がありました。サプリメントの種類やメタボリックにならない食事法など、個人的にもとても参考になりました。 栄養的には20代女子が一番栄養不足だそうです。また油を抜いて野菜ばかり食べても体調不良になるだけでダメだそうです。質の良い油をしっかり採ることが大事とのことでした。 この後も二人の講師の先生の講演があり、続けて認定医の試験を行いました。 記述式で1時間の試験でしたが、意外と時間が無く焦りました。(^_^;)
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新しいインプラントのセミナー
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先日の日曜日に、新しい歯科用インプラントシステムのセミナーを受講しに行きました。当院では従来より京セラのインプラントを使用しておりますが、今回新しいシステムが出たそうです。歯科用インプラントは最先端医療なので、常に新しいものを学んでいく必要があります。この日は元々別の予定が入っていたのですが、スケジュールを調整して、なんとか午後に参加することができました。場所は天王州にある京セラの東京営業所です。京セラは京都の会社なので、本社は京都にあります。このビルは東京事業所だそうです。それにしてもさすが東証1部上場企業です。自社ビルですかね?セミナー会場内の様子です。午後はそれほど参加者が多くないとのこと。会場には早めに着いたので前方の座席で講義を受けることができました。講義終了後に実際のインプラントの埋入の練習をすることができました。手術の手順は今までとほぼ同じなので、あまり違和感なく行うことができそうです。講義の最後にQ&Aコーナーが有りました。実際こちらもとても参考ななるんですよねー。当院でも患者さまには3日分の抗生物質と鎮痛剤とうがい薬をお出ししております。インプラント治療はまず埋め込みの手術をしますが、歯の根の代わりになるので動かないようにしっかりと固定されるまで3ヶ月以上かかります。その間は、1ヶ月ごとのチェックを行います。インプラントは入れ歯の補助としても使用することができます。何回作っても入れ歯が合わない、落ちる、痛い等の場合、2~4本のインプラントを入れると入れ歯がかっちりと安定します。現在歯科用インプラントは国内メーカーだけでも50社以上、海外メーカーも合わせるとなんと150社以上あります!インプラント治療はすでに50年以上の歴史がありますので、今までいろいろな形や材質と術式がありました。その中には残念ながら粗悪のものも数多く存在しましたが、現在では主流のメーカーはほとんど同じような形状と材質です。当院ではその中でも国産シェアNo.1の京セラのインプラントを使用しております。確かに海外メーカーのものにはより優れたものもあるかもしれませんが、当院では使用しておりません。その理由はインプラントは一生使用するものだからです。スマホみたいに数年で交換するものならいくらでも海外のインプラントをいろいろと使用するのですが、そんなに頻繁に交換するものではありません。そのため海外のインプラントだといつ旧製品の部品の製造中止や輸入業者がいなくなったりという事態が起こらないとも限りません。現在失った歯の代わりとなるものは、やはりインプラントが一番です。そのため、患者さまの人生を考えた時に何が一番いいかを考えた時に、長く安心して使用できるのが一番だと思いました。京セラのインプラントは種類が豊富なのでどんなケースでも使用できる安心感があります。また注文すると最短で翌日には届くので緊急なオペでも欠品に困ることもありません。当院では常にインプラントの在庫を30本以上ストックしていますので、ご安心ください。
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テレビ番組の解説のオファー
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 7月21日に、テレビ番組の撮影が当院で行われました。 先日番組制作協力をしたテレビ朝日から連絡があり、歯の最先端治療の解説をしてほしいとのこと。 解説内容は、 『カリソルブ治療』 についてです。 先日このカリソルブについてのセミナーにも行きましたが、これは歯を削らずに虫歯だけを溶かして取り除く治療方法です。 (セミナー参加の様子はこちら) テレビ局の皆さんよく知っていますね。スタッフの方と打ち合わせをして一口解説をすることになりました。 撮影前で緊張しています。2回ほどやり直してようやくオーケーが出ました。 カリソルブ治療は主に子供の治療に向いています。小さな子供は歯を削るドリルの「キーン」という音を聞いただけでも怖くなって逃げてしまいますからね。 まあ大人ももちろん嫌ですけど。。。 先日のブログにも書きましたが、このカリソルブ治療にはメリットとデメリットがあります。 メリット 1 虫歯を取り除く時にドリルを使わないので、ドリル(タービン)特有の高周波の音がない 2 虫歯だけを柔らかくして取り除くので健康なところを削ることがない 3 化学的に取り除くため、殺菌効果がある 4 ドリルを使用した際の熱刺激が無いので歯の神経(歯髄)に優しい デメリット 1 虫歯は入り口が狭くて中で広がっていることが多いので、最初はドリルを使用する場合がある 2 ドリルを使用する場合に比べ、時間がかかる 3 歯の神経にまで達している虫歯には使えない 4 保険外治療になる ※カリソルブ治療は6,000円(消費税、詰め物代別途)になります カリソルブ治療はどうしても時間がかかりますので、ご予約も通常の予約とは異なります。 そのためご希望の患者さまは、事前にご連絡ください。
