どんな人が虫歯になりやすいの?

みなさんこんにちは( ¨̮ )
みなさんは、虫歯対策はできていますでしょうか?
きちんと磨いているつもりでも、いつの間にか虫歯ができてしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は虫歯になる原因や、虫歯になりやすい人の特徴を解説します。
今日からすぐに実践できる虫歯対策も解説しているので、ぜひ参考にしてください!

○虫歯になる原因

虫歯の原因は、プラークです。プラークとは、細菌が繁殖したかたまりのことで、歯垢(しこう)とも呼ばれます。
虫歯の原因菌は、プラークの中にいるミュータンス菌をはじめとする細菌です。
細菌が作る酸が歯を溶かし、虫歯となります。

○虫歯になるまで

ミュータンス菌などの細菌は、歯についた食べ物の残りかすなどから糖を分解し、酸を作り出します。
酸には、歯を構成するカルシウムを溶かす作用があります。
溶けた歯は初期であれば自然に再生することがありますが、プラークが長時間ついたままだったり、歯の奥深くまで溶けてしまったりすると再生が間に合いません。
修復できなくなるまで影響が及んだ歯には穴が開き、虫歯となります。

○虫歯になりやすい人の特徴

①磨き残しが多い
②遺伝による体質
③糖分の摂り過ぎ
④口腔乾燥症
⑤詰め物、被せ物の劣化

①磨き残しが多い
毎日歯を磨いてもプラークが残っていると虫歯になります。
磨き残しを防ぐため、磨く順番を決めておくのもポイントです。
また、歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラーク除去率は58%と低く、半数近くは取り除けません。
デンタルフロスや歯間ブラシなどの専用ブラシを使うことで除去率を上げましょう。
さらに、歯科医院で正しく歯を磨けているか診てもらうのもおすすめです。

②遺伝による体質
歯は、硬いエナメル質で覆われています。
このエナメル質の歯質は、遺伝すると言われています。
歯質が弱いと虫歯菌に感染したときエナメル質が酸により溶け出し、虫歯の症状がでてきます。
虫歯になりやすい体質とよく言われる原因になっています。

③糖分の摂りすぎ
ミュータンス菌などの細菌は、糖を分解して酸を産生します。
特に砂糖は、プラークや酸を作る主力の材料です。
甘いものを飲食する頻度が高いと口内環境が酸性に傾く時間が長くなり、虫歯になりやすくなります。
甘いものが好きな人は、間食の時間を決め、口の中に糖分を入れる頻度を減らすと口内環境がよくなるでしょう。

④口腔乾燥症
口腔乾燥症により唾液の分泌が低下することで、虫歯になりやすくなることがあります。
唾液は主に、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3大唾液腺から分泌され、成人では1日に約1.5リットル分泌されます。
唾液の主成分は水とムチンで、口の中の洗浄作用や潤滑作用、さらに抗菌作用や口の中を中性に保つ作用があります。
唾液の分泌が低下すると虫歯になりやすくなります。

⑤詰め物、被せ物の劣化
過去の治療で使った詰め物や被せ物が虫歯の原因となることもあります。
詰め物や被せ物は、劣化すると歯との間に隙間ができます。
隙間から細菌が侵入し、虫歯が再発してしまうのです。

○虫歯にならない為の対策
・歯磨きのやり方を見直す
歯磨きのやり方を鏡などでチェックし、虫歯になりにくい口内環境を目指しましょう!
また、起床時や毎食後に歯みがきをする習慣を身に付けることも重要です。
その際、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスなどを使って、歯と歯の間までしっかりと磨くようにしましょう。

・食生活を見直す
食生活を見直して、虫歯菌が必要とする糖分を減らすようにしましょう。
甘いお菓子やジュースをよく食べたり飲んだりする方は、なるべく食べる量を決めて食べ過ぎに注意してください。
また、食事は1日3回規則正しくとり、間食や夜食をできるだけ取らないようにしましょう。
食事の時、唾液を多く出すため、よく噛んで食事するようにしましょう!

・定期検診を受ける
歯科検診とは、お口の健康を守るために、歯医者による口腔内チェックとプロによるメインテナンスや、歯磨きの磨き残しについてアドバイスをします。
虫歯は早期発見、早期治療が大切です!

☆歯は一度削ると元には戻ることはないので虫歯にならないようにしっかりと対策しましょう✧*。

歯科衛生士 池田