院長ブログ
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口臭の原因『舌苔』
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。今回はお口の中でも味覚に関係する組織である、『舌』の表面の層について説明します。舌の表面はどんな状態になっているのでしょうか?舌の表面は一見つるつるのような感じがしますが、実際には結構でこぼこしています。そして舌の表面には白い層がついていることがあります。この白い層のことを『舌苔』といいます。1 舌苔とはどのようなものか?この白い層の正体はなんだと思いますか?これは食べ物のかすがかまっているのではありません。口の中の粘膜、歯ぐき、舌の表面の組織のはがれ落ちたものに、食べかすと細菌が混ざったものです。舌の表面はでこぼこしているので、その隙間に入り込んだものが白く見えるのです。この白い層、『舌苔』に含まれるタンパク質が口の中の細菌に分解されると、腐敗ガスを発生させます。実は口臭の最大の原因がこの『舌苔』なのです。統計によると口臭の原因の60パーセントはこの舌苔が原因といわれています。そのため普段から口臭が気になる方は、どんなに一生懸命に歯を磨いていても臭いが無くなりません。お口のニオイが気になる方は、歯を磨くと同時に舌も磨く必要があります。2 舌苔を取り除くには?舌苔を完全に取り除くことはできません。またうがいだけでも取り除くことはできません。しかし適切に掃除をすることで、いつも清潔に保つことができます。舌の表面は味覚を感じる、『味雷細胞』が集まっているので、歯ブラシでゴシゴシ磨くと舌の表面を傷つけてしまったり、味覚が鈍くなってしまいます。ガーゼでやさしくふき取ったり、薬局で売っている舌磨きを用いて取り除く方法をお勧めします。また1日に何度も磨く必要はありません。1日に1回か数日に1回で十分です。舌苔の付き方には個人差があります。さらに体調や食べ物の種類と頻度で大きく変わってきます。3 舌苔の状態通常、舌は筋肉組織なのでピンク色をしています。しかし歯ブラシを正しく行っていなかったり虫歯や歯周病がひどいと、お口の中の細菌も増えるため舌苔が増えて白くなります。抗生剤や様々な薬を連用していると舌苔は黒くなります。また、たばこを吸う人は舌苔が茶褐色をしています。4 舌苔に似ている病気舌苔は白いのですが、これに似た病変として、『白板症』があります。白板症は前癌病変の一つで、舌癌になることもありますので、一部分だけ変に白い場合は早めに歯科医院で診てもらいましょう。また一般的にでこぼこしているのが正常な舌の表面が、つるつるの場合は内臓疾患や栄養不良の可能性があります。舌を鏡で見たときに、変に白かったり荒れていたり普段と違うと感じたらすぐに歯科医院に連絡してくださいね。
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むし歯の大きさの違いについて
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 歯のトラブルの第一位はなんといっても『虫歯』です。 虫歯と歯周病は、歯科関係の2大疾患です。 ちなみに虫歯は専門用語で『齲蝕(うしょく)』といいます。 以前に、虫歯は歯の『どのような場所』にできるのか説明しました。 わかりにくい虫歯の種類について 今回は虫歯の『大きさとそれらの治療方法』について説明をいたします。 1 虫歯の大きさによる分類 虫歯の大きさによる分類は、歯の組織のどこまで進んでいるかで次の5つに分けられます。 それぞれの虫歯の状態と症状、治療法について説明します。 CО:シーオー (Caries Observationの略。シーゼロではありません) 歯の表面のエナメル質が白っぽくなったり茶褐色になっているが、まだ穴は開いていない状態。 症状は全くない。 【治療法】 虫歯の進行が止まっていてこのまま悪化しない場合もあるので、治療はせず経過観察のみ。 C1:シーイチ、シーワン 虫歯が歯の表面のエナメル質にまででとどまっていて、その奥の象牙質にまで達していないもの。 虫歯の表面は白く濁っていたり黒くなっていて、表面は溶けてザラザラします。 症状はほとんどないかわずかにしみる程度です。 【治療法】 虫歯の範囲と深さが少ない場合は経過観察か、シーラントという樹脂系のコーティング剤を塗布して様子を見ます。 虫歯が広範囲にわたっていたり、前歯などで審美性が悪い場合は虫歯を取り除いて白い樹脂(コンポジットレジン)をつめて治します。 C2:シーニ、シーツー 虫歯が歯の大部分を占める象牙質にまで達してしまっているもの。 表面は茶褐色から黒く変色しています。 歯と歯の間から虫歯になると、発見が遅れがちになります。 C2の状態は浅いものから深いものまで状態は大きく異なります。 浅い場合は症状があまりなく、虫歯が深くなるとだんだんとしみるようになります。 【治療法】 C2になると虫歯を削って取り除く必要があります。