『舌』について

こんにちは(^_^)
梅雨ですので、ジメジメすっきりしない日が多いですね。
大雨にもご注意くださいね!
今回は 『舌』 のことを少しだけ調べてみました。
舌は、動物の口の中にある器官です。
脊椎動物の舌は、筋肉でできた突起物であり、筋肉を様々に動かすことで形や位置を自在に変えることができます。
食物を飲み込む際、言葉を話す際などに使われるので、消化器・運動器の働きをもつともいえます。
その運動は非常に細かく、正確にコントロールすることが可能です。
また、哺乳類の舌には味覚を感じる受容器である 『味蕾(みらい)』 というのがあり、感覚も伝えているそうです。
[舌の構造]
舌の表面は 『舌乳頭』 という突起に覆われていて、これには4つの種類があります。
⚪︎糸状乳頭
舌の全面を覆い先の尖った指のような形をしています。
機能としては、食物をなめとりやすくしていて、舌の感覚を鋭敏にする感覚装置であるとも考えられているそうです。
⚪︎茸状乳頭
茸の様な形状をし、舌に広くありますがその数は、糸状乳頭よりはるかに少なく、白い糸状乳頭の間所々に赤く丸い頭を見せているものだそうです。
下の血液が透けて見えるので赤く見えています。
成人では茸状乳頭は味蕾がほとんどないのが一般的でだそう。
⚪︎葉状乳頭
舌の後部の側面に上下に長いヒダをなして、これが前後に並んでいます。
ヒトでは発達が悪いので不明瞭です。
⚪︎有郭突起
舌の後部に並ぶ大きな乳頭で、その数は12〜16個が一般的。
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舌には、舌神経や舌下神経などの神経がつながっていてその機能の制御をしています。
・舌神経は、複数の脳神経からの神経線維がまざって入っています。
舌の触覚、痛覚などの感覚と、味覚の情報が舌から舌神経に伝えられ、触覚や痛覚などの感覚は、その後三叉神経と舌咽神経というのを経由して脳に伝えられます。
・味覚は、顔面神経と舌咽神経というのを通って脳に伝えられます。
・舌下神経は、舌の筋を動かす運動性の脳神経です。
[舌にできる主な異常や疾患]
次は舌に特有な病気について説明いたします。
⚪︎溝状舌
舌の表面に多数の溝がみられる状態です。
⚪︎地図状舌
舌の一部に発生した灰白色で縁どられた赤斑が不規則な病巣として広がる状態です。
⚪︎毛舌
舌の糸状乳頭は強く角化し、その角化層の表面や内部に多くの細菌塊が見られる状態で着色を伴います。
⚪︎正中菱形舌炎
舌背部に菱形、楕円形の乳頭のない赤い平滑な部分が存在する状態です。正中菱形舌炎という名称ですが、炎症ではなく非炎症性の病変であります。
⚪︎口内炎
口の中や舌の粘膜に起きる炎症のことです。
⚪︎舌苔
舌に付着する白い苔状のものです。
口臭の原因でもあります。
⚪︎苺舌
舌乳頭が炎症で赤く腫大している状態です。
⚪︎舌癌
口腔癌の1つで、舌前方2/3と舌下面の範囲で発生する腫瘍です。
口腔癌の中でもっとも多いものです。
⚪︎舌小帯短縮症
舌小帯の付着異常で授乳障害、構音障害の要因になる事があります。
難しい言葉がたくさん出てきましたが、舌について知らない事がたくさんあり、勉強になりますね。
歯も大切ですが、舌に異変がないか毎日のチェックとケアも忘れずに!
歯科アシスタント   松本