院長ブログ
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歯ブラシの種類について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 歯のお掃除といえば、なんといっても『歯ブラシ』でしょう。 一言で歯ブラシといっても、形や大きさ、材質、硬さなどさまざま。 また手で磨くものや電動のものなど、電動でもまたいろいろなものがあります。 今回は歯ブラシについて詳しく説明をしていきます。 ・歯のお手入れにはどんなものがあるの? 歯のお手入れに使うものは、以下のものがあります。 1 歯ブラシ 2 歯磨き粉 3 歯間ブラシ 4 デンタルフロス(糸ようじ) 5 ウォーターピック 6 デンタルリンス また、歯科医院では様々な器械を使って歯を掃除します。 それぞれの種類や機能の詳しい説明は今回しませんが、歯のお手入れには実に多くの道具や器械がありますね。 歯ブラシの目的は、食べかすや歯垢を取る・歯の着色を取る・歯を白くする・歯肉をマッサージする・口臭を取り除くなどです。 ・歯ブラシの種類 電動歯ブラシに関しては機能上いくつか種類がありますが、歯ブラシを細かく分けると4つの種類があります。 1 手用歯ブラシ 2 電動歯ブラシ(3,4以外) 3 音波歯ブラシ 4 超音波歯ブラシ 手用歯ブラシ 手で磨くタイプの歯ブラシです。薬局に行くと実に様々な歯ブラシが販売されていますが、できるだけコンパクトなものを選びましょう。 毛の硬さは柔らかめにしましょう。朝忙しい時など、かなり強い力で磨いている人が多いためです。 ただし女性の方などで磨く力が弱く歯垢がなかなか落ちない方は、硬めを選んでもいいでしょう。 毛先の形は平らでも山ぎりカットでもどちらでも大きな差はありません。 ネックの部分は細めのほうが奥歯までしっかりと届きやすいです。 電動歯ブラシ 電動歯ブラシは毎分2,500回から7,000回ヘッドが往復運動する歯ブラシで薬局のほかコンビニでも買うことができます。 比較的安価で電池で動くものもあります。 ヘッドが単純往復するものや回転運動するものがあります。 手で磨くよりも効率的ですが、強く押し付けたり長時間使い続けると歯が削れたり歯ぐきを傷つけてしまします。 音波ブラシ 電動歯ブラシの一種ですが、大きな動きはせず、音波領域の微振動になります。 周波数が20,000~200,000Hzの振動で、この振動で衝撃波を発生させて歯垢を落とし細菌を破壊します。 音波ブラシは軽く当てるだけでよく、手用みたいに動かすと音波振動が出ません。 また装置が複雑なため、歯ブラシが大きく重いのが欠点です。 超音波歯ブラシ 電動歯ブラシの一種で、1,600,000Hzの超音波を発生させます。 この超音波が細菌を破壊します。 しかし超音波領域では歯ブラシ自体はほとんど振動しないので、電動歯ブラシとはいえ自分で動かす必要があります。 ・どの歯ブラシがいい? 基本は手用歯ブラシが正しく磨けるようになることが大事です。 なぜならいくら高性能な電動歯ブラシを使用しても、正しく当てることができないと磨けてないところに歯垢が残ってしまうからです。 一時期は超音波歯ブラシがはやりました。 音波より超音波のほうがイメージ的にすごそうだからです。 しかし現在は音波歯ブラシが振動することで機械的に食べかすや歯垢を落とすことができるので清掃効率に優れており主流となっています。 ただしどんな高性能な電動歯ブラシを使用しても歯垢が落とせないところはあります。 そのため歯のお手入れの際には糸ようじや歯間ブラシ、デンタルリンスも併用しましょう。 虫歯と歯周病を予防するためには、正しいブラッシングと定期的な検診が必要です。 当院では国家資格を持った歯科衛生士が、みなさんのお口に合った磨き方や歯ブラシを指導いたします。 また歯科医院で推奨する歯ブラシも購入できますので、お気軽にご相談ください。
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大人の虫歯