放っておくとどんどん進行してしまいます。 前歯では白い樹脂を詰めます。奥歯の小さな虫歯や歯ぐきの付け根の虫歯も樹脂で詰めて様子を見ます。 奥歯の歯と歯の間にできた虫歯や噛む面の大きな虫歯の場合は、型をとって堅い詰め物を作成します。 C3:シーサン、シースリー 虫歯が歯の象牙質の奥の歯髄(神経や血管が入っている)にまで達しているもの。 症状は、まれに無症状・ひびく・しみるなどの場合がありますが、主にすごくしみる・ずきずきとした痛み・触ったりたたくと激痛が走ります。 【治療法】 虫歯をとった後、神経を取り除き根の中を詰めます。 神経を残すと後で化膿したりしみたりするので、しっかりと取り除く必要があります。 そのため治療に複数回かかる場合があります。 その後に土台をたてて表面はすべて削って冠をかぶせます。 まれに神経を取り除いたにもかかわらず、部分的にしかかぶせていない状態の歯が見られますがこれは非常に危険です。 神経を取り除いた歯はもろくなっています。そのため部分的にしかかぶせていないとある方向から強い力がかかると歯が割れてしまいます。 歯が割れる場合は歯の表面だけでなく、歯の根まで割れてしまうことが多くその場合は抜歯になってしまいます。 C4:シーヨン、シーフォー 虫歯で歯の大部分が欠損していたり崩壊しているもの。 症状は歯髄が死んでしまったり腐敗してしまうと痛みがなくなります。 しかし炎症があると、しみたり痛みがでます。 さらに根の先が腫れだすと、頬やあごがパンパンに腫れて、猛烈な痛みが生じます。 【治療法】 C4になってしまうと、ほとんどの場合は抜歯となります。 ただし歯冠がなくても歯の根がしっかりしている時は、土台を立ててかぶせ物をつくることがありますが、長期的な維持はかなり厳しくなります。 2 虫歯の予防法は? 虫歯の予防で一番大切なのは、普段からの正しい歯磨きです。 できれば歯ブラシのほかにもデンタルフロスや歯間ブラシ、デンタルリンスを毎日使うととても効果的です。 しかし残念ながらそれでも虫歯になってしまう場合があります。 そうならないためには定期的な歯科検診で、歯垢歯石を取り除くことが大切です。 また、間違った歯ブラシの仕方は、歯垢を取り残してしまうばかりか歯と歯茎を傷つけてしまいます。 定期検診では虫歯のチェックとともに国家資格を持った歯科衛生士が、歯石の除去と一人一人に合った歯の磨き方を説明します。 正しい歯磨きと定期検診で、虫歯にならないように頑張りましょう!
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入れ歯にはどのような種類があるのか?
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。80歳で20本以上の歯を残そうという、『8020運動』があります。歯が20本残っていれば、それほど不自由なく食事をすることができます。しかしながら、75歳以上の人の平均残存歯数は、まだ10本程度となっています。親知らずを除いて28本ある歯の半分以上が無くなると、まともに噛むことが難しくなってきます。さらに残っている歯も歯周病でぐらぐらだったりするので、さらに噛みにくい状態が多いです。そこで必要となってくるものが、『入れ歯』になります。現在では入れ歯の代わりに『インプラント』という選択肢もありますが、10本以上ともなると費用面でも高額になるため、まだまだ入れ歯が主流となっています。今回は、この『入れ歯』にはどんな種類があるのか説明をしていきます。1 部分入れ歯上もしくは下の歯が1本でも残っている場合に使用する入れ歯です。入れ歯は、歯の部分(人工歯)と歯ぐきの部分(義歯床)からできています。さらに、それを口の中で安定たさるためのバネ(クラスプ)がついています。それ以外にも左右の床やクラスプをつなぐ金属の部分(バー、プレート)や、入れ歯がくいこまないようにするストッパー(レスト)がついています。このように部分入れ歯の構造は、非常に複雑で精密な作業を要します。さらに部分入れ歯は健康保険でできる『保険の入れ歯』と、より快適で見た目もよく長持ちしてアレルギーが少ないなどもメリットがある『自費の入れ歯』があります。①保険の部分入れ歯保険の入れ歯は安価で作れるのがメリットです。基本構造は、プラスチックでできた人工歯、ピンクの硬いプラスチックの床、金属のクラスプ、ほかにレストやバーからできています。しかし、入れ歯に使用することのできる材質が決められています。そのため、金具が目立つ・安定性が悪い・すぐ緩くなる・痛みが出やすい・大きくて気持ち悪くなる・金属アレルギーが出る・歯がすり減る・支えている歯が虫歯になる・ぐらぐらして抜ける・バネが折れる・床が割れる、などのデメリットがあります。②自費の部分入れ歯自費の入れ歯は保険の入れ歯のデメリットが改善されているのでとても快適です。自費の入れ歯の種類は、大きく分けて二つあります。1つ目は義歯床に薄くて硬い金属を使用した、『金属床義歯』です。金属は50年以上の実績のあるコバルトクロム合金や金合金のほかに、とても軽くて金属アレルギーも少ないチタン合金があります。