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台湾でインプラントセミナーに参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先日の連休に、私が所属している国際口腔インプラント学会(ISOI)のセミナーが台湾で行われましたので、参加してきました。この学会は毎年この時期に海外でインプラントセミナーを行っています。海外の講師の先生の講義を受けることができたり、歯科診療所や病院を見学することができるので毎年とても楽しみです。今回台湾までの行きの飛行機はLCC(格安航空会社)のPEACHを利用しました。連休にもかかわらず激安です。足下の広い最前列を追加料金で指定したにもかかわらず、片道なんと15,000円でした!しかも羽田発です!ただし出発時間はとても早く朝6時です。そのため3時に起きて羽田空港に向かいました。私は毎日朝5時30分に起きるのですが、さすがに深夜だったので眠いです。しかし海外に行くときはいつも強行スケジュールですねー。(笑)機内に乗り込むとほぼ満席にも関わらず、最前列は私しかいませんでした。LCCを選ぶ人はみなさん追加料金は払わないのですね。(まあたまたまだとは思いますが)毛布も食事も出ませんが、へたなビジネスクラスより快適なのでは!?一眠りしたらあっという間に台北です。台北には東京と同じく2つの空港があります。今回到着した空港は遠い方の桃園空港でした。しかし今年空港直結の電車が開通したので、台北市内への移動はとても楽でした。到着した日の午後から台湾の航空会社、チャイナ航空ビルの研修センターで講義が行われました。関係ありませんが、私以前ずっと、チャイナ航空は中国の会社だと思っていました。(笑)5階にあるインプラントメーカーの研修施設です。この奥の研修室でセミナーを受けました。台湾は飛行機の便も多く日本から近いので、今回は多くの先生方が参加されていました。今回のセミナーの講師、張維仁 先生です。台北医学大学の教授です。この先生なんと、中国語と英語と日本語の3ヶ国語が話せます!基本的には英語での講演でしたが、通訳を通さず日本語もしゃべっていました。すごいです!セミナー終了後、参加者にそれぞれ修了証の授与がありました。やはりこの瞬間が一番嬉しいですね。翌日は台北医学大学付属病院の見学会です。実はこちらのほうが楽しみだったりして。私も含めこの日はみんなラフな格好です。夏の台湾ですから、屋外ではスーツは着ていられません。この建物は医科の校舎になります。台湾では通常の月曜日なので、医大生でいっぱいでした。その横に歯科の校舎があります。モダンでとてもきれいです。校舎に入るとまさかの張先生の講義がありました。なんだか学生になった気分でした。この台北医科大学と歯学部についての講義でした。講義の内容で一番ショックだったのが、私立にも関わらず授業料が日本の歯科大学の10分の1という安さでした!但し海外留学生も中国語は必須です。近いうちに国家試験があるそうで、実習室で学生さんが勉強していました。邪魔しないように静かに見学です。どの教室も日本の歯科大学と大差無い感じです。大学の校舎の見学に続いて、付属病院も見学することができました。明るく開放的でとてもきれいです。歯科だけでも10ぐらいの診療科があります。病院勤務の女医さんが説明してくれました。もっといろいろ見たかったものの、残念ながら帰国の時間になってしまいました。しかしせっかく台湾に行ったので、時間の合間に小籠包の美味しいお店に行って食事をしました。2日間だけでしたが、今回も参加して本当に良かったです。
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平成29年7月5日からの大雨災害について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 九州北部の大雨で今回大きな被害が出てしまいました。 日本は災害大国なので、地震や大雨などで様々な被害が出てしまいます。 このような時に我々にできることは、寄付が一番とのことです。 物資の場合はいくら善意とはいえ不要の場合が多く、整理するのに膨大な時間と費用がかかるみたいです。 当院としても今回、日本赤十字社を通じて寄付をさせていただきました。 日本赤十字社平成29年7月5日からの大雨災害義援金 この災害で被災された方々の一刻も早い復興を心からお祈り申し上げます。