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 すべての人は、歯が生えてきた時から虫歯になるリスクがあります。 乳児から虫歯になる可能性がありますが、実は最近は子供の虫歯は減少しています。 これは、食べたら歯を磨く習慣ができていたり、甘みの少ないお菓子が好まれるようになったためです。 逆に大人の虫歯は年々増えています。なぜでしょうか? 今回は『大人の虫歯』について解説をしていきます。 ・『大人の虫歯』とは? 子供の虫歯の場合は、噛む面の溝だったり歯と歯の間に詰まった歯垢から虫歯になることが多いです。 もともとなんでもなかった歯に歯垢が付着することで虫歯菌が酸を出して歯を溶かしていくのです。 これに対して大人の場合は詰め物や被せ物などの治療済みの歯や歯と歯茎の境目が虫歯になることが多いです。 もちろん子供と同じような過程で虫歯になる場合も多いです。 ・治療済みの歯がなぜ虫歯になるのか? 治療が終わっている歯は一生虫歯にならないと思っている人がとても多いのですが、そんなことはなくてむしろ虫歯のリスクは上がります。 今までに虫歯になって、詰め物を入れたり神経を取り除いてかぶせたりすると、あたかも歯が元に戻った気がします。 さらに樹脂や金属、セラミックになったので、この歯はもう虫歯にならないと思いたくなりますよね。 しかし残念ながら、虫歯のリスクは処置がしていない歯(虫歯になっていない)のほうが低いのです。 詰め物の下に新たに虫歯ができたり、かぶせ物の境目から穴があいたりします。 これを『2次虫歯』、専門用語で『2次う蝕』といいます。 ではなぜ2次虫歯になるのでしょうか? 治療したときに虫歯を取り残したからでしょうか? もちろんその可能性もありますが、多くは材質の劣化が挙げられます。 口の中の環境はとても過酷です。 朝から晩まで食べ物を食べることで熱くなったり冷たくなったり、また酸性になったりします。 するとその都度、かぶせ物や詰め物がわずかに膨張と収縮を繰り返し接着剤がはがれていきます。 また保険の銀歯は錆び(腐食)が発生して接着剤をだめにしていきます。 樹脂の詰め物も吸水性があるためだんだん不衛生になっていったり、すり減って隙間ができていきます。 するとその微量な隙間に細菌や液体がしみ込んで詰め物やかぶせ物の内側に虫歯を作っていくのです。 銀歯が外れて歯医者さんに行くと大きな虫歯を指摘されて「えっ」となるのはそのためです。 では、治療をしないほうがいいのかというとそんなことはありません。 虫歯は初期の肉眼で見えないぐらいのものを除き、時間がたてばどんどん進行してしまいます。 ですから少しでも早く虫歯を取り除いて代わりのもので置き換える必要があります。 そのための材質は、セラミックや金合金を使用することで劣化を最小限に抑えることが可能です。 また定期的なメインテナンスで普段の歯ブラシで取り切れない歯垢歯石を歯科医院で除去することで、少しでも長く歯を持たせることが可能です。 当院では歯石がつき始める3か月ごとの定期検診をお勧めしています。 ・歯と歯茎の間の虫歯 大人になって年を重ねると、歯の根がだんだん出てきます。 歯の根は象牙質と言って、噛むところのエナメル質よりも柔らかく虫歯になりやすいです。 また歯と歯茎の境目は歯垢が残りやすいので、しっかり丁寧に歯ブラシをしていく必要があります。 ・歯がすり減って虫歯になりやすくなる 老人に近づくにつれて歯が全体的に減っていき、やはり柔らかい象牙質が出てきます。 そのため歯垢歯石がつくとともに虫歯菌によって歯と歯の間も虫歯になりやすくなります。 誰でも生きていく以上虫歯になるリスクはあります。 そのため3か月に1回の定期検診と歯垢歯石を除去して、いつまでも健康なお口を保ちましょう!
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電動注射器を導入しました!
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回、最新式の電動注射器を導入しました! 歯科治療において、麻酔はとても重要です。麻酔なしで治療を行うことはほとんどありません。 ごくまれに、「痛いのは我慢できるが注射が苦手なので、麻酔なしで治療してください。」とおっしゃる方がいらっしゃいます。 しかし逆に、「痛いのは嫌なので、いつも麻酔をしてください。」という方のほうが多いです。 特に歯の神経を取り除く処置になると、麻酔を使わないわけにはいきません。 昔は麻酔の代わりにヒ素を塗って、歯の神経を殺してから取り除く治療がありました。 しかしヒ素は『毒薬』です! 歯の根の治療をした際に薬を歯の根の中に入れて仮の蓋をしますが、その仮ブタが取れたり仮ブタが減って隙間が空いてしまうことがあります。 もし根の治療薬にヒ素を使用していたらそのようなときに口の中にもれてしまいます。 口の中にヒ素が漏れたら大変なことになってしまいます! 麻酔に話は戻りますが、歯の麻酔は実は下の奥歯はとても効きが悪いです。 なぜかというと歯に麻酔を効かせるには、麻酔の液を骨の中にしみ込ませる必要があるからです。 歯ぐきから骨の中にしみこませてそれが歯の根の先まで到達してようやく歯の神経が麻酔されます。 ただし下のあごの骨は全身の骨の中でも特に硬く、なかなか麻酔の液がしみ込んでいきません。 そこで麻酔の針を歯と歯茎の間に差し込んで、そこから歯の根の先まで麻酔液をしみ込ませる方法を行います。 