金属を使用するメリットは、入れ歯の内側が薄くて丈夫になることです。入れ歯に金属を使用したからと言って、外側からは金属部はほとんど見えませんのでご安心ください。また入れ歯を支えるために、磁石や特殊な金具を歯に取り付けることもあります。2つ目は金属を使用しない、『ノンクラスプ義歯』です。このノンクラスプ義歯は、床やレスト・クラスプなど通常金属が必要なところもすべて歯ぐきと同じピンク色でできた入れ歯です。ノンクラスプ義歯の特徴は、なんといっても目立たないということです。また残っている歯に直接バネをかけず歯ぐきをはさんで義歯を安定させるので、残っている歯にやさしい入れ歯になります。さらにノンクラスプ義歯は弾力があるので、壊れにくく痛みも出にくいです。ノンクラスプの材質にはいろいろ種類があり、それぞれ一長一短です。柔らかくて快適だけど修理ができないもの・硬いけれど修理ができるもの・少し柔らかくて技工所でなら修理ができるもの、などがあります。2 総入れ歯上もしくは下の歯がまったくない状態や、歯の根だけしかない場合に使用する入れ歯です。入れ歯を支える歯がないので上の入れ歯は落ちてこないようにぴったりと歯ぐきに密着させ、吸盤効果で安定させています。下の入れ歯は上とは違って面積が少なく骨も出っ張っています。そのため落ちてくることがない代わりに、痛みが出やすいです。総入れ歯も部分入れ歯と同じように、『保険の入れ歯』と『自費の入れ歯』があります。①保険の総入れ歯保険の総入れ歯は、『保険の部分入れ歯』と同じ材質になります。プラスチックでできた人工歯と、ピンクの硬いプラスチックの床でできています。保険のメリットはやはり安価でできるということです。ただし保険の入れ歯はとても分厚く、違和感が強いです。また食べ物の温度が感じられないため、食事がおいしくなかったり熱いものが分からずのどをやけどしてしまうこともあります。②自費の総義歯自費の総義歯は、『金属床義歯』が主なものになります。ノンクラスプ義歯と同じ材質を用いた総入れ歯もありますが、メリットがあまりありません。ただし下の総入れ歯で痛みが出やすい場合は、柔らかい材質で作ると快適になります。金属の総入れ歯だと、とても大きなメリットがあります。一番のメリットは、床の厚みをとても薄くできることです。そのため違和感が少なく、発音もしやすく食べ物の温度も感じることができます。様々な入れ歯の模型 左奥・磁石のついた部分入れ歯 右奥・ノンクラスプ義歯 手前・総入れ歯の保険と金属床義歯の比較3 入れ歯の寿命は?どんな入れ歯でも作れば一生そのまま使えるわけではありません。なぜなら、入れ歯は変わりがなくても、歯ぐきや骨の形が年々変化していくからです。また部分入れ歯だと、残っていた歯が抜けてしまったら、入れ歯を修理するか新しく作り直す必要があります。入れ歯が合わなくなった場合は、やはり歯科医院で適切に修理や作り直しが必要です。定期検診でこまめにチェックしていれば、大ごとにならずに済む場合もあります。不具合を感じたらあまり無理をせず、早めに歯科医院でチェックしてもらいましょう。
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噛むことの大切さについて
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。皆さんが子供の頃、親や先生に「食べ物はよく噛んでから食べましょう」と言われたことはありますでしょうか?私が小学生の頃は給食の時、先生に「牛乳もよく噛んで飲むように」と言われました。飲み物を噛むという行為が、子供心にも意味がさっぱり分かりませんでしたが。それはさておき、現代の食生活は加工した柔らかい食べ物が多く、なかなかしっかりと噛むということが減っています。しかし噛むという行為(『咀嚼』といいます)は、お口の中だけでなく全身に大きく影響を与えます。そこで今回は、『噛むことの大切さ』について説明していきます。1 現代人の噛む回数一回の食事で噛む回数は、戦前と戦後で大きく異なります。戦前の食事では平均して1420回噛んでいましたが、戦後の食事では620回と激減しています。ちなみに現代人の噛む回数は、弥生時代の約6分の1だそうです。あまり噛まなくてもいい食事が多くなったことに加えて、常に時間に追われている現代人は食べ物をしっかり噛むことをせず、ある程度噛んだら飲み込んでしまいます。しっかりと噛むことをしない生活を続けていると、全身にさまざまな影響が出てきます。2 肥満食べ物をよく噛まずにも飲み込むと、脳が満腹を感じるまで食べ過ぎてしまいます。早食いに肥満が多いという研究結果もあります。毎回しっかりと噛んでから食べることで、ダイエット効果が期待できるのです。3 唾液の効果食べ物をしっかりと噛むことで、唾液の分泌が増えます。口の中は食べ物を食べると酸性になり、虫歯の原因になります。唾液が多く出ることで酸性度を中性に戻したり、口の中に残った食べ物を洗い流す自浄作用が働きます。