歯磨きはなぜするの?

こんにちは(^^)
だんだん暖かくなってきて、天気の良い日は広い公園でピクニックとかしたくなりますね♪

今回は、私たちはなぜ歯を磨かなければいけないのか説明していきます。

○歯磨きはなぜするの?

虫歯や歯周病、口臭などの口のトラブルの多くは目には見えない細菌が引きこしています。

口の中に生息する細菌は、しっかり歯磨きが出来ている人でも1000~2000億個ほどあり、まったく歯磨きをしない人となると6000億個〜1兆個!になるともいわれているそうです。

この細菌すべてが悪い菌というわけではなく、口腔内環境を整えるうえで重要な役割を担っている菌も多く存在しているそうです。
とはいえ細菌の良い悪いに関係なく、歯を磨かなければ口の中で細菌が増殖していく一方であることは間違いありませんね。

○うがいをすれば細菌は減らせる?


「細菌を減らすだけなら、歯磨きでなくても水でうがいをすれば洗い流せるのではないか?」と思う人もいるかもしれませんが、口の中の細菌はそう簡単にはいかないようです。

口の中の細菌は共存できるよう、様々な種類の菌が塊をつくって生息しています。
この細菌の塊が『プラーク』と呼ばれるものです。
プラークはさらに『バイオフィルム』という膜で守られています。
バイオフィルムで覆われているプラークは、うがいで洗い流すぐらいの力では落とすことができません。
例えるのであれば、キッチンの排水溝にできるぬめりもバイオフィルムの一種なんです。
水洗いだけであのぬめりを落とすことが不可能ですよね?
歯の表面に付着したプラークは排水溝のぬめりを落とすときと同じように、ブラシでしっかり磨くことでしかきれいに落とすことができないというわけです。



○プラークがついているとどうなるの?


歯に付着するプラークはクリーム色で粘り気があります。
歯磨きをしなければプラークはさらに増えて、歯の表面全体を覆うようになります。
表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失ってしまい、また色も黄色っぽくなり本来の白い歯の美しさを失ってしまいます。

人の顔の中でも、特に清潔感の象徴となるのが口元ですね。
そのため歯にツヤがなく、黄ばみが強くなっていたりすると、他人に不潔な印象を与えてしまいます。

そしてこのプラークによって歯が溶かされ虫歯になったり、硬い歯石となって歯周病が進行してしまいます。

虫歯になるとしみたり寝れないほどの激痛がやってきます。

歯周病が進行すると、歯がグラグラして最終的に歯が抜けてしまいます。



○歯ブラシはどんなものを使ったら良いの?


歯ブラシはできるだけコンパクトなものを選びましょう。

市販している歯ブラシは必要以上に大きいものが多いです。

大きければ歯を磨く効率が上がるわけではありません。
ブラシ部分が大きく厚みのある歯ブラシでは磨き残しが多くなったりします。

また男性は歯磨きをするときに力を入れすぎてしまうため、歯ブラシのナイロンの毛先で歯を痛めたり、歯ぐきを傷つけてしまいます。

そのため歯ブラシの毛先のかたさは『硬め』は使わず、『普通』か『やわらかめ』で力を入れずに磨くようにしましょう。

女性の場合も朝忙しくてつい力を入れすぎてしまう人は『硬め』は避けたほうがいいでしょう。



○歯磨きはどれくらいの頻度でしたらいいの?


歯磨きは1日3回食後におこなうことが理想的です。

歯磨きは磨く回数ももちろん大切ですが、磨くタイミングも重要です。

食事をした後は、細菌が食べかすを餌にして増殖します。

そのため食べたあとは必ず歯を磨くようにしましょう。

また、食後だけではなく寝る前と起きたあとの歯磨きはとても重要です。
特に就寝中は唾液の量が少なくなるため、細菌がもっとも繁殖しやすくなっています。
なので就寝前の歯磨きは特にしっかりとおこなってください。



いかがだったでしょうか?

歯を磨くことはとっても大事で日常生活で欠かせないものです。

毎日の丁寧な歯磨きで、美しく健康な歯を保ちましょう!


歯科アシスタント 松本