3年ぶりの講習会の試験官
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。
先日、歯科用レーザーや輸入歯科機器販売の会社が主催する講習会及び認定医の試験があり、その試験官として参加をいたしました。
この講習会は3年前と6年前に試験官として参加したことがあります。
他のセミナーや講習会同様、コロナ禍のためにこの講習会も2020年、2021年ともに中止となっておりました。
今回、規制が緩和されたのでこの講習会も開催され、主催者より試験官として参加を打診されました。
会場は三田にある会議室です。とても綺麗な会場でした。
講習会は土曜日と日曜日の二日間行われます。
今回も講師の先生は、UCSF歯学部予防修復学臨床教授のDonald J. Coluzzi先生です。
講義はすべて英語で行われ、私のレーザーの師匠の永井先生が翻訳します。
初日の夜は懇親会に引き続き、試験対策の勉強会がありました。
講義が終わると筆記試験があり、その後実技試験となります。
実技試験には実際の歯科用レーザーが使用されるので、安全のため各ブースが離れています。
私の担当は半導体レーザーという種類でした。
つまり歯肉を切ったり止血したり殺菌したりすることができます。
今回は永井先生の他に、レーザー学会の盟友?の河合先生が同じく試験官として参加していました。
河合先生にお会いしたのも3年ぶりでした。
最後はColuzzi先生とツーショット。最初の頃と比べると少しお年を召したかな?
試験官としての参加は緊張しますが、逆に色々と勉強し直すことができたので参加できて良かったです。
また来年も参加を打診されたらぜひ行こうと思います。
久しぶりのデンタルショー参加
少し前になりますが久しぶりにデンタルショーに行きました。
この東京デンタルショーも新型コロナの影響で3年ぶりの開催になります。
会場は前回と同様で東京ビックサイトでの開催です。
開催された10月はちょうどコロナ感染が少なかったこともあり、すごく賑わっていました。
ちなみにこのデンタルショーは歯科関係者と歯科関連学校の学生さんのみ入場できるので、全員歯科関係の仕事や学生ということになります。
やはり久々の開催ということもあり大盛況です。ただ、全体の規模としてはやや小さく、完全にコロナ禍前の規模に戻るのはもう少し先になりそうです。
谷村歯科医院の歯科機械はすべて『ヨシダ』という歯科メーカーの物を導入しています。
今回、最新式のCTを確認しましたが、撮影後に画像が出てくるまでのスピートがとても早くなっていたのに驚きました。
現在当院のCTでは画像処理をしてモニター上に表示されるまで数分かかるため、忙しい時などは患者さまと確認するのは後日になることが多かったのですが、これならすぐに確認できるので時間の効率化につながりいいと思います。
そして今回のデンタルショーでとても驚いたのがこの型取りの材料です。
虫歯などで歯を削ったあとは歯の型を取ります。
型取りの材料は、寒天とアルジネートという物を合わせて使用します。
寒天はいわゆる食べる寒天と同じような成分ですが、歯科用の材料なので食べられません。
アルジネートとは、粉と水を混ぜると軟らかいペースト状になり数分すると固まるので、歯科の型取りで最もポピュラーな材料になります。
寒天は温かくして歯の周りを正確にとり、その上に被せるように少し冷たくしたアルジネートをという材料を使います。
つまり温度がまったく違うので、分離したり失敗することがありそれが時間と労力の無駄になっていました患者さまも何度も同じ型を取るとうんざりしてしまいます。
しかしこれは精密なところを取る材料もアルジネートなので、材料同士はが分離するリスクがほぼなくなります。
寒天とアルジネートという組み合わせは学生の頃から決まっていましたので、このシステムを見た時は衝撃的でした。
ただしいい事ずくめのこのシステムも、細いところの型が取れないなどの欠点があるのでケースによって使い分けていきます。