また唾液の成分には、溶け出した歯の表面を修復する『再石灰化』の効果もあります。よく噛んで唾液をしっかりと出すことで、虫歯や歯周病、口臭の予防効果があるのです。4 顎の発達顎は大人の歯が生え始める、6歳ぐらいからだんだんと大きくなります。この大事な時期に柔らかいものやハンバーガーなどのジャンクフードばかり食べていると、顎があまり大きくなりません。そのため生え変わりの時に永久歯が並ぶスペースが足りず、歯並びが悪くなってしまうのです。歯並びが悪くなるとしっかりと噛むことができず丸のみになってしまうので、さらに全身に悪影響がでてしまいます。あとから歯並びを治すためには矯正をしたり、何本か歯を抜く必要も出てきてしまいます。また顎は骨と軟骨と筋肉によって成り立っていますが、よく噛んでいないと顎の筋肉もあまり発達しません。すると硬いものを噛むとすぐ疲れたり、顎が痛い・音がする・開きづらい・引っかかるといった『顎関節症』も起きやすくなってしまいます。5 脳への影響よく噛むことで脳の働きが良くなります。噛む行為は脳細胞を刺激して活性化させ、それにより頭がすっきりします。さらに年配の方には痴呆の予防効果もあります。またよく噛むことで脳内物質の働きの一つとして、内臓脂肪の分解も促進することが分かっています。空腹感が満たされるのと内臓脂肪の分解とで、ダブルのダイエット効果があるのです。以上のように、食べ物をしっかりと噛むということはとても重要なのです。噛む行為、『咀嚼』は男女問わず、子供からお年寄りまでさまざまな影響があります。普段の食事では柔らかいものばかり食べず、噛み応えのあるものも取り入れましょう。そして食べ物を飲み込む前に、もう少ししっかりと噛むようにしてみましょう。
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プラーク(歯垢)の染め出しについて
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。皆さん、毎日歯ブラシはされていますでしょうか?毎食後、1日3回磨くのが理想的ですが、仕事などで忙しくて難しいかもしれませんね。さて、お口の中には常に細菌がいますが、この細菌の塊が歯垢、すなわち『プラーク』です。プラーク(歯垢)はねばねばしていて白っぽいので、食べかすが固まったものと勘違いしがちです。このプラークが唾液の中のカルシウムと結合して3か月ぐらいたつと、石みたいに硬い『歯石』になります。細菌の塊が歯石になってしまうと、もはや歯ブラシで取り除くことは不可能です。歯石の内側にはさらに毒性の強い歯周病菌が繁殖して、歯ぐきが腫れて歯を支えている歯槽骨を溶かしてしまうのです。歯槽骨が溶けると歯の間に隙間が空いて物が挟まったり、歯がグラグラしてきます。そして最後には、歯が抜けてしまうのです。そうならないためにも、まずはプラークを毎日しっかりと取り除くことがとっても大切です。1 歯ブラシで確実にプラークを取り除くためには?歯についているプラークは白っぽいので歯と区別がつきにくいです。そのため毎日しっかりと磨いているようでも、歯と歯の間や歯と歯茎の間に残ってしまいます。そのようなところから虫歯もできてしまいます。そうならないために、磨き残しをチェックする『染め出し剤』を使ってみましょう。『染め出し剤』は錠剤タイプのものが多いですが、歯磨き後に使用するとプラークが赤く染まります。そのため、磨き残しが目でしっかりと見えるようになります。この磨き残しの部分は、毎日の習慣として歯ブラシをしていてもいつも磨けてない部分なのです。この部分をしっかりと磨けるようになると、虫歯や歯周病を予防することができます。2 染め出し剤の種類について薬局などで買える一般的な染め出し剤には、錠剤タイプのほか液体タイプ、ジェルタイプがあります。錠剤タイプは小学生の頃に、学校で歯磨き指導があったときにもらった人もいるのではないでしょうか?どのタイプでも染め出し力に大きな違いはありませんが、錠剤タイプは携帯に便利です。染め出し剤を口に含んですすぐ際に、衣服についてしまうことがあるので注意しましょう。3 染め出しの方法①歯を磨くまずはいつもと同じように歯を磨きます。歯間ブラシやデンタルフロスを使用しているのであれば同じように行います。②染め出し剤の使用染め出し剤を口に含みます。錠剤であれば、かみ砕きます。液体の場合は綿棒につけます。ジェルの場合は歯ブラシにつけます。しっかりと塗ったら水で軽く口の中をすすぎます。③鏡で磨き残しをチェックする磨き残しを奥歯までまでしっかりとチェックして、染め出しがなくなるまで歯ブラシで磨きます。④再度染め出しをする赤く染まらないかもう一度チェックします。ほぼなくなっていれば合格です。4 どうしても赤い染め出しが取れないときはどんなに歯を磨いても赤い染め出しが取れないところは、虫歯の可能性があります。また詰め物やかぶせ物の境目が赤く染まり歯ブラシをしても取れない部分も、隙間が空いていて歯垢が入り込んでいたり虫歯になっている状態です。虫歯が進行して重症化する前に歯科医院で虫歯の治療をしてもらいましょう。虫歯や歯周病を防ぐために一番大切なことは、毎日の丁寧な歯ブラシです。プラークを確実に取り除くために、『染め出し剤』を有効に活用しましょう。当院では待合室に錠剤タイプの染め出し剤が置いてありますので、試してみてください。もし使い方が分からない場合は、スタッフにお気軽にご相談ください。
