フッ素の大切さについて


みなさんこんにちは!(ˊᵕˋ)
最近はジメジメした日が続きちょっと憂鬱になりますね
太陽は出ていない曇りの日でも水分補給はしっかりして熱中症対策はしましょうね!

今回は虫歯予防に効果的な、フッ素の大切さについて
お話したいと思います!


◉フッ素とは
まずフッ素にはどのような効果があるのかというと、『エナメル質の修復促進』『歯質強化』『菌の働きを弱める』など、虫歯の発生を防ぐ効果があり、予防に有効な成分として注目されています。


次にフッ素の実際の働きですが、以下の3つの働きで虫歯の発生と進行を防ぎます。
①エナメル質の修復を促進
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
②歯の質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、虫歯への抵抗力を高めます。
③菌の働きを弱める
虫歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。


◉虫歯はなぜできるのか?
ところで虫歯はどのようにしてできるのでしょうか?

虫歯が出来るのは、虫歯の原因菌とされるミュータンス菌などの細菌が、糖分をエサにして酸を出し、その酸によって歯のエナメル質や象牙質が溶かされるからです。

酸によって歯が溶ける現象を『脱灰』といい、歯の溶けた部分が唾液の働きなどで修復される現象を『再石灰化』といいます。フッ素はこの再石灰化を促す働きがあります。

◉毎日のケアが大事
ごくたまに、「フッ素をしてはいけない」と思っている方がいらっしゃいますが、それは間違いです!

口内が常に中性であれば、歯の脱灰は起こりませんが、脱灰と再石灰化は1日の中でもめまぐるしく起こっています。

初期虫歯ができてしまっても、フッ素の活用やその他のケアにより再石灰化しやすい状態をつくり出せれば修復は可能です。

初期虫歯が修復されるまでにとは半年~1年程度かかるといわれています。

その意味では、歯科の定期健診が半年に1回以上、できれば硬い歯石が付き始める3ヶ月と推奨されています。

最近では政府が歯科検診を推奨しているニュースもしていましたね!

また、初期虫歯は自分では見つけにくく、歯科専門家による定期的なチェックが必要です。
『初期むし歯ができてしまった!』と慌てて一時的にケアに気を遣うだけでは、フッ素の効果は十分に発揮されません。

日々、口内の環境は変化し、脱灰に傾くリスクは常にあります。

だからこそ、毎日のケアでフッ素をしっかり取り入れ、継続的に虫歯予防に努めることが大切です。


◉高濃度のフッ素塗布
フッ素は歯科医院で歯科医師や歯科衛生士のみが塗布することのできる施術で、歯の表面のエナメル質に直接フッ素を塗っていきます。

この塗布用のフッ素は9,000ppmという極めて高いフッ素濃度ジェルが使われているので、高い効果が期待できます。
フッ素塗布後は、歯に浸透させるために最低でも30分程度は飲食を控え、歯科医院で年に数回は塗布します。


◉フッ素入り歯磨き粉でセルフケア
毎日の歯磨きで使える『フッ素入り歯磨き粉』は1,500ppm以下のフッ素濃度と決められています。

歯科医院でのフッ素塗布に比べれば濃度は低いですが、毎日使うことで虫歯予防の効果を高めることができます。
歯ブラシの上に出す歯磨き粉の量は、2センチ程度で十分なので、出しすぎないようにしましょう。どんなに出しても効果は殆ど変わりません。

また歯磨きの後でするうがいは、しすぎるとフッ素が流れてしまうので注意しましょう!

◉フッ素洗口液を使ってうがいをする
フッ化物の応用として『フッ素洗口液』によるうがいも効果があります。

フッ素の入った洗口液のフッ素濃度は250〜900ppmです。

薄めて使うタイプの洗口液は必ず薄めてから使用して下さい。

絶対に原液のまま直接、歯に付けたりしないでください。

◉まとめ
フッ素は食事からも体内に取り込まれるミネラルのひとつでもあるので、虫歯菌の出す酸から歯を守り、歯質を強化してくれるため、歯に直接作用させるのが効果的です。

フッ素塗布やフッ素入り歯磨き粉、フッ素洗口液に関してや、フッ素の安全性で不安な方はぜひ気軽にスタッフにお尋ねくださいね!


歯科衛生士 山口