この方法だと下の奥歯や親知らずも麻酔が聞くのですが、そのためにはものすごい圧力をかける必要があります。 女性の歯科医師ではそこまで圧力をかけることができません。 患者さまの中には麻酔をしているにもかかわらず、なかなか麻酔が効かなくて痛いのを我慢しながら治療を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか? 場合によっては麻酔の液を通常は1本で効くところ、3本も4本も打たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか? そうなると歯の治療はもうこりごりとなって治療を途中で中断してしまい、さらに悪化してしまうという悪循環になってしまいます。 また、麻酔の効きが悪いと「歯科医師の腕が悪いのでは?」と不信感にも繋がります。 そこでこの電動注射器が役に立つのです。 電動注射器を使えば、常に一定の圧力で麻酔をすることができます。 かなりの圧力でも可能なので女性の歯科医師でもしっかり麻酔を効かせることができます。 しかも骨にぶつかったりして液が入らず圧力が高まった場合でも、強い圧力を感知して自動的に止まります。 また麻酔の液を急いで入れると気分が悪くなったり意識がなくなることがありますが、電動注射器はとてもゆっくりとしたスピードなのでとても安全です。 麻酔の際にスピードと圧力の設定を変えることができるので、患者さまの状態に応じて麻酔をコントロールすることができます。 こちらが今回導入した電動注射器です。とてもコンパクトで使いやすいです。 今までも電動注射器は存在していましたが、かなり大きくズッシリと重くてとても使う気にはなれませんでした。(大きな銃みたいなものもあります。ガンタイプはたしかに持ちやすいのですが、仰々しいので導入していませんでした) しかし最近この電動注射器が発売されて、ようやく使ってもいいかなというサイズと重さなので今回購入に踏み切りました。 麻酔液を出すスピードや圧力をコンピューター制御で調整できますので、麻酔中の痛みがかなり軽減されます。 もちろん従来の手用の麻酔のほうが使いやすいので、状況に応じて使い分けています。 もし電動注射器をご希望する患者さまがいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。 電動注射器使用に際しては追加料金等は一切発生いたしません。
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フッ素の効果
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回は『フッ素の効果』について説明いたします。 皆さん「フッ素」という言葉は聞いたことがありますでしょうか? よく「子供の歯にフッ素を塗りましょう」とか「フッ素入りの歯磨き粉が虫歯予防に効果的」などという言葉を耳にした人もいるのではないでしょうか? フッ素はお口の健康のためにとてもいいものです。 フッ素を取り込むと、歯の表面にフッ素と結合した層ができるので、虫歯になりにくくなります。 フッ素そのものを使用するだけでなく歯磨き粉に入っていたり食べ物に入っていたり、フッ素は私たちの日常生活でかなり身近な存在です。 それではフッ素とは何なのか、どんな効果があるのか、副作用や注意点などについて説明いたします。 ・フッ素とは フッ素とは元素の一つで、他のものととても反応しやすい性質を持っています。 またこのフッ素とほかの元素と結びついた「フッ化物」は自然界に広く存在しています。 自然の海中や地中にもフッ素は含まれており、決して人工的に作られたものではありません。 また普段私たちが食べている野菜・魚介類・お茶にも含まれています。 ですからこのフッ素は天然に存在する物質であり適切に摂取する分にはまったく問題ないといえます。 ・フッ素の虫歯予防効果は? フッ素がフッ化物として虫歯予防になることが20世紀初頭に発見されました。 今では世界保健機関(World Health Organization, WHO)が、フッ素は虫歯予防効果と歯に塗布しても安全だということを承認しています。 では具体的にフッ素の予防効果について説明します。 1 フッ素が虫歯の原因菌に酸を出させにくくする 2 歯の表面が、歯の成分のハイドロキシアパタイトから虫歯菌に強いフルオロアパタイトにかわる 3 目に見えないほどの初期の虫歯を再石灰化して修復してくれる 歯がまだ軟らかい子供の歯にフッ素を塗ることは、将来にわたっていい歯を維持する上でとても有効だといえます。 ・フッ素の塗布方法 フッ素の塗布方法はいくつかありますが、基本的に効果に違いはあまりありません。 