セラミック 対 ジルコニア どっちが良いの?

みなさんこんにちは( ¨̮ )

歯の治療を受けて型を取った際につめ物やかぶせ物の説明をされますが、たくさんの種類があってどれを選択すれば良いのか悩んだことがある方も多いかと思います!
今回は自然な歯にできるだけ近く、見た目を美しくする観点で治療を行う場合の候補にあがる、『オールセラミック』『ジルコニア』についてお話していきます。

 

【ジルコニア】

ジルコニアは二酸化ジルコニウムのことで、人工のダイヤモンドともいわれています。ジルコニアは主に宝飾品に使用されていましたが、近年では歯科治療でも使用されるようになりました。人工のダイヤモンドと呼ばれることからも分かるように、強度と耐久性があります!
また、他のセラミック治療と同様に審美性に優れていて従来金属を用いていたブリッジなども金属を使用せず、かつ美しい歯を作ることが可能になりました。金属を使わないことからアレルギーの心配もありません。

 

【セラミック】

セラミックは陶材やガラスに似た成分です。強度に関してはジルコニアに劣りますが、天然の歯に近づける色調の再現や透明感の表現で優れています。また、お茶碗を洗うと着色などなく綺麗になるように、セラミックも汚れがつきにくい材質となっていて汚れがつきにくいということはその周囲を清潔に保つことができます!

【見た目の比較】

ジルコニアは透明感に欠け、白っぽく見えてしまうのが弱点でしたが、ハイトランスという透過率50%のジルコニアも登場してきたことで審美的に問題なく自然な見た目が再現可能になってきました。(強度は従来のものよりも劣ります)
それでも歯の性質は人それぞれなので他の歯の透明感が強い方ではどうしてもジルコニアで満足いく色調にできない可能性もあります。
その点、セラミックの場合は比較的自由な色調が再現可能で、透明感と立体感のある自然な見た目に出来るのが特徴です!

【耐久性の比較】

オールセラミックは、セラミック(陶器)だけで作られた材質です。一方、ジルコニアはオールセラミックよりも優れた強度を持ちます。オールセラミックは、噛み合わせが強い奥歯や歯ぎしり・食いしばりで力の加わる奥歯に使用すると、割れるリスクがあります。

【ジルコニアとセラミックの寿命】

元々の自分の歯の硬さ400MPaといわれていますが、セラミックは400MPaとほとんど同じです。平均的な寿命は10~15年といわれています。ですが、メンテナンスをしっかり行えば一生持つともいわれています!
一方ジルコニアは、硬さは 1300MPaといわれており、使用していく中で割れることはないのですが、向かい合っている歯(対合歯)を傷めてしまうリスクがあり寿命は10年程度といわれています。(ジルコニアの表面を滑沢に磨けば対合歯を傷つけるリスクは少ないです)

ジルコニアもセラミックと同様にメンテナンスをしっかり行えば一生持つともいわれています!

 

【詰め物、被せ物を入れたあとのメンテナンスについて】

歯ぎしり・くいしばりがある方はつめ物やかぶせ物を綺麗に入れたとしてもかなり負担がかかりますので、歯ぎしり・食いしばりから歯を保護する『マウスピース』を作ることをおすすめします!
寝てる間につけていただき、歯への負担を減らします。
また、せっかく治療をして良いものを入れても口腔内が清潔な状態でなければ、また新たな虫歯や歯周病によって歯の寿命が短くなる可能性があります。
治療が終わった後も定期的に検診を受け、口腔内を清潔に保ちましょう!

【最後に】

つめ物やかぶせ物は治療部位や噛み合わせ、全体のバランスなど様々なことを加味して、どの種類のものが適応しているか考える必要があります。
なかなかご自身ではどれが適しているのか分かりにくく、悩んでしまいますよね。
値段もそれぞれ違ってくるところなので、そういったところを踏まえて考えていただき、1番ベストの選択ができるようお手伝いしますのでご検討の際はぜひご相談ください!

歯科衛生士 池田