光学印象士・蛍光観察士認定セミナーに参加

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。


6月26日の日曜日に品川フロントビル会議室にてセミナーに参加しました。

今回は『光学印象士』『蛍光観察士』の認定セミナーになります。

主催しているのは財団法人日本スウェーデン歯科学会という団体で、5年前に別のセミナーに参加したことがあります。

その際は虫歯や歯周病を薬剤を塗布して治す『カリソルブ』『ペリソルブ』のセミナーでした。

虫歯や歯周病を薬剤で治療するセミナー

『光学印象』とは何かというと、通常は歯型を取って模型を作ってそれをもとにつめ物やかぶせ物を作るのですが、歯型を取らずセンサーを口の中に当ててスキャンをしてそのデータをもとにつめ物やかぶせ物を作る方法です。

型を取らなくていいのでとても画期的な方法です。また様々な材料のカットにつながるので環境にも優しそうです。

この方法はメリットがたくさんあるのですが、まだ保険適応では厳しいのと、歯茎の下の部分の型取りはできないことがあったり、様々なメーカーから毎年のように新製品が出たりと、まだ過渡期的な印象を受けました。


もう一つの『蛍光観察』ですが、これは口腔がんを特殊なライトで表示させる診断方法になります。

口腔がんが発生すると、その病変部の粘膜の構造が変化します。この変化した部分に緑色の光を当てることで蛍光ロス(FVL)と云われる陰影像を観察し診断をします。

この方法は慣れが必要でまた確定診断ではないですが、口腔がんの早期発見に役立つと思われます。


会場は品川にあるオフィスビルです。このビルの地下1階がセミナー会場になっています。

この会場は以前に別のセミナーで利用したことがあります。品川駅から5分以内なのでとても便利です。

会場内の様子です。今回のセミナーは会場に来る以外にオンラインでも受講できました。

オンライン受講は便利なのですが、ライブ感が伝わらず集中力が途切れやすいのと、業者展示や使用している機器が見たかったので実際に行くことにしました。

オンライン受講はかなりの人数だったらしいのですが、実際の来場者数は少なめでした。

最初に『蛍光観察士』に関する講義がありました。講師の先生は私の出身校の口腔外科の名誉教授の先生で、学生の時や卒業して大学に残っていた際はお世話になりました。

講義の内容はとてもわかり易く、蛍光観察の必要性とその方法について学ぶことができました。


複数の業者が協賛していて、様々な展示物を見ることができました。ただし、参加人数が少ないせいか、業者の数も少なかったですね。

ところで、先日岸田首相が国民皆歯科健診を発表しました。お口の中の健康状態は全身の健康状態と密接な関わりがあるので、虫歯や歯周病などを予防することで全身の健康が向上し、医療費が抑えられるとの趣旨になります。

当院でも患者さまには治療が終わっても、また痛みがなくても定期検診がいかに大事かということをご説明しています。特に歯周病は成人の8割以上が罹患している国民的疾患です。この病気は最終的に歯が無くなるだけでなく、細菌が全身にまわることで心臓病・高血圧・脳卒中・糖尿病の悪化・早産等の生死に関わるような病気を引き起こすことになります。

もちろん虫歯や歯周病が進んで歯が無くなると、うまく物が噛めなくなるので生活の質も大きく下がることになるのです。



話は変わりますが、6月28日に新宿にある日本赤十字社の東京支部を訪れました。この日は火曜日だったので、午前中だけクリニックを休診にさせていただきました。

先日、日本赤十字社より連絡があり、私が様々な貢献をしているとのことで名誉会員の称号を授与して頂けるとのことでした。ついてはこの日に行われる総会の中で授与式があるので参加を打診され承諾いたしました。


日本赤十字社の東京支部です。ここには、数年前にも厚生労働大臣感謝状を授与していただきた際にも訪れました。


日赤のビルの入口を入った正面のところに、名誉会員の人や会社の刻印の入ったプレートが掲示されていました。


総会の行われる部屋に通されると、名前のプレートの入った席につくように指示されましたが、一番正面の席だったので少し緊張しました。。。

このような機会をいただきまして、日本赤十字社の方々にはとても感謝しております。

今後とも誠心誠意、患者様の治療に当たり、社会に貢献できるように努力いたします。