1 フッ素の薬液やゼリーを塗布する 2 フッ素のしみこませた綿が入ったトレーを噛んでもらう フッ素を塗布する前は口の中を全体にブラッシングしてきれいにします。 また塗布後30分間は飲食しないようにします。 フッ素は高濃度の塗ってもあまり効果の違いはありません。それより定期的にこまめに塗るほうが虫歯の予防効果は大きいです。 ・フッ素は体に悪い? 虫歯予防にとても役立つフッ素ですが、もちろん多く塗布したからと言って虫歯が治るわけではありません。 また虫歯の予防効果が何十倍にも高まるわけではありません。 そしてフッ素を過剰に大量に飲み込めば、悪影響になります。 例えば、胃腸障害(下痢、嘔吐)、呼吸困難などです。 しかしこれらの中毒症状が発生するには大量のフッ素を取った場合ですが、成人のフッ素危険量は5gほどです。 歯磨き粉に含まれているフッ素の量は、一本につき120mgほどですから、一度に歯磨き粉を40本以上飲み込まない限り問題ないという計算になります。 また子供が継続的にフッ素を取り込んだ場合に永久歯が縞模様になってしまうことがありますが、これは外国のようにフッ素が水道水に含まれている場合です。 日本にいる限り水道水にフッ素は入っていませんので、これは気にする必要はありません。 フッ素はこのように、虫歯予防にとっても役に立つものです。 子供は歯が柔らかく虫歯になりやすいので、定期的にフッ素を塗ることをお勧めいたします。 もちろん大人も虫歯予防効果がありますので、虫歯になりやすい方は検診のたびに歯石除去とともにフッ素塗布を併用することをお勧めします。
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光殺菌装置 FotoSanを導入しました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 先日レーザーと光殺菌に関するセミナーを受講し、そのときに購入した光殺菌装置がついにやってきました。 先日のレーザーと光殺菌のセミナーの様子 光殺菌とは? 特定の波長のLEDの光に反応する薬液(トルイジンブルー液)を病巣に塗布して光を当てると、活性酸素が発生して細菌を死滅します。 この方法は、とても安全性が高いです。 まず、薬液に副作用はありません。また光は電球と同じLEDを光源にしていますので、レーザーのような目に対する防護がいりません。 さらに処置に際して痛みはまったくありません。少し温かくなります (妊婦さんや光過敏症の方はできません) 医科の分野では、光線療法と言ってがん細胞を周りの組織を傷つけずに死滅する治療で用いられています。 この薬液にLEDの光ではなく、レーザー光線を当てる方法もありますが、販売元の営業の方の話によると殺菌の効果はあまり変わらないそうです。 今回購入したこの光殺菌装置ですが、商品名を 『FotoSan』 といいます。 デンマーク製で、現地からの直輸入品です。 医薬品は税関審査が厳しいので2ヶ月ぐらいかかるのかなーと思っていましたが、あっさりとたった1週間で届きました。 FotoSanの薬液です。この中に光に反応するブルーのジェルが入っています。 この薬液は『トルイジンブル-』という液体です。 薬液は粘稠度の違いで3種類あります。 日本の代理店の話では、副作用は全く無いので安心して使用できるとのことです。 LED照射器の本体になります。先端に、病状に合ったアダプターを付けます。 この先端は使い捨てですが、先端が短いものや尖っやものなど、病巣や歯周病か歯の根の治療かで使い分けます。 ではスイッチを押してみましょう。 スイッチ オン! おおー、かなり眩しいです。眩しすぎて直視できません。付属品でこの赤い波長をカットするサングラス(防護ゴーグル)がついてきました。 ゴーグルなしではまぶしすぎて病変部をしっかりと確認することができません。 また、実際に自分で口の中に入れて光を当ててみましたが、ものすごく明るいので目をつぶっていてもうっすら赤く明るくなります。この強力な光が、病巣の奥まで届くそうです。 ちなみに歯科用のレーザーの中でも半導体を使用したレーザーも同じような効果があります。 このレーザーの波長は赤い可視光線領域では目に見えるのですが、赤外線領域になると目に見えません。 そのためレーザーが照射されていても見えないので、目にレーザーを向けると最悪失明してしまいます。 もちろんレーザーの照射中は患者さまを含め、術者とアシスタントも安全性においてはこの光殺菌のほうが優れていると言えるでしょう。 この光殺菌装置FotoSanは細菌が引き起こす病変にとても有効で、以下の状態の際に効果があります。 