『子供の虫歯とおやつ』について

離乳食を終え、幼児食に入ったお子さんの『おやつ』で悩まれた経験はありませんか?
子どもにとってのおやつは、食事で摂りきれなかった栄養を補う『食事の一つ』として重要な役割を持ちます。
このおやつによってお子さんが虫歯にならないよう、2つのポイントを覚えておくようにしましょう。

虫歯にさせないためのポイントの1つ目はおやつの内容』です。
子どもの欲しがる食品ではなく、1日の食事バランスを考えて不足する食品を与えるようにしましょう。
不足しがちな栄養素であるビタミンやミネラルなどのほか、食事中に食べ残した食品に注目するのもいいでしょう。
たとえば下のような食品は、栄養の補給源として望ましいおやつです。

(例)おにぎり、野菜、フルーツ、蒸した芋、乳製品

市販のお菓子は、虫歯になりやすいだけでなく、脂質や糖質が多く食事に響きやすいです。
また、薄味のものを嫌いになってしまう可能性もあります。
そのため、3歳まで与えないようにするのが理想的です。

 

[虫歯リスクの高いお菓子]
砂糖量が多い食品はもちろん、歯にくっつきやすかったり口内に長く残ったりするお菓子は虫歯リスクが高くなります。

(例)ケーキ、チョコレート、クッキー、キャラメル、キャンディーなど

乳酸飲料や野菜ジュースもリスクの高い『おやつ』にあたります。
リスクの高いお菓子を与える際は、飲み物を水かお茶にするなどして調整してあげるとよいでしょう。

[虫歯リスクの低いお菓子]
砂糖を含まない食品や代用甘味料(キシリトール)でできている食品、口内に残りにくいお菓子は虫歯のリスクも低いです。

(例)スナック菓子全般、ゼリー、せんべいなど

虫歯にさせないためのポイントの2つ目として『おやつの回数』を紹介します。
ふだんのお子さんの口内は中性ですが、糖を摂取すると虫歯菌の働きにより酸性に傾きます。
大体40分ほどで中性に戻りますが、酸性に傾いている間は歯が溶けているのです。
そのため、おやつの回数が多いと口内が酸性に傾いている時間が長くなり、結果として虫歯に繋がります。

おやつの回数は、3歳未満1日2回、3歳以上1日1回が目安です。
頻繁におやつを摂ったり、1回のおやつをだらだら食べ続けたりしないようにしてみてください。
毎日のおやつの時間を決めて、お皿に決まった量を出してあげるとよいでしょう。

 

また、他にもお子さんの虫歯予防でできることは幾つかあります。
子供の虫歯予防は、健康な歯を維持し、将来の歯の問題を避けるために重要です。
効果的な虫歯予防のためのいくつかの方法です。

1. 定期的な歯磨き
子供は朝晩2回、フッ素入りの歯磨き粉を使用して歯を磨くことが推奨されます。

歯磨きは少なくとも2分間行うようにし、歯と歯茎の境目も丁寧に磨きます。

2. フロスの使用
歯と歯の間のプラークを除去するために、子供でも適切にフロスを使用することが重要です。

3.バランスの取れた食事
砂糖や炭水化物が多い食べ物や飲み物は虫歯の原因になります。
バランスの取れた食事を心がけ、特に砂糖の摂取を控えるようにします。

4. 定期的な歯科検診
定期的に歯医医院に行って、プロフェッショナルなクリーニングと検診を受けることは、早期発見と予防に繋がります。
歯科衛生士が適切なブラッシング方法を教えてあげたりもします。

5. フッ素の使用
フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の予防に効果があります。歯磨き粉やフッ素洗口剤を使用するほか、歯科医院でフッ素塗布を受けることもお勧めしております。

6. シーラントの利用
歯の溝やくぼみにシーラントを塗布することで、食べかすやプラークの溜まりにくい表面を作り、虫歯を予防します。

7.水を飲む
食後や間食後に水を飲むことで、口の中の酸を中和し、食べかすを洗い流します。
これらの方法を実践することで、子供の虫歯予防を効果的に行うことができます。

まずは普段の食生活やおやつの時間を見直してみましょう!
そして、かかりつけ医を見つけて、定期的に歯医者さんでお子さんのお口の中をチェックしてもいましょう。できれば3ヶ月に一度のペースで歯医者に通うことをお勧めしております!
小さいうちは保護者の方のサポートで子供たちの歯の将来が決まると思って、できるだけのことはしてあげたいですよね。

私も自分の子供たちの食生活も見直していかなければいけないなぁと反省しつつ、、ヽ(;▽;)
詳しいことが知りたい場合は、小児歯科専門の受診をオススメします!!
フッ素や定期検診であればら当院でもできますのでお待ちしております。

歯科衛生士 渋谷