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歯の汚れ〜ステイン〜について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。歯が白い人は、明るく健康的で清潔に感じます。白い歯には憧れますよね。しかし普段生活していると様々な原因で、歯の表面が汚れて黄ばんできたり黒っぽくなってきます。今回は歯の汚れ、『ステイン』について説明いたします。1 歯の変色歯の変色は大きく分けて二つあります。『歯の表面についた着色』によるものと『歯の質のもの』です。歯の質のものは、もともと黄色っぽい歯だったり、抗生剤によってグレーっぽくなったり、歯の神経がないために変色することがあります。この場合は歯の表面をきれいにしても残念ながら白くはなりません。白い歯にしたい場合、歯を削って白いかぶせ物をつくる必要があります。歯の表面についた着色は主に汚れによるものですが、この場合はきれいにすることができます。2 ステインの原因は?ステインの原因は主に、コーヒー・紅茶・赤ワイン・緑茶・タバコなどです。これらの摂取量が多いほど、お茶や赤ワインの成分であるタンニンやタバコのニコチン・タールが歯の表面に付着します。ただ、着色は歯垢や歯石とは違い、歯周病の原因とはなりません。しかし、着色が多いと不健康な印象を周りに与えますし、虫歯だらけのように見えてしまいます。歯の表面全体がステインでくすんでしまうと、口元全体が暗くなってしまいます。それがコンプレックスとなり、口をあけて笑えなかったり、しゃべるときに口元を隠すようになるなど精神的にもよくありません。3 ステインを取る方法薬局でステイン除去用の歯磨き粉が売っていますが、頑固な汚れを取るのはとても難しいです。気を付けたほうがいいのはタバコのヤニ取り専用の歯磨き粉です。この歯磨き粉には研磨成分が大量に含まれており着色はよく落ちますが、歯の表面が削れてしまい、しばらくたつと今まで以上にステインがつくようになってしまいます。またステインを取ろうと自分で一生懸命に歯を強く磨きすぎると、歯ブラシの毛先で歯と歯茎を傷つけてしまいます。歯ぐきが傷つくと歯ぐきが下がり歯の根が出てきます。歯の根は柔らかいので強い歯ブラシで削れてしまいます。するとそこには歯垢がたまって虫歯になったり、歯がしみる知覚過敏になります。歯の表面についたステインは非常に頑固なので、家庭で安全に取り除くことはほぼ不可能です。歯科医院ではステイン除去専用のパウダーを吹きかけたりポリッシャーで優しく取り除くので、とても安全です。自分で取り除くことが難しい歯の裏側や歯と歯の隙間もきれいにします。歯のクリーニングは、病気やケガといった治療行為ではないため保険適応外となります。しかしそれほど高額ではないので、歯石を取ったり定期健診の際に一緒に行うと効果的ですよ。4 ステインがつくのを予防するには?現代の食生活で、ステインがつかないようにすることはほぼ不可能です。しかし普段ていねいに歯ブラシをすることである程度防ぐことは可能です。食後すぐの歯ブラシは歯を傷つけたりステインがつきやすくなるので、30分ほどしてから歯ブラシをしましょう。また当院ではステイン除去成分の入った歯磨き粉を販売しています。これを使うことで安全に着色を取ることができます。しかしステインがついやすい人や、かなり頑固にステインがついている人は、一度プロの歯科衛生士による歯のクリーニングを受けることをお勧めします。
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親知らず
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 『親知らず』という言葉は一般的にかなり知られていますが、皆さんんも聞いたことはありますでしょうか? 親知らずとは、一番奥にある臼歯のことで前から数えて8番目の歯になります。 人の歯はこの親知らずまで入れると全部で32本あります。 ただし親知らずは元々無い人もいたり、抜いた人もいると思いますのでそのような人は全部で28本になります。 親知らずも自分の歯であることにはかわりないのに、他の歯とは扱いがかなり異なります。 今回は知っているようで意外と知らない、『親知らず』について説明をいたします。 1 親知らずの意味 『親知らず』とはもちろん正式な歯の名称ではありません。正式には『第三大臼歯』といいます。 またの名を『智歯』といいます。英語でも『Wisdom Teeth』といい、『分別のつく頃に生える歯』という意味です。 