昔と未来の歯磨き

みなさんこんにちは˙︶˙)ノ”
だんだんと寒くなってきて、コンビニの肉まんやおでんやお鍋が美味しい季節がやってきましたね〜
温かくておいしいご飯を食べた後は、しっかり歯磨きをして歯周病や虫歯を予防しましょうね!
今日はそんな『歯磨き』についてのお話です。
歯周病や虫歯を予防するのに大切な歯磨きですが、まずは昔の人は歯磨きのときにはどんな物やどんな風に磨いていたのかご紹介します!


●昔の歯ブラシ🪥

昔の日本での歯みがき粉は、江戸時代に房州(今の千葉県)から取れる房州砂(ぼうしゅうずな)を原料に、ハッカなどの香料を混ぜて歯みがき粉としていました。
江戸周辺以外では、地方によってはその土地ごと産出する白い砂や、白い石を削り落とした粉末を歯みがき粉として使ったり、他にも米ぬかや若葉を焼いて粉状にして使用していたそうです。
その後、明治時代に入ると今あるような歯みがき剤の形のものが市販されるようになりました。


一方歯ブラシとしては江戸時代に『房楊枝(ふさようじ)』と呼ばれていたものがあり、クロモジやヤナギの枝を細く削り煮て柔らかくしたものから作られていたとされています。

枝の先から1.5センチほどを叩き潰してブラシの様に加工した物だったそうで、形状は竹ぼうきのミニチュアのようなもので、棒の先端がブラシになっている形をしています。

今のように毛が柄直角に生えているわけではないので、奥歯などはさぞかし磨きづらかったでしょう。


現在あるような歯ブラシが日本に入ってきたのは、明治の初めですが、一般の人に浸透し使われ始めたのは大正時代だそうです。


日本では、今のライオン株式会社(LION)の前身「小林富次郎商店」が歯磨き市場に着目をし始め独自の研究を開始したとされるのが明治28年。

その後すぐ、粉歯みがきが発売されました。ライオンと名前を変えた後、明治44年には日本で初めてチューブ入りの煉り歯みがきを発売します。

なんと日本の歯みがきと歯ブラシの歴史は100年程!
とっても長いですね〜!

練り歯磨きが発売された後も、粉末状や液体状、シート状の歯みがき粉ができてました。

最近では、泡状の歯磨きをというものもあります。


さてお次は宇宙での歯磨きについてです。

宇宙空間にいる人はどのように歯磨きが行われているのかご紹介します!


●宇宙の歯磨き

皆さんご存知ですが、宇宙には重力がありません。

何でもどこでも物体はふわふわと浮かんでどこかへ飛んで行ってしまいます。

特に気を付けなければいけないものは、水などの液体の取り扱いです。

液体が飛んで行って電気回路につくと不調になったり、最悪故障してしまい大変危険です。


ではそんな宇宙での歯みがき粉はどのようなものでしょうか?

宇宙船や国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士たちが歯を磨く際には、私達が歯を磨く時と同じような練り歯磨きが使われているそうです。

ただし地上にいる我々が使用している歯みがき粉と違うのは、その歯みがき粉は食べられるようになっているということ!
歯ブラシに歯みがき粉を付けて、口からつばや歯みがき粉が飛ばないように気を付けながら歯を磨きます。

その後、吐き出す代わりに飲み込むことになっています。

どうしても汚い感じがして飲み込むことができない人は、静かにタオルに吐き出すそうです。
確かにちょっと気になるし、飲み込むのは勇気がいりますね笑


●まとめ
今回は昔の歯磨きの仕方や宇宙での歯磨きの仕方などをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか!
昔からとても重要視されて健康面からも大切とされる歯磨きですが、もっと日本でもデンタルIQとよばれる『歯科医療に対する価値観や優先順位』を高め、予防に力を入れましょう。

そして、みんながしっかりと歯を磨く事で、歯の痛みに苦しむ人や歯を無くしてしまう人を減らせるといいですね!


歯科衛生士 山口