唾液

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今回のテーマは、『唾液』についてです。
私達の口の中は常に唾液で満たされていますが、1日にどれくらいの唾液が分泌されていると思いますか?
…………正解は、600〜1000ml です😳!
唾液は、食べものを消化したり、食事の際の咀嚼や嚥下(飲み込み)を助ける役割があります。
また、歯ぐきや、お口の中の粘膜、歯の表面の殺菌作用や、洗浄作用があります。
唾液はほとんどの成分がお水です。
その中には様々の電解質、アミラーゼなどの酵素、ムチンやパロチンなどのタンパク質が数多く含まれています。
さてこの唾液ですが、口の周囲にある組織によって作られて口の中に出てきます。
皆さん『唾液腺』と言う言葉は聞いたことありますか?
唾液腺とは、お口の中に唾液を分泌する臓器のようなものです。
この唾液腺ですが、大きな唾液腺と小さな唾液腺があり、更に大きな唾液腺は3つあるので 『三大唾液腺』 と言われています。
三大唾液腺とは、『耳下腺』・『顎下腺』・『舌下腺』のことをいいます。
小唾液腺とは、『口唇腺』、『口蓋腺』、『頬腺』、『舌腺』、『臼後腺』、『舌口蓋腺』などのことをいいます。
次に各唾液腺について解説をしていきます。
1 三大唾液腺
・『耳下腺』
耳下腺とは耳の近くにある唾液腺です。
耳下腺から分泌される唾液は、漿液性(サラサラ)な唾液で、粘稠性(ネバネバ)ではありません。
・『顎下腺』
顎下腺とは、顎の下にある唾液腺です。
顎下腺から分泌される唾液は、混合腺なので、漿液性と粘液性が混ざっており、粘液性は比較的少ないです。
・『舌下腺』
舌下腺とは、舌下部の粘膜にあります。
舌下腺から分泌される唾液は、比較的粘稠性の唾液です。
2 小唾液腺
お口の周りにはとても多くの小唾液腺が存在しており、粘膜下に600〜1000個も存在します!
唯一、口腔内で小唾液腺が存在しない場所があります。
それは……
歯肉と、硬口蓋粘膜と言われてる場所です。
小唾液腺が出てくるところはとても多く、また小さいので、雑菌が入って腫れると詰まってしまい唾液が粘膜下に溜まってしまいます。
これが『粘液嚢胞』になります。
粘液嚢胞になった場合は、自然に潰れる場合もありますが、腫れが引かなかったり再発を繰り返す場合は外科的に切除が必要になります。
3 口が渇く
唾液の分泌が少なくて、口腔内が乾燥してしまう疾患もあります。
『シェーングレン症候群』という名前を聞いたことはありませんか?
これは、自己免疫疾患で、根治的な治療はありません。
ですが、放置しておくと、虫歯や歯周病が悪化してしまったり、味覚に変化が起きたりしてしまいます。
降圧利尿薬や抗ヒスタミン薬、抗うつ剤や精神安定剤、抗がん剤や抗パーキンソン薬、制吐剤などのお薬を飲まれている方は、お口の中が乾燥しやすい場合もあります。
対処療法にはなりますが、粘膜保湿剤などもありますのでケアすることが大切です。
お口の中が乾燥している方はいませんか?
1度来院をおすすめします🙂
歯科衛生士 大久保