この親知らずという名前の由来ですが、生えてくるのが18歳から22歳ぐらいともっとも遅いため、親が子供の口の中をもはや見ることもないためこの名前がついたそうです。 2 親知らずの生えている状態 親知らずは現代人では退化している歯なので、生える時期や大きさ、生え方に大きな個人差があります。 元から全部なかったり一本だけなかったりと人によって様々です。 もし親知らずがあっても現代人の骨格では生えるスペースがあまりないので、まっすぐ生えてこないことが多いです。 生え方には主に以下の3パターンがあります。 ①通常タイプ 他の歯と同様にまっすぐ生えている。ただし表面の歯ぐきが半分かぶってそのままの場合もあります。 症状がなく、噛み合わせにも問題がなければ、無理に抜かずにそのまま様子を見ます。 ②横向きタイプ 親知らずが生えるスペースが足らないため、歯が手前に向かって斜めに生えてくるケースです。 歯が見えている場合と見えてない場合があります。 物が詰まりやすく歯ブラシも届かないため、親知らずに関するトラブルで一番多いケースです。 ③完全埋伏タイプ 親知らずが完全にあごの骨の中にとどまっている状態。 完全に骨に覆われていれば、抜かずにそのままでもいいでしょう。 なぜなら虫歯になることもなければ雑菌が入ることもないからです。 ただし骨に覆われていても手前の歯の根を押している場合は、歯並びが悪くなる原因になりますので抜歯をお勧めします。 また、歯ぐきには覆われていても骨からは出ているがいることがあります。 その場合は②の横向きタイプになります。 この場合も手前の歯との隙間から雑菌が入ることもあるので抜歯をお勧めします。 3 親知らずを抜く理由 では親知らずはなぜ抜かなければならないのでしょうか? これには大きく二つの理由があります。 ①不衛生になるから 一番奥の部分は歯ブラシが届きにくいため、親知らずを残しておくと歯垢がたまり、雑菌が繁殖します。 すると歯ぐきや頬が腫れて物が噛めなくなり口も開きづらくなります。 強い口臭や虫歯が発生し、ぶつかっている手前の歯まで虫歯になってしまいます。 ②歯並びが悪くなるから 親知らずはたいてい手前の歯に引っかかっています。 そのままぐいぐい押すので、じわじわと歯並びが悪くなってしまいます。 4 自分の親知らずはどうすればいい? 親知らずがまっすぐに生えていて、衛生状態も良ければ別に抜く必要はありません。 しかしたいていは中途半端な生え方をしている場合が多く、その場合は抜く必要があります。 抜歯はできるだけ大学生など就職前に抜くほうが望ましいです。 年齢が早いほうが歯と骨が分離しやすく、抜歯後も回復が早いからです。 学生であれば仕事に影響することもありません。 逆に高齢者になると、歯の根と骨が癒着して抜歯が大変になります。 抜歯後の回復も時間がかかります。 抜歯は高度の知識と技術が要求させますが、当院では定期的に口腔外科の専門医・指導医の先生に来ていただいていますので、リスクの高い親知らずの抜歯を安全に行うことができます。 また歯科大学の大学病院の口腔外科と連携しており、あまりにも処置のリスクが高い場合は、大学病院を紹介いたします。 親知らずを抜くべきかどうか迷ったら、まずは当院スタッフにご相談ください。
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歯の定期検診について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。皆さん、『歯の定期検診』は受けていますでしょうか?当院で治療が終了した患者さまには、『歯の定期検診』をお勧めしています。幸いにも多くの患者さまが歯科検診の重要性を理解していただき、定期的に来院していただいております。しかし残念ながら日本全体で見ますと、定期的に歯科検診を受けている人はまだまだ少ないのが現状です。統計によると、ニューヨークのビジネスマンの80%が定期的に歯科検診を受けているそうです。アメリカの映画を見ていても、歯の検診に行ってくるといった場面が少なからず出てきます。残念ながら日本の映画でそのような場面はまだ見たことがありません。。。虫歯や歯周病は症状が出てからでは多大な労力と時間、金銭的な負担が生じてしまいます。定期的に検診を受けていれば万が一虫歯が見つかっても早期発見、早期治療ですぐに治すことが可能です。そうはいっても多くの人は、歯の検診は虫歯のチェック以外にどんなことをするのかよくわからないと思います。今回は『歯科検診』について説明していきます。1 歯科検診はどんなことをするのか?① 虫歯のチェック歯科検診の一番の目的は、虫歯のチェックです、虫歯はとても小さく、自分で見ても分からないことが多いです。虫歯は、表面や噛む面以外に、歯と歯と間、歯と歯ぐきの間、詰め物と歯の隙間を診療台の強力な光で照らしてチェックします。さらにレントゲン写真を撮ることで、虫歯の大きさ・詰め物やかぶせ物の中の虫歯・歯の根の病巣の確認ができます。② 歯周病のチェック歯と歯茎の間の隙間、歯周ポケットの深さをチェックします。定期的にチェックすることでポケットの深さの変化を知ることができます。