インプラントのセミナーに参加しに広島に行ってきました!

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。
昨日、『インプラントのハンズオンセミナー』 に参加しに広島に行ってきました!
インプラントのセミナーは東京でももちろん頻繁に開催していますが、私の師匠の先生が使用しているインプラントのメーカーが広島でセミナーを開くので、急遽申込みをしました。
歯科用インプラントの種類は国内のメーカーと海外のメーカーを合わせると、現在100種類以上もあります。
今回はアメリカの、『スプライン』というメーカーのインプラントの講習を受けてきました。
このインプラントはネジの構造が独特で、ゆるみにくい構造になっているそうです。
インプラントは顎の骨に埋める本体と土台と被せ物の3つのパーツで成り立っています。
インプラント本体は顎の骨とがっちり固定されるため問題ないのですが、本体と土台と被せ物は特殊なネジでつけていきます。
このネジは手で締めるだけでは長期間噛んでいると緩んでしまうので、締め付ける力を制御できる専用の電動ドライバーを使用して締めます。
しかし、それでも何年かたつと緩む場合があるのですが、このスプラインインプラントはネジが特殊構造で緩みにくそうです。
実は歯科用インプラントはメーカーの互換性がほとんどありません。
そのため、使いたいインプラントがあれば、それぞれのセミナーに参加して習得しなければなりません。
現在インプラントの基本的な術式はほぼ確立されており手順はほとんど一緒ですが、埋入や固定に際して ミクロン単位の精度が要求されるので、日々勉強をしなくてはなりません。
広島までは東京からは遠かったのですが、様々なインプラントの講習を受ける必要がありますので、全国どこでも行きます。
もっとも、講習会やセミナーはほとんど東京で行われることが多いですが。
今まで参加したインプラントのセミナーは、一番メジャーな『ITI』インプラントや京セラの『POI EX』システムがあります。
構造はほとんど同じなのですが、20年以上前はネジタイプではなく、櫛のような形をしたインプラントもありました。
私が開業する前に勤務していた東京の浜松町にある世界貿易センタービルの中の歯科医院では、院長先生がインプラントの専門の先生でした。
その先生は日本におけるインプラント治療の初期の創業メンバーの1人だったので、様々なインプラントの症例や患者様を診察することができ、大変有意義でした。
今回のインプラントセミナーは参加してとても良かったです!
埋入のデモや縫合の練習などとても充実した内容でした。
講習会に参加していた先生は若い先生からベテランの先生まで様々でした。
しかし、インプラント治療は高度な技術が要求される外科手術なので、参加している先生はほぼ男性でした。
講師の先生は、自己紹介のときに知ったのですが東京の目黒で開業しているインプラント専門医の先生でした。
私が東京から来たというととてもびっくりしていました。
わざわざ東京から広島まで来て講習を受ける人はなかなかいないみたいです。
この先生とは、後日メールで相談に乗っていただけましたので、それも含めて今回のセミナーに参加して良かったです。
インプラント治療は歯が全部ある人にとっては必要のない治療です。
しかし歯がない人にとって噛むことができないということは、精神的にも肉体的にも大きなマイナスの影響を与えてしまいます。
それを補うためにこのインプラント治療というのはほんとに素晴らしい治療方法です。
ただし難点として治療に際しては、外科的な侵襲があり、時間とコストがかかります。
また我々も日々勉強したり事前の準備と長期的なフォローが必要なのですごく大変です。
このような試練を乗り越えて、今後も患者様のために日々努力してまいります。