1 根の先の膿が何度治療しても治らない場合 2 根の先の膿が原因で、歯ぐきが腫れたり膿が出てくる場合 3 歯槽膿漏(歯周病)による腫れ、出血、痛み 4 親知らずの周りの歯ぐきの腫れ 5 インプラント周囲炎 光殺菌治療は治療自体に痛みはなく、またお薬を使わないので耐性菌も発生しません。 ブルーのジェルが活性酸素を発生させ、細菌の細胞壁や膜だけを破壊して殺菌します。 すでに何人か使用しましたが、かなり効果があります! 歯の根の先に膿が溜まっていて、何度治療をしても薬を交換しても治らなかった部分が良くなった場合もありました。 今後症例などもホームページにアップしていく予定です。 これからもケースに応じて使用して行こうと思います。 ちなみに日本の歯科医院でこの光殺菌治療を導入しているところはまだ少ないそうですよ。
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口臭について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 口臭はどんな人でもありますが、口臭がきついと他人に迷惑をかけてしまいます。 しかし、口臭は体臭と同じく自分自身では気づきにくく、また周りの人は気を使ってなかなか指摘してくれません。 そのため知らず知らずのうちに相手に不愉快な思いをさせてしまっている可能性があります。 逆に口臭に過敏に反応して、自分の口臭がどんなに歯を磨いてもとれないと思い込んでいる人もいます。 今回は歯とも密接な関係のある『口臭』について説明していきます。 ・どのような時に口臭がするのか? 1 匂いの強い食べ物を食べた時 にんにく、にら、玉ねぎなどは食べかすから強い匂いがでてきます。 また血中に溶け込んだ成分が肺から出てくることで、歯ブラシをしても翌日まで口臭が続くことがあります。 南国のフルーツの王様ドリアンも匂いが強く、公共交通機関に持ち込み不可にしている国もあります。 2 嗜好品を取った時 タバコ、アルコール、コーヒーなど。タバコは強烈な匂いを残します。本人には分かりませんが非喫煙者には嫌悪感をもたらします。 3 虫歯や歯周病がある時 むし歯の中に残っている食べ物が発酵して悪臭を放ちます。また歯周病も歯肉の腫れで膿が出てきて腐敗臭がします。 4舌の表面に食べかすが残っている時 舌の表面は凸凹していて、そこに細菌と食べかすの層、舌苔がつくとそれが原因となり口臭になります。 4 朝起きた時 睡眠中は唾液の量が少なくなります。そのため細菌が繁殖して口の中がネバネバして匂いが出てきます。 5 胃腸の状態が悪い時 こちらは内科やかかりつけの病院でご相談ください。 6 喉の奥に膿の袋ができている時 のどの奥の端に球上の膿の袋ができることがあります。そこから強烈な匂いが発生します。 もし何かありそうだと感じたら、耳鼻咽喉科で切除してもらってください。 7 妊娠中や生理中の影響 ホルモンバランスの関係で口臭が発生します。また加齢でも口臭が発生します。 8 精神的なもの 実際口臭がなくても、口臭に悩んいる方がいます。 市販で口臭チェッカーが売っていますので、それで口臭が少ないことがわかれば安心すると思います。 ・口臭を減らすにはどうすればいいか? 食べ物の匂いに関しては、ある程度は匂いがしても仕方がありません。 またタバコは万病の元ですから、匂いも含めて禁煙をお勧めします。 次に定期検診をお勧めします。 むし歯や歯周病で、原因菌から発する強烈な悪臭は歯ブラシをしてもとれません。 むし歯の中に腐敗した食べかすが残っていると歯ブラシでは取れません。 むし歯のある方はまずむし歯を治しましょう。 そして歯垢と歯石を取り除きます。 これだけでだいぶ口臭はなくなります。 普段お家では、ブラッシングと合わせてマウスウォッシュを併用すると効果的です。 歯ブラシだけでは取れない隙間まで、消臭、殺菌されます。 それと忘れてはいけないのが、舌のお掃除です。 舌には舌苔と言って、苔のようなものが表面を覆ってきてこれが口臭の原因になります。 舌を歯ブラシで磨くと、舌の表面を傷つけてしまうため、舌磨きを使用するといいでしょう。 薬局の口腔衛生コーナーに置いてあります。 歯ブラシや様々な清掃器具を用いても口臭をゼロにすることはできません。 ですから誰でも口臭はあるものです。よほどでなければあまり気にする必要はないでしょう。 しかし、周りの人が不快になるほどの口臭はやはり取り除いたほうがいいです。 特に健康上の問題で口臭が出てきるかもしれません。 基本的には数ヶ月に一回の割合で歯科医院に通院して、むし歯のチェックと歯石を取りましょう。 歯垢・歯石を取り除いて、クリーニングとホワイトニングまですれば完璧ですね!
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歯磨きはどうすればいいの?