それにより適切な歯周病治療が可能になります。③ 歯垢、歯石のチェック普段の歯ブラシでの磨き残しや歯石の付きやすさを確認して、それに基づいて適切な検診時期を決めます。④ 歯石の除去定期的に来ている患者さまは、歯石を取ってもらいたくて通っている人が多いです。歯石はその名の通り石みたいに硬いので、自分で取り除くことは難しいです。歯石をそのままにしておくと毒性の強い歯周病菌が増えて、歯周病が進んでしまいます。また歯石があると口の中が不衛生なので、口臭がしたり表面のザラザラが舌の表面の味覚を感じ取る部分を痛めて味覚が鈍くなることもおあります。⑤ 歯垢の除去固まった歯石はもちろん、なかなか磨くのが難しい部分の歯垢を取り除きます。⑥ ブラッシング指導ブラッシング指導は国家資格を持った歯科衛生士が、患者様一人一人に合わせたブラッシング方法を説明いたします。さらに、歯ブラシと合わせて用いたほうがいい歯間ブラシやデンタルフロスの使い方についてもご説明します。2 歯科検診はどれぐらいの間隔で来たらいいのか歯垢が唾液のカルシウムと結合して歯ブラシで取れない歯石になるのが3か月ぐらいなので、そのくらいの間隔での来院をお勧めしています。とても清掃状態がいい人は半年でもいいですが、逆に歯周病が進行している人や歯石がつきやすい人は1~2か月ごとの検診をお勧めしています。3 定期検診を受けるときの準備は?検診には歯ブラシをしてからご来院ください。ブラッシング指導を受けたい方は、普段お使いの歯ブラシを持参していただくとより効果的です。定期的な歯科検診で、いつまでも自分の歯を守るようにしましょう。
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わかりにくい虫歯の種類について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。皆さん、虫歯は歯の表面が必ず黒くなって目で見てわかると思っていませんか?実は虫歯の種類としては、直接鏡で見ても見えない虫歯の方が多いのです。今回は虫歯が歯のどこにできるのか説明していきます。1 虫歯はどこにできやすいのか?歯の噛む面に虫歯ができるとわかりやすいですよね?しかし10代の若い人ならともかく、ある程度の年齢になると虫歯は鏡で見ても見えにくい場所に主に発生します。ちなみに虫歯ができやすい部分は下記の3カ所です。・歯の噛む面(咬合面)歯の噛む面には、食べ物をすり潰すための細かな溝があり、その隙間に歯垢がたまって虫歯になってしまいます。・歯と歯の間(隣接面)・歯と歯ぐきの境目(歯頸部)2 できると厄介な虫歯一度虫歯になると、治療がとても大掛かりになったり、うまく治らず抜歯になってしまう虫歯です。・歯の根(根面カリエス)歯と歯ぐきの境目よりも下の部分に虫歯ができると処置が困難になります。歯の表面は硬いエナメル質に覆われていますが、歯ぐきが下がって歯の根が出てくると歯の根はエナメル質よりも柔らかい象牙質のため、急速に虫歯になることがあります。この根面カリエスは、歯周病で歯ぐきが下がって歯根が露出している年齢の高い人がなりやすい傾向にあります。通常歯の根はセメント質という組織に覆われていますが、この層はとても薄いため歯ぐきが下がると簡単に破壊されてしまうのです。また歯ブラシの力が強いと歯の根は柔らかいため削れてしまい、そこに歯垢がたまってしまうのです。・歯と歯の間(隣接面カリエス)歯と歯の間にものが挟まり放置しておくと、そこから虫歯になってしまいます。この隣接面の虫歯は自分ではわかりづらく、かなり大きくなって表面が欠け始めてようやく穴が空いている気がして歯医者に行き、その状態では神経を取ってかぶせる必要があるという状態がほとんどです。定期検診などでレントゲン検査をしてこの隣接面カリエスが見つかったら、痛くないからとそのままにしないでしっかり治療してもらいましょう。・親知らずが引っかかっている部分の虫歯親知らずの手前の歯(通常は第2大臼歯)の後ろの部分が虫歯になってしまうことがあります。親知らずはまっすぐ生えている場合と、斜めに引っかかっている場合があります。ななめに引っかかっているとそこに食べかすが挟まって、虫歯と手前の歯の両方が虫歯になってしまいます。手前の歯にできた虫歯は根の部分にできるため、虫歯を削るために歯の大部分を削る必要があったり、最悪抜歯になってしまいます。大事な歯が虫歯にならないためにも親知らずはできるだけ早く抜歯したほうがいい場合が多いです。3 虫歯の予防方法は?虫歯の予防は、正しいブラッシングが一番大事です。歯ブラシと併用してデンタルフロスや歯間ブラシ、デンタルリンスを使用しましょう。また、セルフケアで取り切れない歯垢・歯石は歯科医院で定期的にクリーニングしてもらいましょう。当院では、歯垢が歯ブラシで取れなくなる歯石になる3ヶ月を目安に来院をおすすめしています。
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口臭にはどんな種類があるの?
