口臭について

みなさんこんちには。
もう1年以上マスクをする生活が続いています。

そうなると自分の息が直接鼻に届くので、口臭を感じやすくなります。

口臭にも様々なにおいがありますが、いつどんな時にどのような状態になった場合に発生するのでしょうか?

今回は『口臭の種類』について調べてみました。


口臭は大きく分けて、真性口臭症(生理的口臭、病的口臭)・仮性口臭症・口臭恐怖症に分けられます。
真性口臭症は、口臭検査で社会的容認限度を超える明らかな口臭が認められる場合のことをいいます。


仮性口臭症は、患者は口臭を訴えるが、明らかな原因や疾患が認められないものです。


口臭恐怖症は、真性口臭症および仮性口臭症の治療では改善出来ず、官能検査や再度の口臭検査においても、スコアがゼロか1の患者さんのことをいいます。


さらに細かく分けると、

・生理的口臭(乳幼児の口臭、起床直後の口臭、空腹時の口臭)

・病的口臭(う蝕、歯周病などの口腔に由来する口臭、鼻咽頭疾患、内分泌疾患などの全身疾患に由来する口臭など)

・飲食物に由来ふる口臭(ニンニク、ニラなどの食事、喫煙、アルコールなど)

・心理的な口臭(原因が見当たらず客観的にも口臭がほとんど感じられないが、当人は口臭を訴える場合)

などに分けられます。


まず生理的な口臭は原因が存在せずどんな人にでも存在して、これを取り除くことはできません。

つまり口臭がゼロの人はいないということです。

普段は歯ブラシなどの一般的なケアで十分です。

そのため、生理的な口臭は気にしないようにしましょう。


一番良くない口臭は病的口臭ですが、これは臭いを発生させる嫌気性菌の細菌数を減少させれば、強い口臭は少なくなります。

なので病的口臭を無くすには、歯周病の治療・口腔乾燥の改善・舌苔の改善が必要です。

歯周病になると、悪臭を放つ細菌が増えるので、歯科医院で定期的に歯石の除去と歯周病の治療が必要です。

口腔乾燥の改善には、市販の湿潤スプレーや漢方薬が有効です。

舌苔(舌の表面にばい菌や食べかすがコケ状に溜まったもの)は舌磨きで磨くことで取り除くことができます。で、そのためには消化管の機能や口腔乾燥が改善が有効です。



また唾液は無菌の分泌液ですが、お口の中では食べかす、粘膜が剥がれたもの、歯肉からの滲出液をはじめ、細菌など多くの成分がすぐに混入していきます。

そのため唾液は数時間放置されると腐敗により悪臭が発生します。

これらの菌が口臭原因菌と考えられています。
高齢者では唾液の出る量が減りお口の中が乾燥しますがそれだけでなく、喉の奥の咽喉頭部の乾燥が口臭の原因となっている場合も多いです。


口臭が気になる方は検診にいらしてくださいね。


歯科衛生士 大久保