歯周病
みなさんこんにちは!
今日は歯周病について書きたいと思います。
歯は、歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質で支えられていて、これらは歯周組織と呼ばれています。
歯周病とは、この歯周組織に発症したプラーク中の歯周病原菌によって引き起こされる感染症です。
歯周病は、プラーク中の歯周病原細菌により発症して進行していく感染症ですが、全身的リスク因子に強く影響を受けます。
歯周病は、silent disease とも言われます。自覚症状に乏しい疾患で、自覚症状が出始めた時には、重症化してることもまれではありません。
歯周病は生活習慣病のひとつです。
糖尿病や心臓血管系病変、誤嚥性肺炎や低体重児早産のリスク因子であることもあります。
※誤嚥性肺炎とは…
嚥下機能の低下によって誤嚥が原因で引き起こされる肺炎です。歯周病の高齢患者ではプラーク中の細菌が肺炎の原因菌になります…。
※低体重児早産とは…
妊娠24週以降37週未満の早産、または出生時体重が2500g未満の低体重児が生まれることです。
歯周病にならないようにするためには
毎日のケアがとても大切になります!
まずは歯ブラシ選びが重要です。
たくさんの種類の歯ブラシが売っていますが、年齢や歯並び、歯肉の状態によって、歯ブラシの硬さや大きさが変わってきますので、どの歯ブラシがいいのかな?と、思った方はスタッフにいつでもお声かけください!
実は、歯の磨き方にも、たくさん種類があります!
歯ブラシを横に細かく動かして磨く、スクラッビング法、
歯周ポケットに歯ブラシの毛先を少し入れて汚れを除去する、バス法、
歯の表面で大きな円を描くように動かして磨くフォーンズ法、
このほかにもたくさんのブラッシング法があります!
またの機会にブラッシング方法を紹介しますね!
そしてみなさんは、デンタルフロスを使っていますか?
歯肉と歯の境目や、歯の表面は歯ブラシで綺麗になりますが、歯と歯が重なっている(くっついている)ところは、歯ブラシの毛先が当たらないので、汚れが付いたままになってしまいます。歯と歯の間から虫歯になってしまったり、歯石が固まって付着してしまい、歯肉が腫れたりします。
デンタルフロスも使ってケアをしてみましょう!
みなさんの歯肉は、
薄いピンク色をしていますか?
歯と歯の間の歯肉は、ピラミッドのようにキュッ!っとひきしまっていますか?
鏡でチェックしてみましょう。
赤く腫れ上がっていませんか?
歯ブラシの際に出血したり、
歯肉が赤く腫れ上がっていましたら、要注意です!
口腔内を健康に保つことは
食事をおいしく頂けることや、家族や友人と会話を楽しむことなど、充実した生活を送る基本ともなります!
歯がグラグラで痛くて好きな食べものを食べれなかったり、
歯が抜けてしまって発音が難しくなったら悲しいですよね💦
定期検診では虫歯のチェックだけではなく、
歯周病の検査をしたり、歯石を除去したり、
磨き残しが多く付いているところの磨き方の確認もします。
歯周病にならないようにするために
毎日のケアはもちろん重要ですが、
定期的に歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けてみてはいかがですか?(^^)
DH 大久保 良美