悪習癖による歯並びへの影響について

みなさんこんにちは!
今年の梅雨は平年より7日遅く、昨年より3日遅い梅雨入りだそうです。

また、ここ10年で一番遅い梅雨入りとなっているみたいですよ!

雨の日は足元が悪くなるので通院される方は気をつけてお越しくださいね(o・・o)/


さて、今回は幼少期の癖が影響する歯並びやお口の中の状況についてお話していきます!


【悪習癖の代表例】
①指しゃぶり
 指しゃぶりも歯並びを悪くする原因になります。

3歳ぐらいまでは異常とはいえませんので、無理にやめさせる必要はありませんが、3歳を過ぎたら、指しゃぶりは徐々にやめさせるようにしましょう!

成長してからも続けていると指のしゃぶり方によっても違いますが、下あごを押さえるように指をしゃぶる場合、下顎の成長が抑制されて骨格的な出っ歯になってしまう場合があります。
また、奥歯を噛み合わせたときに前歯がかみ合わない開咬(かいこう)という状態になりやすくなってしまいます。

 改善方法として、無理やり止めさせようとするのではなく、吸ってない時を褒めてあげたり、吸っている時に話し掛けたり、手を使う遊びに積極的に誘導してあげたりするといいですよ♪!


②口呼吸
 こちらは正常な鼻呼吸ができないために常に口呼吸をしていると、そのために歯が前にでてきて、いざ口を閉じようとしても閉じられなくなってしまいます。
そして、口呼吸をしていると鼻の粘膜や鼻毛というフィルターを通さずに空気が直接体内に取りこまれるので、細菌やウイルスに感染するリスクが高まります。

また、口の中が常に乾燥してしまうため、唾液の作用が弱まってしまい、虫歯や歯肉炎などのトラブルを引き起こすリスクも上がってしまうのです。

 改善方法として、癖で口が閉じられなくなっている場合は、口のまわりの筋肉(口輪筋)を鍛えるトレーニングや舌のトレーニングの必要があります。
また、鼻づまりなどの鼻疾患などの原因がある場合は、その原因を取り除くために耳鼻科などに通いましょう!


③舌突出癖
 舌突出癖とは、食べ物を飲み込む際、上の歯と前の歯の間に舌を突出させる癖です。

常に舌が前歯を押すために、前歯が噛み合わない開咬という状態になります。 通常、赤ちゃんの頃は舌を突き出す形で物を飲み込みます。
これを幼児性嚥下といいますが、歯が生えてくると、通常舌を上前歯の裏につけて物を飲み込む、成人性嚥下に変化します。

しかし、この変化が行われず歯が生えてきても舌を突出させて物を飲み込む癖が治らないお子さんがいらっしゃいます。

こちらも改善方法として舌のトレーニングや正しい舌の位置を指導する必要があります。


④頬杖
 こちらも悪習癖の1つで多少なら問題ありませんが頻繁に頬杖をすることで、一方向に力がかかってしまい、お顔の歪みや歯並びを歪ませる原因となります。

一旦曲がってしまうと通常の矯正治療だけでは、治せなくなる可能性がありますので注意が必要です。

習慣化してしまっているとやめさせるのは難しいですが、改善方法として手にものを持たせたり手を動かしたりするなどをさせてみるといいですよ!


【☆まとめ】
①指しゃぶり
②口呼吸
③舌突出癖
④頬杖

この他にも、爪噛み癖唇噛み癖など様々な悪習癖があります。

こちらも上記の癖と同様に開咬などの原因になったりします。

これらは『悪』習癖というだけあって長期にわたり行っていると、歯並びや噛み合わせに悪い影響を与える厄介な癖になります。

これらが認められる場合には止めさせることが大切ですが、癖であるので本人が無意識で行っていることが多いのです。


 また無理にやめさせようとすると、それがかえってストレスになり悪化させてしまう場合もありますので、専門の矯正歯科医や歯科衛生士の指導のもと徐々に癖を改善させていくことが必要になってきますのでお悩みの方は一度ご相談くださいね♪


歯科衛生士 池田