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 皆さん、歯は毎日磨いていますか? 子供のころはあんまり磨かなかった人も多いのでしょうか? しかし大人になったら毎日しっかりと磨かないと虫歯や歯周病になってしまいます。 歯磨きはお口のケアの中でも基本中の基本です。 歯磨きがおろそかだったりしっかりと磨けていないと、どんなに歯科医院に定期検診に来ていてもまた虫歯や歯周病になってしまいます。 歯ブラシは物理的に歯や歯ぐきについた歯垢を取り除く、とても効率の良い物なのです。 マウスウォッシュや歯間ブラシも大事ですが、まずは正しい歯ブラシの方法をマスターしましょう。 1 歯ブラシはどんなものを使えばいいの? 薬局に行くとものすごい種類の歯ブラシが売っているので、どれを買っていいのか迷ってしまいますよね。 皆さんお気に入りの歯ブラシがあると思いますが、結論からいうと一番効率よく歯垢を除去できる歯ブラシが良い歯ブラシになります。 昔は豚の毛でできた歯ブラシや北欧製の歯ブラシがいいなどと言われていましたが、豚毛は歯垢が落ちにくく不衛生です。 またスウェーデンは予防大国だからスウェーデン製の歯ブラシのほうが優れているというのも間違いで、歯ブラシがとても大きくて日本人が使うと歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。 歯ブラシの硬さですが、基本的には普通から柔らかめがいいです。 女性などなかなか力が入らす表面のザラザラやヌルヌルが取れないといった方は、硬めを使用したほうがいいでしょう。 歯ブラシの大きさもあまり大きくないほうが狭い隙間まで入ります。 山ぎりカットといった形もいいのですが、ヘッドのコンパクトのものを選びましょう。 子供の場合は、歯ブラシをしっかりグリップさせるのが難しいので、ハンドルが大きめなものを選びましょう。 2 歯の磨き方はどうすればいいの? まず力の入れ方ですが、ほとんどの人が力を入れすぎてます。 現代人は朝忙しいので、ついシャカシャカと1分ぐらいで終わらせていませんか? その時の歯ブラシの力はかなり過剰になっています。 歯ぐきがこすれて退縮したり、歯が削れてしまいます。 歯ぐきがこすれると常に擦りむいた状態なので、痛かったり刺激物がしみるようになります。 歯の付け根も数本まとめて削れてしまいます。 自分で力を入れすぎているな~と感じているは、歯ブラシの持ち方をペンを握るようにしてみてください。 これだけでかなり無理な力がかからなくなります。 歯ブラシの動かし方ですが、横に小刻みに動かすのが基本になります。 細かく振動させる感じで磨いてみてください。 かなり大きく動かしている場合が多いのですが、そうすると歯と歯の間や歯と歯茎の間が届きません。 下の前歯の内側は狭いので、横に動かすのが難しいです。 その場合は歯ブラシを縦にして、口の外に掻き出すように動かしてみてください。 歯磨き粉を使用するとさっぱりするので磨けた気になってしまいますが、歯垢検知薬で確認すると歯垢がほとんど残っている場合が多いです。 歯垢検知薬は当院の待合室にありますので、ご自由にお持ちください。(服につかないように注意してください) 歯ブラシをした後は、歯磨き粉の効果が落ちないように軽くうがいをするようにしましょう。 3 歯垢(プラーク)の付きやすいところは? 歯垢がつきやすいところ、すなわち虫歯や歯周病になりやすいところでもあります。 ・歯と歯の間 ・歯と歯茎の間 ・奥歯の噛むところ これらの場所を細かく丁寧に磨くようにしましょう。 どんなにていねいに磨いても、完全に歯垢を落とすことはできないので、歯ブラシと合わせてデンタルフロスや歯間ブラシも使用しましょう。 歯垢がかなり残っている人は、歯科衛生士が正しいブラッシングの仕方を指導いたします。 歯科衛生士は歯磨きのプロなので、何でも聞いてくださいね。
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レーザーと光殺菌のセミナーに行きました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 昨日、レーザーと光殺菌のセミナーに行ってまいりました。 歯科用のレーザーは、日常の歯科診療で様々な使い方ができます。 歯肉の殺菌、切除、止血、親知らずの開創、歯の根の消毒、歯の切削、歯石の除去、歯肉の着色の除去、口内炎、顎の痛み、ホワイトニング、インプラントのオペなどなど。 そのため私は今までも日本の学会やアメリカの学会で、レーザーの使い方を学んできました。 アメリカのレーザー歯学会の参加の様子 しかしレーザーは光を増幅して一点に集中するため、安全管理を徹底しないととても危険です。 ダイオードレーザーと言われているレーザーの波長は800nmから950nmぐらいで、レーザーが目に当たると水晶体を突き抜けて奥の網膜を痛めてしまいます。 そのためレーザー治療を行うときは、目を保護するゴーグルの着用を徹底しています。 このようにレーザー治療を行うときは安全管理にとても気を使う必要があります。 これが電球などで最近使われているLEDだと、当たり前ですが直視しても全く問題ありません。 