自分にあった歯ブラシを使おう
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
毎日寒い日が続き、だんだん冬本番になってきましたが、体調はいかがですか?
コロナや風邪にかからないように、体調管理に気をつけましょう。
さて今回は、『歯ブラシ』について調べてみました!
1 歯ブラシとは?
歯ブラシとは、歯に付着した異物(食べ残しやプラーク)や汚れを機械的に取り除く清掃用具です。
2 歯ブラシの構造
歯ブラシにもいろんな部位があります。
ブラシの部分は、”頭部”と言います。お口の中に入れて歯を磨く部分です。
少し下に行くとくびれて細くなっているところがあります。ここは、”頚部(ネック)”といいます。
お口の中が深い方はネックが長い方が歯の奥まで磨きやすいですね。
そして手で持つ部分は、”把柄部(ハンドル)”といいます。
ハンドルも様々な素材と形があります。
3 歯ブラシの毛の素材
歯ブラシの毛にも種類があります。
薬局などでよく見かけるのが”人工毛”というナイロンやPBT(飽和ポリエステル樹脂)でできた素材です。
ナイロンは吸水性が低いため、細菌が繁殖しにくいものです。
PBTはナイロンよりもさらに吸水性が低く耐久性があります。
他にも、”自然毛”といわれる、豚や馬の毛を使ったブラシもあります。
人工毛よりも柔らかい素材なので、歯や歯肉を傷つけるしんぱいがありません。そして、比較的ナイロン製よりも長く使えます。しかし、自然毛は吸水性があるので、乾きにくく細菌が繁殖しやすいので、きちんと乾かすことが大切ですね。
4 歯ブラシの硬さ
歯ブラシには、”かため.ふつう.やわらかい”があります。
硬さはふつうがおすすめです。かためはプラークが落としやすいですが力加減や当て方によって歯肉や歯を傷つけてしまうことがあります。また過度なブラッシング圧だと知覚過敏にもなりやすいです。
やわらかめは、歯周病や歯肉からの出血が気になる方へおすすめです。
5 歯ブラシの毛先
歯ブラシの毛一本を見てみるといろんな形をしたものがあります。
テーパード毛
毛先が先端に向かって細くなっているものです。
歯と歯茎の間の溝に入りやすいですが、ブラッシング圧が強いと毛先がすぐに広がってしまい、十分に清掃効果を得ることができません。
ラウンド毛
こちらは毛先がフラットになっている物です。
テーパード毛より歯面に当たるので効率的にプラーク除去が可能です。
歯周病や年齢、歯並びによって歯ブラシを選択するのをおすすめします。
6 歯ブラシのハンドル
歯ブラシの持つ部分もいろいろなものがありますよね。
細いものや太いもの、ゴムが部分的についているものなど。
細いものは、力が入りすぎる方におすすめです。
太いものは、高齢者の方や小さなお子さんなど力が入れにくい方におすすめですが、力が入りすぎると歯肉を痛めてしまったり、出血や知覚過敏の原因になりますので、気をつけて下さいね。
ゴムがついているタイプだと、よく握れるので、安定して磨くことができます。
いかがだったでしょうか?
一口に歯ブラシといっても、人によって最適な歯ブラシは全く異なります。
大きな薬局に行くと膨大な種類の歯ブラシが置いてあり、迷うとどれがいいのかわからなくなってしまいます。
自分に合ったものがわからないときは、是非歯科衛生士に聞いてみてくださいね!
私達歯科衛生士はお口の衛生管理のプロなので、皆さまのお口の状態にあった最適な歯ブラシをご提案することができます。
また、お口の中の歯垢と歯石は、どんなに自分にあった歯ブラシを使用していたとしても、磨けない部分が出てしまいます。
そのため虫歯や歯周病の予防のために、症状が全く無くても3ヶ月に1回は定期検診に歯科医院を受診することをおすすめいたします。
歯科衛生士 関