歯周ポケットとは

今回は、『歯周ポケット』についてお話しします🦷

みなさんは、『歯周ポケット』っていう言葉は聞いたことありますか?

『歯周ポケット』とは『歯と歯ぐきのあいだが、プラークの細菌により炎症をおこし深くなった溝のこと』をいいます!

元々歯と歯ぐき(歯肉)の間には歯肉溝という“ミゾ”があり、健康な歯ぐきでは、この溝の深さは1〜3mm程度です。

この“ミゾ”にプラーク(歯垢)がたまり、プラークの細菌により歯肉が炎症を起こし腫れていき、“ミゾ”が深くなります。これを歯周ポケットといいます。

歯周ポケットは歯周病が悪化すると数値がどんどん大きくなります。

※歯周病とは・・・
細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患 で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気。

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません。

さらに進行すると膿がでたり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。

 

歯周ポケットがどのくらいの深さがあるのか調べるのが歯周病検査です🔎

歯科医院に行くと、歯肉がチクチクする検査をすると思います。
それは歯周ポケットの深さを測って歯周病かどうかチェックしています☑️

検査をするときにプローブという器具を使用し、歯と歯茎の間の溝の深さを測定する検査です。
歯と歯茎の間へ慎重に挿入し、深さや出血・歯槽骨の溶け具合を確認する事が出来ます。

【歯周ポケットの深さ】

○1〜3mm・・・正常、歯肉炎、または軽度

○4〜6mm・・・中等度歯周炎

○7mm以上・・・重度歯周炎

 

【プロービング時の出血】

歯周ポケットから出血がおこることもみられます。
容易に出血するということは、その歯肉には炎症があるということですので、プラークや歯石の除去を徹底的に行う必要があります。

【動揺度】

○1度・・・頬舌的にわずかに動揺(0.2〜1mm)

○2度・・・頬舌的に中等度, 近遠心的にわずかに動揺(1〜2mm)

○3度・・・頬舌的, 近遠心的のみならず, 歯軸方向にも動揺(2mm以上)

 

歯周病検査をするときにこの3点を検査しています!

 

『歯周病予防に効果的なブラッシング方法』

○バス法

歯と歯茎の間(歯周ポケット)に対して歯ブラシを斜め45度にし、毛先を軽く入り込ませるように磨きます。
丁寧に優しく磨くのがポイントです。力が強すぎると歯茎が下がる原因となってしまうので注意しましょう。

○スクラビング法

歯の面に歯ブラシの毛先を90度の角度で当て、左右に小刻みにブラッシングします。
奥歯の裏面や噛み合わせの面の歯垢を落とすのに最適です。

歯の表面の歯垢は歯ブラシで十分取れますが、歯と歯の間の歯垢は取れないので『フロス』や『タフトブラシ』を使うとより歯垢が取れるので使ってみてくださいね!✨

 

歯科衛生士 楠