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。皆さんは自分の口臭が気になるほうですか?また人の口臭で不快な気分になったことはありますでしょうか?できれば避けたい口臭。一口に口臭といっても様々なにおいと原因があります。今回は口臭の種類について説明していきます。1 食べ物、飲み物、嗜好品による口臭普段、食事をするだけで口臭は常に発生しています。食べ物には『いいにおい』と『不快なにおい』がありますが、柑橘類などは万人受けするにおいのため、口臭とは言えないでしょう。食品の中でもニンニク、ニラなどは強いにおいが発生します。またタバコ臭、アルコール臭も生理的に受け付けないにおいの一つです。コーヒーのにおいも人によっては不快な口臭となります。納豆などの発酵食品も普段食べなれない人にとっては不快な口臭でしょう。2 病気による口臭虫歯や歯周病になると強い口臭が発生します。虫歯の場合は、穴が開いたところに食べかすが詰まり、その食べ物が月日とともに腐っていくため発酵臭が出ます。さらに虫歯の原因菌自体が毒素とともに強烈な臭気を発生させます。歯周病の場合も歯ぐきが膿んで、膿とともに臭気が出ます。歯周病の原因菌も虫歯菌と同じように毒素とともに悪臭を放ちます。病気による口臭は口の中以外にもあります。蓄膿症になると頬の骨の中の空洞に膿が充満し、そのにおいが発生します。風邪をひいたりすると、のどの奥に玉状の腫れができて、そこからも強烈な悪臭が発生します。胃腸炎、胃潰瘍になるとやはり口臭が発生します。3 生理的に発生する口臭口の中には誰でも常にさまざまな細菌が存在します。通常は特に問題ないレベルでも唾液が少なくなった時に臭気が多くなります。起床時、空腹時、緊張時、副作用で唾液の分泌量を抑えてしまう薬の服用時などで注意が必要です。鼻炎薬などの市販の風邪薬は鼻水が出るのを抑えるだけでなく、唾液の分泌も少なくしてしまいます。そのようなときは口臭が強くなりやすいです。4 精神的に感じる口臭特に問題になる口臭はないが、口臭が気になってしまう場合口臭は誰にでもありゼロにはできません。しかし感じ取れるにおいではないにも関わらず精神的に臭うと感じたり、ほんの僅かなにおいでもとても気になったりする人がいます。このような場合、ストレスなどで一時的なことであれば、そのうち気にならなくなるでしょう。ただ、何年も歯垢・歯石も取って胃腸の病気もなく誰にも口臭を指摘されないにもかかわらず、自分だけがすごく気になる場合は心療内科を受診したほうが問題が解決されるかもしれません。以上のように、口臭の元は主に飲食物と細菌によるものになります。飲食物による口臭は一時的なものですが、虫歯で穴がありたり歯周病で歯周ポケットが深いとそこにいつまでも残ってしまいます。また細菌による口臭はとても強い悪臭のため、病気(虫歯・歯周病・風邪・胃腸など)を速やかに治療しましょう。それと意外に忘れがちなのが、舌の表面の細菌から発生する臭気です。舌の表面の白いものはただの汚れではなく、舌苔と呼ばれる細菌のコロニーです。これをしっかりと落とすことで口臭が改善するかもしれません。ただし舌を磨くときは歯ブラシだと舌の表面にある味を感じ取れる味蕾という部分を傷つけてしまうため、薬局で販売している舌磨きを使用するほうが安全です。