プラークコントロールについて

 

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。
本日は『プラークコントロール』についてお話いたします。
プラークとは歯垢のことですが、この歯垢を歯ブラシや歯間ブラシなどの道具を使って取り除き衛生的に良好に保つ行為を『プラークコントロール』といいます。
プラークコントロールは、現代人の食生活においてはとても重要です。
現代は様々な加工食品や砂糖の含まれた食品にあふれています。
通常の日常生活において、これらの食品をまったく口にしないわけにはいきません。
そのため、口の中には糖を栄養源とする虫歯の原因菌や歯周病の原因菌が増殖してしまうのです。
そこで様々な道具や薬品で取り除いたり殺菌を定期的にする必要があるのです。
みなさん、『プラークコントロール』毎日頑張っていますか?
つぎはプラークコントロールの種類をご説明します。
プラークコントロールは大きく分けて、自宅で行うものと歯科医院で行うものに分かれます。
1 自宅で行うプラークコントロール
① 歯磨き
なんといっても、口をきれいにするものと言って思い浮かべるものは歯ブラシですね。
ナイロンの毛先に歯磨剤をつけて毎日お掃除します。
歯ブラシは、歯の表面についた歯垢や着色を除去します。
しかし、歯の表面は顕微鏡レベルで凸凹や亀裂がありそこまではどんなに極細の歯ブラシでも届きません。
また、歯と歯の間や深い歯周ポケットにも届かないので、他の方法も併用することが望ましいです。
さらに、ほとんどの人が急いで歯ブラシをするせいで、ブラッシング圧が強すぎて歯を削ってしまったり歯ぐきを傷つけてしまっています。
② 歯間ブラシ
歯科医院で衛生士さんに勧められる方も多いと思いますが、歯ブラシの次に効果的なのが歯間ブラシです。
歯ブラシでは届かない歯と歯の間をお掃除します。
歯間ブラシはサイズが豊富です。SSSサイズからLサイズまで大体5~6種類あります
というのも歯と歯の間はとてもデリケートなので、自分のお口いなっていない歯間ブラシを使用すると逆に歯ぐきを傷つけて、雑菌に感染して晴れてしまったり歯周ポケットが広がってしまいます。
歯周病がひどい人や、歯と歯の隙間が大きい人が細すぎる歯間ブラシを使用してもあまり歯垢が取れません。
③ デンタルフロス
デンタルフロスとは糸ようじのことです。
歯間ブラシが入らないような狭い隙間を掃除します。
デンタルフロスは、糸の細さや滑りやすくするためにワックスがついていたり、さっぱり感を出すためにミント味があったりと様々な種類があります。
通常は長い糸を自分で切って使いますが、プラスチックの棒に1センチほどの糸を張ったもあり奥歯などはこちらのほうが使いやすいです。
2 歯科医院で行うプラークコントロール
① 歯石除去(スケーリング)
取り切れなかった歯垢は、やがて唾液に含まれているカルシウムと結合して、硬い歯石になります。
歯石には強い毒性を持った細菌の巣になりますが、歯磨きだけではとることができません。
そのため、歯科医院で国家資格を持った歯科衛生士や歯科医師が取り除きます。
② フッ素塗布
歯の表面の傷ついたところをフッ素でコーティングします。
いかがでしょうか?
一言にプラークコントロールと言っても、これだけの種類があります。
いちばん大事なのは、正しいブラッシングです。
更に、歯科医院での歯垢と歯石の除去です。
この2つに付け加えて、様々な道具や薬剤を塗布することで、いつまでも健康な歯を維持することができるのです。
口の中は自分では見ずらいので、知らない間に虫歯や歯周病が進んでしまいます。
歯垢が固まって歯石になる期間は約3か月ほどなので、3か月ごとの歯科検診と歯石除去をお勧めしています。