知覚過敏の治療方法

みなさんこんにちは!
近頃ますます寒くなってきて、お家では暖房とお風呂で温まった後のアイスは格別ですよね!
皆さんは冷たい飲み物やアイスクリームを食べた時に、歯がキーンっとしみたりするってことはありませんか?

それはもしかしたら虫歯ではなく皆さんがテレビ等でよく聞く、『知覚過敏』かもしれません! ( ⍨ )‪ 𓈒𓏸
今回はそんな知覚過敏について詳しく説明していきます。



【知覚過敏のメカニズム】
まず歯の構造として、外側に見えている白いエナメル質という非常に固い組織に覆われており、その中に黄色い象牙質そして神経があります!
しかし根の表面にはエナメル質がないため、根が歯茎から露出すると象牙質に様々な刺激が伝わり、それが歯の神経につたわりしみてしまいます!
象牙質には無数の小さな穴が開いており、その穴が神経への伝達に関わっているのです。


何が原因で起こるのか】
①普段強い力でゴシゴシ磨いている。
→強いブラッシング圧で歯磨きをしていると、エナメル質が徐々にすり減っていきます
そのためしみるのです!


②研磨剤の入った歯磨剤を多くつけて磨いている。
常に象牙質の穴が開いたままになり、刺激が伝わりやすくなります。


③歯周病による歯茎退縮
→歯周病が原因で歯ぐきが下がってしまい、歯の根っこが出てきてしまうことで知覚過敏になってしまうこともあります。


④歯ぎしり、食いしばり
→過剰な力がかかり、歯根の表面が割れたり剥がれくさび状にくびれて刺激が伝わりやすくなるなどがあります。


【治療法】
・丁寧にブラッシングをする
やわらかめ~普通の固さの歯ブラシで露出した歯根の表面についたプラークを丁寧に落とします。

このとき注意していただきたいのが力強くゴシゴシ磨かないことです!

やさしく小さな動きで丁寧に磨くように心がけましょう。

長時間の歯磨きも知覚過敏の原因だけでなく、歯肉が下がってしまう原因になるかもしれないので気をつけましょう!


・知覚過敏用の歯磨き粉の活用
歯磨き粉の中の成分に『硝酸カリウム』と呼ばれる薬用成分が配合されたものを選択すれば、歯に含まれるカルシウムと繋がり知覚過敏の症状を抑える作用が期待できます。

他にも『乳酸アルミニウム』という成分が配合されたものには、象牙細管を塞いで冷温刺激を遮断する効果があります。

普段あまり歯磨き粉の成分表示を見ることはないという方も多くいるかと思いますが、是非この機会に歯磨き粉のパッケージに書いてある成分表示を見てみてください!

気になる成分などがありましたら私たち衛生士または院長にお声がけください!


・コーティング剤の塗布
露出した根面にしみ止めの薬を塗布し、歯面に一層の膜を貼り刺激を伝えにくくします。
あくまでコーティング剤のため普段の食生活やブラッシングなどで取れてしまうことがありますが、コーティング剤を塗ることでしみるのを抑えることが出来ます。


・マウスピースを作成する
歯ぎしりが知覚過敏の原因となっているケースでは、『マウスピース』による治療が有効です。就寝中にマウスピースを装着することで、歯へのダメージを抑えられます。

当院ではその日のうちに型取りをし、1週間後にはマウスピースをお渡し出来ます。

気になる方はお声がけくださいね!



ここまで知覚過敏についてお話しさせていただきましたが、しみる=知覚過敏だと思い込んでしまうのは危険かもしれません!
冷たいものを飲んだ時にしみるのが知覚過敏だと思いこみ、しばらく我慢していたら、そもそも虫歯が原因でしみていたために進行して神経を取ることになったり抜歯になってしまうかもしれません。

違和感を感じたらできるだけ早めに歯科医院を受診して、レントゲンを撮ったりして検査してもらうことをお勧めします!

DH 池田