フッ素の効果知ってますか?
みなさんこんにちは( ¨̮ )
この時期は花粉がすごくて辛いですね💧薬局に行くといろんな花粉対策グッズが売られているのでひたすら試してます😌特に点鼻薬はかなり効果あるので鼻づまり酷い人は是非試してみてください!
さて、今回のテーマですがフッ素についてお話していきます。
皆さんは『フッ素』というワードは聞いた事ありますか?
大抵の方は虫歯予防を思い浮かべるかと思います。
ですがフッ素がなぜ歯にいいのか知っていますでしょうか?
まずフッ素とはこの自然界においてたくさん存在します!
例えば、海や植物、食べ物や動物等にも含まれています。私たち人間の体にもフッ素は必要不可欠で、一般的な成人で約2.6g程度のフッ素が体内に存在していると言われています。
そんなフッ素は皆さんご存知の通り虫歯を予防することができます。
次にフッ素の実際の働きですが、以下の3つの働きで虫歯の発生と進行を防ぎます!
①歯の質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、虫歯への抵抗力を高めます。
②エナメル質の修復を促進
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
③菌の働きを弱める
虫歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑えます。
《虫歯はなぜできるのか?》
ところで虫歯はどのようにしてできるのでしょうか?
虫歯が出来るのは、虫歯の原因菌とされるミュータンス菌などの細菌が、糖分をエサにして酸を出し、その酸によって歯のエナメル質や象牙質が溶かされるからです。
酸によって歯が溶ける現象を『脱灰』といい、歯の溶けた部分が唾液の働きなどで修復される現象を『再石灰化』といいます。フッ素はこの再石灰化を促す働きがあります。
《フッ素の応用》
○フッ素入り歯磨き粉でセルフケア
毎日の歯磨きで使える『フッ素入り歯磨き粉』は1,500ppm以下のフッ素濃度と決められています。
歯科医院でのフッ素塗布に比べれば濃度は低いですが、毎日使うことで虫歯予防の効果を高めることができます。歯ブラシの上に出す歯磨き粉の量は、2cm程度で十分なので、出しすぎないようにしましょう。どんなに出しても効果は殆ど変わりません。また歯磨きの後でするうがいは、しすぎるとフッ素が流れてしまうので注意しましょう!
○フッ素洗口液を使用
フッ化物の応用として『フッ素洗口液』によるうがいも効果があります。
フッ素の入った洗口液のフッ素濃度は250〜900ppmです。
薄めて使うタイプの洗口液は必ず薄めてから使用して下さい。
絶対に原液のまま直接、歯に付けたりしないでください!
○高濃度のフッ素塗布
フッ素は歯科医院で歯科医師や歯科衛生士のみが塗布することのできる施術で、歯の表面のエナメル質に直接フッ素を塗っていきます。
この塗布用のフッ素は9,000ppmという極めて高いフッ素濃度ジェルが使われているので、高い効果が期待できます。
フッ素塗布後は、歯に浸透させるために最低でも30分程度は飲食を控え、歯科医院で年に数回は塗布しましょう!
《フッ素のよくある質問》
Q . 大人の歯に塗っても効果はあるの?
A . 唾液の中のカルシウムと協力して歯の表面を再石灰化させていくので、歯の年齢には関係なく効果があります。
Q . 市販のフッ素って何でもいいの?
A . フッ素配合の歯磨き粉などは、商品によって濃度が違います。日本の薬事法では、市販品のフッ素濃度の許容量が1000ppmfとなっていて、それを超えてしまうものはご家庭で使用していただくことは出来ません!市販品の中で一番濃度が高くても、950ppmfが最高濃度となっています。そして必ず『フッ化物配合』と表記があり、きちんとフッ素濃度が明記されている商品を使用しましょう!フッ素濃度が明記されていないものは、500ppmfなど濃度が薄いことが多いです。
Q . 被せ物をしている歯にも効果があるの?
A . 被せ物の根元にはご自身の歯の根っこ(歯根)が残っており、そこに歯を作っています。その境目から虫歯になる可能性があります。その境目にフッ素を塗ることで、歯根の虫歯(根面う蝕)を予防することができます。
いかがでしたか?( ˊ꒳ˋ ) ᐝ
フッ素について少しでも知っていただけたら幸いです!
フッ素を取り入れて、虫歯に負けない健康な歯をキープしましょう🌟
歯科衛生士 池田