レーザーは電気を光に変えて治療をしますが、レーザーではないLEDを使用して歯や歯ぐきを治療する方法があります。 先日アメリカのレーザー歯学会に行った際、大阪大学の歯学部の先生とその先生と一緒に歯科用機器を販売している業者の社長さんも来ていました。 その人たちと話をしているとLEDを使用した光殺菌という方法があって、レーザーと違い安全管理が大変ではなく、歯科治療にとても効果的と伺いました。 LED光殺菌の殺菌効果はレーザーを使った殺菌方法とほぼ同じ効果が得られるとのことでした。 その後日本に帰ってきてからセミナーの案内をもらい、これはぜひ一回行ってみないとと思い今回参加することにしました。 場所は新橋にあるセミナー会場でした。 かなり大勢の先生が来ていましたが、最新の治療方法のためみなさんとても熱心に聞いていました。 セミナー会場にはドイツ製の高出力の歯科用レーザーも置いてあり、そちらもよさそうでした。 しかし私が持っている波長のレーザーと同じ波長なのでこちらは要検討です。 ただしこちらのレーザーのほうが出力が3倍ぐらい高いので、今後必要に応じて導入するかもしれません。 光殺菌治療は日本の歯科治療ではまだなじみがなく、歯科医院で導入しているところもほとんどないでしょう。 具体的には、人体に悪影響のない液を歯周ポケットや歯の根の中に入れてその液が反応する波長の赤いLEDの光を当てて殺菌します。 この液体(トルイジンブルー)は、まったく無害で安全・安心とのことです。 ただしこのLEDの光はとても明るいので、光過敏症の方は使用不可です。 LEDの光を当てている時間は1分以内なので患者さんの負担もほとんどありません。 レーザーと比較してこのLED殺菌はとても安全なので、ぜひ診療に役立てたくてセミナー会場でさっそく注文しました。 明日からでもすぐに使いたかったのですが、照射器が届くまで大体2週間ぐらいかかるそうです。 この機械はデンマーク製なのでデンマークから直送されるそうです。 当院に届き次第、早速診療に役立てようと思います。治療の幅が広がると思うと今からとっても楽しみです。 上の画像が今回購入した、デンマークのCMS Dental社のFotoSan630という歯科用LED機器になります。 今から届くのが楽しみです。特に安全で副作用がないのに惹かれました。 さらに歯科用レーザー機器に比べると値段も安い!(といっても医療器械なのでそれなりにしますが。。。) 皆さまに最先端の歯科治療をお勧めできるので、今回のセミナーに参加してとても良かったと思います。 このFotoSanが医院にやってきたらホームページで紹介しますので、それまでしばらくお待ちください。
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名古屋でインプラントのセミナー
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 昨日は名古屋でインプラントのセミナーでした。 私が所属している国際インプラント学会が主催するセミナーになります。 今回は日曜日のセミナーですが、東京以外だと旅気分でちょっと楽しいです(^_^.) インプラントは失われた歯の代わりになるとても素晴らしい治療法です。 しかしインプラントを行うには、インプラント以外の様々な知識も必要になってきます。 例えば、全身状態と薬の知識、歯周疾患に関する知識、いちばん大事な外科処置と緊急時の対処に対する知識、インプラント処置が終わったあとの被せ物に関する知識などなど。 そのため、インプラントを安全に長期に持たせたり、よりきれいな被せ物にしたり、今まで骨がなくてインプラントができない人にも骨を作ってインプラントを可能にしたりするには、何度も様々なセミナーに参加して、知識と技術を磨く必要があります。 また最新のインプラントが最良のインプラントなので、新製品がでた際もそのメカニズムを把握して治療に役立てるようにしています。 インプラント治療自体はすでに50年以上の歴史があり、ここ20年ぐらいは治療としては確立しているので安心してインプラント治療を受けていただくことができます。 世界中には100種類以上のインプラントメーカーがあります。 それぞれのインプラントに合わせた道具が必要になりますが、最近ではほぼ同じような形をしています。 名古屋のセミナー会場です。席は自由だったので、一番前にしました。 ここはシロナという歯科機器メーカーの名古屋支店の、とてもきれいな研修室になります。 今回のセミナーの内容は、上の歯がなくなった場合に骨が少なくてインプラントができない場合に人工の骨などを使って骨を新たに作る際、いかに安全に手術をするのかという内容でした。 通常のインプラント手術でも高度な技術が必要ですが、さらに難しいオペなので、かなり高度な内容となています。 参加者はレベルの高い内容のためか、ベテランの先生ばかりでした。 隣の席の先生は福岡から参加していて、分院がいくつもある先生とのことです。 時間になったので講師の先生がやってきました。講師の先生は、なんと韓国の歯科大学の先生でした。 この先生はインプラントの専門医です。今までに何千症例ものオペを行ったそうです。 