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虫歯だけを溶かす治療のセミナーに行ってきました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。昨日、虫歯や歯周病に対する新しい治療方法のセミナーに行ってきました。通常虫歯の治療はドリルを使用して機械的に削り取る方法になります。しかしほかにもレーザーを当てて虫歯だけを破壊する方法もあります。今回は薬品を使用して虫歯を取り除く方法 『カリソルブ』になります。この方法で使用する薬剤は塩素系の溶液になります。塩素系の薬剤は殺菌効果がありますが、『カリソルブ』を塗布すると殺菌効果と虫歯だけを柔らかくする効果があります。この薬品『カリソルブ』と治療方法を考案したスウェーデンの先生とメーカーの人の講習会があり、とても画期的だと思い申し込みました。セミナーの場所は秋葉原の交差点のところにあるビルです。ガンダムまつり?隣のビルかな?それにしてもすごい人です。セミナーの案内を見つけました。同じビルですが、入り口は隣でした。スーツ姿の先生がたくさんいました。セミナーが始まる30分ぐらいはやめに行ったのですが、すでにかなりの人がきていました。セミナーは同じ内容で午前と午後の2回行われ、午前は300人で午後の部も含めると700人以上の受講者がいるそうです。新しい治療方法ということで、歯科医師として皆さんとても関心が高いみたいです。セミナーが始まるとます歯科先進国スウェーデンのピーター・リングストロム教授が登壇しました。リングストロム教授によるスウェーデンの歯科事情と治療方法についての説明がありました。スウェーデンは国策で水道水にフッ素が入っています。また歯ブラシやオーラルケアにとても関心が高いので、このような最小限でできる治療がとてもいいとのことでした。カリソルブ治療の模式図です。この治療の良いところは歯の神経(歯髄)の近くをドリルで削らなくていいので、神経を傷つけにくいことです。他にも歯周病に効果のある、『ペリソルブ』という商品の説明もありました。『ペリソルブ』は、歯周ポケットにこの薬液を入れて殺菌しつつ歯石を取り除く方法になります。虫歯治療にはドリルなどで機械的に取り除く方法、レーザーで光化学的に取り除く方法がありますが、このカリソルブは化学的に取り除く方法です。ただし最初はドリルで穴を開けるのと、実際の虫歯はスプーン状の器具で取り除き、詰めたあとの形を整えるためにまたドリルを使う必要があるため、ただ液をつけるだけで終わりというものではありません。しかし歯に対して、最小限の侵襲という意味ではとても良い治療法だと思いました。小児の治療やドリルをあまり使ってほしくない患者さんはぜひお声がけくださいね。
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日本歯科放射線学会の認定医
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。みなさん、歯に関する診断でいちばん重要なのは何だと思いますか?歯の診断は症状や状況をお聞きしたり(問診)、見た目をチェックしたり(視診)、風をかけたり(温度診)、触ったり叩いたり(触診、打診)しますがよくわからないことが多いです。それは歯という組織は、骨と同様に硬い組織のため、内部の状態がとても分かりにくいためです。そこで必要な診断が、レントゲン撮影(X線診)です。歯科ではレントゲン写真からの情報がとても重要で、診断能力の50%以上と言われています。つまりレントゲンの情報なしでは、誤診につながったり、暗闇で治療をしているようなものなのです。歯科医院では通常2種類のレントゲン写真を撮ります。全体の状況を把握する大きな「パノラマ写真」と、必要な部分のみ撮影する、小さいけれど鮮明な「デンタル写真」を何枚か撮ります。それぞれ目的が異なるため、通常はこの2種類の撮影をします。しかし、いくらレントゲン写真を撮影しても、歯科医師にレントゲン画像からの情報を読み取る力がなければあまり意味がありません。ごく僅かな違いを瞬時に読み取り、病状を把握して適切な診断を下し処置をする必要があります。ちなみに私は大学を卒業して歯科医師になったあと、母校である東京歯科大学の歯科放射線学講座に医局員として在籍しておりました。その時は主にCT撮影やその読影とレントゲン画像の診断を行っていました。そのため、レントゲン写真がいかに歯の治療に必要かということを他の先生よりもとても重要視しています。歯科のレントゲンに関する学会として日本歯科放射線学会があります。私はこの学会の「歯科エックス線優良医」の資格を有しておりました。今回この資格の上のレベルの「歯科放射線認定医」の試験が行われたので受験しました。そもそもこの認定医の試験を受けるための受験資格は、「歯科エックス線優良医」の資格を有し、1回以上更新(更新のための試験があります)していることが条件になります。認定医はさらに上のレベルなので、試験も難しくなっております。試験に落ちないように受験に備えて、しばらく前より勉強をしました。4月23日に御茶ノ水にある日本大学歯学部にて、試験が行われました。結果が分かるのが1ヶ月後ということで、その間合否がわからずもやもやしていましたが、先日合格通知が来ました。勉強の甲斐あって、認定医試験に合格できて良かったです。合格通知からさらに2週間ほどして認定証も届きました。認定証は各種修得していますが、新たに合格して増えるとやはり嬉しいものです。これからも患者様の治療に全力で取り組んでいきます!