インプラントの学会に参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。
11月16・17日に私が所属しています国際口腔インプラント学会の年次大会へ参加してまいりました。
実際の学術大会は17日の日曜日ですが、16日の土曜日はドイツの先生による日本では珍しい『神経移動術』の実習がありましたので、こちらも参加することにしました。
私もこのような内容は初めてだったので、とても勉強になりました。
最初講義が2時間ぐらいあり、そのあと豚の骨とインプラントの機材を用いた実習でした。
この実習は、インプラント治療の術式の中でもさらに高度な術式です。
神経は損傷するとしびれや麻痺が起きますのでそんなに簡単には移動させられません。
一番手前が私です。せっかくなので一番前で聴かないと。女性二人は通訳の方です。
このセミナーは大変人気だったらしく、早々と満席になったそうです。
参加者は24人でしたが、難易度の高い実習のため、みなさんベテランの先生ばかりでしたね。
ドイツの講師の先生も、受講している歯科医師のインプラントのスキルが中級者以上と想定して話していました。
実習では歯肉を縫合する場面がありましたが、どの先生もスイスイと縫合しています。
歯肉の縫合はとても奥が深く、新卒の歯科医師や経験の浅い歯科医師はまずうまく縫合することができません。
歯肉をどう持ち上げて、糸と針をどうつけて、最初歯肉のどこに入れて出血だらけの歯肉の中で、どう針を出すのか。また糸を結ぶ時もたるまずちぎれず、簡単に緩んでこないようにする必要があります。これらの動作を狭い口の中で、短時間に何針も縫わなければなりません。
親知らずの抜歯の際の縫合などは手首をフルに回転させて細かな動きもしますので超大変です。
しかし受講している先生たちの手さばきを見ると、どうやら口腔外科出身の先生が多いみたいです。
普通の歯科医師の縫合のスピードではありません。。。
また女性の先生は皆無でした。
翌日、17日は学術大会です。この日はさすがに何百人もの会員の先生が来ていました。
インプラントはリスクの高い治療方法なので、受講している先生もとても熱心に聴いていたように見受けられました。
この学会は開業医の先生が中心となっているので、参加している先生たちも全国の歯科医院を経営されている方ばかりです。
これが同じインプラント学会でも日本口腔インプラント学会の方は歯科大学の先生たちが多いので、内容がかなり学術的になります。
学術大会に関係した歯科関連業者の展示も多く、最新機器に触れることができとても参考になりました。
ここで電動(音波)歯ブラシのソニッケアーがブースを出していました。
この音波歯ブラシはとてもいいので私ももう15年以上使用しています。(もちろん何度か買い替えていますよ)
ソニッケアーのインストラクターをしている歯科衛生士さんが、後日に当院に来てソニッケアーについてレクチャーしてしてくれることになりました。
インプラントはリスクの高い治療ではありますが、しっかりとした技術と知識を身につけることで安全性が高まり、治療によって患者さまのクオリティオブライフは格段に向上します。
歯がなくなると、両隣の歯を削って繋がった被せ物をつくるブリッジか取り外しが必要な入れ歯になります。
どちらもうまく噛めなかったり残っている歯を痛めることがあります。
しかしインプラントは人工歯根が歯を支えて噛めるようになるため、残っている歯を保護する上でもとても優れた治療方法なのです。
当院ではインプラント治療を行うにあたりCTによる検査と、大学病院の口腔外科専門医に来てもらい、一緒にオペを行うため、とても安心、安全性が高いです。
さらにリスクに関しても事前にご説明し、それを文書でお渡ししており、インプラントの10年保証をしておりますので、安心して治療を受けていただけます。