韓国は審美や美容ではとても進んでおり、特に美容外科の分野では世界でもトップレベルです。 そういえば多くの韓国人が整形するのに抵抗があまりないと聞いたことがあります。 歯科用インプラントも審美や美容に入る治療になりますので、歯が悪い韓国人にはこのインプラント治療はとても人気なのでしょう。 講義内容はとても充実していました。 講義の後は実習がありましたが、実習の際も講師の先生からとても親切に指導していただけました。 但し会話は韓国語なので、通訳の人がいないとまったく分かりませんでした。。。 頬の骨の内側は空洞になっていて、上の奥歯にインプラントをそのまま入れようよすると、この空洞まで貫通してしまいます。 そのため、この隙間にいかに最小限の処置で正確に人工の骨で補うかというところがうでの見せ所になります。 講義中も実習中もスライドの他に、実際の手術のビデオを流して学習できたので細かなニュアンスまでよくわかりました。 今回のセミナーは名古屋なので東京からは遠方でしたが、参加してとても良かったです。 海外からの先生による実習付きのセミナーはなかなか無いのでとても貴重な体験でした。 また機会があれば海外の素晴らしい先生のセミナーや講演に行ってみたいです。 もちろん、日本以外で海外研修ツーなどがあれば参加しようと思います。
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知覚過敏について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 皆さん冷たいものや飲み物を飲んだ時、歯がキーンとしみることはありますか? 冬になると空気を吸っただけでしみることもあります。 また夏になるとかき氷なとやアイスでしみたり歯を磨いた時にもしみることもあります。 このようなしみる症状を、『知覚過敏』といいます。 知覚過敏はとても身近な症状で、日本人の4人に1人が歯が染みる症状を自覚してるそうです。 1 知覚過敏とは 『知覚過敏』とは歯の中にある神経『歯髄』に様々な刺激が伝わることで、痛みとして感じる状態のことを言います。 歯は固いように見えますが、実は三層構造をしており中は刺激が伝わりやすくなっています。 歯の表面をエナメル質といいます。エナメル質は固い無機質でできており、刺激は中まであまり伝わりません。 エナメル質の内側にある組織を象牙質といいます。この象牙質はエナメル質よりも柔らかく、歯の中心にある神経まで隙間があり刺激が伝わります。これが脳で痛みとして感じるのです。 2 知覚過敏の原因は? 虫歯により象牙質が露出した場合、虫歯の痛みではなく知覚過敏として痛む場合があります。 それ以外には、歯周病で歯の根が露出した場合も、知覚過敏が生じやすいです。 また、歯ブラシが強かったり、強い研磨剤の入った歯磨き粉を使用した場合も歯が削れて知覚過敏を生じます。 それ以外にも、歯ぎしり・食いしばりなどでも知覚過敏になる場合があります。寝ているときの歯ぎしり・食いしばりは本人も気づかず、歯が揺さぶられて歯の周りの組織がダメージを受け歯の根が出てきてしみてきます。 3 治療方法は? 一口に知覚過敏といっても症状や程度に幅があるため、それぞれの症状に応じて処置を行います。 1 知覚過敏用の歯磨き粉で磨く まずは専用の歯磨き粉を使い丁寧に磨きます。薬局で売っているものや歯科医院でのみ販売しているものもあります。知覚過敏用の歯磨き粉を使用して歯を磨くとしみるのが収まりますが、使用をやめるとまたしみてくることがあります。あまり効果がない場合は、歯科医院で診てもらい、適切な治療をしてもらいましょう。 2 知覚過敏を抑えるコーティング剤を塗る 一度で効果が出ないときは何回か塗ります。歯ブラシが強い場合はすぐなくなってしまうため、ほかの方法を行います。また、歯ぎしりで知覚過敏になる場合は塗ったときはしみなくなってもまたすぐしみるようになります。 3 詰め物を埋める プラスチックの詰め物で埋めます。これは削れいてる部分が相当大きい場合です。少しの場合は埋めることができません。埋めてもすぐに取れてしまうからです。取れないようにするには、少し削らなければなりませんがそうすると余計にしみてくる場合がありますので削って埋める治療はしません。 4 歯の神経を抜く 最終手段になります。生活がままならない場合に限ります。歯の神経を抜けばしみなくなりますが歯がもろくなります。また隙間から虫歯が発生したり、神経を取る際に雑菌を入れてしまうと神経を取ってかぶせた後で痛みや腫れたりする場合があります。そのため歯の神経を抜くのは、どうしてもしみて激痛で食事が喉を通らないとか、しみて仕事や勉強に集中できないなどで患者さまがどうしても神経を取りたいとリクエストした場合のみ行います。 なお、歯ぎしりが原因の場合はさまざまな方法を試みても治らない場合が多いです。この場合は歯ぎしり防止のマウスピースを作成して様子を見ます。作成方法ですが、上顎の歯型を取ります。模型を作り、この模型にシートを真空にして圧接して歯にぴったりフィットしたマウスピースが出来上がります。 知覚過敏は放っておくと神経を痛めて死んでしまうこともあります。気になるようなら歯科医院を受診して原因を見つけて適切な処置をしてもらいましょう。