『噛む』ことの効能

こんにちは(^^)

この時期は、気温対策もですが紫外線対策もしっかりしたいですね。


食べる時によく『噛む』のは体にいいことです。
でも実際、常に多く噛むことを意識して食事できていますでしょうか。

また、現代は軟らかい食べ物が多くあるのでしっかり噛む機会が少ないということもあります。


◯『噛む』ことの効能


・肥満予防
皆さんも知っている事ですが、よく噛むことにより脳にある満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防いでくれます。
食べ始めて約30分くらいで脳の満腹中枢が作用し、食欲を抑えてくれると言われています。
よく噛んで時間をかけてゆっくりと食べることにより、肥満や糖尿病、高脂血症などの予防につながります。


・味覚の発達
よく噛んで食べると、味細胞が刺激されて食べ物の素材の味がよくわかるようになります。


・言葉の発音
成長期によく噛んで食べることで、口の周囲の筋肉が鍛えられ、顎の発達が良くなり歯並びが良くなる効果が期待できます。
歯並びが良いか悪いかで滑舌にも大きく関わってきます。
成人でも、よく噛むことによって噛む筋肉、表情筋が鍛えられて表情が豊かになり、発音が良くなる効果が期待できます。


・脳の発達
噛む刺激は、脳に伝わりやすくよく噛むことが脳細胞を刺激し、脳の血流もよくなります。
そのことにより脳を活性化することができます。
子供の場合は学力の向上、高齢者の場合には認知症予防効果が期待できます。


・歯に関する病気の予防
よく噛むとことで、唾液腺が刺激されて唾液がたくさん出るようになります。
唾液は消化酵素としての働きだけでなく、お口の中を洗い流す作用や酸を中和する作用、細菌と戦う抗菌作用、酸に溶かされた歯を修復する作用などを持っています。
これらの働きで、歯を虫歯や歯周病から守ってくれます。


・がん予防
唾液には様々な酵素が含まれています。
中には、発がん物質の発がん作用を消してくれる働きも持っている酵素があります。
噛むことによって唾液がたくさん出るので、このような働きが盛んに行われます。


・胃腸の働き促進
よく噛むとことで唾液がたくさん出て、唾液に含まれる酵素によって消化が行われます。
酵素がしっかり働くことで胃腸の消化を助けてくれます。


・全身の体力
人は力を出す時、歯を食いしばって力が発揮されます。
しっかり噛み合わせることができないと、体の平衡バランスが悪くなり、転倒しやすくなることがあるといわれています。
このように、噛み合わせは運動能力に大きく関わっているのです。
よく噛むことはこれらの効用の他にも、骨盤の発育促進、脊柱を正しく保つ働きや顎関節症の予防、情緒の安定、頭痛や肩こり、腰痛の予防、視力改善などにも効果があると言われています。
よく噛むことで、歯の健康、美容、体の機能など全身の改善につながってきます。


食事は落ち着いて、よく噛んで、しっかり味わってしたいですね。
毎日の『噛む』で健康な体で過ごしましょう!


歯科アシスタント 松本